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一休さんのような機知(トンチ)ではありません。
奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵
世界平和を願う 奇知の外の凡人
が徒然なるがままに書く日記です。
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アメリカの大統領を選ぶ
レバレンド・ムーンは神から、アメリカの大統領の協力を得よとの啓示を受けました。
そこで、最初に、ニクソン大統領を選ばれたのでございます。
一九七四年三月一日、文鮮明先生は、ホワイトハウスの大統領執務室でニクソン大統領に会い、彼を懇々と説得しました。「ウォーターゲートという政治的破滅から自分自身を救い、ベトナム戦争を勝利に導き、東南アジアの一千万の流血を防ぐのがあなたの責任です」と語られました。そして、その方法を教えました。私は、その歴史の証人でございます。私はその場で、それを通訳した者でございます。
レバレンド・ムーンに固く約束したニクソン大統領は、残念ながらレバレンド・ムーンを失望させました。そのため、ベトナムでアメリカは敗北しました。これはアメリカ約二百年の歴史に、初めての敗戦という屈辱でありました。アメリカが神のみ旨から離れた結果でございます。そして、東南アジアに一千万の無益な血が流されました。
あの時、アメリカのレバレンド・ムーンに対する迫害は絶頂に達しておりました。それは、レバレンド・ムーンが人気のないニクソン大統領を助けようとされたからでございます。
レバレンド・ムーンは悲壮な覚悟をされ、神に次の大統領を願いました。啓示で与えられた、次の大統領の名前はロナルド・レーガンでありました。
救世主の大統領づくり
レバレンド・ムーンは神に、レーガン氏を大統領に当遷させることを誓いました。私はレバレンド・ムーンの指示でレーガン大統領候補と会見をするためにオハイオ州に行きました。当時、私はニューズワールド新聞社の社長でありました。
私はレーガン氏に会った途端、「あなたは神からアメリカの四十代目の大統領に選ばれました」と言いました。するとレーガン氏はあまりにも驚いて、「それはいったいだれの話ですか?」と尋ねました。私が「レバレンド・ムーンの神の啓示によるものです」と言うと、「では、なぜ、神とレバレンド・ムーンは私を大統領にしようとするのですか? 何が条件ですか?」とさらに聞きました。
そこで、私は答えました。「条件は何もありません。神とレバレンド・ムーンはあなたを大統領にして、神と人類の敵、共産主義の終焉をもたらそうとしています。それがあなたの使命です。その決心があれば、あなたは次の大統領になれます」と宣言しました。レーガン氏とナンシー女史は深く深く感動いたしました。
レーガン当選の見込みは"ゼロ"
けれども、帰ってきた私は、レバレンド・ムーンに新聞社の社長として世間の世の世論を詳しく述べざるを得ませんでした。それは、グッドニュースではありませんでした。それは、レーガン氏の当達する可能性は全然ないという意見でありました。私はレーガン当選の見込みは"ゼロ"であるとの、つらい話をしなければなりませんでした。
私は五つの意見をレバレンド・ムーンに述べました。これを注意深く聞かれたレバレンド・ムーンは、毅然としておっしやいました。「だからこそ私は、その不可能なことを可能にするのである。神の栄光のためである。奇跡は神の力で起こるのだ」と。
- レーガン氏が七十一歳という高齢であること。アメリカの歴史にこのような高齢の大統領はかつていなかったということ。
- レーガン氏は極右として知られている。アメリカ人は極右も極左と同じくらい好まないということ。
- 彼は一九七六年に大統領選に挑戦して、すでに一回失敗したということ。
- 彼はハリウッドの俳優出身であるがために、政治家として真摯にとらえてくれないこと。
- 最後に、最も重大な理由として、カーター大統領は現職の大統領であり、現職の大統領の再選はいつも八〇%有利な立場にあるということを申し上げました。
私も毅然とさせられました。
投票日の予想
いよいよ投票の日がやってまいりました。レバレンド・ムーンは私に命令されたのであります。投票日の前日、ニューズワールド新聞に大きく予言を出せとのことです。それも「レーガン、地滑り的大勝利」とせよとのことです。今レーガンが勝刊するかさえも疑問なのに、「地滑り的大勝利」とは、これは当時の事情としては、あまりにも、かけはなれたものでありました。
当時、アメリカ全国にレーガンが勝つと分析した専門家は一人もおりませんでした。ところが、私にはこれは救世主のみ言(ことば)でございます。どうしますか、これ? 「万事休す」でございます。
私は、しっかりと信仰をもってとらえましたが、新聞社に帰ったら、反対が大変でありました。「冗談にもほどがある、これはあまりにもひどい。明日ニューズワールドは笑い物になる」と。
私たちは皆、憶病になり小さくレーガン勝利の予言の記事の草案を害いて、レバレンド・ムーンにお見せしました。それは、「もしかしたらレーガンが勝刊する、かもしれない」との内容でありました。
それを見られたレバレンド・ムーンは、急に「おい! ごみ箱をちょっと持って来い」と、私におっしゃいました。そして、「この記事は、ごみ箱行きだよ」とおっしゃって、それをごみ箱に捨てられました。
そして私を正面に見すえながらおっしゃいました。「お前、第三次世界大戦が起こっ
たら、どのような見出しを新聞に書くのか」と。
私は何気なく「それはもちろん、大変なニュースですから、一面の大見出しで、こぶし大の大きな活字を使います」と言いました。
それを聞いたしバレンド・ムーンは「そうだ! それで行け! 私にはこれが第三次世界大戦だ」とおっしゃいました。
編集局に帰った私は、ますます高まる反対の者たちを、しかたなく一堂に集めてこう叫びました。これは私の一生で最も重大な演説ではなかったかと思います。
「皆さん! ニューズワールドは救世主の新聞であります。ニューズワールドは、今日、救世主の願いを一つ果たして、明日、潔く殉教新聞になりましょう。最後の新聞を勇敢に作ってください!」
と。これには、だれも何も言うことはありませんでした。
そして、でき上がったのがこの新聞でございます。
「REAGAN LANDSLIDE レーガン、地滑り的大勝利」 。正に第三次世界大戦勃発のご
とくです。翌日の朝早く、これを受け取ったレーガン候補は、まず驚き、そして大変喜び
ました。
それが、ちょうど投票日一九八O年十一月四日の朝でした。レーガン大統領候補は、この新聞を掲げて記者会見に出ました。
このニューズワールドの写真がアメリカ全国の新聞に出たばかりか、アメリカのすべてのテレビがこの新聞を全国に報道しました。
二億四千万のアメリカ人はこの役票日の朝、大混乱に陥りました。
「オー、もうレーガンが勝ったのか? 投票がもはや終わったのかな? 私、まだ投票していないのに。これどうなったのか?」と。
彼らは、テレビを通じて「レーガン地滑り的大勝利」はよく見えるけれど、ニューズワールド新聞の予測だ」という文字は小さく
てよく見えなかったのであります。
レバレンド・ムーンはこの新聞一枚で、アメリカ全国民の心理をレーガン勝利のほうに
導いたのです。今考えても、これは天才的な戦略であります。
アメリカに”JOIN THE WINNER”(勝つ方に立つのが得だ)という諺がありますが、アメリカ人は勝つほうに立ちたがるのです。
「レーガンが勝つ」という心理が、アメリカ全国にみなぎりました。アメリカは一日中、REAGAN RANDSLIDEの大見出しを見ながら投票したのでございます。
その夜、開票が始まりました。夜の十時にはもう、レーガンの勝利が確実となりました。十一時が過ぎると、ニューズワールドの予言のごとく、レーガンの「地滑り的大勝利」という奇跡が確実になったのでございます。
アメリカのすべての言論界の目は、ニューズワールドに集中しました。数百名の記者たちが、ニューヨークのわが新聞社に押し寄せてまいりました。「社長と会見をしたい」とのことです。
私は、おもむろに記者たちの前に立って、静かに言いました。
「何か質問があるんですか?」
興奮して狂気と化した記者たちは「どうしてレーガン勝利が分かったんですか?」
と怒鳴りました。
「何人に電話して調べたんですか? 何千人ですか? 何万人ですか?」と聞きました。アメリカでの世論調査は大体数百人に電話で行うのですが、彼らは我が新聞社がこのような確実な結果を出すためには、何万人にも電話したと思ったのです。
私は、言いました。
「いや、私たちはそんなやり方はしません。それは十九世紀の時代遅れのやり方です。私はただ、電話一本をかけただけです」
記者「だれに電話をかけましたか?」
社長「レバレンド・ムーンに電話をかけました」
記者「では、それはレバレンド,ムーンの予言ですか?」
社長「全く、そうでございます。レバレンド・ムーンの予言です」
記者「では、レバレンド・ムーンはどうして分かったんですか?」
社長「私が聞くところによりますと、レバレンド・ムーンもただ一本電話をかけたそうです」
記者「だれにですか?」
社長「神様にです!」
記者「ええっ!! 本当ですか? では、その神様の電話番号、ちょっと教えてください!!」(大笑いと拍手)
その日、ニュースワールドは一躍アメリカで英雄的な新聞となりました。
私は、文鮮明先生の偉大なビジョンとその戦略の偉大さに感動のあまり涙が流れました。「さすがー、我が先生は救世主である。救世主に栄えあれ」と何回唱えたことでしょうか。
こうしてレーガン氏はアメリカ四十代大統領になったのでございます。皆様は、そ
の驚くべき秘話を、今日聞いたのでございます。
救世主の新聞作り
では、レーガン氏を大統領に当遷させることによって、共産主義宗主国、ソ連の終焉はもう決まったのでしょうか。いや、そう簡単ではありません。もし、レバレンド・ムーンがもう一つの大きな奇跡を起こしていなかったならば、今もまだ、共産主義の終焉はなかったのではないかと思います。
そのもう一つの奇跡は何だったのでしょうか? それは、ワシントン・タイムズの創設でありました。アメリカは、世論の国でございます。政府より強いのが言論でございます。ところが、レーガン氏就任の時のアメリカのマスコミは、徹底的にリベラルであり、特に、自由世界の首都とも言えるワシントンには、ワシントン・ポストという、超リベラルな容共新聞が一つだけ残っていたのであります。皆様、東京に新聞が一つしかないということが考えられますか? これではソ連を「悪魔の帝国」と呼んだ、さすがのレーガンでもかないません。
ここで、レバレンド・ムーンは立ち上がりました。
「このままではアメリカは滅びる。アメリカが滅びれば世界が滅びる。我々はアメリ力を救わなければならない。統一教会を犠牲にしてでも、ワシントンに保守系の新聞を作らなければならない」と悲壮な覚悟をなさったのでございます。
その日が一九八二年の一月一日でありました。
その翌日、私はワシントン・タイムズの初代社長に任命され、二百名の中核メンバーたちを引き連れて、ニューヨークからワシントンに入ったのであります。
それから、六か月もたたない五月十七日、ワシントン・タイムズがその雄姿をアメリカの前に現したのでございます。これは本社ビル、これはアメリカでも有名な我が編集局、これは印刷工場です。
……
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