Poets’ room

Marionette




「Marionette」





貴女が生まれてきた日
私は貴女の家へやってきた

幼い貴女は私を気に入り
毎日離そうとしなかった
眠る時でさえも

毎日右手を握って何所へ行くにも一緒だった

時の流れを共に
私は朽ちてゆく・・・

糸が解れ
綿がはみ出し・・・

それでも貴女は私を治し
可愛がってくれた

けれど・・・

今は私に触れることすら
笑いかけることすら

貴女は私を忘れてしまったの?

あの楽しい日々を

部屋の片隅に座っている私
悲しい・・・

何故私は涙を流せないの?
何故貴女の名前を呼ぶ事が出来ないの?

目も口もあるのに何故・・・

たまにで良い
私を思い出して笑いかけて

私は毎日
貴女を見ているから








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