ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 19, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「異常気性」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 兄弟とそれぞれの妻が主役。決して仲がいいわけではないけれど、定期的に高級料理店にて晩餐をともにするお金持ち四人組。一方、子供どうしは仲が良く、しかし思春期であり難しいお年頃。
 ある日近所で暴行事件が発生し、その犯人がもしかして自分たちの子供ではないか、と勘ぐる親たち。

 イタリア映画って当たり外れが多いように思ってるので観るの慎重になってしまうけれど、本作は当たりかと。役者さんの抑えた演技がいー感じ。家具とか服装とか食事とかさすがにおしゃれ。妻を演じた役者さん二人ともチョー美人さん。

 欲を言えば、もともと映画向きではない作品というのが素人目にも明らか。原作小説を文字で読むほうがドキドキ楽しめるのかもしれない。

 ところで、ローマの皆さん、血の気が多いみたい。冒頭、二人の市民が些細なことを理由に口論しはじめ、結局殺人まがいの事件に発展してしまうのだけど、この映画に出てくる登場人物のほぼ全員が一度はキレて暴言を吐く。ラテン系の方々はご気性が荒くていらっしゃるらしいけれども、どーでもいいことで怒鳴り始めたりするのを傍から見てるとただただドン引き。

 最後の最後、大ドンデンというわけではないけれど、意外で衝撃的。わかりにくい結末で、おそらく視聴者はそれぞれに解釈しなきゃいけない。

 なお、2016年にThe Dinnerという題名でアメリカ版も制作されてたみたい(邦題は「冷たい晩餐」)。リチャードギアさんやローラリニーさんご出演。





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最終更新日  Jul 19, 2020 04:17:45 AM
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Re:映画:われらの子供たち I nostri ragazzi(2014年イタリア)(07/19)  
メリケン人は「読むのが苦手」とかいろいろあって、リメイクお好きですけど、レビューを読んでる限り、どうもアメリカンにしちゃうとトーンもニュアンスも変わっちゃって、何かピンと来なくなっちゃうんでは…?という余計な心配が。WWW (Jul 19, 2020 10:40:54 PM)

Re[1]:映画:われらの子供たち I nostri ragazzi(2014年イタリア)(07/19)  
T.H. さん
LimeGreenさん

アメリカの映画界って、ネタに飢えてるんですかね。ゼロから作るより、権利を買ったほうが安上がりなんでしょうかね。

こうゆう内容が地味な作品は、無名の地味な役者さんが演じたほうが、観てて感情移入しやすいと思います。
(Jul 20, 2020 03:51:05 AM)

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