幸せ探し

幸せ探し

2016年08月07日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類




豆知識
昭和49年にひのうえひさしが文楽のための台本として書いた作品。
文楽の人形を使った上演は今回が初めて。
モリエールの「守銭奴」という話を翻案したもの。

朝の段
金仲屋金左衛門は、けちを絵にかいたような男で、けちけちとため込んだ金300両を壺にいれ、庭に穴を掘って隠している。
これをこっそり掘り出して、小判を取り出して眺めて音を聞くのが最高の幸せという男だ。
今日は町内の世話やきな老婆お梶が、若くて美人で30両の持参金つきのお船という娘を後添えにもらわないかという話をもってきた。30両も持参金をもってくるといわれて、大乗り気の金左衛門。
そこへ、息子の万七と娘のお高が登場する。
「お父さんに話があります。実は私たちにはそれぞれ好きな人が・・・」
金左衛門「そんなことより、わしの話を聞け。同じ町内に住むお船という娘が、私の後添えにきてもよいと言っているのだ。30両も持参金をもってくるのだ、わしはこの話進めるからな。承知しておくように。」
万七「そんな馬鹿な、私とお船さんは親しく口を聞いたことはないが、お互いに憎からず思っている。信じられない~。」と万七はしおしおと部屋を出ていく。
金左衛門「お高よ。お前に好きな男ができようが、関係ない。お前は京屋徳衛門さんの後妻にいくのだ。とにかく今飛ぶ鳥を落とす勢いの大店だから、親しくなっておいて損はない。」
お高「それはいったいどんな方なんです。」
金左衛門「後妻といっても、京屋さんは年寄りではないぞ、私と同じ年だから。」といって金左衛門は去っていく。
お高はショックでうつむいているところを恋人の番頭行平が現れる。
そこで、どうしても一緒になれないのなら、駆け落ちしようと二人で約束する。

昼の段
万七は座敷で一人悩んでいる。「お船を親にとられて、身を引くか、お船と一緒になって親を捨てるべきか。お船があの親父と結婚して幸せになれるとは思えない。ここは家をでてお船と二人で所帯を持とう。それにしても、金がいる。」と手代豆助に金策を頼む。
豆助は「30両の金を貸してくれる人が見つかりました。何でも斡旋業の大貫親方のところにいったら、名前を伏せて30両貸してやろうと言う人がいるそうな。ただし利息は24割。」
万七「なんて法外な利息なんだ。」
奥座敷から大貫親方と金左衛門が登場する。
思わず駆け寄る万七「父さんかい、30両の金を24割もの利息をとって貸すと言うのは。なんて強欲なんだ。」
金左衛門「金を借りたいというのはお前か、ちっとも知らなんだ。そんな大金何に使うんだ。」と万七を散々殴りつけ、万七はよろよろと去っていく。

夜の段
お船は気の進まぬ金左衛門との見合いを断わり切れず、お梶に連れられて登場する。お梶は仲人料目当てに、強引に縁談を進めようとしている。
金左衛門「お梶さん30両の持参金はどうなってるんだ。」(金の事しか言わない男)
お梶「お船さんは贅沢がきらいで、着るもの、食べるものは質素が第一、遊びごとはする気がないということで、結婚すれば30両は節約できるということです。」と適当な返事。
それでも金左衛門はお船を気にいり、家族を引き合わせるということで万七・お高を紹介する。
お船と万七はお互いに見つめ合い、浮かれている金左衛門の目を盗んで庭にでて駆け落ちしようと約束する。抱き合う二人の姿を見てしまった金左衛門はショックを受けてよろよろと去っていく。駆け落ちしようとする二人に、豆助が地面に隠した金壺を掘り出して渡す。
そのあとで、行平とお高も金壺をもって駆け落ちしようと(金左衛門は隠しているつもりの金壺だが、実はみんなが知っていた)地面を掘りに来たが金壺が、みつからない。
騒いでいる二人に金左衛門も現れて、金壺がないので大慌てで家族奉公人を呼び集め、泥棒の詮議をしよとする。そこへ京屋徳衛門が訪問する。
金左衛門は行平が怪しいと責めるが行平は「私はもとはと言えば長崎屋徳兵衛というものの忘れ形見。人のものを盗るようなことはいたしません。」
京屋「お前は長崎屋の息子なのか、私は長崎屋と名乗って仕事をしていたが、家族とともに乗った船が難破して、私だけが助かったと思っていた。今は京屋と名前も改めて仕事をしているが、家族の事は忘れたことはない。」
行平「私も一人だけ助けられ、皆は死んだものとあきらめておりました。」と証拠の守り袋を取り出す。
お船がこの様子をみて、私もお父さんの娘です。お母さんと私は別の人に助けられたのですと同じ守り袋を出す。
金左衛門以外の全員が思わぬ再会に喜び。お船の母のところに行こうとしている。万七も一緒に行くと金左衛門に金壺を返して去っていく。京屋の後妻の話もなくなったので、若い二人がそれぞれに結婚したらよいのではないかと、京屋は言い残す。
一人取り残された金左衛門は、金壺を抱きながら「やっぱりお前と一緒にいるのが一番幸せじゃ。」とつぶやくのだった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年08月07日 11時39分26秒
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


こんにちは  
bo-slove  さん
いつも遊びに立ち寄って下さってありがとうございます。

今日は朝は天気が良かったですが、昼前から雲が広がってます。
風も吹いているので、窓を開けてると外から涼しい風が入って気持ちが良いです。
最近、暑い日が続いてたので少し体が休めそうです。

日頃のお礼と感謝を込めて ぽちっ!! (2016年08月07日 13時18分24秒)

Re:夏休み文楽劇場 いのうえひさしの新作(08/07)  
エンスト新  さん
こんにちは
面白そうですね。 (2016年08月07日 15時47分14秒)

Re:夏休み文楽劇場 いのうえひさしの新作(08/07)  
ヤハリ、お金は大切なのですね。
(*^^)v(*^^)v。 (2016年08月07日 18時49分16秒)

Re:夏休み文楽劇場 いのうえひさしの新作(08/07)  
じゅん1234  さん
へぇ、井上ひさしさんの作ですかぁ。 (2016年08月07日 19時44分03秒)

Re:こんにちは(08/07)  
bo-sloveさん
こちらは、連日の猛暑日になっていて、外に出ると頭が痛いです。 (2016年08月08日 15時21分37秒)

Re[1]:夏休み文楽劇場 いのうえひさしの新作(08/07)  
エンスト新さん
筋が複雑でないので、軽い感じで楽しめます。 (2016年08月08日 15時22分16秒)

Re[1]:夏休み文楽劇場 いのうえひさしの新作(08/07)  
☆☆。えっこ。☆☆さん
お金は大切なものかもしれませんけど、ここまで行くと笑えますね。 (2016年08月08日 15時23分29秒)

Re[1]:夏休み文楽劇場 いのうえひさしの新作(08/07)  
じゅん1234さん
井上ひさしさんが、文楽の原作を書いていたというのは私も驚きました。 (2016年08月08日 15時24分12秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

お気に入りブログ

ついでに赤坂を散策(… New! MoMo太郎009さん

晴れましたねー♪( ´θ… New! ナイト1960さん

🌷新作「裸一貫」(6)… New! 神風スズキさん

2026年5月15日 神0-2… New! タイガース非公式サイト2代目さん

排水桝5箇所を水洗い… New! reo soraさん

プロフィール

クレオパトラ22世

クレオパトラ22世


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: