写真記録 これが沖縄戦だ
書籍名：写真記録 これが沖縄戦だ
著者名：大田昌秀
出版社：那覇出版社 \1785
感想：旧海軍壕の出口にあったお土産屋さんで購入。沖縄県知事の、知事になる前の著書。公開された、元アメリカ機密文書や写真を元に再現された沖縄戦の記録。写真の中には、米兵が三線を弾く姿など、初めて見るものも多かった。戦争の悲惨さを表現し得ているとは思うが、光沢紙の上の小さな字という読みづらさを別にしても、本文があまりに淡々と書かれているので、死者数が数になってしまい、実感がわかない。その分、写真の死体や墓が悲惨さを補っているのかもしれない。米軍側の写真のため、米兵に好意的と思えるような写真も多い。この著書で初めて知った内容は、石垣島で落下傘で降下した米兵３人を処刑してしまったということと、久米島で、戦後になってから、戦中のスパイだと思われてしまった日本人一家と朝鮮人一家が皆殺しにされたこと、沖縄での日本人捕虜がハワイまで移送されたこと。そういや、アフガニスタンのゲリラと思われる人々もグアンタナモ基地に運ばれているんだっけ。
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