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Jun 14, 2007
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カテゴリ: 病院でのできごと
いつもより早めの更新ですこんばんは。

いつだったか、狂犬病の予防接種の時です。
体重40kg超のG・レトリバーの女の子を診察しました。
見ると、左目が目やにと涙でグショグショで、あまりの痒さに始終顔を何かでこすり付けているのでしょう。
目の周囲の皮膚は厚く肥厚してしまって、毛は変色してしまっています。
まるで怪談の「お岩さん」のようでした。
どうやら、上の瞼の半分が内側に巻き込まれていて、「眼瞼内反症」と診断しました。
絶えず睫毛が眼を刺激するため、酷い結膜炎と充血を起し、下の瞼もそのために腫れあがってしまって軽い内反を起していました。
カルテを確認すると、どうやら2年ほど前から症状が始まっている様子で、

当然、内反症の手術という事になるわけですが、大きな子ですし、術後の眼の管理のためもあって3日間の入院も計算に入れて、おおよその金額を提示した時点で、かなり気持ちを削がれた様子でした。
どうやら、あまりお金をかけてあげられないとの事で、最初に症状が出始めた時点ではそのために手術は見送られて、以来そのままになっていたようです。
でも、最近の症状があまりに酷く、さすがに見ていられなくなったのでしょう、不承不承ながらも手術に同意してもらえました。
そして先週、ついに手術となったわけですが、この「眼瞼内反症」の手術は瞼の皮膚を一部切除して、たるんでいる分を取り除く方法を選択しましたが、どの程度切除するかその加減が非常に難しい手術でもあります。
切り過ぎると目が吊り上ってしまって顔つきが変わってしまうし、酷い場合は寝ている間も目が半開きになってしまいます。
かといって切除する範囲が少なすぎると内反症そのものがなくならないためすぐに元に戻ってしまい、手術の効果が得られません。
加えて、この子の場合は瞼を含めて回りの皮膚が肥厚し、厚くなっていますから、いずれ肥厚が治って元の皮膚に戻った時の状況まで想像しながら切る必要がありました。
かなり慎重に、切除範囲を決めて、さらには術中にも微調整をしながら、手術は無事に終りました。
退院時まで、ずっと手術のあとの腫れが残っていて、見た目はあまり変わっていないように見えたせいでしょう。
退院する時、飼い主さんは始終しかめっ面で、今後の治療計画などお話する際にもしきりに金額を気にしておられました。
「金ばっかりかかって・・」と思われていたかも知れません。


まだ、長年こすり続けて肥厚してしまった皮膚はそのままですが、手術の腫れが引いた目はぱっちりと、ゴールデン特有のあの優しい眼差しのまま、左右のバランスも上手くとれていて。
それでいて瞼のすぐ上の皮膚にはかなり余裕があって、今後肥厚が治ってもあまり瞼が引っ張られる事はなさそうです。
我ながら上出来の出来栄えでした。
次は抜糸のお約束をして、終始ニコニコ顔の飼い主さんを見送りながら、カルテにこっそりと
「術部・・最高!」とコメントを書いていたら、AHTの女の子に笑われてしまいました^^;


でも、それでも納得できない治療効果に対しては、どんな金額であれ「高い!」と感じるものです。
それが自然であり、私達の業務が基本的に「成功報酬」的要素で成り立っている以上、常に成功し続けるためにもさらに精進しなくては・・と思った一日でした。





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Last updated  Jun 15, 2007 12:58:56 AM
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Re:病院日誌15日目(06/14)  
れおにゃん  さん
「終わりよければ、全て良し」ですね。
カルテのコメントには飼い主さんの表情までも、浮かんできそうです。
「成功報酬」的要素で成り立っている。。。厳しい現実だから精神的にも大変ですね。
いっぱい経験を積んで多くの動物達を救ってあげてください。
そして、動物と飼い主の立場にたったすばらしい獣医さんがいてくれることに感謝です。
(Jun 15, 2007 02:30:42 PM)

Re[1]:病院日誌15日目(06/14)  
Yasichi  さん
れおにゃんさん
-----
訪問ありがとうございます。
整形外科の分野はまだまだ修行中です。
医学的な治療の成功はさすがにもう外す事はないけれど、心情的な部分での成功とでも言うのでしょうか。
医学的に機能を回復させるだけでなく、見た目も綺麗に仕上げれるようにと、日々研鑽しています。
どうしても「加減」という、経験でしか補えない境地というものに突き当たってしまうので、まだまだ、蓋を開けてみるまでドキドキしてしまいます。

(Jun 15, 2007 10:12:50 PM)

Re:病院日誌15日目(06/14)  
ゆきもなか  さん
「術部・・最高!」のコメントが微笑ましい(´▽`)
飼い主さんは、お金は掛かるけれど、それでも苦しんでいた子が回復して可愛らしい表情を見せてくれるのは嬉しかったのでしょうね~。
しかめっ面とにこにこ顔で感情の表れるとても正直な方ですね♪
(Jun 22, 2007 11:25:41 PM)

Re[1]:病院日誌15日目(06/14)  
Yasichi  さん
ゆきもなかさん
-----
訪問ありがとうございます。

もう2年ほどもずっと酷い結膜炎と目やにや涙に、痒みのために四六時中顔を何かにこすり付けていたのが、退院したその日から、目やにも涙も出なくなって全く気にしなくなったと喜んでもらいました。
良かった良かった^-^

(Jun 23, 2007 02:09:31 AM)

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