公園人の散策記

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2011年02月04日
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カテゴリ: 今日は何の日
今日は「立春」である。
従って当然のことだが昨日が「節分」。
「節分」とは、その字の通り「節を分ける日」、季節の区切りの日である。
節分の翌日である今日から「春」ということである。
更に述べれば、各季節の最後の18~19日間が「土用」であり、「土用」の最後の日が節分ということになる。

「節分」と言うと年に一度、二月三日だと思っている方も多いのではないだろうか。
二月三日は冬の終わり、冬と春の節を分ける「節分」であり、この他に春の終わりの節分、夏の終わりの節分、秋の終わりの節分があるわけで、「節分」は年に四回存在するのである。
同様に、「土用」というと、「土用丑の日」に鰻を食べる風習がある七月後半から八月初旬だと思われているが、一年に四回、立春、立夏、立秋、立冬の直前の18~19日間が「土用」なのである。
「鰻を食べる」土用は、その中で立秋直前(夏の終わり)の土用ということだ。


お正月に「新春」「初春」「迎春」など「春」の付く言葉が使われるのはその為である。
現在の西洋暦の新年「お正月」は、冬のド真ん中なのに「新春」とか「初春」とか言われても、ピンと来ないのである。

話を「節分」に戻すが・・・
「節分」の風習と言えば「豆まき」。
私が子供の頃には、二月三日の夜には家族皆で、家中の窓から外に向けて「鬼は外」と言って煎り大豆を撒いたものである。
そしてその後で歳の数だけ煎り豆を食べる・・・。
ちなみに、北海道では殻付きの落花生を撒くらしい。

これは余談だが、まだ幼稚園に上がる前の幼い頃の私は、節分の日の夜に父親に「窓から庭に向かって『オニハソト』って言いながらお豆を投げるんだよ」と言われ、「『お庭はお外』ってことなの?」と言って大人たちを笑わせたらしい。

幼稚園に通っていた頃は、幼稚園の行事として、鬼のお面をつけて鬼に扮した先生に対して、豆を投げて退治するというものがあり、「節分の豆まき」という風習を子どもながらに理解した。

小学校低学年の頃の某年の節分の日、例年のように家族総出で豆まきをしようとしていたときに、祖父が「豆を撒く人の後ろからすりこ木を持って付いて行って、『鬼は外』って豆を撒いたら後ろから『ごもっとも!』って言ってすりこ木を突き出すんだ」と言って、私にすりこ木を持たせた。母や伯母は「そんなの聞いたことない」と言いながらも面白がっていた。が、最近ネットで調べたところ、京都の商家では古くから節分の豆まきに『ごもっとも様』という風習があるらしいことが分った。

また、節分の日には「鰯を食べる」という人もいるが、これは柊(ひいらぎ)の葉と鰯の頭を玄関先に飾り、鬼を寄せ付けないという風習が転化したものと思われる。鬼は鰯の生臭い匂いと柊の尖った葉っぱが苦手らしい。


最近、全国的に定着した観のある「恵方巻き」。若い人の中には、遥か昔からの風習だと思っている人も多いようだが、少なくとも東京では10数年前までは全く聞いたことのないものであった。
この「恵方巻き」、大正時代に大阪の花街で流行した遊びが発祥ということである。その花街の流行を40年ほど前に大阪の海苔問屋の組合が商業戦略に利用し、大阪ローカルの風習として定着、更に10年ほど前(1998年)にセブンイレブンが節分のイベント商品として全国展開させたものである。
「その年の恵方を向いて無言で食べる」というもっともらしい演出が、日本古来の風習のような印象を与えるが、歴史的にはごく最近生まれた新参者であり、正に商業戦略の産物なのである。
そして、昨日スーパーのお惣菜コーナーやイベントコーナーで見かけたのは、「恵方生春巻き」とか「恵方ロールケーキ」。
ベトナム風生春巻きやロールケーキが太巻き寿司と並べて売られていた。

商業路線の節操の無さを見た思いだ。
また、昨年あたりから、「節分は二月だけじゃない」といった謳い文句で、夏や秋の節分でも恵方巻きを売り出すようなところも出てきている。
確かに節分は年四回あるわけだが、立春前の節分は本来は一年の締めくくりであり、他の三回の節分とは違った特別なものであるからこそ、伝統的に受け継がれてきた節分の風習である。
勝手な商業戦略で、伝統の風習がもてあそばれているように感じるのは私だけだろうか?





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最終更新日  2011年02月04日 17時55分32秒
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