東方見雲録

東方見雲録

2024.07.05
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カテゴリ: 政経



これは昨年11月以来最低値。21日、さらに4ベーシスポイント下げて7.1196元となった。21日のオフショア人民元は対米ドルで7.2923元まで下落し、7.3元の大台目前だ。
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中国が人民元レートを誘導するときは、二つのやり方がある。

中間値を推計値と大きく乖離して調整するやり方。そして中間値からの変動幅を拡大するやり方。変動幅拡大の方がより人民元の市場化の方向に即している。今回は中間値を調整するやり方で予想外に大きく引き下げられた。

今年に入り、人民元は対ドルで2.2%下落している。

今回の人民銀行のこの大胆なアクションの背景には、今年のGDP成長率約5%の目標達成のため、習近平政権は緩和的な政策を強調していることもある。

だが、必ずしも、元安は中国の本意ではないという見方もある。

2023年に入ってから、中国経済は長引く不動産危機と消費低迷の圧力に押され、人民元は守勢に回っていた。

ブルームバーグによると、4月にドル高が進行したときは、当局は元高に向けて抵抗をつづけたが、5月にさらに元安となった。5月は米ドル指数が今年初めて、月間を通じて下落に転じ、約1.4%下落したタイミングだった。

これに対し、多くのアジア通貨が対米ドル1%以上の上昇を示したが、オフショア人民元だけは下落を続けた。人民元は他の通貨に対しても軒並み負けたかっこうだ。

こうしたことから、人民元安圧力は金利差など為替環境要因よりも、主に中国経済のファンダメンタルズから来ることが示唆されている。だからドル相場が調整されても人民元が大きく上昇するとは限らないのだ。

中国の不動産セクターが回復せず、北京と欧米との貿易摩擦が深まるであろうという予測がある限り、人民元は下がり続ける。また中国はここのところ明確な利下げ政策を継続してきた。これは当然、資本対外流出を促進し、さらに人民元の下げ圧になる。

UBSの元チーフエコノミストで、オックスフォード大学中国センターおよびロンドン大学東洋アフリカ研究学院のアソシエイトフェローであるジョージ・マグナスが、5月6日付のフィナンシャル・タイムズ紙に「人民元安のリスクはホンモノだ」と題する記事を寄稿し、「人民元は今後1~2年の間に下落を続け、経済的、政治的に大きな影響を及ぼす可能性がある」と分析している。
引用サイト: こちら





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Last updated  2024.07.05 07:00:17
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