「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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ぴかろんの日常
リレー企画 126
あいつの部屋 足バンさん
ドンジュンが珈琲をいれている間
僕は並べられた無数の本のタイトルを追っていた
ドンジュンの部屋に初めて入った
こざっぱりとしていて思ったより片付いている
大きな家具といえば木の床に置かれたベッドとアメリカンな印象の座卓
天井まである書棚が一番の存在感を主張していた
やはりほとんどが車の本
構造資料や積算資料、図面ファイル
エンツォ・フェラーリと本田宗一郎の本や研究書が目立って多い
ぼろぼろになった古い背表紙から持ち主の愛情が読みとれる
「資料は大学の頃のばかりだよ…捨てられなくてさ。最近はネット使うからあまり買わない」
ドンジュンは珈琲カップをテーブルに置きベッドを背にして床に座った
僕はそのすぐ横に座った
「ちょっと…もう少し離れて座ってよ」
「嫌だ」
「こんなくっついて仕事の話できないじゃん」
「できる」
「そういうとこ勝手なんだから」
「ギスの件、最初からちゃんと説明を受けてじっくり検討してごらん」
「うん…ごめん…僕少し舞い上がってた」
「店を辞める可能性があるならきちんとオーナーも通さないとね」
「うんわかってる」
「前と違って他の国が絡むなら慎重にならないといけないし」
「ギョンビンに言われた…ギスは信用できるのかって」
「ああ」
「正直言って100%はできない…昔のやり方知ってるから」
「でもハリョンがいるから大丈夫かもって思ってる?」
「うんそれが一番大きいかな」
「見たところ彼女はキレ者だな、僕のことも警戒してる」
「ギョンビンに言われた…こちらからも色々な条件を出して行って様子をみろって」
「うん」
「ギョンビンは本当に僕が必要なら応じる姿勢でわかるだろって」
「ふふ…」
「なに?」
「ずいぶんギョンビンには世話になったんだね」
「だって…あれ…もしかして妬いてるの?」
「そこまで弱ってるように見える?」
ドンジュンがカップを弄びながら僕の肩に頭をのせる
「ね、スヒョン」
「ん?」
「チーフになるんでしょ?」
「うん、どうやらそんな話になった」
「僕が仕事受けたらお互い忙しくて会えなくなるね」
「寝る時間を削って会いに行く」
「もしパリに行ったら…」
「仕事を削って会いに行く」
「あははオーナーが聞いたら怒るなぁ」
「できることはやってみる」
「仕事も恋も掴まなくちゃって」
「ギョンビンが言った?」
「あーやっぱ妬いてるんじゃないの?」
僕はドンジュンの手から珈琲カップを取ってテーブルに置き
間近で真っすぐにやつの目の奥を覗き込んだ
「いい?ちゃんと聞いて」
「え、はい」
「おまえが納得してやるべきだと思ったらやったらいい。どんな方向でも。
そのための手助けは何でもする」
「うん」
「その時に僕のことを天秤にかけてもらって構わない」
「うん…」
「でもひとつだけ条件がある。何であれ、おまえが顔を上げて笑っていられること」
「ん…」
「それができない選択なら僕は絶対に行かせない…いいね?」
ドンジュンは目を伏せてコクコクと頷いた
「でね…」
「ん?」
「あれくらいの本なら入るよ」
「どこに?」
「僕の書斎に」
「また…」
「来ない?」
「ん…そうしたらってギョンビ…んがっ」
ドンジュンの鼻をつまんだ
「もぉ!何すんのさっ!」
「1回ギョンビンって言ったら1回鼻つまむことにした」
「ばかスヒョン!妬いてるって素直に言え!」
「妬いてる」
「う…」
僕はとんがりかけたその唇を塞いだ
そしてその後僕たちは夕べの寂しさを充分埋め合わせ…
るはずだったが
徹夜で走り回った僕はどうも途中で眠ってしまったらしい
その日ドンジュンがぶーぶーにふくれていたのは言うまでもない
朝食 ぴかろん
悶々として眠れなかった僕をよそに、昨日の海水浴とギョンジンの説教に疲れきったイナは、僕の腕の中でぐーすか眠っていた
可愛くて仕方がない…
ああったまんないっ!
お預けが痛いっ!くうっ!
なんて一晩中やっていたものだから、朝、キッチンの音に誘われて、イナを起こさないように部屋を出た
「おはよう。早いね。よく愛し合えた?」
ラブが輝く笑顔でそんな事を言った
僕はラブを背中から抱きしめ、
「いい匂いだなぁ」
と言った
「もう…邪魔しないでよ…こげちゃう…」
ラブの可愛らしい唇を肩越しに塞ぐのはギョンジン…
僕がくちづけているのはイナ…
あれっ!
いかんっ!
頭が朦朧としているっ!
「どしたの、テジュン」
「あ…いや…やけに早いじゃん…今日は疲れなかったの?」
「もぉさぁ、昨日が昨日だったからさぁ、あいつにさるぐつわ咬ませて腕を後ろで縛り上げて寝たの」
「なにっ?!」
そんなプレイをっ!?
「おかげで俺、ぐっすり眠れたよぉ」
「…あ…何もしなかったってこと?」
「うんっ」
やけに元気よく答えるなぁ…
「ギョンジンは…眠れなかったんじゃないの?」
「うーん、二十分ぐらいメソメソしてたけど、俺より早く寝息立ててたから…。今もぐっすり寝てる」
縛り上げられてるってのに?!
どういう男だ!
「テジュン、暇だったらトースト焼いてコーヒー淹れてくんない?」
「あ…ああ…」
「…。テジュン…さっきさぁ…」
「ん?」
「俺のこと抱きしめようとかしなかった?」
「…」
「それ…とってもマズいでしょぉが!」
「はい…」
「ったくぅ…ギョンジンがイナさんの事であんなに頑張ってんのに…」
「ごめんなさい…つい…へへっ」
「くふふ…」
そんな事を僕達は軽く会話できるようになっていた…
あとは…
「イナね…お前と話してないから『お預け』なんだって…」
「…そか…」
「お前ももしかしてそういう気持ち?」
「ん…それもあるけど…、あの人ほんとに限度がないっていうか…」
「…そんなに凄いの?」
「…ん…」
「…」
うーうーうーばんばんどんどん
「あ…起きた…」
「くふっ…そろそろ縄、解いてやったら?」
「元諜報部員なんだからあれぐらい解けると思うんだけどなぁ…」
「お前に解いてほしいんだよ」
「…ふっ…。やなこった!」
「…おいおい」
「テジュン、解いてやってよ」
「なんで僕が…」
「俺が行くと…1時間は離してくれないと思うけど…」
「わかった」
即座に答えると、ラブは吹き出した
「なぁ…ギョンジンを解いてきてやるからさ」
「ん」
「イナの事…頼むな…」
「ん?」
「沈めないでほしい…」
「解ってるよ。必ず浮き上がらせるから」
ラブはにっこり笑った
一点の曇りもない…
僕はラブたちの部屋に入り、暴れているギョンジンのさるぐつわをはずした
「なんでテジュンさんがっ!」
「ラブから指示されたの」
「ななななっ!なんでっ!」
「お前…濃厚すぎるらしいね…」
「そんなっ!軽い方です!」
「…。ラブがちょっとイヤがってるよ」
「何ですって?!テジュンさんはもっと軽かったのですかっ?!」
「…」
「なんで黙り込むのっ!」
「あのさ…」
「はいっ」
僕はギョンジンの腕のネクタイを(ネクタイで縛られるなんて…)解きながら聞いてみた
「どしたらその…」
長くできるのかと…
「え?」
「んと…。…まぁいいや…朝の話題じゃないや…。はい。」
「…テジュンさんは短時間でラブを満足させたと?!」
「…いや…そんな事は言ってない…そうじゃなくて…」
僕はごにょごにょと耳打ちした
「ほおぉぉぉ。イナとだと…三分…」
「…」
「ラブとは?!」
「…ああ…やっぱりいいよ…ごめん」
「ラブとはもっと長かったということですねっ!」
「…ギョンジン…」
「なるほど…やはり僕のスゥイートハートはこんなおっさんでも蕩けさせる…ん?蕩けさせたらもっと早いか…ん?待てよ…どういうことだ?!」
「…ギョンジン…。やっぱいいわ、考えないで…」
「いえ!それはとっても興味があります!…待てよ…ということは…イナか!イナが…」
そう叫んでギョンジンは黙り込んだ
「もうすぐご飯だから…」
「やっぱし僕とイナが一度ヤってみないと…その構造は…」
「やめてくれよ!」
「なんでですかっ!あなたとラブはそうなったのに僕とイナはダメなんですか?!」
「絶対ダメ!」
「…ははーん…自信がないんだ…」
それは…それもあるけど…
「イナ…死んじゃうよ…」
「え?僕の攻めにひいひい言って?」
パチン☆
思わずギョンジンの頬を叩いてしまった
「てえっ…」
「ごめん…」
ギョンジンはムッとした顔でお返しの平手を僕の頬に浴びせた
パチン☆
「痛い…」
「ふんっ!」
「…」
「それで許してあげますよ」
「…ギョンジン…」
「なんですか?!」
「…ごめんな…」
「…」
「謝りたかったんだ…。ごめん…」
「…。ラブは後悔してないんだから謝らないでください…」
「でも…謝りたかったんだ…」
「…いいんです…」
ギョンジンが寂しそうな顔をした
僕は余計な事を言ってしまったと反省した
「ラブは僕を選んでくれたもんっ」
「…ギョンジン…」
「…あなたはイナを選んだんだしね…」
「…」
「あなたのラブに対する思いと、僕のイナに対する思いは…多分少し似てるかもしれない…」
「…ギョンジン…」
「そんな気がしてます…だから…おあいこってことで…ねっ」
「…」
「さぁてとっ。マイダーリンの朝ごはんを食べよう!」
「ねぇ…」
「ん?まだ何か?」
「悶々としなかったの?」
「ああ…昨日愛せなくてってことかな?」
「…うん…」
「はははっ。いやぁ、できないとなれば体力温存のために睡眠を取る。これは基本ですからっさあ、ごはんごはん」
何の基本だ?!それが『長い』ことの秘訣だろうか…
僕達がリビングに向かうと、テーブルにはスペイン風オムレツと、それからロールトースト…とでも言うのか…なんかが巻いてあるトーストとコーヒーが用意されていた
「テジュン、イナさん起こしてきてよ」
「ん」
なんだろうこのトースト…
僕はイナを揺り起こしながらその不思議なロールトーストの事を考えていた
「こんなっこんなトーストをお前は食べる気なのぉっ?」
素っ頓狂なギョンジンの声がした
「美味しいんだぜ」
「美味しいかもしれないが…いけないっ!危険だよ!」
「何が危険なのさ…嫌いなら食べるなよ!」
「らって…」
イナを起こすべく、イナの薄く開いた唇にキスしながら、リビングの二人の会話を聞いていた
イナは僕のくちづけに応えながらにっこり笑って僕の首に巻きついた
「ふぁぁぁよく寝たぁ…おはよ…。ところであの二人は何を揉めてるの?」
「さあ…んんん…わかんないんむむんちゅっけど…
トーストが…」
「…んむむ…トースト?…んむちゅっ」
朝のキッスを交わして僕達は揉めている二人のところに行った
「テジュンさんっ!あなたこのトースト、どう思いますかっ?」
「え?」
「うわぁうまそうじゃん、これラブが作ったの?」
「そうだよ。うまいんだよぉなのにこの人、イチャモンつけるんだよ」
「なんでさ…食べようよ」
「ねっ食べようよね、イナさん」
「「いっただっきまぁーす」」
ぱくっ
「ぎゃああああっ(@_@;)」
ギョンジンが叫んだ
「なんでそんな反応なのさギョンジン…」
「だってバナナをそんな風にトーストにロールしててバナナの先がパンからはみ出てて…あああっお前ら二人がそんな…ああっいけないっ!だめだよぉぉっラブぅぅ」
「…」
「ギョンジン、何か変なこと考えてる?…ん?…テジュン?」
そうか…
見ようによってはヤらしいかもしれないこのバナナ丸ごとロールトースト…
でも…ギョンジン…考えすぎだろう…
僕は黙って席について、そのバナナにトーストを巻きつけた、バナナロールにかぶりついた
「ああっテジュンさんまで!せめてそのはみ出た先の方は切り落としてくださいようっ!ああっそんなっラブ!だめだっ!噛んじゃ…ああっううっ」
「うるさいなぁっ!食べたくないんならもう少し寝てれば?!ふんっ!」
「だってだってこのカタチぃぃぃっ」
こそこそとラブに耳打ちするギョンジン
ラブは物凄く怖い顔をして包丁を持ってきて、ギョンジンの皿に盛ったそのバナナロールの、はみ出ているバナナをざくざくっと切り落とした
「あううううっ…痛いっ!」
「ばかじゃないの?!」
「まあまあ…ギョンジンは昨日お預けくらって頭がピンク色になってるんだよ…」
「てじゅもか?」
「僕は大丈夫だ」
「…てじゅ…おれに『おあずけ』くらわされても…へいきなんらぐしゅ…」
「へ…平気じゃないよぉイナぁ…」
「ぐしゅぐしゅ…」
「…」
「もうっ早く食べてよ!今日はホテルの流れるプールで遊ぶんだからっ!」
「「「へっ?」」」
「流れるプールでのんべんだらりと一日すごすの!」
「へぇ…気持ち良さそう」
「イナさん、気持ちいいよぉ…浮き輪に掴まってね、流れにのってタラタラするの…」
「ほぇえんそっか…じゃ、早く行こう…」
「うん…。おっさん達も早く食っちまえよ!」
「「あ…あい」」
そういうわけで朝っぱらから『えろみん頭』に毒されてしまったのだ…
ギョンジンはなんだかんだいいながら、ぺろりとバナナトーストを食べた…
後片付けを終えて、僕達はまた海パンに着替えて、ホテルの流れるプールまで歩いて行ったのだった…
「テジュン…。今夜はイナさんと愛し合えるように…俺、頑張るよ…」
ラブは僕の目を見てはっきりとそう呟いた…
闇夜のお仕事&お留守番_9 妄想省家政婦mayoさん
江原道のソグにはあらかじめアポを取っていた...
スニとジンソクを知っていると連絡をしたところソグはメールで2,3回返信をよこした..
ソグは事故に逢ってから通常の生活にも戻るのにかなり時間を要した..
スニのその後を父親から聞かされスニが離婚したところまでは知っていた...
ジンソクとスニの事は現場に来る前にメールを入れていた...
江原道の現場事務所で聞くと「資材置き場にいるよ」と教えられた..
歩いていくと..ソグは丸太が積んであるてっぺんに腰掛けている...
近づいて頭を下げるとソグは丸太を叩き『来れる?』という仕草をした...
ちょっと笑ってから丸太を登った..
「スニは?」
「ジンソクさんと帰りました...」
「そう...」
ソグは無言で俯いた後振り向いた
「君...建築は好き?」
「はい...」
「どんなところが?」
「『建築は人生に似ている...完璧な建造物はない』....」
ソグはちょっと驚いた顔で私を見た後..頷いて言葉を続けた...
「そう...多少の誤差はあっても完工はする..でも必ず補修工事が必要になる...
どんな傷を負っても..人は生きるしかない...できた傷には治療が必要だよね...」
「治療...してます?」
「時間が僕を補修してくれてるかな...」
ソグは俯いて静かに笑った...
「そういえば...ソウル市内のビルの現場でね...」
「はぁ...」
「僕に似た人物を見かけたとか何とかって報告があったな...」
「ぁの...それって...Hotel-Crownの向かいの現場ですか?...」
「そうそう#よく知ってるね...」
「はぁ...」
「何でも...ウチの現場からね...ホテルを凝視していたらしいんだなぁ...」
「ぁ...ぁはは...」
「帽子を被っていたけど..横顔が凄く似てたって...心当たりある?」
「ぁ....んまぁ...似ているのであれば..一度店に来ればそれはわかるかと....」
「僕に似ている人がいっぱいいるんだ...」
「はい..それはもう...似てるというか...同じ顔がぞろぞろと...」
「クローンか...」
「クロ~ン..(韓:そうですね)...」
「あはは...面白いね..君って...」
「そのビョンウ君もいるのかな?」
「店に入る予定です...」
「そう...でも..僕は何の芸もできないから...つまらないんじゃない?」
「それは...お店に来るお客様が決めることです...それに...」
「それに?」
「ウチの店は..個性を尊重しますから...無理に自分を変えなくてもいいと思います..」
「ぷっ#...何でもあり..に聞こえるよ..」
「何でもアリですから...」
「ぷっ...そうか...」
明るく笑ったソグに安心した...
橙の夕焼け雲にグレーの雲が覆い被さって来た...
ソグと丸太を降りると丁度現場の人間がソグの側に来た...
麓まで降りると日が暮れてしまうためソグは宿まで送るよう手配してくれた...
近いうちソウルに戻るから連絡をするとソグは言い...また現場へ戻っていった
~~~~~~~~~~~~
テスとシチュンと3人で僕のレシピノートをぱらぱらめくりながら
シチュンの店のメニューを決めていた...
大方メニューを決めたときシチュンが口を開いた..
「テソン...」
「ん?」
「最近よぉ..メイは暇なとき店に寄るだろぉー...」
「ぅん..それが何...」
「俺のカフェ...最近..オトコの客...来る様になってよ....」
「ぷっ....ひょっとして...メイを狙ってる?」
「ぉん...そうよ#...そうに違げーねぇよな#..」
「へへ...シチュンさん..心配なんだ...」
「当ったりめーじゃんか...テス...」
「ぷはは....」
「笑うな#テソン....」
「あはは...だってさ...お前は何人も妬かせることはあってもさ...」
「んまぁな?...この俺様だからよ?..」
「ぷっ#...自分からあからさまに妬くことなかったもんな....」
「^^;;...そうかもしんねぇ...実は....」
「メイさんは?どうなの?」
「ぉぉ..テスぅ...いつもの『アンタ..馬っ鹿じゃないの?...』の一喝でよ#」
「「^o^...ぷっひっひ....^o^...」」
「ぁんだよ#..んなに笑わなくてもいいだろ#」
「ぁ~ぁ...んまぁ仲良くやってよ...」
「ぉ...ぉぅ#...」
「ウチはいつ家出してきてもさ...部屋空いてるからってメイに言っといて#」
「そうそう#...オトコも3人いるしさ...へっへへ...」
「ぉ..お前らぁー#...ぉん?...オトコ4人じゃねぇのか?テソン...」
「ぉ..おいっ!」
程なくちぇみが帰ってきてメニューに使うパンを決めた...
3人で店に行く前に僕はちぇみの側に寄った...
「ん?...どうした...飯ちゃんと食ったか?」
「ぅん...ちぇみ...」
「ん....何だ...」
「ありがとう...」
「ぷっ#...馬鹿..」
ちぇみはいつものように僕の後頭部に手のひらピタン#スリスリをした...
「ね....ホントは2人でランチしたかった?」
「たはは...言ってくれるな...テソン...」
「^^;;.....ゴメン...」
「ん~....俺はな...」
「ぅん....」
「......ランチでは済まんかもしれん..か?....ん...」
「ぁ..ぁ~ぁぉん...」
「ぷはは...冗談だっ##」
「もぉ~~~~~」
ちぇみは僕の肩をポンポンと叩き..待ってるテスの方を顎で指した...
イン・ザ・プール 1 ぴかろん
ラブの提案で俺達はホテルの流れるプールに来ている
来て早々、俺はでっかい浮き輪を被せられ、プールに放り込まれた
俺だけ浮き輪?!と思ってたら、ラブもでっかい浮き輪を持ってプールに入った
よかった…おれだけがこどもあつかいかとおもった…
でもギョンジンとテジュンは浮き輪なしだ…
おとなだからか?ふんっ…
それにしても確かに気持ちいい…
昨日爆睡したのにまだ眠くなる…
今朝のあのバナナトーストは一体どこがどういけなかったのらろう…はひん…気持ちいい
ぽややん…
俺はぽやぽやしながら浮んでいた
ちらほらと人がいる…
テジュンはどこへ行ったんだろう…
まぁいいか…くふん
ざばぁっ
「ウワッびっくりしたっ!」
いきなりテジュンが俺の浮き輪の中に顔を出した
「てへへっボクちゃん一人?」
思いっきりスケベな顔をしたテジュンが俺のそばにいる…
「うん…ひとり…」
「がががかわいすぎるぅぅぅっ」
そう叫ぶと俺に飛び掛ってきた
俺は浮き輪の中にいるので勿論身動きできない
「やめろよっ人に見られる」
「この浮き輪が壁になってて見えないの!ちゅ」
「ん…え?」
「ちゅちゅちゅ」
「んんん」
そういう事なのか…
やたらと浮き輪に掴まってる人が多いと思ったんだけど…そういう道具なのかこのでかい浮き輪は…んむむむ
テジュンは俺の体を抱きしめながらキスをする
テジュン…
しゅき…
はふん…
「ラブたちは?」
「んんん…もっとしゅごいんじゃないの?ちゅちゅ」
「ちゅ…もっとしゅごい?!」
「しらないちゅちゅちゅ…イナ…」
「ん…なに?」
「きもちい~いちゅっ」
テジュンは目を閉じて俺に纏わりつく…
テジュン…
…しゅき…
「もうっ!やめろよっあんっ」
「なんで顔背けるのさぁっ…ラブぅぅ」
「出ろよ!このわっかの中に入るなよ!エロジジイっ!」
「そんなに怒るなよぉ…だってあのバナナは…」
「うるさいっ!嫌いだっ!すぐそっちの方向に持ってくんだからっ!」
「だぁってぇぇ…お前が作るとぉぉ…どおしてもぉぉ」
ギョンジンは甘えた声を出しながら俺に纏わりつく
俺は顔を背けながら、口元がにやけるのを押えられない…
可愛いんだもん…くふふ…
でもあんまり苛めると…後が怖いんだよな…
「ラブ?」
「ん?」
「…イナの事、頼むよ…」
「…気になってるの?」
「…うん…」
「やっぱり好きなんだ…」
「…ラブ…」
「解ってるよ。アンタがイナさんの事『愛してる』の…」
「…」
「俺がテジュンを『愛してる』ってのと同じかもね」
「ちょっと違うな」
「…どんな風に?」
「僕はイナを…知らない…」
「…」
「ちょっと興味があるんだよなぁ…テジュンさんの話聞いてるとぉふふふん…」
「…アンタ…イナさん抱きたいの?!」
「興味は…あるふふん」
「…イナさんが嫌がると思う…」
「んなことないさぁっ!」
「テジュンに聞いたの?イナさん相手だと三分って話?」
「知ってるの?!」
「…」
「え・え・え…。そういう話もしたの?!」
「…」
「いつ?!いつさ!どこでさ!きいっ!」
「…あんたンとこに帰ってくる途中で…」
「…」
「妬ける?」
「…じゃあいい!」
「ん?」
「過去にヤキモチ妬いても時間の無駄だから!」
「…ふぅん…」
「僕は過去にヤキモチ妬いて、物凄く時間を無駄に過ごしてきた人間だから…」
「…」
「っつってもさ…この瞬間、もう『過去』になってるんだよね」
「…そだね…」
「一瞬一瞬の積み重ねが僕達を築き上げる…」
「…おほっかっこいい…誰の言葉よ…」
「ば~い、ギョンジン!」
「…」
「なにさ!真実だろ?!」
「ちゅ」
「…」
「好きだよ」
「…」
「あれ?『クフン』とか『はへん』とか言わないの?…あれ?ギョンジン?…ちょっと…ちょっ…」
ギョンジンは静かに水の中に沈んで行った
俺はびっくりしてギョンジンの後を追って水に潜った
ギョンジンはふいっと背中を向けて泳ぎだした
俺は水から顔を出してギョンジンの姿を目で追った
流れるようなフォームで水を掻く男
息を継ぐために出す顔がキラキラしてる…
俺はしばらくその姿を眺めて、浮き輪をプールの淵に置き、クロールで後を追いかけた
息継ぎもせず必死で腕を掻いてるのに、優雅なブレストのあいつに追いつけない…
悔しい…
いつもこんな風にあいつの後を追わなくちゃなんないの?…どんどん離れて行っちゃうよ…待ってよギョンジン…
俺はもがかないように気をつけて腕を掻いた
ゆっくり、力強く…
追いつけるはずだ…
「つかまえたっ!」
「あんっ!もうっ!どうしたのさ急に…」
ギョンジンに掴まえられた俺はマジな顔であいつを見た
あいつも俺をマジな顔で見つめる
…かっこいい…
いつもこうだと…いいのになぁ…
でも…いつもこうだと…つまんないか…
「ふふっ」
「なんだよ!」
「好きだよギョンジン…」
「…」
ギョンジンはまた俺から腕を離してふいっと背を向けて泳ぎだそうとした
俺はギョンジンの足を掴んだ
「がふっ!なんだよっ離せよっ!泳げないじゃんか!」
「なんで逃げるの?」
「…逃げてなんか…」
「なんで俺が『好きだ』って言ってるのに…答えてくれないの?」
「…」
「もうっ!また逃げようとするっ!」
「…らって…」
「なにさ!」
「調子狂っちゃうよ…」
「…え?照れてるの?!」
「…らって…」
う…
かわいい…
どうしよう…
すっげぇかわいいっ!
俺はさっき岸に置いた浮き輪を大急ぎで持ってきてモジモジしているギョンジンに被せた
そして二人で浮き輪に入って…おもいっきり甘えてやったふふふん
「どどどどーしたのさっラブ…」
「いいじゃん!」
「…ひひひ人が見てるよっ!」
「何言ってんだよエロジジイのくせに!」
「らって…」
「ちゅ」
「あ」
「ちゅちゅちゅっ」
「あああ」
「ちゅむううう」
「はひへふぅんくぅん…」
「好きだよ、ギョンジン」
「…」
「こらっ!逃げるなよっ!アンタはどうなのさ!」
「…しょんな…解ってるだろ?」
「だめ!言って」
「…しゅ…」
「ん?聞こえない」
「…しゅきれしゅ…」
「え?はっきり言ってよ」
「…くそっ!覚えてろよ!好きだっ」
ちうちうはむはむちうちうちうっ
俺達は長い事キスしながらプールで流れ続けた…
そう…テジュンが邪魔しにくるまで…
「ねぇ…」
「「ぶはっ!なにっ!」」
テジュンが俺達の間に顔を出した
「今晩話するの?」
「え?」
「イナと…」
「あ…」
忘れるとこだった…
俺の計画としましては…このプールの中で解決したいなと思ってまして…
俺達は少しの間、せまっ苦しい浮き輪の空間で頭をつき合わせていた
「イナさん、どこよ」
「浮いてる…」
「じゃ、行ってくる」
「え?」
「昼間のうちに解決しなきゃ、今晩がんばれないでしょ?テジュン」
「…え…」
「任せといて。じゃ、ギョンジン、テジュンに『いろいろな技』でも教えてあげて…」
「「おいっ!らぶっ!」」
エロジジイ二人を浮き輪の中に残して…あの二人はどう間違ってもくっついたりはしないだろう…多分…わかんないけど…へへっ
俺はイナさんの浮き輪を探した
水に潜って、イナさんの海パンを探す
多分…これだ…
間違ってたらどうしようか…と思いながら…俺はその海パンに抱きついて水面に顔を出した
浮き輪でちゅっ♪ びょんきちさん
浮き輪でちゅっ プールでちゅっ
テジュンとイナが ちゅっ ちゅっ ちゅっ
浮き輪でちゅっ プールでちゅっ
ラブとギョンジン ちゅっ ちゅっ ちゅっ
甘えてちゅっ じらしてちゅっ
抱いて見つめて ちゅっ ちゅっ ちゅっ
潜ってちゅっ 浮かんでちゅっ
瞳を閉じて ちゅっ ちゅっ ちゅっ
かわいくちゅっ 激しくちゅっ
浮き輪に隠れて ちゅっ ちゅっ ちゅっ
しゅき しゅき だいしゅき テジュがしゅき
世界で一番しゅきなんだ
かわいいイナは僕だけのもの
このままずっと離さない
しゅき しゅき だいしゅき ラブがしゅき
世界で一番しゅきなんだ
エロくて渋くてカックイイ
そんなおじさん俺のもの
浮き輪でちゅっ プールでちゅっ
気持ちいいのら ちゅっ ちゅっ ちゅっ
4人の恋は ちゅっ ちゅっ ちゅっ
浮かんで 沈んで ちゅっ ちゅっ ちゅっ
ずっとやってろ・・ちゅっ ちゅっ ちゅっ
替え歌 「何も云わないで」 by ギョンジン ロージーさん
今は何も云わないで
黙ってそばにいて
この小さな幸せを
抱きしめたい
じっとやさしくお前の目が
何か云いたそうに
僕を見ている
それだけで とてもうれしい
わかってるよ云わないで
黙って目を閉じて
二人だけのこの時を
大切にしたい
愛してるっていうことは
感じるものなのさ
おまえの肩を抱いていると
ジンとするよ
お願いだよ 云わないで
黙ってそばにいて
何かとても切なくて
たまらなくなる
愛を知って心脆く
優しい言葉にも
涙が出そうさ
それだから 何も云わないで
(
園まり『何も云わないで』
)
イン・ザ・プール 2 ぴかろん
恐怖にひきつった顔のイナさんがいた
よかったぁ間違いじゃなくてへへへ…
「…しぬかとおもったら…」
「話しよ」
「え?」
「ぷかぷかしながら話しよう」
「…」
「最初に一言だけ謝らせてね」
「…ラブ…」
「傷つけてごめんなさい…」
「…」
「俺、貴方のことよく解ってなかった…」
「…」
「もっと…したたかな人だと思ってた…。それがこんな純情な人だったなんて…」
「…どーせおれはこどもだよ…」
「ごめんね…」
「…」
「でも俺、テジュンと寝た事は謝らないよ」
「…。ラブ…」
「なに?」
「…テジュンの事…好きか?」
「…好きだよ…愛してるよ…」
「じゃあなんでギョンジンのトコに帰ってきたの?」
「ギョンジンが欲しかったから…」
「…テジュンはどうなるの?」
「テジュンは貴方が欲しかったんだよ」
「…でもお前達、愛し合ったんだろ?」
「愛し合った。でももう済んだ」
「…そんな簡単に割り切れるの?」
「…簡単じゃない。でもちゃんと整理したよ」
「…」
「貴方は聞きたくない話かもしれないけど…でも聞いてほしい」
「…」
「俺ね…テジュンに愛されて幸せだった…。愛して愛されるってこういうことかって初めて解った…。テジュンは、ギョンジンの事が好きな俺を受け入れてくれたし、俺も貴方の事が好きなテジュンを受け入れた。不思議だったな…。別の人を想ってるのに、目の前にいる相手の事も好きでたまんなくて…。気が多いのかな…。でもテジュンとああなったお陰で、俺、どんなにギョンジンの事が好きなのか…体中で感じた…。うまく説明できないけど…。
自信もてたし、俺も…人から愛されるんだって、その自信もついたし…。…都合のいい言い訳かな…」
「…言い訳だとは思わねぇ…でも俺には…理解できねえ…」
「…俺は…祭の時にテジュンと、ソクさんやギョンジンの間をフラフラしてる貴方が理解できなかったよ」
「…。そうだな。全て俺が悪いんだ…」
「『悪い、悪くない』じゃなくてさ…。ソクさんの事もギョンジンの事も、貴方は好きだったんでしょ?」
「…ん…」
「でも一番大事なのはテジュン」
「…」
「俺もだけど…貴方も『幸せ』に慣れてないんじゃない?」
「…」
「ギョンジンもそうだった…」
「そうだな…あいつは…大変な人生送ってきたんだもんな…」
「みんなそうなんだよ」
「…」
「好きだって言ってくれる人の言葉を信じられなくてフラフラしてさ」
「…」
「ギョンジンは戻った時、俺の全てを包み込んでくれた…。あいつさ、頓珍漢なんだ…ふふ…一生懸命でさ…可愛くて…。
そんな事、前は知らなかった。大人でかっこよくてエロくてたまんないって思ってた…。でもそれだけじゃないんだ、弱いんだよあの人…。俺、あの人のどこを見てたんだろう…」
「…とんちんかんなのか?」
「あのね、あいつさ」
ブルガリ・ブラックの話をした
イナさんは目を丸くして、それから吹き出した
「ふぅぅん…そうかぁ…」
「笑っちゃうよね…」
「…テジュン…お前と寝たとき、その香り、つけてなかった?」
「…うん…きっとそれはイナさん用だよ…ふふ」
「他の…香り…した?」
「…普段につけてる香りは…したかなぁ」
「…ふーん…」
「…いいのかな…こんな話までして…」
「いいんだよ。聞きたい…」
「…イナさん…」
イナさんの顔を覗き込むと、確かに嫉妬してるって顔じゃなかった…
「あのさ…」
「ん?」
「テジュン…うまい?」
「…なにが!」
「えっち…」
「…」
「ギョンジンと比べると…どう?」
「…そんなの…比べるモンじゃないよ!」
「…」
「興味あるんだったら試してみれば!ギョンジンも興味ありそうだったよ」
「…そんなのイヤだ!たとえギョンジンがめっちゃくちゃ凄くても絶対イヤだ!」
「…」
「みじかくても、てじゅがいいもんっ…」
よかった…。もしイナさんが『じゃあやってみる』とか言ったらどうしようかと思った…
「…その話なんだけどさ…イナさんが気持ちよすぎるらしいよ…。きっと、テジュンさ、好きで好きでたまんないんだよ、イナさんの事が…」
「…」
「短いのはイヤ?」
「ううん…そんなの…どうでもいい…。おれはてじゅがそばにいてくれたら、それだけでいいもん…でも…てじゅのほうが、きにしてる」
「…じゃ、そう伝えてあげなよ」
「…」
「ね」
「…ん…」
俯いて可愛らしく頷くイナさんは、俺より年上には見えない
「かわいいな…イナさん…」
「え?」
「キスしてもいい?」
「…」
返事を待たずに俺はイナさんにキスした…
そういえば祭の時にもイナさんとキスしたっけ…
あの頃は、まだイナさんに嫉妬してた…
今は…ギョンジンとテジュンが愛しているこの人を…俺も愛しく思う…
俺をずっと元気づけてくれたこの人を…大切だと思う…
無くしたくない仲間だから…
「ふ…うえ…」
イナさんは泣き出した…
「どうしたの?いやだった?」
「おれ…ごめん…こどもで…」
「…イナさん…」
「おれも…おとなになる…」
「…イナさん…イナさんはそのままでいいよ」
「やらっ!おれもおとなになるっ!」
「…イナさん…」
「ひとちゅ教えてくれ!」
「ん?」
それから俺は、二人でプールをくるくるとまわりながら…イナさんの無邪気なえろ質問に一々答えてあげて…
イナさんは段々と元気になってきた…
「わかった!やってみる!」
「…やんなくていいと思うけど…」
「おとなになる!『あい』だな?『あい』があればできるんだな!」
「…そんなに張り切ってやんなくていいと思うけど…」
「やる!こんややる!」
「…宣言しないでよ!想像しちゃうじゃん」
「やってるとおもってくれ!」
「イナさん…」
「またいろいろわざをおしえてくれるか?」
「…俺は…そんな…技なんて…」
「ギョンジンからちょくせつ おそわってもいいのか?!」
「だめ!」
「なららぶがおれにおしえてよ…」
「…そんな技なんか使わなくてもテジュンは貴方の事好き」
「もっとすきにさせたいもんっ!」
「…」
「もっとすきになりたいんらもんっ!」
「…」
「ラブ…」
「なにさ」
「ありがとう…」
「…」
「俺、ちっと元気になった」
「ちっとだけ?」
「まだ時間かかるかもしんないけど、後戻りはしない」
「ほんとに?」
「ん…」
「よかった…」
「もう逃げない…」
「うん…」
「お前と話せてよかった…」
「あんまり実りないけどねぇ…ふふ」
「ラブ…」
「ん?」
「また相談にのってくれる?」
「…俺でよければ…」
「きわどい話も…してくれる?」
「…きわどい話?」
「テジュンと『やった』事とかいろいろ…」
「…イナさん…」
「過去に嫉妬はしねぇ。将来の参考にするためだ!」
ほんとかなぁ…
「ほんとだ!それをネタにテジュンを苛めたりはしねぇ…」
苛める気だな…
「かわりに俺が知ってるギョンジンの情報を教えてやるから…」
「そんなの…いいよ!」
「んなこと言わずにさぁ…」
俺はイナさんを見つめて真剣に言った
「元気になった?!」
「…」
「大丈夫?」
「…たぶん…」
「今晩、テジュンと愛し合える?!」
「…」
「どう?!俺の事とか思い出さない?!」
「…」
「…イナさん?」
「がんばる!」
「…」
ちょっと不安だ…
「おれ…お前と二人で…二人でテジュンを愛するんだって思う!」
「…イナさん…」
「だからいろいろ教えてくれ!なっ!」
「…わかったよ…知ってることだけね…」
俺達はくすくす笑った
これで全てが解決したとは思えない…
思えないけど…イナさんの笑顔を見ていると、少しは進めたのかなって思える…
「ラブ」
「なあに?」
「これからもさ、仲良くしてくれるか?」
「俺はそのつもりだけど」
「仲間でいてくれるか?」
「俺はとっくにそのつもりだけど…」
「よかった…」
にっこり笑ったイナさんは、やっぱり子供みたいだった…
あんまりかわいいからもう一度キスしてやった
…濃厚なの…
油断してたら…返しがもっと濃厚だった…
こりゃちょっと…ギョンジンもヤバいかも…
そう思ったら可笑しくなっちゃって、思いっきり吹き出してしまった
俺達は浮き輪の中でじゃれあいながらずーっとくっついて笑いあっていた…
替え歌 「ダイナマイト」 by ラブ ロージーさん
痛いくらいのキスをして せつないくらいに抱きしめて
さっきまでの俺から想像できないの?
胸に隠せない情熱 脱ぎ去った時にはじける
恥ずかしがらないで ねえ愛しているよ wow...
昼は醒めた顔で 何も気づかぬ振りして
ほんとうの心 密かに夜を待ってた
Dynamiteなhoneyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない めまい起こしそう
Dynamiteなbodyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない 愛が溢れちゃう
You are the Dynamite! oh...yeah!
ジリジリ焼けつく太陽 チリチリと俺を刺激する
燃え上がるような気持ち押さえきれなくて
そっとじれったい指先 もっと欲しくなるため息
甘いキッスに流され 悦-tano-しい夢を見る wow...
ほんとうはあなたより 好きなのは俺のほう
初めからそうさ あなたに夢中なのさ
Dynamiteなhoneyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない もしも毀れても
Dynamiteなbodyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない 愛が溢れちゃう
You are the Dynamite! oh...yeah!
この世界うたかた 昨夜-yuube-と今夜の間
渇ききったカラダ 生命-inoti-を吹き込んで
Dynamiteなhoneyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない めまい起こしそう
Dynamiteなbodyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない 愛が溢れちゃう
You are the Dynamite! oh...yeah!
Dynamiteなhoneyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない もしも毀れても
Dynamiteなbodyでもいいんじゃない
でもいいんじゃない 愛が溢れちゃう
You are the Dynamite! oh...yeah!
Dynamiteなhoney…
Dynamiteなbody…
(SMAP『ダイナマイト』)
替え歌 「シーズン・イン・ザ・サン」 by ギョンジン ロージーさん
Stop the season in the sun
心潤してくれ
いつまでも このままで いたいのさ
Stop the season You're my dream
過ぎないで南風
満たされた想い feel so good
陽射しのシャワー グラス片手に
デッキチェアーまどろむ afternoon
瞳閉じれば so lonely
夢が醒めそうで
プールサイド 光るラブに くぎづけなのさ
Stop the season in the sun
夏よ逃げないでくれ
もう少し このままで いたいのさ
Stop the season You're my dream
時計など気にせずに
抱きしめあえたら feel so nice
寄せては返す 波の border line
椰子の木越しに青い海が見える
イッちまいそうな瞳
僕に投げかけて
時が来れば また二人 ざわめく街さ……
Stop the season in the sun
心潤してくれ
いつまでも このままで いたいのさ
Stop the season You're my dream
過ぎないで南風
満たされた想い feel so good
Stop the season in the sun
夏よ逃げないでくれ
もう少し このままで いたいのさ
Stop the season You're my dream
時計など気にせずに
抱きしめあえたら feel so nice
(TUBE『シーズン・イン・ザ・サン』)
とんちんかんなじじい ぴかろん
一日中プールで漂ってくらげになっていた
コテージに帰ってきた僕達は、睡眠が十分とれて、体力もばっちり残っているらしい元気一杯のギョンジン以外、ソファでうたた寝していた
だから夕飯は、またギョンジンが作ることになった
今日は野菜のトマトスープ煮込みだそうで…昨日買ってきて残った野菜が全部入っている
ベーコンもウインナーも投入されている
ポトフのトマトスープ仕立て?
あるいはミネストローネ風ごった煮?
ラタトゥイユとかって説も出たが、ギョンジンは「野菜のトマトスープです!」と言い切ったのでそういう事になった
味は美味しいので問題ない
これと…またパスタだ…
今日のパスタは異常に簡単らしい…
ゆでる
麺をザルにあける
それをマヨネーズで和える
そしてツナ缶があればそいつも混ぜる
皿に入れて鰹節をかける
大根おろしがあればそいつをかけてもいいらしい
でも今日はないのでそのまま…
で、味の決め手は
「ポン酢です。たっぷりかけて、よぉく混ぜて、のりを千切ってのせて食う。これね、ポン酢じゃなくてしょうゆでもグー」
「またポン酢?そんでもってまたアンタが味の加減したわけじゃないのね?」
「なんだよ!美味しきゃいいでしょーが!食ってみろよ!」
「ちゅるん」
「…ああんちゅるんってしたぁぁん…僕の唇で『ちゅるん』ってしてええん」
ぼか☆
お決まりの夫婦漫才パフォーマンスのあと、僕達はその野菜たっぷりトマトスープとツナマヨポン酢パスタを食べた
本当に美味しかった
「くふふん。これ、キャンプなんかでも簡単にできるからねっ」
ギョンジンは得意そうに言った
「アンタ、どこでも生きていけるね…」
「そうだよぉラブぅ…お前さえいれば僕はどこでだって…くふん…」
「あ…そ…ちゅるるるん…」
「あお~んちゅるるるんってしてぇぇぇっ」
ぼかっ☆
その後、ギョンジンはラブに十発殴られていた…
ご飯を食べながら酒を飲み、だらだらと四人で喋っていた
当然きわどい話も出た
僕はドキドキしながらイナを見たけど、イナはラブと僕とのそういったような話を…真剣に聞いていた…
それは…ギョンジンも同じだった…
ラブは…聞かれた事にきちんと、一生懸命答えていた…
僕はあんな風に…答えられるだろうか…
トイレから戻るとみんなが僕を見ている…
「で…テジュンさんはラブとヤったとき、どう感じたの?」
鋭い目でギョンジンが聞いた
僕は言葉に詰まり、ラブを見た
だけどラブも僕をじいっと見つめて…聞きたそうにしてる…
イナは…
イナも…
じいっと僕を見つめて…
ええん…答えなきゃいけないのぉ?
「んと…」
「「「…」」」
「…かった…」
「「「え?!」」」
「ょ…かった…」
「「「え?!」」」
「だから…よかったよ!」
僕は…キレた…
怒鳴って、酒をあおった
「ラブぅぅ…よかったんだって…お前は?」
「そうだ、らぶは?」
「んとねぇ…」
え?何?
なんでそんなに落ち着いてるのよ皆さん…
僕は今、すっごい事を発表したつもりなのに…
「ちょっとぉ…気持ち悪かったけどぉ…美味しかった…」
き…きもちわるい?!
がーんがーんがーん…
あんなに…あんなに泣いてたのに…
泣いてよがってたのに
がーんがーんがーん
「きもちわるいってなんで?」
「なんか混ざっててさ…」
混ざる?混ざるって…何が!
「テジュンがぁ俺のをぉ食べたときはぁ」
え…
「「うんうん!」」
「…いやらしかったなぁ…」
「「やっぱり!エロじじいだ…」」
どきどきどきっ…それって…アノ事?!それをなぜ冷静に頷きながら聞いている?!
昼間プールでラブとどんな話をしたんだイナ!
「でぇ俺がぁ…テジュンのをぉ食べた時はぁ…」
ちょっとまて!ラブはあの時、そりゃあの時、僕を食べようとしたけどっ僕は…僕はそれをイナに残しておこうと思って寸止めしたはず…
「気持ち悪かった…」
「食べてないくせに何言うんだよ!」
僕は猛烈にキレた…
「「「え?」」」
「嘘つくなよラブ!」
「うそなんて…うそなんてついてないもんっ!」
あっずるいこいつ!涙目かわいこぶりっ子作戦だっ!
「なんだよテジュンさん!ラブを苛めるなよっ!」
「そうだよてじゅ。らぶがいっしょうけんめいはなしてくれてるのに」
なんでイナまでひらがな喋りで僕を責めるの?!
僕はお前のためにアレを取っておいたのにっ!
「ひどいよ…無理矢理食べさせたくせに…ぐすんっぐすんっえっえっ…」
「ほんとだよねぇラブ!僕だったらそんな無理矢理突っ込んだりしないもんねぇ」
「無理矢理突っ込んだ?!僕は『大丈夫?』って聞いたし、それにっ僕はお前のを食べたけどっ…お前は僕のを食べてないじゃないかっ!
それにっラブだってあの時盛り上がって仰け反って感じてたじゃないかっ!」
つい…言ってしまった…
ラブとイナとギョンジンの顔が真っ青になった…
「テジュン…なんの話?」
「え?ジャグジーでお前のその…」
「やめてくださいテジュンさんっ!」
「え?」
「てじゅ…わざわざそんなはなししなくてもいーじゃねぇかっばかっぐしゅっ…」
「え…ええ?」
「俺…あの手づかみランチの話してたんだけど…」
「え…あ…ああ…そ…そうだよっそうだっ!あの時、ジャジャジャグジーで僕の手からお前はピピピザかなんかを食ったじゃないかっ!げほっごほっ…」
「「「…」」」
まずい…
どうしよう…
う…変なことを口走ってしまった…
この場を…この場を離れよう…
僕は真っ青になって「寝る」と言ってスタスタ寝室に入っていった
闇夜のお仕事&お留守番_10 妄想省家政婦mayoさん
「おはようっス」
「ぉぅ…」
「入っていいっスかぁ?」
「ん?…駄目…」
「ぁ…ぁひ…じゃ…帰るっス…お邪魔しましたぁ~…ごゆっくりぃ~…」
「ミンギ…」
振り返ったミンギに頭で中に入れと合図をした…
「えっ…」
「ぷっ#…今日は…誰もいないよ…」
「今日は…っスね…はいはい…最初から言えばいいのに…見栄っ張っちゃてさ#…」
「あのねぇ…ミンギぃ…」
「ぃひひ…お邪魔しまぁ~す…っと…」
ミンギは昨日店がはけてから僕と帰らずにどこかへ出掛けた…
友人と飲みに行ったのか…とさして気にも止めなかった…
昨日僕の部屋へ帰らずによそへ外泊したらしい…
朝遅い時間…僕がシャワーを浴びる頃合いにやってきた…
僕はミンギに合い鍵を預けていない…何故って?
その…いろいろ…不都合あるでしょ…コホン#…
僕がいつもの様に床にバサッ☆…バサッ★とTシャツをぱ○つを落とし…
ミンギは洗濯機のスイッチを入れながら僕に言った…
「先輩…ちょっとPC借りていいっスか?」
「ぅん…いいよ…」
僕はバスルームに入った…
昨日僕は店がはけた後…友達がバイトをしているナイトクラブへ顔を出した…
友達に頼んでボーイになりすまし…個室に超小型カメラとマイクを仕込んだ…
ヌナが事前に何処の店が贔屓か調べていた調査対象は僕の知ってる店を何軒かはしごした…
『多分…何人もと接触するから…』今回のヌナの調査は結構大変かも…
ポールスミスのシャツ一枚じゃ割が合わないよなぁ…別の褒美を考えようっと…ぃひひ…
メモリースティックをPCのカードスロットにin…
昨日のデータすべてをファイルにして…メールで送信…
その後プログラムの画面でメールの軌跡をdelete…メモリースティックのデータもdelete…
僕がバスルームから出るとミンギがバスルームに入った…
ミンギのPC操作の軌跡を追ってみた…
「…?!」
何よ…全然わかんないじゃないの…ミンギ…
僕はムキになってプログラムの画面とにらめっこをした…
ちょっとぉ…いつの間にこんな隙のない仕事するようになったのよぉ…ミンギ…きぃ#
かなり仕込みがいいと見た…ふ~~ん…やるじゃん…彼女…
僕と先輩はブランチに出かけた
今日は江南押鴎亭の「ヌリゲコッキ」(意:ゆっくりいこう)
自然食カフェで店名のとおりスローフードを提供している…
因みにここは…男組隊長…MUSAのヨソルさん…オールドボーイのおじさんたちが良く来るよ#
先輩は料理の後…珍しくエスプレッソではなくてバジル+レモン+蜂蜜のドリンクを飲んだ…
「ミンギ…」
「何っスか…」
「何処行くの?大学?」
「今日はゼミないっス…」
「ふ~ん…じゃぁ…デート?」
「内緒っス…」
「今日…店は?」
「んー…多分無理っス…時間が空いたら寄るっス…」
「そう…ね…何処行くの?」
「先輩~今日やけにしつこいっスね…」
「ん?…そう?…」
「ん#…そう#…」
「mayoさんの調査?ミンギ…」
「ぅぐっ…わかってんじゃないっスか#…ったくぅ…」
「^^;;…でも…ほら…内容わかんないしさ…」
「言えないっス…」
「ふ~~~ん…ミンギは普段口軽いのになぁ~~」
「先輩…甘えても駄目っス…」
「^^;;…」
お喋りミンギはミ今日に限って口を…ん#…っと閉じた…
『ミンギのケチ…』
今日のミンギは僕の睨みから目をそらした…きぃ#
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