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2006年の読了本(5月)

2006年の読了本

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*5月*
「くうねるところすむところ」平安寿子(文芸春秋)(2006.5.1読了)
30歳の梨央は人生に詰まった挙句、飲んだくれ、建設現場の足場に登ってしまう。降りれなくなったところを助けてくれたとび職の男に一目ぼれ。彼を追いかけて!?なんと無謀にも工務店に転職してしまう。その工務店では夫に浮気され離婚し、突発的に社長にされてしまった郷子(45歳)がいた。 建設業を舞台に梨央と郷子の大きな成長を描いた作品。いやあ。とっても面白かった。二人ともまったくの素人なのに、頑張って、へこたれて、また這い上がって。読後に元気が出るね。私の横を心地よい風が吹き抜けていったような。こういう小説は好きです。パワーをもらいました。
「庭ができました」銀色夏生(角川文庫)(2006.5.3読了)
庭がまたスゴイんです。思い通りにできるモンなんですね。しかも広いし、いろんなことできるし。四季の移り変わりの写真もとってもきれい。これは庭造りの参考になるね。是非、夫にも読ませたい。いや見せたい一冊です。
「12ヶ月のスクラップブック まいにちを素敵に」柳沢小実(祥伝社)(2006.5.4読了)
季節を楽しむ暮らしのヒント。自転車に乗ったり、ハーフカメラとともに街歩きをしたり、カレーでパーティーをしたり、まったりと秋を満喫したり、冬はおうちでぬくぬく・・・素敵なフォトとのんびりしたエッセイで季節の移り変わりを堪能できます。
「帰郷」辻内智貴(作)坂本真展(写真)(筑摩書房)(2006.5.4読了)
亡くなった夫が繰り返し話していた故郷の町。遺された妻は、夫が世話になった「その人」に会って一言お礼を言おうと思い、その故郷へ。しかし、そこには・・・(帰郷)他に「花」「愚者一燈」の3編。モノクロの写真がとてもノスタルジックで本当にそこが故郷のような感じがしてとても素敵でした。
「卵と小麦粉それからマドレーヌ」石井睦美(ジャイブ・ビュアフル文庫)(2006.5.6読了)
中学に入学したばかりの菜穂は亜矢と仲良くなる。楽しい学校生活は菜穂の13歳の誕生日のママの爆弾宣言で一変した。ママとかたい絆で結ばれていると思っていた菜穂。いろんな葛藤の中でどんどん成長していく。このくらいの歳は自分の身に起こる出来事次第でどんな風に成長するかわからない。 ただひねくれていくだけかもしれないし、もっと強く、前向きに生きるということを自覚できるかもしれないし。この作品はそんな少女の成長がしっかりと描かれていると思います。「もう子どもじゃないって思ったときって、いつだった?」と友達になるきっかけを作った亜矢が発した言葉。私はいつだったのだろう?菜穂もこの言葉を胸にママとの関係やもちろんパパとも、学校生活も真剣に考えるようになります。これが大人になる第一歩だったのかもしれませんね。それからこの本には子どものための文学作品が数多く出てきます。たまには児童書も読んでみるといいかもしれませんね。それと、菜穂のママは料理が上手。出てくる料理やスイーツがとても美味しそうです。
「恋愛小説」川上弘美他(新潮社)(2006.5.8読了)
川上弘美「天頂より少し下って」、小池真理子「夏の吐息」、篠田節子「夜のジンファンデル」、乃南アサ「アンバランス」、よしもとばなな「アーティチョーク」サントリーとコラボしたこの本。お酒が随所に出てきて「大人の恋愛」って感じですね。しかもそれぞれの作家色が出てて読み比べると面白い作品かも。どの作品も私的には良くて・・・皆好きな作家さんばかりだし。感想なんて恐れ多くてあれこれ書けないわ。
「怪盗グリフィン、絶体絶命」法月綸太郎(講談社・ミステリーランド)(2006.5.10読了)
「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンのもとへメトロポリタン美術館が所蔵する贋作のゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。子ども向けだからかな~始めからワクワクする内容になってて、しかも異国の地が舞台なんて。ゴッホの絵のすり替えや土偶のことなど美術好きにもたまらない話になってます。法月さんの今までのイメージ(って言っても数冊しか読んでないけど)と違う感じだったのでとっても新鮮にかつ子ども感覚で読めてよかったわ。
「ココ・マッカリーナのしみこむしみこむ えほん」中島京子(主婦の友社)(2006.5.12読了)
絵本にまつわるエッセイと、204冊の絵本を紹介。絵本は大好きだけど、図書館へ行くと何を借りていいかわからなくなる。そんなとき、こういう絵本ガイドがあると助かる。絵本にまつわるエッセイでは「とってもつらいときに読む本」や「ちょっとブラックで不思議テイストの絵本」などその絵本を紹介するだけでなくまつわるエッセイも読み応えがあり、とても参考になる。こんな気分の時にはこんな絵本を・・・う~ん。気分で選ぶのも悪くないかも。そして私が気になっていた人気の絵本作家さんにインタビューも載っていてとってもうれしい。特に山田詩子さんと工藤ノリコさんのインタビューが載っていたのがとってもうれしかった。巻末には全国の絵本専門店の紹介もあり、もし近所にあればどれも行ってみたいところばかりだった。 個人的なことだが、早速いくつか絵本の名をメモして次回の図書館で役立てたいと思う。
「幸せの絵本 2 大人も子どもも、もっとハッピーにしてくれる絵本100選 」金柿 秀幸編(ソフトバンクパブリッシング)(2006.5.13読了)
絵本のガイドブック第二弾。今回も細かい「生の声」が参考になります。 これと第一弾と合わせて最強絵本ガイドになること間違いなし。
「間宮兄弟」江國香織(小学館)(2006.5.24読了)
間宮兄弟ってなんていいやつなんだ・・・これが私の彼らに対する思い。ダサ男だっていいじゃないか。どんな人間だって恋愛する権利はある。一方通行かもしれないけど、一途で純粋で可憐で。何だか微笑ましく見守ってあげたくなるような・・・いや~何だかいいな~。彼らが幸せになりますように。
「ブックカフェものがたり 本とコーヒーのある店づくり」矢部智子・今井京助(幻戯書房)(2006.5.31読了)
東京・大阪・京都のブックカフェ・オーナーへのインタビューを中心に、開業講座、全国ブックカフェ・ガイド等を収録。 ガイドブックというよりもオーナー一人一人のものがたりというべきだろうか。今後、ブックカフェをやりたいと思っている人にはとても参考になるだろうし、またその店のご贔屓の方はオーナーの苦労話にうなずけるだろうし。全国で本とコーヒーを味わえる店はあるが、ひとつとして同じ店はない。そのオーナーの人柄というか、持ち味みたいなのが出ていて面白いと思った。残念ながら私が行動できる範囲にはこのような店はないが、もしあったらきっと通ってしまうかも。

mitu n



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