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2010.01.31
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カテゴリ: 読書

本日のおでかけ


本日の読書



メディアワークス文庫創刊シリーズの一つ。古橋氏の作品を読むのは今回がはじめてのPiyotaである。

これは、一匹の怪物の物語――三首四眼五臂六脚、戦場に現れ一軍をも滅ぼすという――これは未だ生まれぬ“怪物を殺す怪物”の物語。


なんとなく中国中世史を髣髴させる舞台設定の、剣と拳と功夫と剄の世界の、大活劇の開幕である。そして、物語は、主人公たる怪物(たち)に倒されるべき、もう一つのとんでもない怪物の描写から始まる。圧巻は、この敵役であるところの怪物=覇王ラガンの、毒々しさ、禍禍しさの描写と設定である。ていうか、王といってももはやヒトじゃないっすよ、これ・・・。剄脈に鏨を打ち込んで、新月の夜に煮えたぎる油につかるのが月一度の入浴、睨まれただけで一般人は頓死し、息吹を聞いただけで悶絶する、という、とんでもない設定のばけものが敵役なのだ。その人外っぷりは、リアルバウトハイスクールのラスボス、ゲイツか、ドラゴンボールの魔人ブゥに匹敵しよう。

それに相対する3人組は、あくまで普通の?人間たちである。ありがちな設定であるところの滅亡した国のお姫様「蘭珈」=小便餓鬼、手裏剣術の天才ではあるが口八丁のほうが悪目立ちしている廉把、衝くべき鐘を持たない気のいい巨人の狼无、なのだ。ありがちな組み合わせには違いない。ただ、まあ、こういうトリオの組み合わせの冒険活劇は、展開としては失敗の少ないきっとうまくいく組み合わせなのだとおもうし、その意味では細部も含めてよく造形できている。キャラの雰囲気からすると、「カウボーイビバップ」的な三人組(ただし女子はフェイ+エド/2の設定に?)を想像していただければ間違いないかもしれない・・・つうか、そういう絵柄でアニメ化されそうだ。主人公のパーティの三人が、皆何かしら影を引きずった地味目のキャラではあるが、だからこそ廉把の軽口は一種の清涼剤となるであろう。

結局のところ、Piyota的には面白くって、二時間長湯した挙句一晩で読み切ってしまった。
続編にも期待、である!

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最終更新日  2010.02.01 20:56:30
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