「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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ぴかろんの日常
BHC サイドストーリー 25
BHC学園 こぼれ話 深夜の会話 オリーさん
「僕だよ」
「ああ」
「どうしてる?」
「特にかわりないが」
「その割にはへたれたメールだったけど?」
「ちょっとした気の迷いだ」
「ふうん、ま、いっか。で交換学生がゴリラみたいだって?」
「まあ、そんなところだ」
「写真で見る限りじゃいいセンいってるような気がしたけど」
「写真?」
「イナさんが携帯に送ってくれた。ラブ君といい感じの」
「ほお」
「他のみんなとうまく和んでるの?」
「さあ…」
「L組の室長でしょ。ちゃんとフォローしないとだめだよ」
「ふん」
「あんまり歓迎しすぎないように、注意してやってね」
「ふ…僕にはあまり関係ないが。そんなことより、いつ戻ってくるんだ」
「交換交流会は3日間でしょ。まだ初日じゃない」
「…」
「あと2日だよ」
「2日間も何をするんだ?」
「今日はみんなに勉強を聞かれて教えてたし、明日は…」
「勉強を教えた?」
「数学とか英語とか色々な科目だよ」
「なぜだ、勉強なら担当教師がいるだろう」
「先生より聞きやすいんじゃないかな」
「他人の面倒はいい。僕のワークはどうなる?」
「僕のワーク?」
「今までお前がやってただろ」
「3日間くらい自分でやってよ。習ったところをすぐやって提出だから、時間的に間に合わないでしょ」
「化学と物理はどうするんだ!」
「自分でやるんだよ」
「無理だ」
「苦手だからってサボってたらますますわからなくなるでしょ」
「サボっているわけではない。やりたくないだけだ」
「それがサボりって言うんだよ」
「違う!」
「どうでもいいけどワーク出さないと居残りだよ」
「ふん」
「でもってテストが悪いと落第だよ」
「何のためにお前を飛び級させたと思ってる」
「僕の学力が高かったからだよ」
「認識が甘いな」
「誰かさんのワークのためだって言うの?」
「もういい!」
「すねてないでちゃんと自分でやるんだよ」
「3日間のワークなど大した問題ではない」
「あなた、奨学生でしょ?まずいよ」
「奨学金とワークは関係ない」
「あるよ。真面目で成績がよくないと奨学金打ち切られるよ」
「…」
「奨学金もらいたい人は他にもいるんだから」
「…」
「先生睨みつけて奨学金貰えると思ったら大間違いだよ」
「違うのか?」
「ちゃんと審査があるんだから」
「審査はする方が得意だ」
「今年は会社が倒産したからって無理言ってガン飛ばして奨学金奪取したのはどこの誰よ」
「…」
「とにかく、ワークはもちろん授業その他もまじめにやってね」
「僕はいつも真面目だ」
「集団の場では独りよがりな評価じゃなくて、相対的な評価をした方がいいよ」
「ふん」
「じゃあ、そろそろ切るね。交換学生の面倒もちゃんと見てやってね」
「待て!実はこれから出かけようと思っていたんだ。一緒に行こう」
「出かけるってどこに?」
「夜のドライブだ」
「あのベンツは処分しろって言ったでしょ!」
「通学に便利だ」
「どこの世界にベンツで通学して奨学金もらってる学生がいるのよ!」
「ここにいるが」
「だから、それはおかしいって!」
「ハイオクの値段も上がっているから、奨学金はとても助かる。
もうちょっと額が大きいともっといいんだが」
「何言ってんのよ。奨学金をガソリン代に使ってるなんて知れたら、
即刻奨学金打ち切りだよ。てかベンツ持ってること自体反則だし」
「ドライブに行きたくないのか」
「そうじゃなくて!学生なんだから自転車か、せいぜい原付くらいで我慢しなさいって話よ」
「自転車…それはどんな種類の動力で動くんだったか」
「足でこぐんだよ!」
「やっぱりか、貧乏くさいことは嫌いだ」
「エコな時代に何言ってんの!」
「それよりドライブだ。迎えに行く」
「残念だけどだめなんだ」
「なぜ?」
「これから補講なんだ」
「補講?」
「さすがハリウッド学園だよね。本場の英語の先生がいてね」
「英語の先生?」
「イギリス人なんだけど、今日の授業で発音ほめられちゃって」
「なんでハリウッドがイギリスなんだ」
「アメリカも元はイギリスでしょうが。でね、原書を読んでみないかって、輪読会の誘いがあったんだ」
「輪読会?こんな夜中にか?」
「忙しい先生なんだよ」
「原書の輪読会などつまらん」
「そんなことないよ。シェークスピアだよ。マクベスとか…」
「ドロドロした国取り物語などつまらん。実家の方がはるかに臨場感がある」
「ロミオとジュリエットとか…」
「小娘と若造の思い込み恋愛の話などくだらん!」
「ヴェニスの商人とか…」
「この強欲者めが!」
「やめてよ、英文学の古典だよ」
「古い物がいいとは限らない」
「いや、意味が違うから」
「…」
「とにかく、これからその輪読会なんだ」
「ドライブよりその輪読会の方が大事だって言うのか」
「そういうわけじゃないけど、交換学生の期間は3日でしょ」
「だからどうした?」
「ドライブはいつでも行けるけど、輪読会は今しかできないでしょ」
「マーキングは毎日するものだ」
「犬じゃないんだから」
「ワンと吠えてみなさい」
「いいかげんにしてよ!」
「どうしても僕を捨てる気だな」
「おおげさな」
「はっきり言ったらどうだ。奨学金をもらってベンツに乗っているのが、そんなに気に入らないのか?」
「だから何度も言わせないでってば…あ、ちょっと待って」
「どうした?」
『あ、先生』
『…』
『輪読会の場所が変わった?メンバーが減ったので先生の部屋で、はい了解です』
『…』
『いえ、何でもありません、大丈夫です。すぐ行きますから』
「もしもし」
「どうした?」
「もう輪読会の時間だから、また電話するね」
「待て、ドライブはどうするんだ」
「だから今夜はだめだって!」
「なぜだ!」
「輪読会だから!」
「こんな夜中に輪読会なんておかしいじゃ…」
ぱんっ!
つーー
「先に切ったな…」
「僕より先に…」
「しかもパン切り…」
「人の得意技を取ったな!じぇっーったいゆるさないじょ!」
その夜きつねは自転車に乗って通学する夢にうなされたようだった
(もーそーさいど)謎のドライブ ぴかろん
「まだなの?」
「そんなすぐには着かないわよ」
「もおっ!」
「退屈?」
「疲れた」
「シート倒して眠ったら?」
「腰、痛ぁい。マッサージしてよ!」
「ううう(してあげたいけど)運転してるから無理だよぉ」
「けち!」
「あうう」
「まだなの?!」
「だからそんなすぐには着かないって…」
「おなかすいた!」
「あああ…あの…後ろのバスケットにサンドイッチが入ってるから」
「何サンド?」
「えっとたまごサンドでしょ、野菜サンドでしょ、カツサンドでしょ、それからチョコバナナサンド」
「いちごホイップサンドはないの?」
「え?いちごホイップ?」
「ケーキみたいなやつ。ないの?」
「…そ…それは…ありませんわ…」
「ねえ」
「はい」
「俺のコト、好き?」
「えっ(@_@;;)はっ…はいっそりゃもう大好物…」
「調査不足なんじゃないの?!」
「えっ(@_@;;)はっ…はい…」
「俺とドライブするときは、いちごホイップサンド」
「…はい…次回は必ず」
「次回?あると思ってんの?」
「ええっ(@_@;;)はっ…うっ…」
「あーつまんない。なんかやって」
「えっ?(@_@;;)な…なんかって」
「コントとか漫才とか」
「わ…私、運転中でして…」
「してくンないの?」
「え…えと…」
「俺が頼んでるのに?」
「あ…ふ…し、しますっ」
「うわぁうれしー。やって」
「あ…の…、声の調子が平坦ですわね」
「なに?!」
「え…あ…いえ」
「声の調子が平坦だとどうだっていうの?!」
「え…いえ…、ホントはうれしくないのかな~なんて(^^;;)」
「俺の口から出た言葉を信用しないってぇの?!」
「い…いえそんな…」
「じゃ、やって」
「あ…はい…では。えっと…。ある…あるところに女王様がおりました」
「…」
「その女王様はとってもキュートで儚げでしたが、信じられないぐらい天邪鬼でした」
「面白くなーい。違う話にして」
「えっ…は…。では…あるところにドレイが」
「面白くなーい。違う話」
「…。あ…あるところに指と睫毛のなが~い魔法使いがおりました」
「指と睫毛が長いの?いいね。続けて」
「は…はい。では…。彼は親切で優しい魔法使いだったので老若男女にモテモテでした。彼は涙目の五歳児と一緒に暮らしておりました。ある日、魔法使いが留守の間に、困り果てた男がやってきました。魔法使いと一緒に暮らしていた五歳児は、困り果てた男の話を聞いてやりました。困り果てた男はフラっと出て行ったコイビトを探していました。コイビトはいつも自由でいたいと言ってあっちにフラフラこっちにフラフラしており、困り果てた男はいつも困り果てさせられていたのです。同情した五歳児は困り果てた男を手厚くもてなし、彼を癒しました。
さて、魔法使いは森の中で魔法の練習をしていました。彼は正統派でしたが、少し型破りなことをしてみたいと思っていました。よく漫画などで見かける、セーターの糸がどこかにひっかかってほどけていくのに着ている本人は気づかない…といったような、少しお色気のある悪戯魔法をやってみたいと思いました。
というのは、彼の従兄弟…従兄弟もまた正統派の血筋を引く真面目な魔法使いなのですが…が、時々はめを外して五歳児相手に悪戯魔法をかけて遊んでいるからなのです。
魔法使いは、自分も是非、悪戯魔法を会得したいと思い、森の中で練習をしていました。
木の枝にぶら下がったセーターに向けて呪文を唱えます。ホツレールホドケールケルっ
セーターは、何度呪文を唱えても何の変化もありません。魔法使いはいらついて、これで最後にしよう…と呪文を唱えました。
あうっ…
セーターが声を上げました。成功したのでしょうか?違います。魔法使いの呪文は、セーターの後ろをフラフラ通りかかった男に命中したのです。
君、大丈夫ですか?と魔法使いは倒れた男に声をかけました。男の衣服はところどころ破けています。魔法使いはゴクリと唾を呑み込みながら男を助け起こしました。魔法使いは男の顔を見て驚きました。自分が飼っている…もとい!自分と一緒に暮らしている五歳児と同じ顔なのです。
男はぐったりとし、苦しそうに喘いでいます。魔法使いは急いで人工呼吸を施しました。
その頃、魔法使いの家の困り果てた男は、五歳児の可愛いキスに癒されて…」
「待って」
「はい?」
「困り果てた男が何だって?」
「えと…五歳児の可愛いキスに癒されて…」
「気に入らない。削除して」
「え?」
「それより魔法使いとフラフラした男の人工呼吸の部分、もっと詳しく話して」
「…えと…はい…。フラフラした男は魔法使いの人工呼吸で意識を取り戻し、魔法使いにお礼を言いました。そして自分の戻るべき場所に戻りますと言って、コイビトのもとに帰りましたとさ。めでたしめでたし」
「めでたくなーい!面白くなーい!つまんない!退屈!おなかすいた!まだ着かないの?ソフトクリーム食べたい!コーヒー飲みたい!映画見たい!腰、痛ぁ~いっ。もぉっ!」
「…ふ…うふうふ(@_@;;)」
ウソドンの夜に呟く二人 ぴかろん
…ねぇ
…なぁに?
…終わらないって
…うんそうね
…かつてのアンタみたい
…かつての?今は?
…今?!終わらないどころか始まりもしないじゃんかバカ!
…(; _ ;)
…でね
…ぐしゅ…うん…
…泣くなようっとおしい!
…ぐしゅ…あい…
…泣いても可愛くないよな、アンタ
…あふ…酷い…
…あー!鼻水!きったなーい!うっとおしい!
…ビーンビーン…これでいい?
…でさ
…(シカトされたぁ(; _ ;))
…おわらないって話
…あい…ぐすん
…これ、めちゃくちゃ喜んでるヒトがいるよね
…あん?
…ウソドンのながーーーーい夜、ヒンヒン言いながらのた打ち回ってるヒト、いるよね
…そう?
バシっ☆いたあいっどぉしてぶつのぉ(; _ ;)
…高級そうなラウンジもこの麗人バーも、絶対行きたいとかいいながらのた打ち回ってるヒト、いるでしょ?絶対
…ああ、そりゃぁみんな行きたがるよ、僕も行きたい…行きたいしイキたい…なんちゃって…
…冗談になってない
…ふぇん…(; _ ;)
…誰だかわかんない?
…さあ、さっぱり
バシッ☆ゴンっ☆いたあああい(; _ ;)グーでなぐったぁぁ
…オーナーだよオーナー!ウソドンの夜を長引かせて、どうせなら朝まで一緒にいろよとか叫んでるハズだよ
…はあ
…興味ないの?!
…オーナーに?ないよ
…あーあ。アンタ、再起不能になるよ
…え?!
…そーゆーコトゆってると再起不能になるからねっ!そしたら俺知らないからねっ!
…あぅ~んおぉ~ん(; _ ;)
…ああそれにしても続きが気になるな~ウソクお兄ちゃんその気になっちゃわないかな~
…お兄ちゃん?
…だって俺の従兄だもん
…いやん!おにいちゃんは僕だもん!
…アンタ俺の兄貴じゃないじゃん!
…ああん、どぉしてそこで「アンタ俺のお兄ちゃんじゃないじゃん」って言ってくれないのぉぉ
…は?何いってんの?バカに拍車がかかった?
…拍車といえば馬。馬といえば馬賊。馬賊といえばチャンイだね~
…それが?
…えと…きっとオーナー、チャンイの映画を楽しみにしてるだろぉなっと思ってぇ
…そんな風に機嫌とろうとしてるのね?
…えと…
…再起不能決定
…ええん(; _ ;)おおおん(; _ ;)
というわけでどんだけ長くなろうとオーナーはずっと楽しみにしとりますっ!きいっ
BHC学園 part2 1 ぴかろん
BHC学園二日目の朝。寮でヘルシーな朝食を終え、皆とともに徒歩で登校するポール・ロジャース。隣には『三日間の恋人・ラブ』がいる。ラブはポール・ロジャースに腕を絡ませ、ポール・ロジャースの耳元になにやら囁きながら歩いている
後ろから、ブラックスーツにサングラス、インカムをつけたキム・イナが走ってきた。キム・イナは彼らの横を走り抜けようとして立ち止まった
「らぶ。きのうのよる、どこにいた」
「やだな~、ちゃんと部屋にいたよぉ」
「うしょだ。おれがみまわりしたとき、おまえ、いなかった」
「見回りぃ?いつもそんな事しないくせにぃ」
「…。てじゅがいなかったからさがしにいったんら。もしかしておまえのへやにいるかとおもって」
「なぁんでぇ?テジュンが俺の部屋に来るわけないじゃぁん」
「…」
キム・イナはラブをじっと見つめ、それから隣のポール・ロジャースを見つめた
「やややあジミー、どどどうしたんだい?」
「そうか。きのうはこいちゅと…」
「なななに?」
「らぶとなんかしたか?」
「やだな~イナさんったら。ちょっと英語を教わってただけだよぉ。ねっ、ぴーちゃん」
「そそそうそうそう」
「『こんな時、あんな時、役立つ英語』っていうのをぉ、教えてぇ、もらってたの」
「ほんとか?」
「そそそうそうそう」
「イナ、構うな」
「あ。てじゅ…」
「早くしないとチェック時刻に遅れるぞ。走れ」
「あい」
後ろから来たハン・テジュンに促され、走り去るキム・イナ。それを愛おしげに見つめるハン・テジュン
「テジュン、おはよ」
「おはよう、浮気者」
「…。浮気者ってなによ」
「浮気者だから浮気者って言っただけだ」
「…」
「約束の時間に来なかった」
「だって昨日は英語の日だろ?テジュンよりぴーちゃんに習ったほうが」
「ラブちゃん、ちょっといいかな」
ポール・ロジャースは、ハン・テジュンとラブの会話に割って入った
「なんだゴリラ」
「君に聞いてないよジジイ」
「なあに?ぴーちゃん」
「このジジイと何か約束してたの?」
「あのね、俺ってお勉強が少しだけ不得意なの」
「うんうん」
「だからね、テジュンに教えてもらってるの」
「うんうん」
「昨日は英語を教えてもらう日だったのね。でもさ、せっかくぴーちゃんがいるんだから、本場の英語を教えてもらった方がいいじゃん?」
「そりゃそうだね、僕の母国語は英語だし」
「でしょ?ってわけだよ、テジュン」
「連絡ぐらいしろよ!ずっと待ってたんだぞ」
「イナさんが探し回ってたらしいじゃん。バレてんじゃないの?」
「まさか!いつもちゃんと疲れさせて寝かしつけてからお前と…」
「ラブちゃん、ちょっといいかな」
「なんだゴリラ」
「君に聞いてないよジジイ」
「なあに?ぴーちゃん」
「ジミーは君がこのジジイから勉強を教わっていることを知らないの?」
「うん。だってね、イナさんったらすっごくヤキモチ妬きなんだもん。ちょっとしたコツを教わってるだけなのに」
「コツ?」
「お勉強のコツだよ」
「…このジジイ、そんなに優秀なの?」
「うん。すっごいの」
こっそり照れるハン・テジュン。ポール・ロジャースは昨夜の英語のレッスンを思い出し、口元を緩めた
「…で…、ラブちゃんは僕のレッスンと彼のレッスンのどちらが好き?」
「それは僕も聞きたい」
「やぁん、どっちも好きぃ」
ラブは満面の笑みを浮かべながら、ハン・テジュンとポール・ロジャースにそう告げた。そして心の中で、一番はドレイ…と呟いた
三人の横をシルバーのベンツが通り過ぎる。ハン・テジュンはチイッと舌打ちをした
「またか!ミン・ギョンビンがいないとすぐこれだ。寮からより駐車場から学校までの方が遠いというのにあの元御曹司は…」
「元御曹司って?」
「イ・ミンチョル君のことだ」
「…。ベンツで通学?」
「『奨学金をガソリン代に使用』疑惑がある。困ったヤツだ」
三人はイ・ミンチョルについて話しながら学校へ向かった
次々と登校してくる学生達は、イナのボディチェックを受けるため列を作っている
「イナしゃん、おはようごじゃいます」
「おう五歳児、毎日ご苦労さんやな」
「うふっ。イナたん、元気ィ?」
「元気じゃないでしゅ、あいたん!アンタんちの色気小僧が正統派と何かしてたっしょ!?」
「えぇ~あいたん知らな~い」
「監督不行き届きでしゅ!イナしゃんは涙をいっぱいためたまま、朝までボクを抱っこして『てじゅのぶぁか』って寝言言い続けてたでしゅよ!」
「らぶたんはぴーちゃんとお勉強してたんだも~ん。あいたん見てたも~ん。うふっ」
「お勉強ってどんな勉強だ?」
「それを聞いてどうしゅるんでしゅか、エグチ」
「正統派に報告する」
「おいこらみんな、五歳児が口元に手をあてて困りだしたぞ。色気小僧やら正統派やらが何をしようと構わんからはようチェック受けて教室へ行け」
「「「「は~い」」」」
ハンディタイプの機械でチェックを受ける三年N組の学生達。彼らに内臓されている通信機により全員チェックに引っかかっている。キム・イナの後ろに控えているイ・スヒョクと、生徒指導の教員キム・ソヌが、彼らの毛並み等をくまなく調べている
「なあソヌ先生」
「はい何ですか?ボス君」
「俺ら毎朝チェック受けんでもええんと違う?」
「ボクもそう思いますょ。でも一応ね」
そこへ大きなストライドで爽やかなブロンドの青年が駆け込んできた
「ハァ~イ、ジミー」
「あ。じょしゅ」
「「元気だった?」」はぐっ☆
「じょしゅ。どしたの?」
「今年も交換学生で来たのさ」
「え?そうなの?ぴーちゃんだけじゃなかったの?」
「ぴーちゃん?」
「あ…ポール・ロジャースさん」
「ああ、ポールね。ぴーちゃんって呼ばれてるの?似合わないように思うけど、ま、いいか。あのね、今年の交換学生は二名ずつなんだ。BHC学園からハリウッド学園にミン兄弟が来てるだろ?こちらにはポールと僕が来ることになってたんだけど、僕、昨日ちょっと日本に行ってたものだから二日目からの参加なんだ。よろしくね、ジミー」
「にほん?しゅごいね、じょしゅ。ゆうめいになったね」
「いやいや、ポールの方が知名度は高いんだけどさ」
「れも、こうかんどはじょしゅのがたかいとおもう」
「やだな~ジミー。お世辞言うなよぉははは」はぐうううっ☆
「イナっ!何をしている!ちょっと目を離すとこれだ!だれだこのデカい男は!」
「やあハン・テジュン。相変わらずジミーを独り占めしてるのかい?」
「う…ジョシュ…」
「あっ、ハーちゃん!」
「うぉい、ラブちゃん」がっつりはぐ☆
「「元気だった?」」
「相変わらず色っぽいね、ラブちゃん」
「ハーちゃんこそガタイいいねぇ…あ~ん、いい気持ちいぃ~」
「らぶ!ギョンジンに言いつけるじょ!」
「ラブちゃん、ちょっといいかな」
「なんだゴリラ」
「君に聞いてないよジジイ」
「なあに?ぴーちゃん」
「ハーちゃんって?」
「ジョシュのことだよ。ハートネットだから」
「ああ…」
「ようポール」
「ああ、ジョシュ。来たのか。来なくてもよかったのに」
「何言ってるんだよ」
「そうだ。来なくてもよかったのに」
「ハン・テジュンまで。僕が来なきゃ始まらないでしょ?ね?ジミー、ラブちゃん」
「「そうそう」」
「イナ!ラブ!…。大体キミ、ジョシュよ、キミはどこから現れたんだ?通学路でも校門でも見かけなかったが…」
「んふん。ちょっとニンジュツ」
「あ。じーあいじょー?」
「そぉだよぉジミー」はぐぅぅ☆
「くぉらっ!ぬりカベ男めっ!イナから離れろ!」
「じょしゅはぬりかべじゃないじょ。じょしゅ、まちゅげ、こくてながいね。しょれに背が高いからぶらさがりやすい…ぽわん」
「くぉらっ!いなっ!」
揉めている昇降口に駆け込んできたイ・ミンチョル
「はぁはぁはぁ。ジョシュ、僕を置いていくなんてはぁはぁはぁ」
「やぁキツネちゃん、車で送ってくれてありがとね」
「車?じゃ、さっきのベンツ…キミを乗せてたのか」
「そーそー。駅まで迎えに来てくれた。親切なフォックスだ」
「ひぃひぃ…久しぶりに走ったら苦しいひぃひぃ…イナ、酸素くれ酸素」
「…え…」
「酸素…ぜろぜろ…」
「しょ…しょんな…ミンチョルに酸素を?おれが?どうしても?」
「おかしな奴だな、なんで赤くなってるんだ。早く酸素をぜろぜろ」
「…しょうがないな…てじゅ、ごめんね…」
キム・イナ、ぜろぜろしているイ・ミンチョルの顔を両手で挟み、彼の唇に自分の唇を近づける
「ななな何をしているっ!だめだっ!そんな禁断中の禁断はぜったいだめだっ!」
慌ててキム・イナとイ・ミンチョルの間に飛び込むハン・テジュン。イ・ミンチョルはきょとんとしている
二人のキス…もとい…人工呼吸を見逃し、ポール・ロジャースとラブは舌打ちしている
「あーっはっはっはっ。相変わらず心配性だなぁハン・テジュン」
ジョシュが楽しげに笑い、ハン・テジュンは小さく舌打ちをしてイ・ミンチョルに向き直る
「ミンチョル君、深呼吸すればぜろぜろは治る!イナもイナだ!酸素っちったらあのちっこい酸素ボンベを渡せばいいんだ、ぶぁか!」
「あんでだよ!てじゅが酸素欲しがるときはいちゅもマウス・トゥ・マウスぢゃないかっ!」
「あーっはっはっはっ。相変わらず策士だよなぁハン・テジュン」
「うるさいジョシュ!とにかくボディチェックを受けろ」
「ラジャ。ジミー、チェックしてくれる?」
「あ~い」
ハンディタイプの機械を持ち、嬉しそうにジョシュをチェックするキム・イナ
「おっけーだよ、じょしゅ。いちゅもかっくいいね」
「サンキュージミー。君はキュートだよ」ちゅっ
キム・イナの頬にキスするジョシュ
「うぉい!ジョシュ!貴様、去年といい今年といい、どうしてイナにちょっかい出すんだ!」
「だって僕たち、親友だもん。ね~ジミー」
「そーそー」
「ジミー、ちょっといいかな?」
割って入るポール・ロジャース
「おれのなまえは、きむ・いなだよ、ぴーちゃん」
「ジョジュも君をジミーと呼んでるね」
「うん」
「それで君は返事をしているね」
「うん。ジミーだもん」
「どうして僕が『ジミー』と呼ぶと、君は必ず『きむ・いなだよ』とただすのかな?」
「だってじょしゅはしんゆうだもん…」
キム・イナの答えが腑に落ちないポール・ロジャース
「んもう、ぴーちゃんまでイナさんをかまうぅ。いいじゃんジミーだろうとキム・イナだろうとっ!」
「ああラブちゃんすまない。でもどうして僕がジミーと呼ぶと拒否するのか納得がいかなくて」
「知らないっ!どーでもいいじゃんか!」
「拗ねたラブちゃんって可愛いね」
「ふん」
「キスしよう」
「いいよ」
ちうううう
「あーあ、あんじぇりぃなに言ってやろ」「ギョンジンに言ってやる」
呟いているジョシュとキム・イナの後ろで、交換学生指導書に『ポール・ロジャース:金髪ゴリラ。素行不良。吸引不足。厳罰に処すべし』と記入するキム・ソヌ先生。朝から一騒動のBHC学園である
さてこちらはハリウッド学園。本日はハリウッド学園が誇る「演技」の授業がある。昨年の交換学生チェ・スヒョンから噂を聞いていたミン・ギョンジンは、朝から入念にシャワーを浴び、歯磨きをした
「おはようギョンビン」
「おはよう兄さん。…ちょっと香水きつくない?」
「この学園の基準に合わせたんだがね」
「そうなの?」
「ギョンビン」
「ん?」
「いつものように爽やかだけど」
「うん」
「それで大丈夫か?」
「へ?」
「我がBHC学園の代表としてやりきれるのか?」
「…何を?」
「だから!BHC学園の代表としてだ、好成績を残さねばならんのだぞ!」
「わかってるよ。昨日から積極的に発言してる」
「そーゆーことじゃない」
「え?」
「僕たちはBHC学園の学生だろう?」
「うん」
「爽やかなだけじゃダメなんだ!色っぽくないと」
「…」
「特に今日は『演技』の授業がある。昨年の交換学生だったスヒョンさんは、それはもう伝説といって良いほどの好成績を残してるんだ。その伝説を、僕たちミン兄弟は書き換えなくてはならないんだぞ!」
「ああ」
「ああ?わかってるのか?そんな爽やかすぎるほど爽やかな笑顔をして」
「ふ。爽やかさで好成績を修めるってのはダメなの?」にこっ。さわやか~
「…ぎ…ぎょんびん…」ごくり
「ん?なぁに?」
「…ち…ちょっとさ、おにいちゃんって言ってくれない?」ごくり
「…」
「一回らけ…ねねね」ごくり「はうっ」
兄、ミン・ギョンジンのみぞおちに拳を入れるミン・ギョンビン
「うぐ…。ぞんな、ざわやがざど硬派な態度で好成績が修められると思ってるのか?…ここはハリウッド学園だぞ。どうしたってお色気が必要なんだ…そのための『おにいちゃん』がどぉして言えないんだ、強情な奴め」
「ふ。あいにくだけど、既に1教科、A+を貰ったよ」
「は?!」
「昨日の夜の特別授業で…ね」
「へ?!と…特別授業?!」
目を丸くする兄を妖しい瞳で見つめる弟
そこへミン・ギョンジンの知らぬ男が現れ、ミン・ギョンビンの肩にねっとりと手を置き耳元に囁きかけた
「やあミン・ギョンビン。昨夜は本当に素晴らしい夜だったね。僕は君に酔いしれたよ」
「あ…ワインバーグ教授…。僕の方こそ遅くまで失礼しました。あんなに刺激的で情熱的な時間を過ごせるなんて思ってもいませんでした…」
「今夜も…どうかね?」
「喜んで!嬉しいです、こんな経験、教授としか…ああ…」
「君は筋がいい」
「そ…そんな…僕のような未熟者…」
「勘もいい。反応もとてもいいし…」
「…教授…」
「今夜、待ってるよ…」
「ああ…はい…必ず…」
男はそっと手を上げ、ミン・ギョンビンから離れていった
「(@_@;;)ちょちょ…弟よ、今のおっさんは誰なのですか?!」
「…英文学の…教授…ほぅ…」
「ほう?!(@_@;;)何ため息ついちゃってんのよアンタ!」
「…思い出すだけで体が熱くなる…ああ…」
「ぎょぎょぎょ…ぎょんびんちゃん?!(@_@;;)」
「…そういえば、今日の演技の授業の指導陣に教授も入ってらっしゃるとか聞いた…どうしよう…ああ…兄さん、どうしようっ」
「アンタ、取り乱してンの?」
「だって兄さん、彼のあの声…あの瞳…ああ…胸が苦しいっ」
「アンタ!あのおっさんに何されたのよっ(@_@;;)」
「さ、教室に行こう」
「へ?(@_@;;)」
「恋に苦しむ演技だよ、兄さん」
「ほ…ほんと?ほんとに演技?あのおっさんに本気で惚れたとかいうんじゃなくて?」
「は?何言ってんの?兄さん、脳みそ腐ってカビ生えてるんじゃない?!行くよ」
「はうっ。キツい言葉…。あっ、待って、待ってよギョンビンちゃんっ」
ミン・ギョンビンの後を追いかけるミン・ギョンジンであった
再びBHC学園
昨年も交換学生として同学園を訪れたジョシュは会議室で皆との久々の再会を喜んでいる。ポール・ロジャースは面白くない。しかし、ラブがぴったりと自分にくっついていることには大変満足している。ポール・ロジャースは、ラブの視線の先に、キム・イナを背中からハグしているハン・テジュンがいることには気づいていない
会議室には、選抜された30人ほどの学生が集められている。室長のイ・ミンチョルはパンと手を叩き、前髪フーをしてから机に両手をついて言った
「静かに。静かにしたまえ。ジョシュ君、そろそろ席についてくれないか、会議が始められない。ハリウッド学園とBHC学園最大のイベントなんだ。君も協力してくれたまえ」
「ああすまないきつねちゃん。そういえば明日は学生交換三日目になるんだったね」
「そうだ。さあ皆、静かにして。明日は恒例の『ハリウッド学園vsBHC学園対抗試合』だ。皆、必ず出場するように。交換学生であるジョシュ君とポール・ロジャース君は、我がBHC学園の選手として出場してもらう。いいね?」
「ラジャ。僕はアメフトで出場するよ」
「そうだね、じょしゅはあめふと、得意だモンね」
「そうだよぉジミー。君も出ろよ。タックルしまくっちゃうよぉ」
「ばかか!味方にタックルしてどうする!」
「ジミー、ハン・テジュンったらやきもちやきだね」
「そうなんら。しゅっごくそくばくしゅるんら」
「なに?!イナ、お前、そんな風に思ってたのか?」
「らって…俺、あんまり自由ない…」
「お前を野放しにしたら風紀が乱れる!」
「ひ…ひどい、てじゅのぶぁかっ!」
「ハン・テジュン、ジミーの可愛いキスぐらいでこの学園風紀が乱れるはずがないだろう?」
「いや!乱れる」
きっぱり答えて横目でラブを見るハン・テジュン。視線を受け取ったラブはチロリと舌を出して加勢する
「そうだよ、ハ~ちゃん。イナさんを野放しにしたら大変なんだから。すっごぉく激しく乱れるんだから」
言ってから小声で「テジュンが」とつけ加えるラブ。ポール・ロジャースが皆に訊ねる
「ジミーってそんなに大変なの?乱れるってどんな風に?」
「おれはただチューするだけらっ…ぐしゅっ」
「泣けば許されると思うなよ!」
「てじゅ、いじわるら…ぐしゅっ」
「えっとラブちゃん、ハン・テジュンって…えす?」
「ぅふん。イナさんにはね」
言ってから小声で「俺には違うけど」とつけ加えるラブ
「ね。ぴーちゃん、前は何に出た?」
「僕、去年は地区の『アカデミック会合』に出席してて対抗試合には出てないんだ」
「そうだったの?」
「うん。昨年からずっと生徒会長をやってるからね~、対外的な行事に出席しなきゃなんないことが多くて」
「ぴーちゃん、かっこいい」ちゅ
「うぉほほほ。いやぁ、照れるなぁ」
「ねね、じゃ、今年は何に出る?」
「そうだなぁ、ボクシングか陸上か…」
「あぁん、ますますかぁっこいい」
「うぉほほほ。まぁね。ラブちゃんは?」
「俺?俺はぁ、すと○っぷ」
「ええっ?!そんな種目もあるんだっけ?」
「や~ん、あるわけないじゃ~ん。それはぁ今夜ぁぴーちゃんのお部屋で…ねっ」
「うぉほほほほ。でれでれでれ~」
「室長。交換学生の不純同性交友が発覚しました。即刻ポール・ロジャース君を学園から追放してください」
「ハン・テジュン君、僕はただの室長だからそんなことできないよ」
「てじゅ。ややこしいこというな」
「なに?!僕にそんな口聞いていいのか、イナ!」
「…しゅぐいばる…」
「おお可哀想なジミー。よしよし。ジミーの涙目は参考になるよ」
「さんこう?」
「うん。去年ハリウッド学園に帰ってから、演技の授業でキミの涙目を参考にして演じたんだ。最高の成績をもらったよ」
「しょ?よかった」
「イナ!こっちに来い!お前は僕と一緒に野球に出るんだ」
「え?!やだ!てじゅ、ちょっと野球がうまいからってすっごくいばって俺にいじわるなことばっかり言うから絶対やだ!」
「イナ!」
「ジミーはテコンドーだろ?」
「うん。あとね、さっかーもちっとできるよ」
「イナ!」
「しちゅこいな、てじゅはテプンと野球やればいいだろっ!フン」
「…イナ…。よし。わかった。覚えてろよ」
ぶんむくれるハン・テジュン。ほくそ笑むラブ。皆がわいわいと騒ぐ中、前髪をしきりになでつけながら数度咳払いして、イ・ミンチョルは言った
「えーっと今年の種目についてだが、今、大会委員長のスヒョンが職員会議に出席して詳細を聞いている。会議が終わり次第みんなに発表できると思う」
「スヒョンったらいつの間に大会委員長になったの?」
「誰か委員長やってくれないかなって呟いたらスヒョンが立候補した」
「え?室長が呟いたの?どこで?」
「え…どこって…寮の…お部屋で…」
「誰の?!」
「ぼ…僕のお部屋で…」
「スヒョンと一緒だったの?!」
「えと…あれはえと…一緒にレポートを書いていた時だったかな…」
「なんの?!」
「えと…音楽業界における天使の役割について…だったかな…」
「なんで一緒にレポートを?!」
「だってスヒョン、天使だから…」
ほっぺたをパンパンに膨らませ、涙目でイ・ミンチョルを睨みつけるカン・ドンジュン。イ・スヒョクがカン・ドンジュンの背中をスリスリと擦っている
一方、ハリウッド学園では、予定されていた『演技』の授業が始まろうとしていた
(サイドバイサイド)交換学生記録 あしばんさん
ハリウッド学園 交換学生昨年度記録(非公開・極秘)
交換学生番号:Eー1919(BHC学園在籍)
教授Aによる評価
課題:運転中の同乗者への接吻演技(校外授業)
実施記録および評価
砂浜の上、片手運転および同乗者への接吻(難易度・特1級)
同乗者となる女生徒に目隠しをさせるというアイディアは該当生徒の発案(発想力A)
リハーサルとして実施後、車が戻って来た段階で同乗者の女生徒は放心状態となり続行不可能
他の生徒に向けて参加希望者を募るも、手が挙がる気配なし
校外授業を見学していた者(BHC学園の生徒と判明)が、「僕がやろう」と進み出て
相手役を買って出る。イレギュラーであるが採点不能回避のため講師陣にて承認
対象生徒の快諾(対応力A)
セリフも本人たちによる創作に変更(順応力A)
運転手:番犬に噛み付かれないか
同乗者:おまえの飼いフグはどうなんだ
運転シーンの演技、リハーサルを上回る生き生きとした豊かな表情(本番力A)
伴走車のカメラを振り切り急発進の後、車載無人カメラによる演技撮影
助演者への絡み、タイミング、助演者との呼吸(演技力A)
特に、授業では生徒がしばしば自制しがちな接吻場面においては特筆すべき能力(集中力・特A)
台本外の濃密な車内演技を披露(アドリブ力・特A)
演技試験後、体力を消耗した同乗者役を保健室に送るが(協力度A)
授業の妨げになることを恐れて単独で対処(状況把握・特A)
医師不在のため保健室にて助演者の看護をしたと報告あり(人格・特A)
総合評価:特A+特別教授奨励賞
教授Bによる評価
課題:他の者に邪(よこしま)な視線を投げつつ共演者と接吻演技(校外授業)
実施記録および評価
建物の上階の窓から屋外の人物に邪な視線を投げながら同時に共演者と接吻(難易度・特2級)
接吻しつつ窓に偏光ブラインドを下ろすというアイディアは対象生徒の発案(発想力A)
リハーサル中、階段を駆け上がるシーンで共演モデルが負傷し続行不可能
急遽、他の生徒に向けて参加希望者を募るも挙手なし
授業を見学していた者(BHC学園の生徒と判明)が、「僕がやろう」と進み出て
共演者を買って出る。イレギュラーであるが採点不能回避のため講師陣にて承認
対象生徒による快諾(対応力A)
屋外の人物は当初人形であったが、学園から希望者を募ってはと提案(企画力A)
本校総代のあんじぇりーなを抜擢(自信度A)
窓際での抱擁シーンの演技、リハーサルを上回る生き生きとした豊かな表情(本番力A)
助演者、あんじぇりーなとの距離を意識した演技力(空間把握A)
助演者への絡み、タイミング、助演者との呼吸(演技力A)
特に、授業では生徒がしばしば自制しがちな接吻場面においては特筆すべき能力(集中力・特A)
参考/あんじぇりーな評:いちど、演ってみたいわ
課題のシーン終了後、共演者との台本外の演技を続行することにより
人物の心理の深い追求を望み、講師陣の了承を得る(徹底力・特A)
屋内におけるアドリブによる濃密なシーンを追加
セリフも本人たちにより創作(順応力A)
演技者:こんなところに番犬に噛み付かれた跡がある
共演者:フグはどこに噛み付いた
演技者:見てみるか?
演技試験後、酸欠により不調を訴えた相手役を保健室に送るが(協力度A)
授業の妨げになることを恐れて対象生徒が対処(状況把握・特A)
医師不在のため保健室にて長時間に渡る看護をしたとの報告あり(人格・特A)
総合評価:特A+特別教授奨励賞
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