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万雑010_中大兄皇子と大海人皇子との間で、額田王の争奪戦あり

中大兄皇子が二十歳の時に「大化の改新」が行われ、初めて年号「
大化元年(645年)」 が付けられました。皇子の片腕であったのは中臣鎌足(当時三十歳)でした。都を飛鳥から難波に移し、中国の唐を手本に各種の改革が行われました。中大兄皇子(626年~672年)は後の天智天皇(38代;在位668年~672年)です。兄弟は大海人皇子(後の天武天皇)と間人皇女。子は大田皇女、持統天皇、建皇子、御名部皇女、元明天皇、山辺皇女など、孫には草壁皇子、長屋王、文武天皇、元正天皇らがいて多くが万葉集に歌を残しています。

では、中大兄皇子が皇子の時代に作った歌を見てみましょう。巻第一に3首ありました。

13_「香具山は 畝傍を惜しと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古も 然にあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき」
※_「香具山は
畝傍山を取られるのが惜しいと、耳梨山と争い合った。神代から、このようであるらしい。昔もそうだったからこそ、今の世の人も、妻を奪い合って争うらしい」と歌っています。
※_奈良の橿原市にある大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)の妻争いの歌です。作者の皇子と弟の大海人皇子(後の天武天皇)と絶世の美人の額田王をめぐる三角関係があったようです。なお、額田王と天武天皇との間に子の十一皇女がいます。


14_「香具山と耳梨山とあひし時立ちて見に来し印南国原」
※_「香具山と耳梨山が争った時、阿菩の大神が立ち上がって見に来た印南の国原よ」と歌っています。
出雲の阿菩の大神が大和三山の争いを聞いて仲裁にやって来たと云うことを詠んでいます。

15_わたつみの豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけかりこそ」
※_「大海原に豊かにたなびく旗雲に夕日が強く差して、今夜の月は明るく清かであって欲しい」と歌っています。

※_<備考>天智天皇の御歌は巻第二の第91首にあります。





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Last updated  2023.03.14 09:44:05
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