日向ぼっこ大好き

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出産

ハート 出産 ハート

陣痛が始まったのは4月9日、午前2時。
腹痛で目を覚まし、時計で間隔を測ると15~10分おき。
もしや、陣痛??初産ということもあり、「まだまだだろう」と思い、とりあえずシャワーを浴びて出産に備えました。←結構余裕! 
その後、一時弱まった陣痛が強くなり、確信へと代わったのは、病院に検診で行った帰り、14時頃からでした。

私はとりあえず自宅で5分間間隔になるのを待つことにしました。
ところが、待てど暮らせど、なかなか5分間間隔にならない。

ようやく5分間間隔になったのは、日付も変わった4月10日午前2時半。
入院の準備をし、病院へ着いたのは午前3時頃でした。

すぐに助産師さんが子宮口の開きをチェックすると、6センチとのこと。
午前中には生まれるのではないかとの見解でした。
私は後数時間でお腹の赤ちゃんに会えるんだと思うと、
胸が躍って嬉しくてたまりませんでした。

ところが、時計の針が12時をさしても、すぐそこに赤ちゃんの頭があるにもかかわらず生まれてくる気配がありません。
陣痛もかなり強く、息絶え絶えの私に追い討ちおかけるように、1時間おきに陣痛を促す錠剤が処方されます。
それを4粒飲んだ頃、助産師さんの決断で、分娩台に上がることになりました。

*子宮口は9センチ*

結局全開大になることはありませんでした。
人工破水させ、すべりを良くさせる方法を取ったのです。
あまりの疲労から、最後は1分おきに訪れる陣痛の合間に眠ってしまうほどでした。

その決断が正しかったのか、分娩室に入って45分。
助産師さんの「ママ、余裕あったら下を見てごらん。
赤ちゃんが出てくるよ」の声に促され、
下を向きながら最後の一踏ん張りをしたとき、日向が誕生しました。


ところが、生まれてきた赤ちゃんは鳴き声を上げず、紫色でした。
「ママ、待っててね、今元気よく泣かせるからね」
と助産師さんが不安がる私を励まします。
分娩室には、日向の足の裏を叩く、パンパンという音がしばらく響きました。

私はしばし呆然とし、分娩台の上で喜びにくれることもなく
いろいろなことを考えました。




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