pooyanの部屋

pooyanの部屋

亡き人に


枕頭のグロキシニヤはあなたのように黙って咲く

朝風は人のように私の五体をめざまし
あなたの香りは午前五時の寝部屋に涼しい

私は白いシーツをはねた腕をのばし
夏の朝日にあなたの微笑みを迎える

今日がなんであるかあなたはささやく
権威あるもののようにあなたは立つ

私はあなたの子供となり
あなたはわたしのうら若き母となる

あなたはまだいる其処にいる
あなたは万物となって私に満ちる

私はあなたの愛には値しないと思うけど
あなたの愛は一切を無視して私を包む


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