ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 26, 2020
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「いきなりステキ」

 大人数で集まってオーケストラで交響曲を弾いてた日々が懐かしく思い出される今日このごろ。いつになったらオケ活動を再開できるのか。今の感染状況では当分無理そう。

 あまりに淋しくて耐えられないので、こうなったら自宅で「ひとりオーケストラごっこ」。まずはパート譜を準備し個人練習、そしてユーチューブ動画に合わせ、指揮者の振りっぷりをチラ見しながら本番さながらにマジ弾き。
 さすがに本番衣装を着るとかまではしないけれど、気分を高めるために、頭のなかで「本番」という設定を意識することが大切。そして動画はできるだけ生演奏感にあふれ、セレブ指揮者さまが名門オケを由緒ある会場で振ってるものとかを選ぶのがコツ。カタチから入るのは基本中の基本なわけで。

 選曲に関しては、自分が今まで弾いたことのないのをやってみたかったので、今回はベートーベンの2番に挑戦。

 初めて演奏してみた感想としては、この曲、ぼーっとしてると名曲とは気づかない。というか名曲とは言い難い。あれこれ詰め込みすぎているわりに、鼻唄で歌えるような印象的な旋律がほとんどないのが弱点か。

 例えば第1楽章は序奏が長いわりにあんまり効果的でない。てか長く感じてしまう。あまりに長すぎて、このままアダージョ楽章と呼んじゃってもいいのかもと思ったころに、お約束のアレグロ・コンブリオで始動。

 最初から最後までビミョー系交響曲というわけでもなく、こうゆう和音で解決するんだろうと思わせといていきなりかっこよく転調したり、細々と仕掛けてきてる点は面白い。

 ちなみに、ベートーベンはこの交響曲を自身でピアノ三重奏にも編曲なさっており、そのバイオリン譜も使ってみた。トリオ版のバイオリンは、原曲でいうところのフルートだったりオーボエだったりクラリネット第一バイオリンだったり、おいしいところおいしくないところを行ったり来たり。





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最終更新日  Nov 28, 2020 10:49:07 PM
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