いま ここにある 幸せ日記

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ベトナムの正月“テト”

ベトナムの正月「テト」


ベトナムの正月は「テト」と言い、旧暦で祝います。今年(2005年)は2月9日が元日になります。

「テト」は、日本の正月とは比べ物にならないほど、気合の入ったもののようです。
テト前の街は、バイクだらけ!街にも赤と黄色の垂れ幕がかかり、皆が浮かれた雰囲気になります。

このページでは、ベトナムの正月についてご紹介いたします。

―準備―

☆お正月用の花・植物の用意

正月花
写真左から、桃、金柑、ネコヤナギ


(左)桃の花は、特に濃いピンクが好まれるようで、きれいな色の桃をよく見ます。

(中央)金柑は植木鉢ごと、玄関に左右対で飾られます。黄色の実が金に例えられ、縁起ものなんだとか。

(右)ネコヤナギは、普通白いと思うのですが、赤やピンクに染められたものを飾るようです。おめでたい色に染めるんですね。

南部では桃がないので、代わりに黄色い花を飾るそうです。「梅」と言われていますが、実は全然違う種類みたいです。桃より少ないですが、ハノイにも売っています。


テト前には、花市場が開いて大盛況。大きな金柑の植木鉢や桃の枝を、バイクの後ろに乗せて運ぶ人を、たくさん見ます。バイクって、こんなに運べるんだーって、あらためて感心。


☆お供えの果物の用意

青いバナナ、青い皮のオレンジ、柿。
そのほかにトマト、唐辛子を添えたり、スターフルーツを並べることもあるそうです。スイカは、切ると中が赤いので縁起が良い、という話も聞いたことがあります。

市場には果物がいっぱい。しかも、テト前には値上がりするそうです。
赤、オレンジ系の果物が目立つようになります。


☆バインチュン(正月ちまき)の用意

banhchung


正月用のちまきを、テトの数日前から作っておきます。これは、長くて1ヶ月も保存がきくそうです。日本のお節料理みたいなものでしょうね。
もち米の中に、緑豆と豚肉の具を入れ、クズウコンという緑の葉で包みます。これを蒸します。

普段から、スーパーでもよく見るちまきですが、テト前は路上でも、売り出しています。必ずしも、皆が手作りするというわけでは、なさそうです。



―元日の過ごし方―

☆互いに訪問してお祝い

親族、友人宅などに訪問して、お祝いします。プレゼント用のお菓子詰め合わせや、お酒詰め合わせなど、包装されたものが、テト前のお店には、たくさん売っています。

その年の一番初めに、家に来る人で1年を占うような考え方があり、来る人を重要視します。
良い人(成功した人、明るい人など良いイメージの人)が来れば、その年はハッピー。
その逆に、悪い人が来ては困るので、身内に不幸があった人などは、絶対に訪問してはいけないそうです。

商売をしている人も同じで、初めてのお客さんは重要。
お客さんは絶対、お店の人の言い値で買わないといけないそうです。見るだけは、ダメです。


☆家の掃除をしない

「家のゴミを捨てるのは、その年の成功と幸運を捨てること」 と考えるそうです。
元日が終わるまでは、掃除をしません。家の中に、多くのゴミがあればあるほど、その年は幸せになるということだとか。


☆和やかに、楽しく明るく過ごす

テトは、おめでたい日です。けんかしたり、悪口を言ったり、マイナスのことはいけません。そうしないと、その年が不幸な1年になってしまいます。


☆お年玉

日本と同じで、こちらでもお年玉の習慣があります。子供にあげるだけでなく、いろんな場合があるようです。お年玉をあげることで、幸運がやってくると考えるためでしょうか。
年賀カードを売っているお店には、赤いお年玉袋もあります。


正月グッズ
金童玉女とカレンダー



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