東方見雲録

東方見雲録

2023.05.19
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カテゴリ: 郷土
サルボウガイ  Anadara kagoshimensis (Tokunaga, 1906)

殻幅5cm前後。膨らみが強く、殻に放射状に走る隆起した筋が32本前後。

引用サイト:市場魚介類図鑑 こちら

参考サイト:中海自然再生マップ こちら   解説 こちら
資料ピックアップ








参考資料:同上解説 サルボウガイ漁場関連 こちら

参考サイト:中海自然再生協議会 こちら

参考サイト:環境省 日本の汽水湖の現状と保全 こちら

資料:サルボウガイの生息可能な湖底環境を生態学的に明らかにする こちら

閉鎖性の高い中海で垂下養殖されたサルボウガイの成長と生残 こちら
抄録
中海の環境条件が異なる3地点で,表層と底層に垂下したネットにサルボウガイを入れ,2008年5月から2009年5月まで飼育し,成長,生残,肥満度を比較した。また,これと同時に中海に生息する天然個体との比較も行った。その結果,夏季は表層で成長が大きく,冬季は底層で成長が大きかった。夏季の成層期では,DO がサルボウガイの成長・生残を制限する一因であり,冬季の循環期では,水温が成長を制限する一因であった。表層で垂下飼育したサルボウガイは天然個体に比べ成長が速く,肥満度も明らかに高かった。閉鎖性の高い中海では,サルボウガイは潜砂しなくても成長し,夏季は表層に垂下し,冬季は底層に垂下することで,年間を通して高い成長率が見込めることがわかった。

篭垂下飼育したサルボウガイの母貝としての有効性および中海における人為的な産卵制御の可能性 こちら
要 約
篭垂下飼育したサルボウガイの母貝としての有効性を,中海の水温の異なる場所において産卵誘発試験を行ない検証した。実験室内では,殻長毎の 3 群の供試貝(26,小;29,中;31 mm,)を用い,水温25°C以上の温度刺激により産卵させ,産卵数,肥満度,性比を調べた。水槽内で放精,放卵が確認され,7 日間で肥満度は減少した。雌の比率は小,中,大それぞれ13%,36%,43%であり,産卵数は2.2,6.1,15.8万粒と算出された。これらの結果から殻長31 mm 以上の個体が産卵誘発に用いる母貝として有効サイズであると示唆された。中海における産卵誘発試験では,25°Cより低い水温の場所では産卵は抑制された。一方,25°C より高い水温の水域に供試貝を移動させることにより,産卵を誘発することに成功した。本研究は,養殖したサルボウガイの人為的な産卵制御が中海の異なる水温の場所へ移動することで可能となることを実証した。

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追記
関連サイト:中海の赤貝とそりこ舟 こちら
とはいえ、私たちにとっては「サルボウガイ」よりも愛着のある「赤貝」と呼ぶほうが、自然な名称であると思います。ちなみに、スーパーマーケットなどでよく目にする「赤貝缶詰」は、サルボウガイが使われているそうです。

 さて、この赤貝ですが、かつては中海の特産でした。明治の初期ごろから漁獲量が減少し、明治20年代後半に養殖が始まったようですが、1967(昭和42)年の中海干拓の着工とともに、終了しました。しかし、中海干拓の中止に伴い、試験養殖が始まり、今年、貝養殖の漁業権が復活して、本格的な養殖に取り組まれるようです。中海の赤貝が再び特産として復活することを楽しみにしたいと思います。

 赤貝は海底の泥の中で生息するため、かつて中海では、底引き漁によって採取しました。「ケタ(桁)」と呼ぶ長方形の枠に袋状の網がつき、枠の下に鉄の爪を取り付けた道具を海底に沈め、これを船で引いて赤貝を採取するものです。この漁に使用された船が「そりこ舟」と呼ばれる舳先《へさき》が大きく反り上がった船でした。名称は、この姿に由来するといわれ、昭和初年ごろには中海沿岸で100隻余りあったと言われます。

関連日記:2025.08.02の日記  ソリコ舟   こちら

















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Last updated  2025.08.25 05:46:44
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