Petite coquine Ariane!

Petite coquine Ariane!

2004年下半期2

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2004年の映画鑑賞
12月
劇場版ポケットモンスター・セレビィ 時を越えた遭遇
劇場版ガオレンジャー・火の山、吼える
飛ぶ教室
劇場版聖闘士星矢 天界編序奏

コールド・マウンテン
南北戦争時代のアメリカ。出兵当日、インマンは牧師の娘と口づけを交わす。お互い、たった一度の口づけを心のよすがに叶わないかもしれない再会の日に思いを馳せる。そして思い人の生活苦を案じ、インマンは遥かなる故郷コールド・マウンテンへと向かう。それは脱走兵として見つかれば罰を受ける覚悟の上でのことであった。

もうコテコテの大河ドラマ。インマン(ジュード・ロウ)も牧師の娘も「2度と会えないかも…」という出兵当日にドラマティックなキス。これがジュード・ロウとニコール・キッドマンという美男美女だから大層絵になります。そして生活する力を持ち合わせていない牧師の娘の所へ親切な村人が一人の女性を紹介しますがこれはレニー・ゼルウィガーが演じています。

テキサス・チェーンソー
悪魔のいけにえシリーズ最新作。若者達が車で轢きそうになった女性。様子がおかしいので保護したところ彼女は車内で突如自殺した!彼女は何に怯え、命を捨てたのか?レザーフェイスが走り回る!→タイトルだけはもちろん知っていますが私はミステリー系ホラーが好きなのでレザー・フェイスがどんな格好でどんなことをしでかすかは知っていても内容は知らず見た新作。

「こいつ絶対2メートルある!ガタイもすごそう。なのに動きが早過ぎ!」と驚く位、フットワーク良い殺人鬼。本当、こんなのに追っかけられたらその事実だけでショック死しそうです。で、ダーリンに「実在のモデルがいる」と言われて判ったんですが。「サイコ」のノーマン・ベイツ「羊達の沈黙1」のバッファロー・ビルのモデルであるシリアルキラー、エド・ゲインがレザー・フェイスのモデルでもあった!ま、3作品とも見比べてみても面白いかも?

ギャザリング
イギリスで教会の遺構と思われる施設が発見される。キリスト処刑のシーンを見守る群衆か?そしてその町で女性が車で通行途中の女性をはねてしまう。意識の戻った彼女に記憶はない。彼女は一体何者?言うなればシックス・センスと同じストーリー展開。結構面白かったです。

スパイダーマン2
敵ドクターオクトパスとの対決はあくまで3作目への伏線という感じ。しかし、流石サム・ライミ!スパイディー、かっちょえ~んだわ。バトルよりも今回は精神的な展開でしたね。親友の父親を殺した事、間接的に叔父が殺害される原因になったことに苦悩したり、愛するが故にMJに自分が何者であるかも愛を告白することも出来ない。自分がスパイダーマンとして存在しなくればと思い悩むうちに能力が消失してしまう。列車の暴走を止めたスパイディーに乗客達は最大限の感謝をして決して「だれにもバラさない。自分達は君が戻ってきてくれるのを待っていたんだ」と告げるあたり、「あんた、MJには告白出来ないけどこれだけ期待されてんだよ!必要とされてるじゃん!」と感動。最後にはMJも気持ち判ってくれたしね。

ピーターパン(実写)
あまりにも有名な作品なのであらすじは書きません。ジャケットのピーターパン役ジェレミー君が子役好きの私のツボだったので借りてきました。ディズニーだとウェンディーが物語を読む【おかあさん】として連れてこられてあくまでも友情がベースだけれどこちらの作品はウェンディーがパンに子供らしい恋をするところ。パンも恋を知らずにウェンディーに対してカッコつけるところが何とも微笑ましい。それと空を飛んだりフックとの対決がいささかのんびりというかここでもう少しスピード感のあるシーンになっていたら。と残念。それと。パンがあれだけ可愛い!んだからウェンディー、何とかなりませんか?

ドーン・オブ・ザ・デッド
ゾンビのリメイク。いやー、凄いですよ、ゾンビ、走るんだもん。でね、妊婦とダンナのカップルと警察官と突然夫がゾンビ化して逃げてきた看護士がショッピングモールに逃げるんだけれど。え、オープニングから何分?もうモールに来ちゃうの?!って感じ。(詳しくはゾンビをご覧下さい)最初はムカツくモールのセキリティーも差し迫る恐怖の前にチカラを合わせる。「あー良い人なんだ、あんた(;-;)って感じ。ラストは…。まぁ、アレで良かったのかな…。

聖闘士星矢-冥王ハーデス十二宮編-1~7巻
私は弟がいるので当時はまだWJを買っていたこともあり、作品的には覚えているのですがストーリーとかキャラクターは殆ど忘れていました。それにカタギでしたし。私が本格的にアニメとか見出したのって20過ぎなんです。それもまぁ、どうかと思うけれど。あ、OVAになったのか。位で。けど見たらバカみたいに泣いちゃいました(^-^;)子供の頃はとっても斜っぱだったので今になって「友情とは!」とかそんなメインテーマに弱かったり。自己犠牲の精神がこれでもか!ってくらい、熱く描かれています。セーラームーンと言い、侮れん!

着信アリ
あー、あざとい作品ですね(^-^;)次回作を期待させようとさせているのがひしひしと伝わります。ラストあたりがね。さすが秋元康。それと日本に住む人なのでそう言った場所・存在を信じてはいない私だけれど…(あ、信仰心とかそういうのは大事だと思っています。人を傷つけなければね)劇中で使用された霊からかかる着信音のダウンロードとか、そういうのは好きじゃないなー。ま、2は見ないと思います。

10月
スティグマータ/聖痕
サロンで働く女性に母親から送られたアクセサリー。それは南米の聖職者の棺から盗まれたものだった。それ以降、彼女はキリストが処刑された時に傷ついた同じ場所に激痛と出血を受ける。

キリストの磔で杭打たれた箇所が同じように激痛を伴う出血を起こす事を奇跡とされています。それでフランスのジャンヌ・ダルクはこのような現象を起こさないまでも「神の声を聞いた」ということで異端者として処刑されてその汚名は死後ようやく晴らされたワケですが。(聖人の列に加わった)時代が違えば…。「自傷行為をしている」と医師から診断されて友人からも白い目でみらる位(すみません、他意はありません)なんですねー。色々なことが科学的な証明で可能になりつつあってもこういう宗教的な問題は難しい。

悪霊喰
司祭アレックスに恩師ドミニク急死の知らせが。ローマに駆けつけたアレックスは、子供の悪霊を見る。テーブルには古代の言語アラム文字が記されており、何らかの儀式が行われた形跡が。親友トーマスらと真相究明へ乗り出すが。

日本人の私には聖書やまたキリスト教に関する教え、異端、というものがイマイチぐっとこない感じです。古代アラム文字を使う頃から存在している異端の存在[罪喰い]死期の近い罪人から罪を食べて魂を天へ送ってしまう、そしてその罪喰いは不老不死という壮大(?)なスケール。恐怖感も畏れもなくイマイチ。

リクルート
ある男性から「お前は捜査官に相応しい」とスカウトされた主人公がFBI捜査官の試験で更に篩いにかけられた者だけが選ばれる特別捜査官になるが同じく候補生同士だった女性にスパイの容疑がかかり…

捜査官になる訓練やらその後の容疑者との攻防は面白かったけれどラストが興醒め。アル・パチーノが出てくるイミもなかったなぁ。

ハリウッド的殺人事件
ハリソン・フォード、ジュシュ・ハートネット主演
ハリウッドで警察官として生活しながらサイドビジネスもしているバディーもの。期待薄だったけれど結構楽しかった!日本では公務員の副業は御法度ですがアメリカって構わないのねとビックリ。原作は元警察官で自分の体験(サイドビジネスやら)とか入っているそうです。それにしても御年いくつですか?ハリソンさん、そろそろアクションは…見ているほうがハラハラ致します(^-^;)

神鳥伝説
アンディー・ラウさん主演。色んなイミですごい映画だった…

陰陽師2

Cats&Dogs
これはほとんどストーリ追っていません。というか。実家で飼っていたホルスがサルーキという犬種でその犬種が出ているから…というよこしまな理由でレンタルしたもので(^-^;)とりあえずサルーキが見れただけで嬉しくなっちゃいました。

半落ち
半落ち=被疑者が事件に関する供述を全てを明らかにしていないこと。 この物語は犯人がアルツハイマーの妻から頼まれた嘱託殺人を犯したことについてはその犯行を認めるものの、事件~自首までの空白を明らかにしない謎についてストーリーが進みます。壊れていく者、それをそばで見守る者、殺された妻の実姉でありながら犯人を庇う者、事件を追う者と登場人物の心の在り方が全てを構成しています。人の命というものは簡単に語ることが出来ないなと思いました。

デス・ペナルティー
少女が誘拐されて変わり果てた姿で発見される。容疑者として少女に対する歪んだ感情を持ち、かつて事件を起こした男が浮かび上がるが裁判で無罪となる。そんな時、女性警部補と心理捜査に加わった医師の前で新たな殺人事件が。頭部にビニール袋が被せられ、ナンバリングされた死体…。

途中で何となく、犯人が判ってきてしまうんですねよね。もっとおどろおどろしていても良かったかなっていうのが感想。

恋は邪魔者
女性が男性優位の社会で対等に仕事や生活をするのなら『恋は邪魔者』!そんな本が世界中でベストセラーに。著者であるバーバラを「こんな本を書くのは行き遅れのハイミス!」と決め付けた雑誌記者でプレイボーイのキャッチャーは取材の約束を破りまくり、彼女の主張は間違いで、彼女をモノにして暴露記事を書こうと恋の罠を。

古き良き時代の映画って感じ。安心して楽しめる作品。レニー・ゼルウィガー演ずるバーバラの衣装は超キュート!彼女が住むNYのペントハウスもラブリー。ユアン演じるキャッチャーが芝居の誘惑からバーバラへの感情がそれだけでなくなっていくのもサラリとしていて素敵。エンドクレジットにはお互いミュージカル映画に出演済みだけあって楽しい歌もあり、愛すべき作品です。

ミトン
仔犬を飼うことを反対された子供が雪の街へ出かけると持っていた手袋=ミトンが動き一緒に遊び始めた。表題作ミトンを含む3作品。

チェブラーシカと同じ監督による作品。アニメーションと言っても現代のソレでなくてお人形を1コマ1コマ丁寧に撮ったという手作り感覚のとっても温かな作品。音楽と効果音だけなのでお子様にも楽しめると思います。ミトンの子供が被っているフードというか頭巾的な帽子がとっても可愛いの。海外は髪や瞳の色が違うから日本でこの色彩はどうかな~って感じるけれど。すごく組み合わせが粋なんだよね。

キル・ビルVol.2
前作での復讐劇の余韻醒めやらぬままに。ブライドは最後の一人、ビルを葬り去るために走り続ける。

前作ではルーシー・リュー演じるオーレン・イシイとの死闘に到るまでの、その凄まじい復讐心というかブライドの自分にさえも厳しい姿勢というのがクローズアップされていましたが今回はブライドがいかにして殺し屋としての腕、精神力を研鑚していったかが判ります。けれどね、前作の料亭での大立ち回り、オーレンとの死闘を期待していた向きには物足りないかと。かつて愛し、そして自分とお腹に宿る命にあれだけのダメージを与えたビルとの最終戦はまぁ、役者さんの年齢を考えたら「こんなものかな」と思うけれどもう少しビル側の気持ちに踏み込んでも良かった気がしています。でもダリル・ハンナ演じるエルとの戦いは見ものでした。女同士で常にプロの殺し屋の頂点を争っていたような感じなので。

ゴシカ
女子刑務所で囚人の精神分析をしている女医ミランダ。彼女はクロエという乱暴していた義父を殺した囚人(患者)を担当しているがクロエは「炎に焼かれる」「ヤツがくる」と言った不可思議な言動が多く治療に問題を抱えている。ある嵐の夜、ミランダはずぶ濡れの少女を車で轢きそうになり、助けようとするがミランダの目の前に現れた少女もまたクロエの語ったのと同じように突如炎に包まれる。ミランダが目を覚ますとそこは自分の勤務していた女子刑務所で彼女は囚人と同じように監視独房にいれられている。そしてミランダはボスでもあった自分の夫殺しの容疑がかかっており。

女医ミランダにはこのところ活躍しているハル・ベリー。同僚はロバート・ダウニーJr.、囚人クロエはペネロペ・クルス。けれど「2大女優共演」といった感じではなく、ハル・ベリーが奮闘しています。ミランダが目撃した少女、クロエは独房にも関わらず暴行を受けている。それは[胸に炎に焼かれた女のタトゥー]をした男。自分は夫を殺してはいないと刑務所を脱走、そこで見る夫殺害のビジョン。全ては見えざる者の叫びなのか。予告で見るほど怖さはありません。

ヴァージン・スーサイズ
1970年代、アメリカの郊外の街でリズボン家の五女セシリアが両手首に剃刀を当て、自殺未遂を起こす。「人生の苦しみも辛さも経験しているような歳でもないのに」と主治医が諌めるとセシリアは言う、「先生は13歳の女の子になったことがないから…」リズボン家の5人姉妹は揃ってブロンドの美しい13-17歳の年子。近隣の少年達はミステリアスな姉妹達に興味を持ち始める。そしてセシリアが自殺したことで残る4人の姉妹はその神秘性を増していく…

以前から見よう、見ようと思ってなかなか手が出なかった作品でようやく見ることが出来ました。このCinemaの下カテゴリ[香港・邦画]に五人少女天国行という作品の感想をUpしているのですが何となく、共通項があるかなと思いました。少女であること、もの思う歳頃の女の子が色々の制約を受けてどのように心を痛めていたか?とか。もちろん時代背景や集団自殺の原因の有無など決定的な違いもあるのですが。リズボン家は父親が教職員、母親が厚い信仰を持つクリスチャン(であると思われる)であるから、当時の風俗を考えてもかなり特殊な生活だったと想像出来る。

登校後の学生生活はおいて置いて。(事実、四女ラックスはかなり[はしたない]女の子)家に戻れば男の子を家にも呼べない、ましてやパーティー、ダンスの類いはもっての外という具合。そうした母親の異様とも思える姉妹への執拗な愛情、束縛は集団自殺の原因にもなっただろうけれど、それだけじゃなくてそんな母親に姉妹の生活を任せきり(のように思える。自分の興味に固執しているような)の父親、口さがない隣人、ラックスへ真摯な愛を見せたかと思いきや、一転して彼女の気持ちを踏みにじる男子生徒。全てが姉妹を自殺へ駆り立てたとも言えるし、そうでないかもしれない。ひどく全てが曖昧な風景。唯一、ある事件を起こしたラックスのために姉妹は母親に軟禁されるが彼女達の見たもの、聞いたものを手がかりに姉妹と交流する少年達との電話→コール音→レコードという流れは一貫した不思議な作風の中にも安らぎを感じることが出来ました。美しい映画です。

点子ちゃんとアントン
「ふたりのロッテ」「飛ぶ教室」の作者エーリヒ・ケストナー原作。点子ちゃんとアントンは親友。点子ちゃんのおうちはパパがお医者さんでママは世界中を飛び回ってボランティア活動しているから点子ちゃんは生活はとても裕福だけれどパパとママと遊べなくてちょっぴり寂しい。アントンはママと二人暮らし。パパがいないし、ママも体が弱くてアイスクリーム屋さんの仕事も休んでいてでも辞めさせられてしまうと困るからアントンはママの代わりに夜は働いてる。学校の先生にもママにも内緒。そんなアントンを助けたいと思い点子ちゃんはアントンのママを海辺で療養させるための1000マルクを稼ごうと夜の地下鉄で歌を歌いダンスする。

もう、子供映画好きな人なら楽しめる映画です。点子ちゃんは何不自由なく生活してるお嬢様だけれど両親の愛情を感じることが出来ない寂しい毎日。一方のアントンは貧しいけれど大好きなママと楽しい毎日。そんな暮らしぶりの違う二人だけれどとっても素敵な友情で結ばれている。だけれどお互い自分の幸せには気付けない。それは子供らしさなんだけれど。点子ちゃんが言う「世界の恵まれない人達を助けてもそれは自己満足であり、身近な人、一人助けられないのならそれは人助けでない」胸を突かれる言葉です。また、「誰にも愛されていない」と悲しむ点子ちゃんにお手伝いのベルタと家庭教師のロランスがおどけて歌うところは胸がキュッとなってほんわか温かくなります。またロランスが家庭教師としてただ勉強を教えるのではなく、友達として点子ちゃんを対等に扱うところは流石に海外の作品だなって感じました。日本では大人と子供の友情というのは発生しにくいものね。ラストは子供映画なのでハッピーエンドなのですが「胸がいっぱいで泳げない」なんてセリフ、女の子から少女へと成長しているのが窺えるシーン。


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