いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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2022.11.21
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カテゴリ: 万葉集の花たち


4116;菖蒲、百合の花
「大君の 任きのまにまに 取り持ちて 仕ふる国の 年の内の 事かたね持ち 玉鉾の 道に出で立ち 岩根踏み 山越え野行き 都辺に 参ゐし我が背を あらたまの 年行き反り 月重ね 見ぬ日さまねみ 恋ふるそら 安くしあらねば ほととぎす 来鳴く五月の  あやめ草  蓮かづらき 酒みづき 遊び和ぐれど 射水川 雪消溢りて 行く水の いや増しにのみ 鶴が鳴く 名呉江の菅の ねもころに 思ひ結ぼれ 嘆きつつ 我が待つ君が 事終はり 帰り罷りて 夏の野の さ 百合の花 の 花笑みに にふぶに笑みて 逢はしたる 今日を始めて 鏡なす かくし常見む 面変はりせず」

※_大君の仰せのままに、任務にあたってお仕えする国の、一年の間の官事すべてを取りまとめて、(玉鉾の)旅路に出て、岩を踏み山を越え野を進んで、都に上がった君を、(あらたまの)年が改まり、何か月も過ぎて逢えない日が続いて、恋しく思う心は安らぐことがないので、ホトトギスがやって来て鳴く五月のアヤメ(菖蒲)や蓮を縵にして、酒盛りをして宴席の楽しみに紛らわそうとするが、射水川の雪解け水が溢れて、流れる水のように益々ひどく、鶴が鳴く名呉江の菅の、その根のようにねんごろに、恋に悩んで 嘆きつつ待っていた君が、務めを終えて帰って来て、夏の野の百合の花の、その花のようににこやかに笑って、姿を見せてくれた今日からは、(鏡なす)こうしていつも逢いましょう、そのままのお顔で。と歌っています。
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Last updated  2022.11.21 06:22:28
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