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☆ティーン☆

ティーン

*まだ若かったあの頃、きっとこんな風にいろいろなことを思っていたはず*

♪リズム ♪森絵都(講談社)
 ティーン向けの小説。人気がある作家さんらしい。昔コバルト文庫をよく 読んでいたことを思い出したわ。この作家さんのデビュー作です。 ガソリンスタンドで働きながらロックバンドで歌をうたう、いとこの真ちゃん。小さいころから大すきだった真ちゃんの家族が離婚するかもしれないと知ったさゆきは……。思春期のせつない感情がよく出てる。続編もあるようなのでさゆきがどのように成長したか読んでみたいな。(2002.12.12読了)
♪レッスンズ♪谷村志穂(講談社)
心に不安を持つ少女と愛に臆病な家庭教師の強くなるためのレッスン。物心ついたときから母をしらないマリエはリコという中三の少女の家庭教師になる。彼女の母は心に病気を持っている。普通の愛情に恵まれないリコは反発や怒りの中で自分自身に不安を持っていた。傷つけることを日常としてしまうと未来がなくなる。二人が出会ったことにより、次第に絆も心も強くなっていく。悩みながら生き抜く様子を見事に表している作品です。(2003.3.28読了)
♪インストール♪綿矢りさ(河出書房新社)
女子高生が書いた小説ということで興味があった。作品の中では等身大の女子高生がいた。きっといろいろ悩んだり、つまづいたりしながら毎日を送っているのだろう。話の内容は女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け。押入れのコンピューターからふたりが覗いた“オトナの世界”とは!?っていう感じだけど、すごいよね。ネットの世界は小学生とか大人とか性別とか関係なく氾濫していて何でもあり?って状態だし。バカボンドとか宇多田ヒカルとか文中に出てくるのも今って感じがするし。薄い(本が)のですぐに読めたよ。(2003.4.19読了)
♪コドモノクニ♪長野まゆみ(河出書房新社)
マボちゃんの小中学生の頃のお話。連作になっています。大阪万博や新幹線、フィンガービスケットなどの昔懐かしいものたち。エッセイ風に昭和という時代を綴っています。どこか懐かしい。コドモの頃のお話。(2003.9.9読了)
♪永遠の出口♪森絵都(集英社) 
「永遠」という響きにめっぽう弱い少女が大人への階段を少しずつ登っていくお話全てにおいて小さな世界だった小学生。周りへの反発でいっぱいだった中学生。恋することを知った高校生。そして今の私・・・こうして誰もがいろんな出口を探して大人になっていく。何だか自分の少女時代も懐かしく思い出しました。そして笑ったのが「エピローグ」だって、だまされそうになったわ。あんな少女も立派に・・・なんて思っていたら・・・(2003.11.7読了)
♪ココナッツ♪大島真寿美(作)荒井良二(画)(偕成社)
とびらは父親と二人暮らし。夏休みのラジオ体操は朝寝坊のため、いつも間に合いません。そんなとびらをからかうのが健太郎の楽しみ。健太郎はとびらの家の大家さんの孫。ある日、二人はビルの屋上で釣りをしているおじいさんに出会います。屋上で釣り?っていうだけでも不思議な話だけど、このおじいさん、ココナッツを釣っていた。何故?ココナッツ?そして台風が来た日に公園で「南の島屋」という屋台を見つける。ここにはココナッツという名前の女の人がココやしを売っていた!?この屋台を手伝い、台風がひどくなって・・・これは小学校高学年向けの児童書なんだけど、夢のようなお話がとっても面白い。荒井良二さんの絵もいい感じなのだ。夏休みの不思議体験ってなんだかわくわくするな~。(2005.2.27読了)
♪ぼくらのバス♪大島真寿美(作)早川司寿乃(画)(偕成社)
たいくつな夏休みに思い出したバスの図書館。圭太は弟の広太と一緒に秘密の隠れ家をつくることにした。バスの隠れ家を満喫していた兄弟だったが、ある日、家出してきた中学生順平が転がり込んでくる。男の子って秘密基地とか作るのすきそうだよね~このバスの図書館は持ち主だったおじいさんが死んでしまったので閉鎖しちゃったんだけど、それまでは子どもの憩いの場だったんだよね。こういう場所があると何だか楽しいし、おじいさんやおばあさんからいろんなお話も聞けていいよね。自分の子ども時代にはこういうわくわくすることがなかったから少しつまらなかったかもしれない。自分の子はこれから自分だけの秘密を持ってわくわくするのだろうか?「ココナッツ」同様、夏休みのお話だけど、これもいいお話だったな~。(2005.2.27読了)
♪ちなつのハワイ♪大島真寿美(作)池田 進吾(絵)(教育画劇) 
家族でハワイにやってきたちなつ。今までいい家族をやってきたのに、旅行を機に一気に崩れてしまった。結構シビアな話だったな~お父さんは仕事人間で、お母さんはカリカリしてて、お兄ちゃんのヨウジは受験生。楽しいはずのハワイ旅行なのに、何故かみんなの心はバラバラ。どこの家庭にでもおこりうるような内容なんだな。でもこの家族を再生していくのが主人公ちなつと管沢のおばあちゃん(亡霊か?)。このみんなには見えないおばあちゃんの助言が家族を結びつけていくんだよね。またまた不思議体験の話だけど、日常に追われて忘れかけていた大事なものを取り戻せてよかったな。(2005.2.27読了)
♪サンネンイチゴ♪笹生陽子(理論社) 
森下ナオミ。中学2年。14歳。言いたいことが言えない小心者の女の子。そんなナオミの生活が変わってしまったのは隣の席に座った柴咲アサミと友達になったせいかも。学校一のトラブルメーカーで金髪で。こうなると不良と普通の生徒の友情物語みたいなオチになりそうだけど、そうではなくて。ナオミのカバンが盗まれて、カバンは戻ってきたけど、カバンについていたマスコットが引きちぎられていた。そのマスコット盗難事件にかかわったことから、アサミの友達のヅカこと手塚くんとも仲良くなって、しかもナオミ自体が勇気ある行動を取れるほどに成長する。面白かったのはナオミの妄想?心の声と現実のギャップかな。心の声はすご~く強くて頼もしいのに、現実は何もいえなくて、無難に過ごしている。でもこの小説の最後の方は心の声が少し現実に反映している。勇気って大事だな。恥かいてもいいじゃん!言いたいことは言わなきゃ!(2005.3.26読了)

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