** コールドプロセスせっけん教室 **
と、言いましても…ここでは、こんな感じで作ります~くらいの説明なので
詳しくは、本格的な手作り石鹸の本を見てね!!
石鹸の作り方には、ホットプロセス法やコールドプロセス法などがあります。
ホットプロセス法のよさは、温めた鍋の中で一気に
けん化(油脂が石鹸になること)することができるため、
むずかしい温度管理をせずに石鹸が作れます。
コールドプロセス法は、自然に発生する熱を利用して作ります。
そのため時間はかかりますが、オイルのよい成分を損なわないで
けん化が進むので、天然の保湿成分のグリセリンがホットプロセスの
石鹸よりも多く残せるかと思います。
ここでは、自然にけん化していくコールドプロセス法の
作り方のお話をします。
*~*~* 基本の材料 *~*~*
** その1~油 **
オリーブ油 石鹸の基本になる油です。
なめらかに柔らかい洗い上がりな石鹸になります。
また、安定性のよい持ちのよい油です。
ココナッツ油 パーム核油 石鹸の泡立ちをよくします。
パーム核油は、ココナッツ油よりも肌にやさしいですが、特有のにおいがあります。
パーム油 石鹸を固くします。
その他のおすすめ油
スィートアーモンド油 アボカド油 マカデミアナッツ油 ヘーゼルナッツ油 ごま油
つばき油 ひまし油 シアバター ホホバオイル
** その2~精製水 **
薬局で、500ミリリットル入りボトルが90円くらいで販売しています。
** その3~苛性ソーダ **
苛性ソーダは、別名「水酸化ナトリウム」と言う、強アルカリ性の物質です。
たんぱく質を変化させるので、扱いには注意が必要です。
直接、肌に触れたり目に入ったりすると、火傷をすることになります。
と、言ってもおちついて作業をすれば安全に石鹸作りを楽しむことができます。
購入は、薬局です。(扱ってない薬局もありますが、注文して購入できることもあります)
劇薬指定なので、購入時には印鑑が必要になります。
*~*~* 道具 *~*~*
はかり(1g単位まで量れるものが必要です) ステンレス製鍋 ステンレス製スプーン
計量カップまたはビーカーなど ステンレスまたは耐熱ガラス製ボウル 温度計2本 ステンレス製泡立て器
計量スプーン ゴムべら 石鹸の型(牛乳パック プラスチック製容器 木型など)
保温用毛布やバスタオル(発泡スチロールの箱を保温用に利用しても便利です)
包丁 まな板 新聞紙や紙 ゴム手袋 ゴーグルやメガネ マスク
*~*~* 作り方 *~*~*
** その1~苛性ソーダ水を作ります **
*苛性ソーダを扱うときは、ゴム手袋、ゴーグル、マスクをして、おちついて作業してください。
*苛性ソーダは、吸湿性があるので空気に触れると溶けやすくなります。こぼさないように注意しましょう~。
*皮膚についてしまったときは、あわてないで水で洗い流してください。
*アルミニウム、銅、鉄、テフロンなどは苛性ソーダに触れると変質や腐食するので使用しないでください。
まず、電子計りで精製水(少し冷やしておくとよい~です)を、量ります。
次に、電子計りに耐熱用カップ(ステンレス製、耐熱ガラス、ブラスチックボトルなど)
を乗せて、苛性ソーダを量ります。
流しのシンクに、量った苛性ソーダの容器を置いて、
量った精製水を流し入れます。
ステンレスのスプーンなどで、かきまぜて苛性ソーダが完全に透明になるまで溶かします。
** その2~苛性ソーダを冷ます **
1の苛性ソーダ水の温度は、できたてですと温度計を入れると60℃~80℃くらいです。
水を張ったボールなどに、苛性ソーダ水の容器を入れて40℃くらいになるまで冷やします。
** その3~油を量り苛性ソーダ水と温度をあわせる **
電子計りで、油を量る
ボールに量った油を入れて、湯煎にかけて、苛性ソーダ水と同じ40℃くらいにする。
(私は、湯煎のかわりに、電子レンジをよく使用します)
** その4~油と苛性ソーダを合わせる **
油のボールに苛性ソーダ水をゆっくりと注ぎ入れます。
** その5~20分間かき混ぜる **
20分間、飛ばさないように注意しながら、泡立て器グルグルと攪拌する。
20分後、泡立て器を入れたまま、ラップなどでフタをして、ちょくちょく様子を見ながら、
ときどきかき混ぜて、生地が分離しないでマヨネーズ状になって線がかけるくらいになるまで待つ。
線のかける状態をトレースと言って、トレースが出たら型入れどきです。
(トレースの出る時間は、室温、オプション、油によって変わりますが5~6時間以上かかることもあります)
** その6~型に入れる **
型入れ状態になったタネをゴムべらなどを使って石鹸型に入れます。
(型入れの作業のときもゴム手袋をして注意してください)
** その7~保温する **
容器にフタをして、バスタオルや毛布などで包み、暖かいところで24時間保温する。
** その8~型から出してカット、そして乾燥 **
型からはずせるくらい固まったら、ゴム手袋をして型からはずし包丁で好みの大きさにカットする。
カット後、風通しのよい冷暗所で1ヶ月乾燥熟成させて、できあがり~です。
*~*~* 後片付け *~*~*
その6で、型入れをしたら後片付けをします。
石鹸タネをそのまま流すと危険なので、
タネのついた泡立て器やボールなどの道具は、
ゴム手袋をして、新聞紙やティッシュなどの紙でよく拭いてから、
専用のスポンジで、食器洗い洗剤でよく洗います。
すすぎをしっかりしておけば大丈夫です。