東方見雲録

東方見雲録

2023.09.14
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カテゴリ: 環境
霧島酒造は2014年から発電事業を始めて、現在は年間で約850万kWhの電気を生み出しています。これは、約2400世帯分(※)の年間消費電力にあたるのだとか。発電した電気は一部社内で利用しますが、大半は九州電力へ売電して、年間で約2億5500万円の収入になっています(2019年度実績)。


当時は私の想いも届かず、1~2億かけて焼却塔をつくることになりました。けれどもその後、焼酎かすの焼却には、当時の価格で1日あたり車1台分くらいの費用がかかることがわかり、結果として、焼却処理は中止になりました。

── 燃やせば簡単に処理できるわけではなかったんですね。

次は、焼酎かすの持つ豊富な栄養分を生かした対策を考えようということで、豚や牛の飼料にしたり、特殊肥料として飼料を栽培する農地に散布したりしました。豚や肉牛は肉質がやわらかくなり、乳牛は乳の出がよくなり、飼料は青々として成長が早くなりました。効果はあったのですが、さまざまなしがらみがあって継続はできませんでした。

あれこれと知恵を絞り続けて、ようやく行き着いたのがエネルギー化です。芋くずや焼酎かすを細かく刻んで発酵装置へ送り、メタン菌の働きによって発酵させ、ガスを発生させます。得られたガスは工場の蒸気ボイラーの熱源に利用するのですが、使いきれずに余ったガスを発電機の燃料にして、電力を生み出しています。

建設会社と協力して実験を重ねて可能性を感じられたので、リサイクルプラントを建設し、2006年には焼酎かすをバイオマス資源として利用するリサイクル事業を開始。そして2014年に、国内初となるサツマイモ発電をスタートしました。

── サツマイモ発電にたどり着くまでには、長い道のりがあったんですね......!

さらに、バイオガスを抽出した後の残りかすも活用しています。メタン発酵後の芋くずや焼酎かすは固体と液体に分離して、固体は堆肥化させて畑地に還元し、液体は微生物の働きで浄化してから下水道へ放流します。こうしてすべてが地域に還っていくことで、ゼロエミッション(排出量ゼロ)を達成しています。
・・・・


今こそ組織のあり方を考え直す時で、大切なのはSDGsの本質を見失わないことです。環境問題に限らず、国連がシンプルに表現したSDGsの概念を、本当の意味で理解しているのかどうか、一度我が身を振り返ってみる必要があると思います。トップダウンで物事を言う時代はもう終わっていて、これからはフラットな関係性で意見を出し合って発展していくような組織の形が求められているのではないでしょうか。

来年頭ごろには、きっとコロナ禍を経て、世の中が一変します。自社や自分のあり方を見直せるのか、次の時代を読めるのか、欲望を考え直せるのか。そこで、今後繁栄する企業になれるかどうかが決まるでしょう。
引用サイト: こちら





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Last updated  2023.09.14 08:00:10
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