ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Sep 23, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「見慣れない服を着た君が今出ていった」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 新しい服をどんどん買ってはすぐに捨てる現代人の風潮に警鐘を鳴らすイギリス発のドキュメンタリー。
 案内役はアレックス・ジェイムズさん。←昔、ブラーでベース弾いてた人。今は酪農やってるらしい

 こうゆうネタには興味あるし、ぼくはかなり期待して観たのだけれど、惜しい。あれこれ提示してるわりに論点がぼやけてしまっている。高品質ではないものの流行を追った服を安く買える「ファスト・ファッション」をひたすら批判するドキュメンタリーかと思わせといて、だんだん何を批判してるのかわからなくなってる。

 要は、まだまだ着られる衣料が大量に廃棄されることが問題なのだけれど、人はなぜ必要以上に服を買うのか、そして、買わなきゃいけないのであれば何を買うべきか、この二点をうまく整理して紹介していただきたかった。

 以下にぼくなりに整理してみると、

「なぜ必要以上に服を買ってしまうのか」
1、衣料製造業社が安い商品と次々と投入し、消費者を煽るから
2、必要か不要かに関わらず、買い物をすることで高揚感を味わう消費者もいるから(=retail therapy)
3、服飾は文化であり個性であり、自分自身を表現するものだから

「どうゆう服を買うべきか」

2、汚れたり悪臭がついたりしにくく、頻繁に洗濯しなくてもいい服(特に羊毛がおススメ)
3、廃棄しやすい、あるいは再利用しやすいよう、合成繊維ではなく天然繊維(特に羊毛がおススメ)を使った服

 衣服を作りすぎるほうが悪いのか買いすぎるほうが悪いのか、結論は出されていない。どんどん廃棄され埋め立てられ、地球が汚れていく。あなたやわたしが日常生活ですぐに応用できそうなコツが紹介されてるわけでもなかったのは残念。
 てか、なんとなく羊毛衣料の販売促進番組みたいな印象も受けた。

 さて、ぼくみたいにもう何十年も生きてると服は既にいろいろ持ってるわけで、体型も若い頃からそんなに変化してないから服を新しく買い直す正当な理由はない。流行を求めたりもしないし。だから、品質だの値段だの環境だのあれこれ討論する以前に、そもそも服はもう買わない主義。オシャレに反対ということではなくて、既に何着も持ってるならさらに購入する必要はないと思うわけで。





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最終更新日  Sep 25, 2020 06:46:56 PM
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