「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
000000
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
ぴかろんの日常
リレー企画 287
ゆらゆら 1 ぴかろん
その日の朝、俺は飯も食わずにその家を出た
同じ顔の三人が…俺がテジュンのせくはら攻撃に怒ってふて寝した後、ソクとスヒョクがベロベロに酔っ払って帰ってきたからMKB顔が三つある…散り散りに寝ているのを眺めながら居間を出て顔を洗い、服を整えて外に出た
朝の空気は冷たくて気持ちいい
一昨日からの出来事が嘘のようだ
そう言えば…
俺は昨日、テジュンが囁いたすけべな一言に激怒して、奥の部屋から布団を運び、窓辺に広げて先に寝た
その後ギョンジンとヨンナムさんがテジュンにブツブツ文句を言いながら布団を敷いていたように思う
俺の横に誰が寝るかで一騒動あって、眠りかかっていた俺は三人に怒鳴り散らした
それで結局、俺の横に少し隙間をあけて布団を敷き、三人はかたまって寝ていたようだ
夜中、ソクとスヒョクが帰ってきたのは知っている
珍しく喧嘩していたのでとても煩かった
奴らは居間に入ってきて、
あれ?どうしてこんな風に寝てるのさ…それはね、僕がイナの隣に寝るためだよ…ああそうですか!ふんっ!どーせ俺は色気がありませんよ…そんな事言ってないだろう!…言ってなくてもそう思ってるんです貴方は!…違うよスヒョク、お前はとってもその、色っぽいよ、でも…でもなんですか!どうしてそれ以上進めないんですか!やっぱり俺が悪いんです!俺が慣れてないから、ぐしっ…いや、その、慣れるとか慣れないとかじゃなくてその、僕が悪いんだって何度も言ってるじゃないか…違います貴方は全然悪くないんですっ俺が俺が俺がっもっと貴方を…だからそうじゃなくて僕は今はなんだかその…俺のせいです…いや僕のせいだ…
あああああうるっさいなぁもうっ!スヒョク君、できない時もあるんです!わかってあげなさいよ!そしてソクさん!ぐたぐた言い訳しないでくださいっ!できない時はできないんですからっ!ぐしん…
そうギョンジンが怒鳴って涙声になると二人は静かになり、なんだかこそこそ言いながら廊下に出て行き、そして戻ってきた
バサンと音がしてガサゴソと動いていたかと思うと,また僕が俺がと争う囁き声が聞こえた
俺は皆に背を向けて目を閉じていたのだが、あまりに煩いので奴らの方を向いた
俺とギョンジン達三人の間の隙間に布団が敷かれ、そこでスヒョクとソクが右に寝るか左に寝るかを争っていた
「なにやってんの?煩いんだけど」
不機嫌に言うとソクとスヒョクは俺を見て二人同時にエヘヘと笑った
「寝るなら早く寝ろよバカ」
「あ…ひどい、バカなんて…」
「今日のスヒョクはバカだもん。しょうがないよ」
「違うよ、ソクさんがバカなんだからっ」
「なんだよ!年上に向かってバカなんて言うな!」
「だってバカなんだからしょうがないよ!」
煩くてたまらない。俺は眠いんだ!
「寝ろよ早く!」
「…お前の隣、僕とスヒョクとどっちがいい?」
「スヒョクに決まってるだろ!バカ!」
俺がきつく言うとソクは恨めしそうな顔をし、スヒョクはくふふんと鼻を鳴らした
「じゃ、俺、イナさんの横ね」
そう言ってスヒョクは必要以上に俺にくっついた
「お前、どしたの?くっつきすぎ」
「いいでしょたまには…俺だって人にくっついて眠りたいもん!」
「…ソクにくっつけばいいじゃんか」
「…。いいの!」
スヒョクは俺の首筋にアタマを擦りつけ甘えるような仕種をした
ソクをチラリと見ると、ぎらついた瞳でこっちを見つめている
ゴクリ…と唾を飲み込んだように思う
「ソクも早く寝ろよ!うっとおしい!」
「…うっとおしいって…イナよ、酷くないか?」
「ほんとにうっとおしいです!早く寝れば?!」
スヒョクは冷たく言い放ち、ますます俺に纏わりついた
いつも仲のいい二人に何があったのか…
『俺のせいだ僕のせいだ』だの『できない時は仕方ない』だの、意味不明の言葉が飛び交っていたけど…ギョンジンには解ってるんだろうか?
「スヒョク…僕は…」
ソクが呟くとスヒョクは俺の首筋にますますしがみついた
スヒョクの背中を擦りながらソクを見ると、溜息をひとついてソクはスヒョクの隣に滑り込んだ
「なんだよ、ヨンナムさんかと思ったらテジュンだったのか!」
ソクがプリプリと怒りながら言った
「当たり前だろう。イナの隣にこんな危険な奴らを置いておけるか!だがスヒョク君が隣なら合格だ。ちょっとくっつきすぎてるけどまぁいいか、いい眺めだから…」
「…。いい眺めだ。確かに…」
すけべじじい達の呟きは煩わしい。スヒョクはもっと俺にしがみつく
「じじい!寝ろよ!」
「…。子どもも早く寝なさい」
「お前らが煩くて眠れないんだ!」
「…。実に…いい眺めだ…」
「ぶぁか!おやすみ!」
俺はスヒョクを抱きしめて目を閉じた
スヒョクの体はなんだか強張っていて、心なしか震えているような気がした
寒いのかと思って俺はヤツの背中を擦り続けた
スヒョクは更に俺にしがみつき、小さな嗚咽を洩らした
ようやく、スヒョクが泣いているのだとわかった
何があったのか知らないが、こんな素直なスヒョクを泣かせるなんて…
ソク爺は罪なオトコだ…
それにしても、何ができないんだろう…何がどう、『俺』や『僕』が悪いんだろう…
ヒトというものはフクザツなものだ…
そう言えばギョンジンは…ラブを…抱けな…
しがみつかれたスヒョクの体の温かさで、もともと眠くて仕方がなかった俺はストンと眠りに落ちた
そして朝
俺にしがみついていたスヒョクは見事にソクの腕の中に納まっていた
なんだかわかんないけど、この二人は大丈夫だろう
みんなまだぐっすり眠っていた
俺はこっそり布団から抜け出して顔を洗った
早朝の道をジョギングしながらマンションに帰った
着替え終えて再びジョギングしながらcasaに向かった
いつもよりずっと早くに工房に着いた
鍵が開いている。無用心だなと思いながら中に入ると、チェミさんとテスが怒鳴りあっていた
なんなんだ
今日は仲良しカップルが喧嘩する日なのか?
暖かい場所7 あしばんさん
誰かと誰かの話し声で目が覚めた
頭がぼぉっとしてたから
それが初め、自分の父親と弟の会話なのかと思った
でも珈琲の香りを感じて、そうじゃないってわかった
うちで…あの懐かしいうちで珈琲の豆が挽かれたことなんてなかったし
父親と弟が親しげに話してたのなんて
どんなに好意的に見積もったって15年も昔のこと
夢の輪郭が薄れて、代わりにぶれてたピントが合うみたいに視界が開けると
そこはスヒョンの部屋で、僕はスヒョンのシーツの中にいる
大きな窓からは、すっかり上げられたブラインドに遮られることなく
東からの光が部屋を斜めに横切っていた
「あ、ドンジュンさん起きた~?…わ…すごい寝グセ」
ダイニングテーブルからしれっとした顔で振り返って
何か食べ物にかぶりつきながら手を振るのはラブ君
その向こうからスヒョンが可笑しそうに微笑んでこっちを見た
それで、僕は一旦ホッとしたような気がする
なぜかスヒョンの寂しそうな顔を見たような
それは多分夢かなんかだったんだとは思うけど
とにかくそんな気がしてたから
「朝メシ食うか?」
「ううん…いらない」
「大丈夫?今日大事な打ち合わせだって言ってたじゃないさ」
「そうだけど…もちっと寝たい」
「うふふん、いいよ~、チーフとふたりで夜明けの珈琲だもん」
「古っ…どこの三文小説」
僕の悪態なんかまるで無視して
ラブ君はスヒョンと何やら会話の続きを始めた
ホントにちょっとばかり胃がむかついてて食欲なかったんだけど
寝てなきゃいけないようなんじゃなかった
ただ、そうやってベッドから食卓を見ていたい気分だった
テーブルの足の半分まで光が射し込んで
食器が擦れ合う音が時々聞こえて
ちょっとした時に抑揚が変わる会話は楽しそうで
ふたりは印象派の絵みたいにしっくりと落ち着いて見える
ラブ君に話しかけるスヒョンの
ちょっとだけ見え隠れする白い歯だとか
ラブ君に、おそらくまた変な色めいた冗談でも言われたって感じの
困ったやつだなぁみたいな笑顔だとか
そんなのをここからゆっくり見ていたかった
その朝の気分は、胃の事情からだけじゃなくて少し重かった
少なくとも朝メシをモリモリって感じじゃなくて
そう…
不覚にも爆睡しちゃう前に
スヒョンにちゃんと言えたまではよかったんだけど
ずっと会いたかったって…ずっと考えてたって
…
そこまで考えて…僕はまた沈む
夜、目が覚めてマーラーを検索して聴いた
いや、夜中にマーラーを聴いたことはどうでもいいんだけど
最後の盛り上がりのとこを思い出して
も1回聴いてみたくなったわけだし
寝ぼけた頭の考えることはわかんないけど
なぜかその歌は宗教画の大天使みたいなものを連想させて
勿論、それはスヒョンを思い起こさせて…
でもそれはまだよかった
問題は…その時、ふとあの声を思い出したこと
ー初体験でマーラー2番か、ハードだったな
もっと問題は…
最初、それはスヒョンが言った言葉だって気がしてた
低くて抑揚のある静かな声は確かにスヒョンのようだったし
そう言った時のちょっと細めた目が…
何か言いたげですごく優しかったし
だから、僕はスヒョンにキスしながら返事をしたような気でいた
知らないから比べようがないよって
でも、まだ酒の残ってる頭がちょっとずつギシギシ動き出して
そうじゃないことを思い出した
あれはスヒョンじゃなくてパク・ウソク
暗い部屋の中にたったひとり
深夜にそぐわない明るい人工の窓に照らされて
そんなことに思い当たった僕の気分を想像してもらえるだろか
したたか酔ってたとは言え
スヒョンとヤツをたっぷりどっぷり間違えたんだ
考えてみりゃどうってことない言葉だ
でも、少なくても、暖かさだとか優しさだとか愛しさだとか
そう言った部分では自分の中の一番であるはずの揺るがない印象と
最低最悪だったはずの印象が一瞬でもすっかりすり替わったんだ
そして僕は…僕の中だけのイメージではあるけど…
キスしながら答えてた
ー隙間風が入ると、何かで暖めたくなるものだよね
ラブ君の言葉がストンと落ちて来て
僕は液晶の前で、文字通り固まった
固まったまま曲の最後まで聴いて…
もう1度再生する気にはなれなかった
何となくふわふわしてた気分は、一瞬にして変わった
風に綺麗に舞ってた羽根が雨に濡れたみたいに
ぺたりと床に落ちて…
僕は吹っ切るようにベッドのスヒョンの懐に戻った
抱き寄せてくれたそこは、相変わらず暖かくて
肺の中に吸い込む空気も匂いも何もかもが好きで
ここから自分が離れようと思うなんて想像もできないのに
いったい僕は何を考えてたんだろ
よりによって…
いつの間にやらお喋りを終わらせて
珈琲の最後のひとくちを飲み干したらしいラブ君が
スヒョンに、着て帰る服を貸してってせがんでる
クローゼットから適当に選んで着て行けって言われて
喜んでクローゼットのあるドアに入って行った
わぁ~これいい、このサイケな花柄かわいいとかって声が聞こえたけど
サイズが合わないとか言ってブーたれて出て来て
ドンジュンのなら合うんじゃないかって助言には
趣味じゃないもんって憎たらしいこと言って
結局、僕の黒いTシャツに昨日の革のパンツを合わせて
尻の辺りにくっついてた鎖なんかを首に付け替えたりして
何だかんだ言いながら楽しそうにしてる
僕は、その間中その光景を…
ダイニングの椅子で足を組んでラブ君を眺めて
ベルトの位置なんかをアドバイスしてるスヒョンを見てた
その顔を見つめてたって
答えが浮き出て来るわけでもないのに
「どしたの?本当に気分悪いんじゃない?」
ひと通り納得したらしいラブ君が
じっとこっちを見てたのには気づかなかった
眠いだけだって言っても
慣れないとこ行っちゃったから熱でも出したかな、とか
あのママさん強烈だからなぁなんて言いながら
僕のデコにペッタリと自分のデコを押しつけた
そして囁くような、まるで秘密を打ち明けるような声がした
「何よその顔、ミイラみたい」
「む…」
「俺、帰るから、自信持ちなよ」
そう言うと「何だ、熱なんかないや」って顔を上げた
昨日から考えてることがすっかり見通されてるようだけど
すごく元気そうにしてるそのラブ君こそが気になるのに
僕の話にかこつけて、あんなに寂しそうだったり怒ったりして
なのに、おせっかい満載で平気そうにしてるんだから
でも、いよいよ帰るって言うラブ君を戸口まで見送っても
僕には「ありがと」としか言いようがなかった
「俺もけっこう楽しかったし…あ、もうお礼は貰ったから」
「へ?」
「天使にた~っぷりキスしてもらったから♪」
「どうせそんなことだろうと思った」
「じゃ、おふたりともお仕事頑張ってね」
ラブ君は僕に「それからそのパジャマ、最高にセクシー」って
ありがたいほどの嫌味を残して出て行った
ラブ君へのありがたさは
彼が出て行ってから急に膨らんだ
部屋が急にガランと広くなったみたいに感じて…
キッチンに戻ったスヒョンを横目に
またベッドにもぐり込んだ僕
僕は、その日の午後の「NY」との打ち合わせのために
気分を切り替えようとした
これからの企画の重要な鍵になる打ち合わせ
手を抜けないし、気も抜けない
金を積んだってちょっとやそっとじゃ動かすことのできない
あの事務所との仕事の…
そう、金なんか積んだってどうにもならなかったあそこを
ひと声で引っ張ってきてくれたのはあの男だった
もしかして僕は
ヤツのそういう部分に面くらってるだけなんだろうか
それならちょっとは納得いくんだけど
僕が今まで自信を持って築いて来たものを
いとも簡単にひっくり返す鋭い目利きだとか
悔しいけど認めざるを得ない政治力だとか
そういうものを呼吸をするようにポンと出してみせる力を
「何か腹に入れたらどう?」
思いがけず直ぐ側に聞こえたスヒョンの声に
僕はビクリとして振り返った
ベッドに腰掛けたスヒョンはビックリした僕にビックリしてる
「ああ…うん…いい…胃の調子が変だから」
「スープでも作ろうか?」
「ううん」
「ラブはフレンチトーストを目一杯食べて行ったよ」
「スヒョンのトースト美味しいからね」
スヒョンはちょっと眉を上げて、目を細めて微笑んだ
ぴたりと身体にくっつくTシャツは
その主が、ここのところの撮影で痩せたことを隠そうとはしない
「今日から…ウナっちと合流でしょ」
「うん、新展開」
「そか…ごめんね…夕べ…大騒ぎしちゃって」
「いい気分転換になったけど」
もう一度、ゆっくりと微笑むスヒョン
僕が、この人の側を離れようなんて思うわけない…
そうに決まってるのに
上掛けから両腕を出して伸ばせば
スヒョンはいつもと変わりなくその中に収まってくれて
当然のように唇に唇を重ねてくれる
何でそんなことを言ったのか…
何か自分たちの中に新しい拠り所が欲しかったからなのか
それとも、ワケのわかんない後ろめたさを隠したかったからなのか
何かを否定したかったのか、まったくわからないのだけど
とにかくなぜかその時、僕からその台詞が出た
「ね…あれ、考えてもいいよ」
「ん?」
「えと…一緒にさ…住もうって…」
「…」
「祭の後言ってたじゃない…覚えてる?」
「…ん」
「考えてもいいよ」
「…そう」
「もう…その気が失せちゃった?」
スヒョンはそれには答えずに
ちょっとの間僕を見てから鼻と鼻をくっつけた
「よく考えた方がいい…おまえは思いつきでものを言うから」
「そんなことないよ」
「僕の撮影はじきに終わるけど、おまえはこれからでしょ」
「そんなの関係ない」
「きっと関係してくるよ」
「して来ない!」
「ドンジュン…」
「もうその気がなくなっちゃったの?」
繰返した僕の質問に今度も答えないままに
スヒョンはもう一度キスをしてきた
その、思ったより深いキスの意味なんて
考える余裕はなかった
そう、僕は自分のことで手一杯だったから
Linkage7 Legacy 2 オリーさん
「この館はバーゼルの名家が長年所有していました。
先代が存命のうちは、この館に手をつける者はありませんでしたが、
新しく当主になった彼の息子は、維持費がかかるこの館を売りに出しました」
小高い丘に建つその館の前庭からは、
バーゼルの街や街をつらぬくラインの流れが一望できる
少し傾きかけた陽の光が
川面にキラキラと反射する様まで見渡すことができた
いかにもその地で成功をおさめた一族の持ち物らしい
私とクリスはその風景に見とれながら青年の説明を聞いていた
「その一族はこの地で名を成したのですが、
今ではジュネーブに拠点を移してここへは戻ってきません。
この館を売りに出すと聞いた時、僕はすぐにバルガティ氏に連絡しました。
彼なら相応な値段で買ってくれるだろうと。
バルガティ氏がやろうとしている事もわかっていましたから、
先代も許してくれるんじゃないかと。先代は僕の祖父にあたります」
ピーエリーブと名乗る青年は最後の言葉をさりげなくつけたした
私はその言葉に反応した
「お祖父さまの?」
青年は上品に微笑んだ
「祖父はこの場所をとても気に入っていましたから、買ってもらえてよかった。
ここが素晴らしい学校になり、人の役に立つことができれば祖父も喜びます」
「確かに素晴しい。ブレナム・パレスを連想させるようだ」
「祖父が聞いたら喜びます。スケールはとうてい及びませんが、
先々代がここを作る際には、あのパレスを少しは意識していたようですから」
「バーゼルのプチ・ブレナム・ハウスってとこだね。ほんと、いい館だ」
クリスが心底感動したという声を出したので、青年が嬉しそうに微笑んだ
「裏手の敷地もかなり広いので、別途建物を立てることも可能です」
「すごいなあ…」
「暗くなる前に、館の中をご案内したいのですが」
「ぜひお願いします」
私たちは青年の後について館の中に入った
クリスの車でバーゼルに着いたのは昼をかなり回っていた
私たちは路面電車が走る市内を多少迷いながらも、目的のビルを見つけその一室を訪れた
国境を超えてから電話を入れておいたので、青年は愛想よく私たちを出迎えてくれた
そして、熱いコーヒーをご馳走になってから、計画の元となるこの館へ案内してもらったのだった
館の中をすべて案内してもらった時には夕暮れ時になっていた
青年は、私たちを予約してあるというレストランへ連れて行った
すでに宿の手配もしてあるというその手際の良さに私たちは少なからず驚いた
彼の手腕はそれどころではないとすぐにわかることになるのだが
「ガイドブックには載っていませんが、僕が気に入っている店なんです。
生ハムとシチューが絶品です。チーズはお好みがあれば言ってください」
こじんまりとした店の奥の静かなテーブルに落ち着くとピーエリーブは上品な微笑みを浮かべた
昼は車の中でパンをかじっただけだったので、私たちは、大いに期待した
ワインを運んできたソムリエがサーブしようとするのを断って、
ピーエリーブは自らボトルを取り上げて私たちのグラスに注いだ
「今日は僕の仕切りです。ワインも勝手に選んでしまいました」
そう言う彼の態度は不思議と押しつけがましい印象は受けない
ワインで乾杯している間に目の前には数種類のチーズと絶品の生ハムが並んだ
極上の赤ワインに口をつけながらも、私は彼に聞きたいことがいくつもあった
食事の前に切り出すのは躊躇われたが、言葉が口をついて出てしまった
「君は、いつアーメッドと知り合いに?」
「2年ほど前でしょうか」
「ぶしつけなようだが、どうやって?」
「リクルートされました。僕はアメリカの大学を卒業してから、
ニューヨークの証券会社でディーラーをしていたんですが、
ある日、あの人がやってきて…」
青年は遠くを見る目つきで語り始めた
ちょうど大きなヤマを当てた直後だったので、引き抜きだと思いました。
でもまったく違った。本当に驚きました、と彼は笑った
投資ファンドをやらないかと誘われ、その資金の大きさに驚いた事、
そしてさらに驚いたのは、その資金を運用して学校を運営するのが本当の目的だとわかった時だった事、
迷った挙句、彼はサラの申し出を受け、現在まで資金を管理していた事
これらを彼は私たちにわかりやすく説明した
先ほど訪れた館に一部手を加え、校舎に改造する案までサラと決めていた
その内容は、サラがクリスに託した書類の内容と一致している
本当に本気だったのだ
私は胸が疼いた
クリスもただグラスを握りしめたまま青年を見つめていた
ひととおり話し終えると青年は一息ついた
が、私たちの表情から何かを感じ取ったに違いない
くだけた調子で言葉を続けた
「あの人が最初何て名乗ったと思います?」
私とクリスは顔を見合わせて首をかしげた
「イギリスの大学の教授で、エリック・ワインバーグだと」
彼の言葉にクリスが素っ頓狂な声を上げた
「アーメッドがエリックだって?」
「そうです」
青年は楽しそうに話し続けた
「最初のインタビューが終わって、僕はすぐワインバーグ教授を調べました。
そうしたら、教授はまったく別の人物だとわかりました。
今僕の目の前にいる方が本物、彼は偽名を使った。だから2回目のインタビューで
彼に言いました。本名を名乗らないあなたの話は信用できないと」
「アーメッドは何て?」
「笑ってました。やっぱり君に決まりだなって。
それでさらに詳しい話をしてもらって、謎が解けました。
ワインバーグ氏は未来のパートナーだった」
青年の瞳は穏やかで誠実な光をたたえている
「それから?」
「僕も将来がかかってますから、危ない橋は渡りたくない。
資金の出どころを聞きました。どういう類のお金で、どうやって集めたのかを」
「サラは何て?」
「たった一言だけ、もうきれいな金になっていると」
「それって、元はやばいってこと?」
「そうでしょうね。僕も調べましたが、わからなかった」
「そうですか…」
小さな沈黙の後で青年が続けた
「何となくしっくりしないとは思います。でも、あの人は大きな資金を残した。
それがある志によって世の中の役に立つなら、それでいいんじゃないでしょうか」
青年の言葉には確固たる意志が感じられた
この貴族的な雰囲気を持つ青年は、どんな人生を歩んできたのだろう
ピーエリーブ・ラトナー
サラはこの青年にすべてを託した
青年と一緒にサラの遺志を継ぐことは贖罪にもつながるだろうが…
私の思惑をよそに、青年は明快に話を進めた
「僕の担当は資金の管理と運用です。投資で上げた利益はすべて財団に入ります。
財団が学校を作り運営する。そして財団の理事長は、あなたです、ワインバーグさん」
「確かに書類にはそう書いてあった…」
「理事長がいないと財団は設立できません。ずっとお待ちしていました」
「それはそうだが…」
言葉を濁した私に代わって、隣のクリスが口を開いた
「こいつなら、失業中で暇だから全然オッケーよ。な、エリック?」
「失業中?」
「クリスっ」
「やんごとなき事情により教壇から離れていらっしゃる、だよね?」
「まあ、そのとおりだが…」
「そうだったんですか、それは好都合です」
青年は特に理由を詮索することもなく微笑んだ
「確かに私はフリーだ、話を受けられないことはない。だが…」
「…」
「白状すると、心の準備ができていない」
「それは仕方のないことです。あまりに大きなお話で…」
私は青年の言葉を遮った
「いや、そうではなく、サラがこんな事を考えていたのなら、
もしかしたら一緒にできたのでは・・・それなのに」
そこで私は言葉に詰まった
それなのに
なぜ、この手で…
クリスもピーエリーブも黙った
テーブルの上に静寂が広がった
傍らのキャンドルから手の甲に暖かい空気が伝わってくる
しばらくして、ピーエリーブがおもむろに口を開いた
「ワインバーグさん」
「…」
「バルガティ氏の事は、本当にお気の毒でした。
あなたにとっては、特に辛い事だったと思います。」
「君は…知っているのか?あの事件のことを?」
「僕が最後にあの人に会ったのは、ほぼ一年前で、これが最後だと言われました。
後はすべてまかせると。それで僕は独自に人を雇ってあの人の動向を調べていました。
なぜなら、やはりどこかで信じきれていなかったのでしょう。
本当にあの人はこの莫大な資金の運用を僕にまかせる気なのか。
だから、彼が亡くなったと知らせを受けた時は二重のショックでした。
少しでも彼の意志を疑ったことが恥ずかしかった」
「…」
「あの事件のことは・・・本当に言葉がありません」
ピーエリーブはそう言う目を閉じてとわずかに頭をたれた
私は目頭が熱くなるのを感じた
しかし次に目を上げると、彼の瞳には決然とした光が宿っていた
「けれど、それでようやくすべて理解できたような気がしました」
「どういう意味だろうか…」
「あの人はパートナーを探しているのだと思っていたのです。
これだけのお金があれば、自分で好きなことができる。
実際あの人はすごい知識を持っていました。けれどあの人は一切関わらない。
ただ資金を提供するだけ。不思議でした」
青年は何もかも調べつくしていた
「でも表に出られない理由があったのですね」
「サラの素性までわかっていたのか?」
「彼との話を進めながら調べました。アンフェアな事をしたとは思っていません。
先ほども言ったように、僕も将来がかかっていますから。
彼はCIAとMI6から追われていました。さらに仲間からも資金のために追われていたようです」
ピーエリーブの口からは次々と思いもかけない情報が飛び出してきた
私とクリスはただ彼の話をじっと聞いていた
彼は少し声を落として続けた
「先ほど資金の出どころがわからないと言いましたが、追われていた機関から掠め取ったのでしょう」
「米国や英国から?」
「金ではなくたぶん武器ではないかと。盗んで横流ししたのではと」
「そんなことができるのか…」
「あくまで僕の憶測です。事実と違うかもしれません。けれど元はきれいな物ではない事は確かです。
その資金で立ち上げたファンドや財団は、バルガディ氏が関わる限り狙われます。
CIAもMI6も決してあきらめないでしょうから」
私は、ピーエリーブを見つめながら、
もう一人、クルーカットの美しい男の顔を思い出した
彼がなぜあれほどまでに私の回りをうろついていたのか、やっとわかった気がした
隣でクリスがふっとため息をつくのが聞こえた
そんなクリスにちらと目をやってから
ピーエリーブは私をしっかりと見つめて言った
「彼は自分を消すことで、その危険な連鎖を断ち切ったのです。
資金を確実に残し、そして受け継がせるために。それが彼の願いだったのでしょう。
この資金は彼が命をかけて残した物、彼のレガシー、そうは思いませんか?」
ピーエリーブの端正な顔が、一瞬サラの最後の顔とだぶった
ほんのわずか笑ったような気がした、あの時…
あの瞬間がお前の願いが成就した証だったのか
そう思っていいのか
それで私を許してくれるのか…
手の甲にほどよい暖かさがまだ伝わってくる
ふとキャンドルに目をやった
身を削って灯りをともすこの小さなキャンドルのような生き方が
もしかしたら、できるのかもしれない
「君は…何というか、とてもしっかりした信念を持っているようだね」
青年ははにかんだ
「いえ、とてもそんな。生意気な口をきいて失礼しました。
では決心してくださいましたか?」
それでもまだ私は応じられずにいた
クリスが湿った雰囲気を振り払うように私の肩を叩いた
「よかったなあ、就職先が見つかって」
「クリス、そんなに簡単な事じゃない…」
「捨てる神あれば拾う神ありって言うじゃないか。いいからやれよぉ」
私は苦笑いをし、ピーエリーブは意味ありげにクリスを見た
「もちろんクンツ博士にもご協力をお願いしたいのですが」
「え?僕?」
「学校を作るとなると大変な事ですから、博士のコネクションなどをぜひ活用させていただきたいのです」
「そりゃ、まあ僕にできることがあれば…でも僕って役に立たないと思うよぉ」
「彼は研究で手一杯なんだ」
「そういうわけにはいきません。すでに博士には投資していますので」
「はい?」
「ファンドの初仕事は何だと思います?」
ピーエリーブはいたずらっぽい笑いを浮かべた
「実は実績作りのため寄付をしました。ドイツの研究機関にも、細かい注文をつけて」
「えええ?もしかしてあの太っ腹な寄付って…」
「マックス・プランクにクンツ博士の研究内容を送りつけて、
この研究を行っている研究者を支援したいと申し出ました」
「それで去年から研究費が増えた…」
「バルガティ氏の意向です。前払いしてあるので逃げられませんよ」
「あちゃぁ!まいったなあ…」
クリスがとぼけた叫び声を上げた
私はピーエリーブに聞いた
「君はひとりで活動しているの?」
「今のところはひとりです。だから今日あなた方をお迎えできて本当に嬉しい。
何度資金をネコババしようかと思ったか、葛藤の日々でしたよ」
ピーエリーブはおどけたが、私もクリスもその言葉は信用しなかった
目の前の青年は決してそんな事はしないだろうと
「そりゃそうだよねえ、僕ならネコババして逃げてる」
クリスの言葉に、私たちは初めて声を上げて笑った
「私たちがここへ来ないという可能性は考えた?」
「もちろんです。でもこちらからは接触しないという約束でした。
あくまでそちらから来てくれるのを待つと…ですからあの事件以来…失礼…」
「いや、いいんだ」
「正直、あなたがいらしてくれるかどうか、とても不安でした」
青年はそこまで言うと、一人でワインを飲みほした
そして空のグラスをテーブルの上に置くと、ため息をついた
彼が背負っていた物の大きさが想像できた
それからすっと顔を上げて言った
「待っていた甲斐があったと思っていいですね?」
サラはどうやってこの青年を見つけたのだろう
柔らかな物腰と人を惹きつける美しい茶色の瞳
その美貌を裏打ちする卓越した知識と強固な意志
私は手を伸ばしてピーエリーブの横にあるボトルを掴み、彼のグラスに注いだ
注ぎ終わったところで、今度はクリスが私のグラスに注いだ
申し合わせたように次はピーエリーブがクリスのグラスを満たした
それから私たちは誰からともなくグラスを上げ静かに乾杯した
それはレガシーを受け継いだという神聖な儀式
私たちは言葉を交わすことなく了解したのだった
それから私たち3人は、旧知の友人のように語り合って夜を過ごした
苦悩はまだ続くだろう
だがほんのわずか、前へ踏み出せたのかもしれない
この席に君がいたら、少しは安心してくれただろうか…
空港で別れた君の瞳が頭の中をよぎった
ゆらゆら 2 ぴかろん
俺は二人におはようの挨拶をして、どうして喧嘩しているのか聞いてみた
喧嘩じゃない、話し合いだ…そうだよ話し合いなんだもん…
「でもテス、涙目だぞ」
「ぢがうもん!ごれはちっと眠くてあくびしたからだもん!」
「お前が意地を張るからだな、俺は…」
「だって開店の日には絶対みんなでバンダナ巻くって約束したじゃない!mayoッシだってノリノリだったじゃない!なのにっ」
「だーから、お前たちだけやればいいだろうが。俺はバンダナなんて似合わん!」
「似合うもん!チェミがピンクのバンダナ巻いたら可愛いもん!」
「…。俺は可愛くなくていいと言ったろう!巻くとしてもだな、ピンクは断る。俺は…そうだな、黒とか紫とか…」
「や!チェミは絶対ピンクじゃなきゃヤ!」
「…。却下!」
「や(;_;)」
「…。俺だってヤだぞ」
「や(;_;)」
「…」
「ぴんく(;_;)」
「…」
「ぴんく~(;_;)」
「…。どうしてもか?」
「どおしてもっ!(;_;)」
「…俺が…ピンクか?」
「テソンシだって黄色のバンダナ巻くんだから!」
「闇夜は?黒か?」
「mayoッシはブルー」
「…。お前は?」
「僕はぁオレンジにしよっかな~」
「…。イナは?」
「え?イナさん?イナさんはぁ…」
「イナこそピンクだろう」
「だめ!イナさんはぁ黄緑色」
「…」
「俺もバンダナ巻くの?どこに?」
「アタマに三角巾みたいにするの(^o^)」
「…かっこ悪くねぇか?」
「可愛いじゃん!」
「…チェミさん、ピンクなのか?」
「可愛いでしょ?(^o^)」
「…どう思う、イナよ。正直に言ってくれ」
ピンクのバンダナを三角巾風に巻いたチェミさんを想像してみた。…。…。できない!想像すらできない!大体チェミさんがピンクって…
「イナよ、口が開いてるぞ」
「よだれ垂れそうだよ」
「あ゛…らって…無理だよ、想像できないもん」
そう答えるとテスはぶんむくれて、もういいもんっ!mayoッシに言いつけてやるからっ!と叫び、ドタドタと二階へ駆け上がっていった
チェミさんは苦笑して眉毛を掻き、困ったもんだぜ…と呟いた
「でもさぁ、ピンクは想像できないけどさぁ…バンダナ巻いたらきっとカッコいいと思うよ、チェミさん」
「…。かっこいいか?」
いいじゃんか、テスのお願いなんだしさ、結構似合うかもよ、ピンク…そう言うとチェミさんは、それはいいんだ別に…と呟いた
「じゃ、いいじゃん。なんで頷いてやんなかったのさ」
「ん。まぁな。それはいいんだ…」
「何か他にいけない事があるの?」
「ん?いや。別に…。それよりお前、えらく早いな。メシは食ったのか?」
「あ…いや、まだ」
「食ってこい。久しぶりだろう?casaメシは」
「あ…うん…でも、食わなくても平気だし」
「馬鹿もん!食い物を作る人間が食を粗末にするな!」
「…。あい」
怒鳴られて俺はすごすごと二階に上がった
テスの様子も気になるし、何よりも本当にcasaメシは久しぶりだったのでちょっと食べたいな…なんて思ったのは事実だ
二階のリビングに入って行くと、テスはmayoさんに縋り付いてチェミの非道を訴えていた
mayoさんはふむふむ、それはチェミがいけないねぇなどと相槌を打ちながら、テスの話しを聞いている
「おはよう。早いねイナシ」
「ん。あの…急で悪いんだけど…」
「朝飯?座って待ってて」
「…いいの?」
「うふふん。大丈夫だよ。ちょっとだけ待ってね」
柔らかい笑みを残してテソンはキッチンに消えた
リビングのテーブルの端にテスとmayoさんがいる
俺はその反対側の端に座って二人のやりとりを眺めていた
「絶対バンダナ巻くんだよね?mayoッシ。だからチェミはピンクにしたいの!」
「そうだよ。バンダナは巻く。でもさぁテスシ、チェミにピンクって本当に似合う?かっこいい?」
「かっこよくなくていいの!かっこ悪いほうがいいの!」
「あ~、かっこよくなったチェミがモテモテになるのが怖い?」
「…違う!チェミはぁ、本当はぁ、可愛いんだもん!mayoッシだって知ってるでしょ?」
「(^^;;)」
「僕たちが知ってる可愛いチェミを前面に押し出したいの!」
「ふむふむ。テスシの意図はわかった。じゃ、ちょっと試してみよう。待ってて」
「へ?」
そう言うとmayoさんは、リビングに置いてある4人共用のパソコンを立ち上げ、何やら操作してチェミさんの顔写真を出した
その頭に、またまた何やら操作して、バンダナを被せる。そしてまたまたまた何やら操作すると、被せたバンダナの色がピンクになった
「どう?」
「(@_@;)」
「ピンクだとこうね。次、赤だと…こう。ついでに緑だとこうで青だとこう。黒だと…」
「くは!黒子みたいだ」
つい口出ししてしまった俺を、テスは怖い顔で睨んだ。でもちっとも怖くなかった…ただ、ちょっとだけ昔を思い出した(^^;;)
「イナシの言うとおり、なんだか黒子みたいだよね?テスシ」
「…うん…でも…似合うけど…」
「そうなんだよね~。ここをこうすると…ね?似合う」
「うわぁんかっこいい!」
mayoさんはパソコンをいじくると、黒のバンダナに赤でちょちょいと模様を描き込んだ。ふぅん、こういう色合い、確かにチェミさんに似合う
「でもさ、これじゃ面白くないのよね」
「え?」
「似合いすぎて面白くない」
「…そう?」
「そう。で、これをね、こうすると…どうよ!」
「(・▽・)わお!これ、いい!可愛さも出てる!」
「え?どれどれ?」
パソコンの画面を覗き込むと、チェミさんは『ジャック・スパロウ』みたくなっていた
「なにこれ?!いいじゃん!」
「でしょ?イナシ」
「うんっ。これいい!」
「でもこんなバンダナあるの?」
「ふふん。誰にモノを言ってるんだい?」
Mayoさんは不敵な笑いを浮かべた。あ、そっか…そうだった…
「そだな。Mayoさんはここのオンマだもんな」
「なに?!」
「…。(^^;;)…ごめ…。ヌナでした…」
「トンセンだよ!」
「…。(^^;;)」
テスの睨みはちっとも怖くないけど、mayoさんの睨みは…(^^;;)
とにかく、チェミさんがパソコンの上で巻いていたバンダナってのは、あの、パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウが巻いてる、飾りがチャラチャラついたようなもので、どうやらmayoさんが作るってことらしい
「うわースゴイやmayoッシ(^o^)これなら絶対いいよぉ」
「ね?ピンクよりいいでしょ?」
「うん!絶対いい!『海賊の作るパン』って評判になるよぉ(>▽<)」
「…みんなこれ巻くのか?」
「ううん、他の皆は普通のバンダナ巻くのよ。チェミがボスって雰囲気にしたいから」
「そっか。納得」
「じゃ、ピンクはイナさんね」
「ええっ(@_@;)」
「そうね、イナシはピンク。テスは淡い水色なんかどう?」
「うん(^o^)テソンシは?」
「テソンは…レモンイエローにしよっか(>▽<)」
「(>▽<)あひるみたい~」
「僕がなんだって?!」
「(^^;;)なんでもなーい」
「あひるとかなんとか聞こえたけど!」
テソンは俺の朝食を運びながらアヒル口でケンケン喋った
…確かに黄色が似合いそう…
「じゃ、mayoッシは何色にする?」
「アタシは黒か…」
「だめだよ!mayoはいつも黒ばっかり選ぶんだから!絶対ダメ!もっと明るい色がいいな…そうだなぁ…ミントグリーンとか…」
「ひえっ(@_@;)せめてライムグリーンにしてよっ!」
「そんなシブい色よりミントグリーンのが爽やかだよ!そうしよう!」
「テスシと被るぅ」
「いいの!」
「うー(;_;)」
(^^;;)
テソンの前だとmayoさんって可愛くなるのな…
俺もテジュンの前で可愛くなってるだろうか…
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
ビジネス・起業に関すること。
[楽天ブックス]「業界地図」 検索…
(2026-05-26 22:46:28)
お買い物マラソンでほしい!買った!…
【10%OFFクーポン+ポイント:マラ…
(2026-05-26 21:50:10)
株式投資でお小遣いを増やそう
2026 いちろう銘柄220%利食い達成…
(2026-05-26 22:55:33)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: