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(昨日からのつづき。今回で最後)<映画賞、映画祭に関する用語>film festival 映画祭award, prize 賞←アウォード(発音はアワードではない)とプライズの違いはぼくは自信持って語れない。アカデミー賞は前者、ノーベル賞は後者。あと、reward という単語もあってややこしいaward ceremony 授賞式member 会員。審査員←つまり映画賞の主催団体に属し、ballot(投票用紙)を受け取って voteする(投票する)資格がある会員longlist, shortlist, nomination 候補作。候補者←賞の選考過程にはいくつかの段階あって、ぼくの理解では、選考対象のざっくりとしたものがロングリスト、さらに絞ってショートリスト、そして選考に残った最終候補をノミネーションと表現されるもようnominee, contender 候補者←contestant, competitor などの単語もあるwinner, recipient 受賞者acceptance speech 受賞者による演説<映画制作や編集で使われる用語>shoot a movie, film a movie 映画を撮影する←ちなみに、日本語で「クランクイン」「クランクアウト(クランクアップ?)」だかいう業界用語があるがたぶん和製英語。英語だと start filming, finish filming あたりかscript 台本lines 台詞table-read 本読み。読み合わせ稽古cold-read 初見読み←芝居のオーディション用語として使われるみたい。上記の読み合わせとは違って、いきなり台本を渡されて演技するclapper board, clap board, chalk board かちんこ←ある場面を撮影するときに板に「Scene 12, Take 3」とか書いて記録しておく(マークする mark と言う)blocking 役者の立つ位置や動く方向などの決めごと。日本の業界用語ではおそらくミザンス。どうやら語源はフランス語 mise-en-scène "Places" 「位置について」←撮影開始にあたり役者が所定の位置で用意する"Set", "Action" ("Lights, camera, action!"), "Keep rolling", "Cut" 「準備完了」、「始め」、「カメラを止めるな」、「おしまい」←撮影現場での掛け声OTS 役者の後ろからの背中越しの撮影(over the shoulder)←撮影角度とかの専門用語は無数にあるだろうけど、このOTSはときどき耳にするbleep censor 放送禁止用語が発されたときにピー音をかぶせたりして規制することgoof, blooper 失敗。台詞の言い間違い。NGbehind the scenes 制作の舞台裏。メイキングsubtitles, caption 字幕←なお、CC (closed caption) とは耳の不自由な人とか向けの字幕dub (他言語へ)吹き替える。アテレコ、アフレコする←re-voice するとも言うかもvoice actor, voice-over 声優←VOと略すのを見たことがあるけど、映画業界でVOと言ったら、おそらく原語上映(吹き替えではなく)original version, version originale のことを指すはず(以上)おまけ:音楽/演劇業界用語集 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/201904260000/
Jun 1, 2021
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(昨日からのつづき)<映画、映画館>film, movie, motion picture 映画←イギリス英語ではフィルム、アメリカ英語ではムーヴィーと呼ぶ傾向にある。なお「続ボラット」では、moviefilm という魅惑の単語が使われてる(カザフスタン製英語のつもりなのかなんなのか)cinema, movie theater 映画館←イギリス英語ではシネマ、アメリカ英語ではシアター(かと思いきや、近年のアメリカ英語では theater と書くと映画館、theatre と書くと小劇場やミュージカル/芝居小屋を指す傾向にあるよーな気がする)box office 切符売り場←転じて、売り上げ、興行成績をも指すconcession stand 映画館内にあるポップコーンとか売る店screening 上映credit 本編のなかで最初と最後に映される関係者名の列挙(opening credits, end credits)← 「エンドロール」はたぶん和製英語<俳優、配役、映画関係の人事に関する用語>leading role 主演。主人公(main character)を演じる俳優supporting role 助演。主役ではないけど重要な役←「バイプレイヤー」はたぶん和製英語title role (主人公の名前がそのまま映画の題名になってる作品の)主役major role 大役minor role, small part, extra, background actor 小役。脇役。端役。ちょい役。役名のない役←日本の業界用語はいろいろみたいだけど、違いはよく存じない。ガヤ、仕出し、大部屋俳優、コロスとかco-star 共演(する)stand-in, stunt, body double, stunt double 代役として演技する人cameo 大物役者によるチョイ役出演←日本の業界では仰々しく「特別出演」だか「友情出演」とか呼ぶ忖度文化があるけれど、英語だとあっさりキャミオとだけ呼ぶみたい。クレジットすらされないこともあるhammy イタい演技をする役者←熱演という意味ではなく、大根役者というわけでもないらしい。ウケを狙ったのに外すことを ham すると言う?screenplay, playwright, screenwriter, screenplay writer 脚本。脚本家←不思議なことに、「劇作家」は playwrite ではなく playwright と綴るadapted screenplay 脚色←ほかに原作があって、それを誇張、曲解して書かれた脚本。日本語に「潤色」という単語もあったよーなcasting diretor 配役責任者CSA アメリカの配役協会 Casting Society of America←配役過程に関わる重要な団体らしいdistributor 配給会社critic 評論家cinephile 映画愛好者←フランス語でシネフィルと言うが、英語の発音はスィニファイル(次回につづく)
May 31, 2021
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(たぶん、何回かに分けてまとめてみます)<作品紹介、解説などで見かける用語>accolade (映画賞の)候補歴。受賞歴←アコレイドと発音storyline, plot summary, synopsis, gist あらすじspoiler ネタばれ←spoiler alert はネタばれ注意genre, category 分野feature film 長編映画←短編のことは short と呼ぶのに、長編は long と呼ばないらしいfeaturette 長くもなく短くもない映画?narrative film 作りものの劇映画←ドキュメンタリー(実録)映画の対義語whodunit 推理もの←Who has done it?(犯人は誰だ)の略mockumentary なんちゃってドキュメンタリー←実は台本があって役者が演じているromcom, sitcom ←ロマンティックコメディ、シチュエイションコメディの略tear-jerker 泣ける。号泣必至のdramedy ドラマってゆーかコメディってゆーかstaged やらせの。舞台用に仕込まれたstraight play (ドキュメンタリーでもミュージカルでもなく、作りものの)演劇。劇映画biopic (実在の)人物の生涯を描いた映画。伝記もの(biography をもとにした作品)"based on a true story" 「実話に基づく」←なにげに注意が必要。inspired by とか loosely based on とかだと激しく脚色されてる可能性ありtagline, blurb, gimmick, catch phrase 宣伝文句、戦略、触れ込み←「キャッチコピー」はたぶん和製英語filming location ロケ地。撮影場所←shot in どこどこともruntime, duration 上演時間(長さ)critical reception, review 評価。評判。感想classification 鑑賞にあたっての年齢制限←例:Gは誰でも可(general)、PGは保護者同伴(parental guidance)、NCはお子ちゃまはダメよ(no children)、MAもオトナ限定(mature audiences)rating 鑑賞にあたっての年齢制限。点数による評価←二通りの意味があってややこしいpremise 鑑賞に必要な予備知識running joke, running gag, inside joke (in-joke) お約束のお笑いネタ。内輪ジョークcallback 前に出てきたことを後で再び触れること←「伏線を回収する」を make a callback と言う plot twist 話の展開/ひねり。方向転換。どんでん返しblockbuster 大衆に受け入れられ興行的に成功を収めた作品<連作、関連作品を指す用語>sequel 続編←スィークォルと発音trilogy 三部作←トリロジーと発音(トライロジーではない)spin-off 派生作品。スピンオフ。スピノフremake, reboot もとの作品があり、それに基づく再制作parody, homage, tribute (パクりとオマージュの違いはビミョー)<宣伝、商業戦略に関する用語>trailer 予告編teaser 予告編←たぶん上記トレイラーとほぼ同義だけど、よりもったいぶったチラ見せfootage, clip 映像、一場面preview, premiere 試写。初上映press junket 報道関係者を招待して作品を初めて公に紹介する販促行事(だと思う)←映画関係の記事読んでるとたまに目にする語。試写も兼ねてるかもtie-in, product placement, cross-promotion 商品や音楽などを関連づけて宣伝すること←「タイアップ」はたぶん和製英語。collaborate という言葉もあるけれど、ぼくの認識では映画業界では(企業との提携というよりかは)共演とか合作という意味で使われる(次回につづく)
May 30, 2021
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<ワイン造り関連>vineyard 葡萄畑winery, wine-maker, estate ワイン製造所/区。フランス語だと cru, domaine, chateau もde-stemming 茎を取り除くことgrape-stomping 裸足での葡萄踏み。葡萄を潰す(crush)方法のひとつbarrel 樽(木材は oak であることが多い?)fermenting 発酵させるanti-oxidant 酸化防止剤 sulfite (酸化防止用の)亜硫酸塩。サルファイトlees 沈殿物。おりbottle shock (ぼくの理解では)樽から瓶に移すときに品質が一時的に落ちてしまうことvintage 収穫。製造年。年代もの←話者によって用法が違うことが多いので注意が必要な難語<小物/用具関連>foil cutter 瓶のコルクを覆っている包装を切り取る用具wine bottle opener ワインのコルク栓を抜く用具。主なものは以下 - corkscrew くるくる回して抜くやつ - rabbit corkscrew うさぎのようにも見える栓抜き - sommelier knife 折りたためてナイフも付いてる優れもの。waiter's friend とも - cork puller 栓を挟んで抜くやつで、ちょっとコツがいる。Ah-So, butler's friend ともpunt ワインの瓶の底のくぼみ、へこみcarafe, decanter (開栓後、空気に触れさせるために)一時的にワインを入れておく器spit bucket 吐器(試飲するとき、容器に吐き出す)。spittoon ともdemi, magnum ワインの瓶は普通は750ミリリットルだけれど、小さいものをデミ、倍の1.5リットルのをマグナムと呼んだりする<試飲/内食/外食関連>blind tasting 何のワインがわからないようにした状態で利き酒するwine-and-dine ご馳走でもてなして接待(entertain)するBYOB 自分でワインを持ち込む(Bring your own bottle/beverage)corkage fee 持ち込みワインの開栓料liquor store, off-licence ワイン販売店。酒類も扱うコンビニのことを bodega ともcard (飲酒できる年齢かどうか確認するため)身分証の提示を求めるaerate (開栓してすぐに飲むのではなく)空気に触れされる。breathe させるcarafage, decantage 瓶から容器に移し替えて aerate する。カラファージュ、デカンタージュsommelier, wine steward ワイン専門の給仕人connoisseur (ワインに関する)専門家←普通に expert と呼べばいいものをなぜかフランス語で palate 口蓋。palette と同じ発音。味覚、味の好みという意味でも使われる←普通は舌 tongue で味わうはずなのに、ワイン関係者はなぜか口蓋という単語をご乱用 ぼくが思いつくのはとりあえず以上。 ほかにもワイン通の人が使う独特な言葉、特に略語も無限にありそう。美酒ロマネコンティのドメーヌをDRC、カベルネソービニョンを cab sauv(キャブソブ)とか。 イギリス人は、ボルドーワインのことをなぜか claret(クラレット)とも呼ぶ。 あと、ワインを語るにはさすがにフランス語の知識があると有利。 そういえば French paradox という言葉もある。フランス人はこってりしたもんばかり食べてるくせになぜか心臓関連病の率が少ないという不思議な現象。赤ワインが病気の発生率を下げているのだよとワイン愛好家らはドヤ顔で言う。 最後にぼくの若い頃の失敗談。 生まれて初めてニューヨークで(ちゃんとした)外食をした時の話。ワインを瓶ではなくグラスで(by the glass)で注文したら、目の前で注ぐのではなく既に注がれたものを給仕人さんが持ってきたのだけれど、一口飲んだら騙されたことがすぐにわかった。注文したワインとは全然違う安物。店の人に文句言ったのだけれど後の祭り。立証することができず泣き寝入り。 以降はそういうことはなくなった。てか、ぼくはもはやワインはいつも瓶で頼むようにしてる。一緒に食事する人が飲むか飲まないかに関わらず。
Mar 17, 2021
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(昨日からのつづき)<挙式>give away 引き渡し。挙式開始にあたり新婦が新婦パパと腕を組んで入場し前方に到着したら、牧師さんとかが「Who gives this woman to be married to this man?」みたいなことを言うので、新婦パパが「Her mother and I」と言って娘の手を放すobjection 異議申し立て。古い習わしかと思いきや今でもときどき聞く「二人の結婚に異議ある者は今こそ申し出よ Speak now, or forever hold your peace」。そして静寂のひととき←てか、誰かが「ちょっと待ったぁ!」とか言ったらどうなるんだろring exchange 指輪の交換marriage vow 誓い。病める時も健やかなる時も死が二人を分かつまで(till death do us part)。Do you ... で聞かれるので I do. と答える(Yes! ではなく)pronoucement 公証。夫婦として正式に宣言kiss 口づけ。昔は牧師さんが新郎に対し「さぁ新婦に接吻なさい You may kiss the bride」と促していたけど、最近の傾向としてはお二人双方に向かって「You may now kiss (each other)」presentation 「さぁ会場の皆さん、it is now my pleasure to present for the first time, Mr. and Mrs.スミス」とか言って新婚さんを送り出す<新婚夫婦の誕生>recessionals 降壇、退場(の音楽)。processionals の対義語postludes 挙式終了後の余韻系音楽。preludes の対義語receiving line 二人が教会の外で花びら投げてもらったり、参列者一人ひとりに挨拶したりget married, get hitched, tie the knot 結婚する"Just married" 「結婚しました」newlywed 結婚したばかりの人<披露宴>cocktail hour 挙式と祝宴の間のすきま時間。前菜や食前酒なぞ←ここで満腹になってはいけないreception, party 披露宴open bar, cash bar 酒類は無料の場合(オープンバー)と有料でそのつど支払う場合(キャッシュバー)があるので注意dry wedding 酒類を全く提供しない結婚披露宴toast 乾杯best man's speech 新郎の親友/悪友による、披露宴でおそらく最も重要な祝辞。さんざんけなして笑わせといて最後に泣かせるのがお約束glass clinking 誰かがグラスをスプーンとかで叩いて鳴らしたら新郎新婦はそのつど接吻first dance 夫婦としての最初の共同作業は舞踏。つづいて花嫁と嫁パパ(father-daughter dance)、花婿と婿ママ(mother-son dance)などの組み合わせでも舞踊披露bouquet toss, garter toss 花嫁が未婚女子に花束を投げたり、未婚男子にガーター投げたりdance floor 宴会場の中央にぽっかりあいた舞踏用の空間。ちなみに日本みたいに「お開き」の習慣はないので、祝宴がいつ終了するのか謎だけど、目安としては、司会者が「さぁ、夜はこれから。みんなダンスフロアに出てきて踊りまくりましょう」とか言ったら帰っても可<番外編:結婚式前の準備>wedding fayre 挙式を控えてる人向けの業界見本市。bridal sampling, expo とも。フェアは fair と綴ってもいいんだろうけど、 fayre となぜか古風に綴る業者も多いsave the date 結婚式の日取りが確定したら、大事な人にはとりあえず「この日は絶対開けといてね状」(save the date card) を送付。後日じっくりと正式な招待状を用意RSVP 招待状を送付するときは、出席でも欠席でもいずれにせよ返信してくれるよう伝える←Répondez s'il vous plaît(返信よろしく)bachelor party 新郎が男友達とともに楽しむ独身最後の遊興。イギリス英語では stag dobachelorette party 新婦が女友達とともに楽しむ独身最後の遊興。イギリス英語では hen dorehearsal dinner 挙式前夜の夕食会registry 「お祝いいただけるならあのお店のこの商品が欲しいんですけど」という意思表示pre-nuptial 婚前の。ナプシャルという言葉はちょっと難易度高い。婚前契約のことはプリナップ(pre-nuptial agreement)。あと、日本語でマリッジブルーという言葉があるけれど、英語で何というのかは存じない。pre-nuptial jitters とか言えるのかも
Feb 11, 2021
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「僕の髪が肩まで伸びて君と同じになったら」 今まで何百人もの方々の結婚式で演奏させていただいてるけれど、でも最近はコービッドのせいで婚礼の本番が皆無。そんな寂しさを紛らわせるべく、結婚式関係で知っておいたほうがいいと思われる英単語なぞまとめてみようかと。<当事者の呼称>bride 新婦groom 新郎(bridegroom)←グルームって、動詞だと「身づくろいする」「調教する」とか全然違う意味になって紛らわしいbridesmaids 新婦の介添え役の女子たちmaid of honor 上記ブライヅメイヅのうち最も責任ある女子←既婚なら matron of honorgroomsmen 新郎の介添え役の男子たちbest man 上記グルームスメンのうち最も責任ある男子flower girl 新婦が入場する前に通路に花びらを撒きながら歩く少女ring bearer 結婚指輪を運ぶ少年。pageboyともcelebrant, officiant 式を執り行ない婚姻の証人となる重要人物。オフィシエイターではなく正しくはオフィシアントなはず。宗教によって pastor だったり priest だったり。ユダヤ教なら rabbi ←ラビではなくラバイと発音する人も多いbridal party 上記全て、つまり主催者側の人間の総称。教会では congregation とも呼ぶ<挙式:招待客の到着>sides ぼくの知る限り新郎側は上手(客から見て右)、新婦側は下手(左)に座るのが慣習usher 入口付近にいて招待客を席に案内する係。上記、どっち側に座ったらいいのか自信なかったら、アシャーに「あのぉ、新郎の友人なんすけど」とか言うと右か左か教えてくれる。なんと新郎ご本人がアシャーを務めてることも多い←挙式直前って、化粧や衣装にテンパってる新婦に対し、新郎は比較的ヒマなことが多いし、ちょうどいい人事かとprogram 「式次第」を印刷したものが配られることがある。まれに bulletin(ブレティン)とも←業界の人は deets(details の略か)とか呼んじゃう<挙式:新郎新婦の入場>ceremony 挙式のことは(ウェディング)セレモニー、ただカトリックの結婚式は mass(ミサ)と呼ばれ礼拝扱い、長丁場で60分以上もざら←さすがに新郎新婦も立ちっぱなしとはいかず、途中で椅子に腰かけるpreludes 挙式開始前の音楽processionals, entrance, arrival ブライダルパーティご一行さまが順次ご入場。花嫁の番になったら招待客は立ち上がるべしisle 花嫁が歩く通路を日本語ではバージンロードと呼ぶけれど、英語だと単にアイル。walk down the isle ちなみに、ぼくら演奏家としては、メイドオブオナー(かフラワーガール)が登壇し終えたのを確認したらいったん演奏を終了し、曲を変え、花嫁(と花嫁パパ)用の曲を演奏開始。 ただ、稀にメイドオブオナーが見えないなーと思ってると、花嫁の後ろで裾を持ちながら歩いてくることもあり、いつ花嫁用の楽曲を弾き始めるかは入念に打ち合わせする必要あり。 てか、花嫁ご入場の段になったら、オフィシアントさんが「Please rise(ご起立願います)」と言ってくれるのが理想。めりはりがついて明確になる。 あと花嫁の歩きかたについて。特にワーグナーの結婚行進曲のような遅めの曲に合わせて歩く場合、右足をゆっくり出しては両足そろえ、左足出しては両足そろえ、みたいなのを映画で見るけど、ぼくはこのように歩いた花嫁を一度も見たことがない。今は昔の慣習なのかもしれない。 そして、いよいよ挙式が始まる。(次回につづく)
Feb 10, 2021
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新型コロナウィルス - 英語での正式名称は novel coronavirus - 日本では全く定着してないようだけど、こちらアメリカではみんなして covid(コウヴィッド) とさくっと呼ぶ。Coronavirus Disease 2019 を COVID-19 と短くし、-19を省き、さらには、もういちいち大文字で書くのもめんどくさくなってきて、今やみんな小文字のまま使ってしまってる。←今ここ - CV19と略して書く人もいる。 - いずれにせよ、短く表現したいときは(「コロナ」と略すのではなく)上記のようにするほうが洗練されていると思う。てか、少なくとも職業報道家が新型コロナウィルスのことをコロナとだけ呼んじゃうのはまずい。感染症、感染現象 - disease:ヤバいやまい。illness とか sickness とかじゃなく、もっと重い病気。 - infectious, communicable, contagious:どれも「伝染るんです」の意。後に disease をくっつけて「感染症」の意(例:infectious disease)。 - viral:ヴァイラルって確かウィルス性のという意味だったのに、なんだか近年はネット用語? - cluster:特定の場所での集団感染。感染が多発する場所のことは epicenter, hot spot など。 - ちなみに音楽用語でクラスターとは、半音でぶつかりまくってる「音の塊」。チョー不協和音。 - outbreak:爆発的に発生すること。 - 感染の流行を表す言葉は似たような単語がいくつかあって紛らわしい。ぼくの理解では以下のとおり: pandemic:新型コロナウィルスなど、世界規模でパニクってる状況 epidemic:インフルエンザ、アフリカのエボラウィルスなど、特定の時季、地域で流行 endemic:コレラやマラリアなどの風土病の流行 - あと、pandemic のパンというのが世界を意味するのだから、global pandemic だの worldwide pandemic って言いかたはダブっててかっこ悪い気がする。 - plague:プレイグとはペスト菌とかの感染流行。ウィルス系ではなくバクテリア系っぽいし、コービッド関連では使えないんじゃないかと思う。ロックダウン、外出禁止、自己隔離、おうち時間 - emergency, crisis:ヤバい状態。例えば国全体が緊急事態なら national emergency - lockdown:都市封鎖。外出禁止。 - shutdown:特定の区画だけに限っての外出制限とか、商業施設の営業停止。 - circuit-breaker lockdown:予防措置的に市民の特定の行動を特定の区画のみにて遮断。fire break とも。 - under siege:(感染を封じ込めるため)その区画がまるごと包囲され、出入り禁止の状態。 - safer-at-home order:外出禁止ではないけど自宅に留まることをおススメするビミョー表現。 - shelter-in-place order:この用語はむしろハリケーンや豪雪のとき、あと、乱射事件が発生したときとかの外出禁止。 - curfew:門限。夜間のみ外出禁止。 - confined, quarantined, isolated, stuck at home, staying put:家に閉じこもってる状態。 - stir-crazy:外に出られず気が滅入ってしまい、精神的に限界なさま。 - silver lining:危機的状況においても前向きに過ごせば何かいいこと見つかるよ、みたいな。 - "Quarantine 15":日本語でいう「コロナ太り」のこと。おそらく語源は Freshman 15。アメリカの若者言葉で、大学に入って生活環境が変わると15ポンド(7キログラム)太ってしまうさまを自虐的に?揶揄する表現。三密、伝染、予防策 - three Cs:(全然浸透してない用語だけど)crowded, close, confined らしい。 - contract a disease, get infected with a disease:感染する。 - test positive:感染が判明する(検査結果が陽性)。 - spread a disease:感染させる。super spreader というのは多くの人にうつしまくる困ったちゃん。 - protective measures, safety protocols:対応策、手順、基準、お約束ごと。感染の流行を抑える策の意で mitigation という語もある。 - gargle :喉をがガラガラうがいすること。お口をクチュクチュゆすぐのは rinse。ちなみにぼくが思うに、うがいって日本では手洗いと同様に推奨されているけど、他の国ではその重要性は強調されてないもよう。 - social distance:この用語、誰が使い始めたのか知らないけど、social の意味が謎。physical の意のはずで、きちんと物理的に距離をとるべき。 - contact tracing:感染経路の追跡。既に感染が判明している人との濃厚接触があったならわかりやすいけど、普通に生活していて感染し、経路を特定できない場合は community spread - support bubbles:たぶんイギリスで広まった概念。同居してなくても、あらかじめ設定された少人数の集団を一つの household(世帯)として扱うことを認める。いちいち三密を気にしなくていいように便宜を図ること(らしい)。感染状況、数字 - infection rate, positivity rate, positive testing rate:感染率。検査で陽性になった率。 - case:感染件数。感染が判明した人。「一日あたりの感染者数」は daily new cases、入院者数は hospitalizations、病床の埋まり具合は bed occupancy - surge, wave:感染者が増えることでグラフ上で明らかに確認できる「波」や「山」。その波をできるだけ低く抑えましょうと「Flatten the curve」という合い言葉が一時流行った。似たような表現で「Curb the surge」というのも聞いたことある。感染の増加を抑えること。 - ちなみに日本語には医療崩壊という見事な用語があるけど、英語でもずばり一語であるのかは不明。ぼくが直訳するなら collapsed medical support system あたり。モノ、ヒト、医療関係 - mask, face mask, face covering:口や鼻を覆う布はほかに、bandana, kerchief, balaclava など。なお、ぼくはもともと neck gaiter の愛用者(特に冬に外を走るとき)。襟巻き同様に暖かいし、顔も覆える優れもの。以前はあんまり売ってなかったのに最近はどの店でも簡単に見つかる。 - respirator:ぼくの理解では、医療用とかの大げさなマスクのことをレスピレーターと呼ぶ。 - ventilator:人工呼吸器。(ECMOについては後述) - sanitizer:消毒液。除菌、殺菌の薬剤。disinfectant も。 - anti-bacterial, anti-microbial, anti-viral:抗菌など「抗ほにゃらら」と言いたい場合は anti を頭につける。 - antibody:抗体。コービッドに免疫があることを immune to COVID-19。集団免疫は、herd immunity, community immunity - aerosol:日本語ではエアロゾルと呼ばれてるみたい。英語での発音は「偉そう」に近い。エを強く発音。aero-solution の略? - carrier:感染者。ウィルス保持者。保菌者。宿主。 - symptomatic:症状のある状態。反対に、無症状は asymptomatic - thermometer:温度計も体温計も同じ単語。最近は「おでこにピッ」型体温計をよく見かける。正式名称は知らないけど、みんなして forehead thermometer と呼んでる。 - get vaccinated:ワクチンを接種する。なお、新しいワクチンの供給拡大、普及を rollout と呼ぶ。略称 - COVID-19:Coronavirus Disease 2019 - CVD:cardio-vascular desease。心臓血管の病気。コービッドに字面が似てて紛らわしい。 - PPE:personal protective equipment。マスクとかの感染予防具。 - WFH:work from home。これ、書き言葉としてはよく見るようになったけど、実際に会話で「I'm ダブリュー・エフ・エイチing today」とか使う人はいない。 - PCR:polymerase chain reaction。ポリメラーゼ連鎖反応。ポリメラーゼとは何かはぼくには難しすぎて謎。 - ECMO:人工心肺装置エクモー。調べてみたら、Extra-corporeal membrane oxygenation。やはりぼくは一語もわからず。 - ICU:intensive care unit。集中治療室。 - CDC :Centers for Disease Control (and Prevention)。アメリカの政府機関。 - TP:toilet paper。生活必需品(essentials)と言ったらたいていトイレ紙を指す?そのほか、最近頻繁に見聞きするようになった用語あれこれ - hoard:商品を買いだめする。買い占める。panic buy - loot:どさくさに紛れて店を荒らし略奪する。 - unprecedented:未曾有の、前例のない(状況)。 - new normal:新しい日常/生活様式。normalcy じゃなく normal を名詞として使っちゃう。 - furlough:解雇されたわけではないものの、(経営が好転するまでのあいだ)一時的に給料をもらえなくなること。ファーローと読む。 - counterfeit, fake, bogus:偽りの、嘘の。ガセ、デマ、誤った情報を hoax(ホウクス)と言ったりも。scam, fraud とかも。
Dec 13, 2020
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「走る走る、俺たち」 ぼくは走るのはけっこう好きで、てか、これまでも毎年のように大会に出場し、なんとか完走してはドヤ顔写真をここに載せて自慢したりしてきたけれども、今年はコウビッドのせいで何もかも中止。 ま、大会があろうとなかろうと健康のためにときどき走るべきだけど、目標がないとどうしても気が乗らない。そんな自分を何とか盛り上げるべく、今日は関連する英単語などをまとめてみようかと。ランニング、ジョギング - 「走る」は run、ゆっくり(楽しく)走るのは jog。 - ほかにもいろんな「走る」があると思うので、速度に応じて「歩く」から順番に並べてみると、 walk brisk walk, power walk(←競歩 race walk のような早歩き) jog run sprint(←全力走) - 余談。英語の表現で do a runner というのがあって、とんずら、喰い逃げするとかいう意味。マラソン、長距離走大会 - マラソンという単語って、日本や一部の国では長距離走(long-distance running)と同義で使われてしまってるもよう。例えば、単にジョギング好きな人が「趣味はマラソンなんですぅ」と言い放ったり、長距離走の大会を「市民ふれあいマラソン祭り」みたいに呼ぶ自治体があったり。英語だと marathon はずばり42キロメートルの race のことだけを指す。 - その半分は half marathon (21km)。 - さらにその半分の「四半マラソン」という競技名は聞かない。そのかわり10km走という種目はよくあって、10K(テンケイ)と呼ばれる。そのさらに半分は5K(ファイブケイ)。こちらアメリカはキロメートルではなくマイルの世界のはずなのだけれど、陸上業界では素直にキロメートルをご採用。 - 10Kと5Kのあいだの種目があるとすれば、それはおそらく4 miler(フォーマイラー)。←6.5kmぐらい - 半マラソンと10Kのあいだの種目があるとすれば、それはおそらく10 miler(テンマイラー)。←16kmぐらい大会本番 - 走者番号の記された布切れ(ゼッケン)のことは race bib(ビブはよだれかけの意)。ちなみに日本語でビブスというと、サッカーの練習試合とかで敵味方に分かれるときに被る袖なしの色付きチョッキ training bibs を指すはず。←英語だと pinnies とも呼ばれる - 「位置について、用意、ドン」は、Ready, Set, Go。あるいは、On your marks, Get set, Go。 - 全員が一斉に出走する場合もあれば、「密」を避けるために15秒おきとかの時間差出走の場合もある(wave start)。シード seed という単語もたまに聞く。トーナメント式競技以外でも使える単語らしい。 - ほかにも混雑を避けるための措置として、みんなごっちゃに並んで開始を待つのではなく、予定速度とか完走予定時間(自己申告)に応じて似た者どうしの班をいくつか作っておき、速い走者群を先頭にした状態で走り始めるという方式もある。その集団のことを corral と呼ぶ。走るの遅いくせに先頭集団のコラールに間違って入っちゃうと顰蹙を買う。 いちいち追い越し追い越されが発生するので。 - 走路の幅にもよるだろうけど、何人も横並びで走るのは礼儀違反。横並びで走ることを英語では run side by side でよいのだけど、例えば三人並んで走ることを run three abreast と表現する。ちょっと耳慣れない単語。 - 追い越し追い越されというのも約束ごとがあって、大会事務局から事前に説明があるはず。右側走行(run to the right side とか keep right)の大会の場合は、追い越すときは目の前の人に「On your left.(左から追い越しまっせ)」とひとこと声をかけるのが礼儀。 - 走ってる最中にどうしても用を足したくなったら(if nature calls)、仮設便所をご利用。portable toilet でもいいけど、porta potty とよく呼ばれる。 - そろそろ終了地点が近づいてきたら「最後のスパート」。綴りは spurt。実はこの単語はあんまし使われないような気がする。むしろ前述の sprint か。 - 終了地点は、走者にはっきりわかるよう派手に装飾された鳥居みたいのがあったり、誘導柵が設けられたりして、シュート finish chute と呼ばれる。一本の線 finish line だけじゃわかりにくいし。 - 無事に完走したら自分の記録を確認。時間を表現するときに gun time と chip time とを使い分ける大会も多い。「用意ドン」が鳴ってから長蛇の列がどんどん動き始めるわけで、どうしても先頭と最後尾とで時差が生じてしまうから。用意ドンの瞬間からの一律の記録を gun time、走者個人個人のビブに埋め込まれたチップをもとにその人の開始地点から終了地点までの実際の記録を chip time と呼ぶ。ガンとチップのほかに、gross と net とも言う。 - race bandit という単語もたまぁに聞く。正式に参加登録をせずに(ゼッケンなしに)普通に走る人。悪気がなくとも選手たちと一緒に公式走路を走るのは迷惑。あと、替え玉として他人のゼッケンつけて走ったり、途中ズルして自転車で移動したりするイケナイ行為もバンディットに含まれるみたい。 - 残念ながら完走できずに大会を途中で棄権してしまった場合を略語で DNF (did not finish)。関係者、観戦客 - 大会に関わる様々な人にも言及すると、例えば、先頭集団を先導する自転車を lead bike、最後尾の走者を後ろから見守るのは sweep bike。 - 大会によっては、pace runners あるいは pacers と呼ばれる上級走者さまが一緒に走ってくださる。一定の速度を保ち、予定完走時間(5分おきとか)書いた旗とか掲げながら走ってるので、その人の先導する pace group についていけば速度管理を自分でやる必要なし。ちなみに最近知ったのだけど、ペーサーさんのことを rabbit との愛称で呼ぶこともあるらしい。 - 途中にある給水所のことは、water station とか hydration station。基本的には水と運動飲料(Gatoradeなど)のみ。果汁や菓子などの refreshments があるとこもある。 - 要所要所の各給水所とか休憩所とか医療関係者待機所とかには、張り切って仕切ってる親分肌の人がいて、その役職のことはおおげさにも marshal(指揮官)。どうやら運営関係ではかなり栄誉ある役職。 - 走者に何かあったときのために待機/巡回してる車をSAGと呼ぶ(サポートアンドギア)。水や食料や応急処置用のこまごまとしたものを搭載。事務局の人や医療関係者が乗ってると思われ。 - 沿道で応援する観客のことは spectators。 - 観客が走者を応援するときのエール yell to encourage runners、つまり「頑張れ」を英語で何て言うか。これって意外に難易度高い。無数にあるだろうけど、こちらアメリカでは以下のような表現をよく聞くような気がする。 Almost there! Hang in there! You can do it! Looking good! Keep it up! - 走者の健闘を褒め称えてあげたいときは、Good job!。あと、Way to go! も非常によく使われる。 - ぼくには縁がないけど、上位入賞の方々は、表彰式 award ceremony で表彰台 podium に立ってみんなに祝ってもらう。
Nov 2, 2020
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. サッカーで使われる英語表現をぼくなりに整理してみようかと(←イギリス系英語がほとんど)。試合の実況を英語で聞いたり、関連番組を英語で鑑賞するときなどに知っておいたほうがいい言葉とか。 てか、ぼくはアメフト、あるいはほかのイギリス系競技(ラグビーやクリケットなど)の用語はよく存じないので、比較することができないので悪しからず。<サッカー> - イギリス英語では football。日本やアメリカで用いられている soccer という表現はアメリカ英語と思われがちだけれども、これはサッカーの正式名称 association football というイギリス英語の略ってことは、完全にはアメリカ英語でもないよーな。 - なお、アメリカ人にとってのフットボールとは当然 American football だけれども、世の中でサッカー以外のフットボールといったら主に以下の四種目。てか、これらはサッカーとは異なり手を使っていいのにフットボール扱いされてるのが笑えるわけで。 American football ←選手はヘルメット着用。ボールは楕円形。手を使っていい。 Canadian football ←アメフトに似てる競技。選手はヘルメット着用。ボールは楕円形。手を使っていい。 Australian football ←ラグビーに似てる競技。オーストラリア人はフッティと呼ぶらしい。ボールは楕円形。手を使っていい。 Gaelic football ←GAA(ゲイリックアスレティックアソシエイション)とも。アイルランドのテレビや映画観てるとたまに出てくる。ボールは球形。手を使っていい。<団体、チーム> - たいていの団体は football club (FC)と呼ばれており、つまり法人としての組織を指すときは club。←広報とか経理とかの事務部門なども全てひっくるめて - 上記「クラブ」には次世代養成所/少年団が併設されてることも多く、それは youth academy あるいは単に academy。 - 選手の集団を指すのは team でもいいと思うものの、イギリスでよく使われる単語が squad。日本語でも分隊とか班を意味するときにスクワッドと言うけど、イギリス語ではスクオッドあるいはスコードに近い発音。この単語って、実際に競技する11人 starting eleven だけではなく出場資格のある控え選手も含めた20数人全てを指すはず。話者によって微妙に異なるのかも。 - てか、スタメンとかの11人を指すときに、eleven と綴るのではなくなぜか XI とローマ数字で書くのがお約束。playing XI, starting XI。<人事、役職> - 裏方や表方として競技場内外で活躍してるいろんな人たちの呼称はサッカーもほかの競技もそんなに変わらないはず。競技中に球拾いをする少年(や青年)は ball boy とか。 - 備品管理人ホペイロ roupeiro(ポルトガル語)は、英語だと kit man、 kit manager など。←競技服(背番号とか)とか絶対に間違っちゃいけないし、かなりの要職で難職。 - ゴールキーパー(の愛称)は goalie。 - 日本語でボランチという言葉をよく聞くけど英語では全く聞かない。たぶん(defensive) midfielder。 - 選手を形容する誉め言葉で triple threat というのがある。三つの脅威が何を指すかというと、早く走る、パスする、シュートする。←もしかしてドリブルだったかも - 監督のことを英語で何と言うか。manager が一般的だと思ってたら head coach と地味めに呼ぶ団体も多いみたい。←経営(マネジメント)上のこまごまとした雑事に深入りすることなく、前述スクォードの選手たちを競技的に指導することだけに専念できるよう? - 選手たちは監督のことを gaffer と呼ぶことが多い。上司、親分という意味のイギリス語。 - 話はそれるけど、映画や舞台の世界での「監督」は director。日本語だとさらに「演出家」という単語もあってややこしい。監督と演出が別人の現場があるのか存じないけど、そうだったら役者さん混乱しそう。あと、ぼくの日本語の理解では助監督と演出助手は同じ。 - 監督よりもお偉いお方は owner とか chairperson とか。 - スクオッドのなかで一番偉い選手(主将)のことは captain。ちなみに armband さんと呼ぶのも聞いたことがある。主将は文字通り腕章をつけてるからか。 - 主将のことを俗語で skipper とも呼ぶ。競技によってはスキパーは監督を指すらしいけれど、サッカーの世界ではスキパーはキャプテンと同義なはず。 - 選手のなかには正規の所属ではなく他のクラブから出向で来てる人もいて(期限つき)、日本ではレンタル移籍と呼ばれてるはず。そうゆう派遣選手のことは(player) on loan。 - 審判を意味する単語はいくつも存在するけど、ぼくの理解ではサッカーでは referee と呼び、umpire とは言わない。アンパイアは野球とクリケットのみに使うはず。線審(linesman)の意で judge は言うかもしれないけど、ジャッヂというと何となく体操やフィギュアスケートとかの審査員のことを指す気がする。 - そういえば adjudicator だかいう単語があるけれど、これはコンクールの審査員とかを指す(はず)。jury も。 - レフェリーのことを略してレフ ref と呼ぶ。縞模様をお召しの審判さんの愛称は zebra。 - ビデオ判定(機)のことは VAR (video assistant referee)。バァーと発音するのではなく、ブイエイアール。 - 応援する支持者のことは supporter とか fan なのだけれど、自他ともに認める熱狂的信者なら 12th man/woman と呼んじゃっていい。文字通り11人の選手とほぼ同位置扱い。 - 一方、競技場や練習場に出向くことなどせず、自宅から椅子に座って応援する人は armchair fan。 - 評論家という意味でパンディット pundit という単語もよく聞く気がする。<競技場> - 建物そのものについては、規模とか形状(屋根の有無とか)に応じていくつかありそう。stadium とか arena とか。 - 観客席のことを日本語でもスタンドと呼ぶけれど、これはおそらく常に複数形で言うべき(the stands)。長椅子/ベンチ bleachers とも言う。客席に人がいない状態を empty stands と言う←no crowds と同義 - 無観客で試合することを(play) behind closed doors と言う。コービッドのせいで最近よく聞く表現。 - 競技場にいる観戦客のことは、audience よりかはむしろ spectators(見物人)と言うはず。 - 選手が競技する場所は pitch と呼ぶ。おそらく field も同義。ただ、ピッチは白線の内側を指し、フィールドは線の外側も含みそうな感じ。あるいは、ピッチがイギリス語でフィールドがアメリカ語かもしれない。←あんまし自信ない - 選手らが控えている屋内から競技場へと向かう屋根のある最終部分をトンネル tunnel。 - ダグアウト dugout のある会場もある。野球場だけの用語かと思いきや、控えの選手や監督らが座るベンチとかがある場所(かつ一段低くなってて屋根のあるところ)。 - ちなみにサッカー以外だと、競技場を意味する英単語は、court(バスケットボールやテニス)、rink(スケート)、track(陸上)などさまざま。どうしていちいち違う呼び方をするのかは謎。全部 field でいいのに。 - 満員の競技場とかで観客が順繰りに両手上げて立ち上がったりして波を起こすことを Mexican wave と呼ぶ。なぜメキシコなのかは謎。<試合、対戦> - 試合を意味する単語は game、match など。マッチのほうがよく聞く気がする。試合の日という意味で matchday という一語になってる単語もある。あと、card も単に「試合」という意味で使われるっぽい。 - 親善/友好試合は charity match、friendly game など。てか、もはや単に a friendly/friendlies と名詞化されてる。練習試合は training drill か。 - やはり試合という意味で bout(バウト)という単語があるけれど、この語はサッカーでは使えないはず。レスリングとかボクシングとか用の単語? - 意外によく聞くのは fixture。これもたぶんイギリス英語で、プロのサッカー団体として消化していかなければならない行事としての正式試合のこと。草サッカーの試合とかに気軽に用いちゃいけない。日本語だと「節」か。あと、下記の leg 参照。 - 同じ相手と会場を変えて二試合(home/away)行なう場合は、個々の試合のことを leg と呼ぶ。なお、第一レグと第二レグの得点を足したものを aggregate score。一勝一敗の場合であったとしても合計得点によって(on aggregate)勝敗が決まる。 - 同じ街にある二つの団体が対戦するときはその試合を derby と呼ぶ。例えばマンチェスターユナイテッドとマンチェスターシティの試合は Manchester derby。 - 競技後の追加時間(たぶん日本語ではロスタイムかロストタイム)のことは、ぼくの知る限り四通りの言い方が。 additional time、added time、injury time、stoppage time。 同義だけど、おそらく injury time は文字通り怪我に関係する時間のみに使われる。 - PK戦のことは英語だと penalty shoot-out。ややこしいのだけど、シュートアウトと似た言葉にシャットアウトという語もあって(←似てない?)、ぼくの理解ではシャットアウトは後述「クリーンシート」みたいなもん。相手に一点も許さずに逃げ切る試合のこと。 - 補助的、追加的に催される試合を playoff。三位決定戦とか再試合とか。<得失点、勝敗> - 得点ゼロは、サッカーでは zero ではなく nil と数える。何かで読んだけど、ニルって、語源はニヒルと一緒らしい。無とか虚無とかいう意味? あと、ノートという単語(綴りは naught か nought)もゼロを意味する。 - 相手に一点も許さずに勝つことを(win with a) clean sheet。完封勝利。 - 対戦相手が強すぎて今にも負けそうで劣勢なさまを under the cosh と表現することがあって、これもおそらくイギリスのサッカーのみで使われる。コシュとは「こん棒」を意味するはず。 - 順位(表)/ランキング rankings のことを standings とも言う。 - LDW とは勝敗状況のこと(lose, draw, win)。 - 得点することは score だけれども、ネットする net a goal/ball という表現も聞いたことある。 - 同点ゴールのことを equaliser と言う。思わずEQと略してしまうあなたは音楽業界の人。 - 相手に点を入れられてしまったことをちょっと気取って表現したい場合は concede a goal。 「concede する」というのは「score する」の対義語と考えていい。 - trail in one match というのは、一試合差で負けている状態のこと。 - 優勝することは英語では win the championship とか win the title でもいいのだけれど、win the cup、win a trophy のほうが華やかな表現になる。<その他> - flopping というのは、ちょっとぶつけられたぐらいで大げさに痛がったりするお約束演技のこと。 - 同じく試合中によく聞く duel というのは一対一で球を奪い合うさまのこと。フェンシングのような一騎打ち。ドゥエルというよりはヂュールと発音する人が多い。空中で二人の選手が同時にヘディングしようとするのは aerial duel。 - 部門制(リーグ制)の場合、例えば二部リーグから一部リーグへと昇格することを promotion というのはわかりやすいけど、逆の「降格」は難語 relegation。 - 選手の実績を表現する場合に使われる専門用語もいっぱいありそう。さまざまな情報をスタッツ stats(統計 statistics)。なかでもよく見るのが アップ apps という語。その選手の試合出場回数 appearances のこと。 - 出場回数のことを cap と呼ぶこともあって、ぼくの理解では上記のアップとキャップは同義。100 caps とか 100 apps は「100試合に出場した」という意味。どうやら帽子のキャップが語源っぽい。一試合に出場するたびに帽子を一つもらえるから?←ほんとかどうかは知らない - 選手や監督らの妻や恋人 wives and girlfriends のことを略して wag。芸能ネタを得意とする媒体が喜んで使いそうな用語。
Oct 21, 2020
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<過去に記載した英語の用語集>音符編 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200602160000/作曲家編1 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200701150000/作曲家編2 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200701180000/曲名編1 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200603080000/曲名編2 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200803120000/オーケストラ編1 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200806010000/オーケストラ編2 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200806050000/オーケストラ編3 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/200806060000/ミュージカル編1 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/201608210000/ミュージカル編2 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/201608210000/ミュージカル編3 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/201609060000/ミュージカル編4 https://plaza.rakuten.co.jp/picardy3rd/diary/201609090000/ 過去にも何度か記載してきましたが、業界でよく使われる英語表現を自分なりに勝手にまとめてみようというこの特別企画、今回はたぶん12回め。 今回は音楽や芝居の会場で使われる用語を集めてみました。過去に書いたのとダブってるのもあるかも。room, house, theater, hall, box 公演の行なわれる空間のことを、日本の業界ではハコと言ったり小屋と言ったりすると思います。英語でも何通りもあるようです。どんなに巨大な空間でも頑なに「ルーム」と呼ぶ人は多い。 開場は7時です、という意味で、The house will open at 7.とか言います。家ってなんだよ家って、って思うのですが。チラシとかでDoors open at 7という表記も見ます。ちなみに、開演時間だけぢゃなく開場までいちいち明記するのは日本特有の慣習かも。 あと、ひとつの建物にひとつのホールしかない場合は特に問題ないのですが、複数のホールが入ってる場合、日本の多くの施設は大ホール小ホールとか呼んでて非常によくわかりやすいのだけれど、アメリカとかだと大小の区別がわからない。ずばり人名とか協賛企業名になってるので。 たまに、なんとかオーディトーリアム、なんとかリサイタルホールとか言って差別化を図ってくださる施設もあるものの、しかしやはり人名が冒頭に来る(例:「スターン」オーディトーリアム)。 日本で人名のつくホールというと、軽井沢O賀ホールとかS和女子大学H見記念講堂などでしょうか。 tier, balcony, mezzanine, orchestra 自分の座る客席がどこにあるのかを探すのも一苦労。席の呼び方の一定の決まりが業界に存在するのかどうか知らないけれど、やっぱり会場によってバラバラっぽい。 一般には、舞台に最も近い(一番低い)階をオーケストラ席と呼び、上の階をバルコニー席と呼ぶ。でも、三階以上のときや、一つの階がなだらかな丘陵上になってるときはややこしい。ときどきgrand tierとか、2nd tierとかとも。メザニンという言葉もある(中二階。 日本のSントリーホールとかだとP席というのがあって、パイプオルガンのある正面の合唱団らが陣取る特別席、舞台の後ろ側をの席に公演によっては客が座れることがあります。このP席という呼び方も前から気になってるのですけど、世界的にはどう呼ばれてるのか不明。ぼくのよく行くフィラデルフィアの会場では「コンダクターサークル席」と呼ばれてます。それもまたビミョーですが。pit, booth オペラ、バレエ、ミュージカルなどで楽団が演奏する場所はオーケストラピットと呼ばれますが、転じて、ピットという言葉は楽団/楽団員の総称として使われます。「昨夜のピットは上手だった」とか使われます。 一方、音響さんや照明さんが陣取る操作卓のある部屋をブースと呼ぶことから、同様に、彼らをブースさんと呼ぶこともあります。舞台裏や袖で働く黒子さんはstagehandとかcrewとか呼ぶ。ブースはクルーに含まれるかも。 いずれにせよ、公演を成功させるためには、キャスト(またはダンサーズ)、ピット、クルーによる絶妙な三位一体、三権分立が不可欠。scene shop, prop, costume 日本語でいう大道具さんのことは、set designer(舞台装置設計者)とかcarpenter(製作者)とかとも呼ぶし、彼らの陣取る舞台裏の作業空間をscene shopとかshop floorと呼びます。←何が「店」なんだか 一方、細々とした小道具(舞台袖に番号付けされて整然と置かれてる)をプロップと呼ぶみたい。これらは興味本位で勝手に触ろうものなら必ず叱られます。ちなみに、こんまり氏のおかげで、最近はkomonoの意味を理解するアメリカ人さんも出てきました。 あと、バレエなどの舞台では、衣装係も本番時に常駐していることも多い。衣装さんといっても、costume designerご本人ではなく、ほつれを直したりアイロンかけたりする職人さんで、彼らはsewerとか呼ばれます。←ソウアーと発音backstage, wing, green room 舞台裏や袖、さらには「楽屋」を意味する表現もいくつかあるようです。楽屋はたまにグリーンルームと呼ばれますが、なぜ緑なのかは不明。実際には緑色なんかじゃないし。 ちなみに、世界で最も楽屋が使いやすい造りになってるのは日本の施設かと思います。大中小さまざまな部屋が準備されていたり、什器も充実してる。アメリカのみならず外国では男女共有の楽屋も多い。そもそも楽屋が与えられないことも多いので、その辺で着替えたり、外套や私物、楽器入れなどは舞台袖に置くしかない。sign-in sheet 本番当日は早めに現場入りすべきですが、いちいち点呼とってみんな揃ってるか確認することはしません。たいてい楽屋口に出欠簿みたいなのが置いてるので、自分の名前のところに到着時刻を記入して、無事に着いてることを示す。upstage/downstage, stage right/left これはぼくは何度聞いても覚えられませんでした。バレエや芝居やる人だったら絶対に間違えちゃいけない。アップステージというのは舞台後方、ダウンステージは舞台前方客席近く。舞台右と言うのは下手(しもて)第一バイオリン側、そして舞台左というのはチェロ側、上手(かみて)。 ぼくの個人的な感覚あるいは日本的な感覚では上下左右全て逆なのですが。apron オケせまり。舞台前方=downstageの、さらに客席側に張り出した部分、つまり幕が降りた状態でも芝居が続けられる部分のことをエプロンと呼ぶらしい。劇場によってはオケピットをそのまま舞台面まで上げることができて便利。riser オケで管楽器とか乗る一段高くなった(後付けの)ひな壇、山台のこと。プラットフォームとも言うかも。revolving stage, Lazy Susan 盆。回り舞台。lift, stage lift せり(舞台に穴があいていて、奈落と舞台間を昇降できる装置。)。raked stage, rake 傾斜舞台。八百屋舞台?spiking, marking, blocking 舞台の床に椅子の位置とかをテープでバミる(場を見る?)こと。バミりに使うテープはspike tape。 ちなみに、ブロッキングという演劇用語もあって、これは役者が舞台のどの位置に留まってどの位置へと動くかなどのお約束ごとのこと。blackout, curtain 真っ暗に暗転することはブラックアウト、幕を下ろす/閉じる(さらには芝居を終了する)ことをカーテンと言う。日本語では幕引き? ただ、a curtainという言葉は、終演でなく開演時間を指すこともある。「カーテンに間に合わないっ」とか。box office 劇場の切符売り場のことをボックスオフィスと呼びます。ブースとかキオスクとかとも言うかも。comp コネによる招待券、タダ券のことをcomplimentary tickets、略してcomps。will call これはボックスオフィスにある窓口のひとつで、既に電話やネットで入場券を購入済みの観客が、券を受取るため(ピックアップ)に寄る場所。新規購入とかの取引はできない。上記コンプスもウィルコールで受け取ることになる。*** 今回は以上。ネタはまだいっぱいあるので(たぶん)、いつかまた気が向いたらまとめてみます。
Apr 26, 2019
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近年、生ジャズを聴きに行くことが増えました。ま、細かく日記にするのは忘れてしまいますが、初心者としてぼくなりに観察してて気づいたことも多々あります。 特に、ジャズ奏者って、クラシックの人と異なる用語を使うように思ってたとこだったので、以下にまとめてみようかと。ちょっと苦しい「こじつけ」もあるけど。<クラシック用語とジャズ用語>楽譜: クラシックの人は sheet music、あるいは単に music。ジャズの人は chart。本番: クラシックの人は concert と言うのに対し、ジャズの人は gig。本番会場: クラシックの人は hall、ジャズでは house。休憩: クラシックでは intermission、ジャズでは break。演奏旅行: クラシックでは on tour、ジャズでは on the road。全音符: クラシックでは the whole note、ジャズでは football(アメフトのボールの形だから)金管楽器: クラシックでは brass。ジャズでは horn(French hornを特定するのではなく)。コントラバス: クラシックでは bass または double bass。ジャズでは acoustic bass、standup bass、upright bass、string bassなど。 もっとあるような気もするのですが、今思いつくのはこんな感じ。 このネタ、続きます(たぶん)。
Mar 25, 2013
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