piled timber

手紙4


 悔しいほどに、小憎らしいほどに、手紙を読む貴女は冷静なふうに見えるよね。「ほんと冷静だよね」って言ったら「私は何時も冷静よ」だって、手紙を書いた俺がどきどきしててれがあるのに、平然として読んでゆく、でも素直な手紙の批評ありがとう。臭く書いたつもりじゃなかったんだけど、ちょっとシリアスなつもりで書いたはずだったけれど、だいぶはずしちゃったみたいだね。本当は、なんとなく臭く臭く書いたほうがいいかと思ったんだけど、(君にはそのほうがいいかと思った)でもやっぱ臭すぎたかな、いかにもラブレターってつもりだったのに....でも本当に君は、なんかレポートかを見るように読んでゆくよね。てれはないのかな、
 貰って嬉しいと言われて良かったけど。

 御返事ありがとう。ほんの小さな希望が少しづつ膨らんでゆきます。ここまで来るのに俺には大変長い道のりだったけど、君にすればたぶん、全然考えて無かった突然の出来事だったと思います。
 これから二人は、一体どうゆう展開になってゆくでしょう。まずは、君の誕生日があって、クリスマスがあって..........そういや、まだあまり信用が無いみたいだね俺。
 昨日も言ったように、東京で暮らし初めて12年経つけどクリスマスはいつも一人きりの夜だったんだよ、クリスマスの夜って街中にまるでこの世の中にはアベックしかいないみたいになるじゃない。そんな中でのクリスマスだったんだよ。いろいろ、たしかに遊んできたけど遊びと恋とは似てはいるけど、どこかが違うんだよ、何となく判るでしょ俺の言いたい事。遊びってのはただ楽しいだけだけど、恋っていうのは何となくこうなんか相手に引かれるものがあるでしょ。その引かれるものが、何であるかは解からないけど、とにかくひかれるんだよ。
 今年こそは、クリスマスの夜は........
 その前に、今週があるんだよね、今週が。

 同時進行のこの手紙は結果はまったく予想は出来ないね。
 どんなパターンで君に会うことが出来るか、ひょっとすると会うことが出来ない可能性もあるのだから。

 何処で、君はこの手紙を読む事になるんだろう。
 そこで俺は、三っのパターンを考えました(どうなっているかは、もう解かっているからいいよね)。
1待ち会わせ場所から出て、新宿プリンスホテルのラウンジに行く(行く先は、
 言わないで行ってもしホテルの入り口で躊躇したら、きちんと26階か27階の
 ラウンジに行くことを説明する)
21と途中までは一緒なんだけど(ただどちらも部屋をキープしておく)なに
 も言わずにすんなり一緒に入ったら、その夜は一緒に過ごす。
3家へ行こうと素直に誘ってみる、もし駄目だったら素直にその夜はただ飲ん
 でキスして別れる。
4上記の混合で組み合わせを色々変えてみる。
 さあいったいどういう結果になっているんでしょう。
 それは神様だけが知ってるかもしれない。出来れば俺にすれば、何処かの部屋で一緒にいてこの手紙を読んで欲しいけれど、そうじゃ無い時は一体何処で読んでもらっているのかな?。一緒の部屋じゃなきゃ恥ずかしいね、此れ読んでもらうのもし時間が取れなくてったらどうしょう?。まあ、笑い話にしちゃえばいいか、こんな事考えてたんだぞってね。もっと長い時間一緒に過ごしたら、貴女は今よりもっと俺の事考えてくれるかな、ずーと時間の許してくれる限り貴女を抱きしめたいけど...............
 けど、イツカハソンナヒガクルときもあるかもしれない。
 こんなこと、考えながら9日の電話を待ってたりして。
 貴女は、何を考えているんでしょう?何してるのかな?たぶん熟睡かっとんでるね、どんな顔して眠っているのかな、寝相はいいのかな?ひょっとして寝相がすんごく悪かったりして、そいでもって歯軋りなんかすごかったり、どんな風かいっぺん見てたいね。
 ちなみに俺は疲れてると寝言がすごいそうです(昔から、よく母に言われました、人と話をしてるように寝ながら話すそうです)いろんな癖を、それぞれみんな持ってるんでしょうね。貴女の癖ってナンなのかな~みてみたいね、君の事、もっと、もっと知りたいね
 君が言うほど今は、あっちこっち手をだしてないヨ~。そりゃ、昔はそれなりに適当にしてた時期もあった、無かったとは言わないけど、今はやってないよ誓ってもいいよ。君に対するみたいにしていたら、とてもじゃ無いけど無理無理、この手紙を書いてるってことだけでも.......
 ちょっと話に無理があったかな、こんなにまめに書いてるし、決して固有名詞は書かないでほかで何度か使えるかな?なんて、冗談を書いてたりして。
 けっこう真面目に惚れたんだけど、どこに惚れたのかな?自分でも惚れてるのに解からなかったりして。惚れてしまえば、あばたもえくぼっていうでしょ、全部が良く見えてくる、とにかくいいんですよ君が。
 そういや、俺の手紙って固有名詞をほとんど書いてないよね、なんか名前を書くのにてれがあるからなんだ。だって、俺君を呼ぶとき名前で呼んだこと一回もないでしょ。名前で呼ぶのっててれがあるんだよ、ねえとかちょっとでもいいんじゃないのかな。まあ今日はこの辺で書くのを止めにします。

 一日も早く君に会いたいよ~
 こんな雨の朝、君は雨で他の音がかき消されゆっくりと眠る事ができるでしょう。それとも、この雨の中濡れ鼠のようになって家に帰ったのでしょうか、風邪をひかなきゃ良いけど雨の日っていうのは、リズミカルな雨垂れの音、人通りがなくなり静かな町並み、結構眠りやすいものだと俺は思ってる。
 ただ、冬に入ってからの雨ってのは、特にこう妙に淋しいような気がして、何をするにも気分が乗ってこない ん~やだね。
 君が起きるころには、雨が小降りになってると良いね。
 ここんとこ、俺ってちょっとおかしいかもしれない、いやだいぶおかしくなっている。だって、朝起きては君を思い、仕事中も君を思い、そして寝る前にも君を思い、電車に乗って女の子を見かけると、つい君だったら..と思ってしまう。何時だって、何時だって、何処にいたって君のことを考えてしまう。どう考えたって、おかしくなってるとしか思えないよね。段々、君のことしか見えなくなっていくみたいだ
 こんなこと書いていたら、また君に臭い臭いって言われてしまうのかな、でもこれは事実だからしょうがないでしょ。

 書いてる間に、雨が小降%A

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