pooyanの部屋

pooyanの部屋

値がたき智恵子


聞こえないものを聞く。

智恵子はいけないところへ行き、
出来ない事をする。

智恵子は現身のわたしを見ず、
わたしのうしろのわたしに焦がれる。

智恵子は苦しみの全てを捨てて、
限りない荒漠の微意識圏にさまよい出た。

わたしを呼ぶ声をしきりに聞くが、
智恵子はもう人間界の切符を持たない。


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