英国駐妻記録3



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* ☆S.A.D.☆

Seasonal Affective Disorder

日照時間が短くなるにつれて、常に時差ボケと同じような状態が続く。
症状は
1.いつもより2~4時間睡眠が長くなり、それでも朝起きられない。
 ↑これはないな。夏でも眠いものは眠いし、朝起きるのは嫌いだし(爆

2.炭水化物・甘いものの異常摂取、異常食欲
 ↑うぅ(T△T)異常食欲....あっ、でも、冬限定じゃないし

3.うつ状態←これもないな。

というわけで、めでたく、異常食欲だけ当てはまるってことで、また太ります。
太っても、私のせいではなくて、
このなんたらかんたらいう難しいお病気のせいにしておけば、誰も傷つきますまい^^;

とのんきに笑っていますが、
わたしの周りにも冬になると元気がなくなる人、結構います。
生まれ育っているイギリス人たちでさえ、うつ状態になるといいますから、
仕方がないといえば仕方がないのでしょうか。
なんせ、お日様がでてきませんからね。
日本の冬は寒いけど、晴天の日が多いですものね。
視覚的に明るいですもの。
そのうえ、冬時間に変わると、
一番ひどいときで夕方の4時には夜の色になります。
朝も8時ころやっと明るくなるんですよ。

けれども、あれやこれやと言っているうちにもうすぐ春です。
最近では7時にはもう明るいですからね。

夏時間になると、今度は夜10時でも明るいです。あははは…(ーー;)

やっぱり、調子狂っちゃいますよね…
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* ☆ベルギーに行ったのですけどね☆

昔、力でやりたい放題した傷跡はしっかり残っていることにびっくりします。
これはベルギーに行ったときのこと。
間違って古戦場ツアーというのに紛れ込んでしまい、
おかげで、大陸でイギリス、フランスがどれだけ、
ちいさな国々をいじめてきて、
そして、今もってその国の人たちの傷になっているか、
すごく勉強をすることができた。

ヨーロッパの人たちはみんな仲がいいのかと思っていたけど、
その歴史を考えるとそんなわけはないのでした。
ちょっと、びっくりして、心の沈んだ旅行になりました。

わたしたち日本人は第2次世界大戦のことしか知らないけれど、
第1次世界大戦でどんなにイギリスがひどいことをしたかを
延々とツアーガイドが述べて、
最後にはツアーに参加していたイギリス人老夫婦の奥さんのほうが
怒っていしまったという一幕もありました。

同じバスにのっていたおばあさんは
身元不明者リストをいく先々で食い入るように見つめていたり、
ガイドが特別な場所に案内したりと・・・
戦争は終わっていないんだなと言葉をなくしました。

どうして、こんなツアーに参加したのかといいますと。

実はベルギー、友達と二人で行ったのです。
ふたりとも英語は怪しい、
そのくせ、勝手に物事を想像して思い込むと言う、似たもの同士でした。
ホテルのロビーでパンフをもらって、いろいろ見ていたら、
フランダースという字が目に飛び込んできました。
あ~これはフランダースの犬の見学ツアーだと思い込み、
即、申し込んだというわけです。

で、行ってびっくり!
フランダースというのは中立国宣言をしていたベルギーが
イギリス人に滅茶苦茶にされてしまった怨念のこもった街。
これは古戦場めぐりツアー、墓参り付・・・だったのです。

カナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド
もちろんフランス、ドイツ、ベルギーそして、イギリス・・・
各国のお墓がそこら中にあって、それをいちいちバスから降りて見学。
私たちから見ると、みんなおなじ白いお墓に見えるのだけれど・・・

お墓参りは一生分したね・・・と小声で不謹慎なことを言いながら、
寒さに打ち震えたツアーでした。
でも、とても興味深く、
ある意味でショックで一生忘れることのないツアーだったと思います。
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