いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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2022.01.17
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カテゴリ: 万葉集の野鳥たち
抜けていた歌、次は第207首で柿本人麻呂が、妻が死んだあとに、泣き悲しんで作った歌です。

「天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば ねもころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み まねく行かば 人知りぬべみ さね葛 後も逢はむと 大船の 思ひ頼みて 玉かぎる 磐垣淵の 隠りのみ 恋ひつつあるに 渡る日の 暮れゆくがごと 照る月の 雲隠るごと 沖つ藻の なびきし妹は 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使ひの言へば 梓弓 音に聞きて 言はむすべ せむすべ知らに 音のみを 聞きてありえねば 我が恋ふる 千重の一重も 慰もる 心もありやと 我妹子が やまず出で見し 軽の市に 我が立ち聞けば 玉だすき 畝傍の山に  鳴く鳥の  声も聞こえず 玉桙の 道行き人も ひとりだに 似てし行かねば すべをなみ 妹が名呼びて 袖そ振りつる」

※_(天飛ぶや)軽の道は、私の妻の里なので、十分によく見たいとは思うけれども、絶えず行ったら人目が多いし、あまり度々行ったら人が知ってしまうだろうから、(さね葛)後にも逢えるだろうと、(大船の)それを頼みにして、(玉かぎる)岩垣淵のように、人知れず恋い続けている間に、空を渡る日が暮れてゆくように、照る月が雲に隠れるように、(沖つ藻の)靡き添って寝た妻は、(黄葉の)はかなく散っていったと、(玉梓の)使いの者が言うので、(梓弓)話を聞いて、何と言ったらよいか、どうしたよいか分からずに、話だけを聞いて居られないので、私の思いの千分の一でも慰められる気持もあろうかと、妻が始終出て見ていた軽の市に、私が立って耳を傾けると、(玉だすき)
畝傍の山に、 鳴く鳥の 声も聞こえず、(玉桙の)道を行く人も、ただの一人も妻に

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Last updated  2022.01.17 08:03:53
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