Petite coquine Ariane!

Petite coquine Ariane!

2003年の映画・DVD鑑賞

2003年の映画鑑賞
11月インファナル・アフェア【原題:無間道】(劇)
ヤンとラウは同年、警察学校へ入学した。ヤンは学校の規律違反で退学となるがそれは表向きの理由。実はウォン警視に洞察力等の才能を認められ、マフィアの懐へ潜入捜査することになる。かたやラウはマフィアの構成員。まだ逮捕歴などがないことから警察へ潜入して捜査情報を入手するために幹部の命令に従い警察学校へ。10年後…。ヤンが潜入捜査官と知る者は1人亡くなり、ウォン警視ただ1人になる。お互い本当の姿を知らない2人が出会った。そしてマフィアと警察も互いに内通者がいることに気付いた。

感想:この映画だけはDVD化を待てずに劇場へ観に行きました。普段は娘がいるので劇場に足を運ぶ事もないのですが、まず私は劉徳華のファンなので彼の映画を劇場で観たかったこと、そしてかなり前評判が高かったことなどが理由にあります。それで感想ですが。とにかく良かった!香港映画と言うとカンフーかその流れを汲むワイヤーアクション・マーシャルアーツと連想される方は是非見て欲しいです。

互いの組織に内通者がいる、それが判っても潜入している2人はいかに相手に見つからず情報を入手するかという使命がある。警察に潜入しているラウは麻薬の受け渡しを摘発する現場で動くがPC、無線、携帯とあらゆる手を先読みしマフィアのボスに摘発される危険を知らせる。一方、潜入捜査官のヤンは内通者がいることを即座に見破り、現場で陣頭指揮を取るウォン警視にガラス窓を叩く振動でモールス信号にし、警察内部に内通者がいること、捜査状況がダダ漏れしていることを知らせる。

お互い立場は違うけれど課せられた使命があり、いつ見つかるか?という不安を胸にしまい込み生きている。この状況のスリルは観ないと判らないと思います。共演陣も豪華。潜入捜査を続けることによって神経を磨り減らしたヤンが通院する精神科の医師にケリー・チャン。ラウの婚約者でベストセラーの小説家をサミー・チェン。マフィアのボスにエリック・ツァン。潜入するヤンを知る唯一の人、ウォン警視にアンソニー・ウォン。香港映画好きならこの面子を見てもかなりの力作だな~と感じることが出来るでしょう。

7月
カルマ (D)
精神科医の元へある女性が訪れる。心霊現象のせいで眠れないのだと言う。
彼女の治療をしていくうちに不思議な出来事が起こり始めた……。

感想:診察に来た女性に何故心霊現象が?そういう所が後々の伏線かと思っていたら違いました。
途中まで怖がらせてくれたのですがラスト近く悲しい発見!で興醒め…。それも香港らしさ?
レスリーの遺作なんですよね。ご冥福をお祈りします。

セッション9 (D)
現在は閉鎖されて廃墟と化したダンバース精神病院。公害の原因となる
アスベストの除去にあたった業者達を襲う恐怖。倉庫に残った患者達の記録(セッション)には
どんな謎が…

感想:ジャケットに『精神的に落ち込み易い方は…』というような注意書きが あったんですね。
だから期待し過ぎました。(ホラー系に期待は禁物)
実在する病院をモデルにしているらしいです。和洋問わず古い建物好きな私は結構映像的に
喜んで見れました。でも主人公の謎やセッションのネタは引っ張りすぎ?かと思います。

8月
ゴーストシップ (D)
海洋専門トレジャーハンター達に依頼が来た。以前、消息を経ち行方知れずの
豪華客船を見たので探して欲しいと言う。仕事に成功すれば報酬は大きい。
でも大きな船が沈没もせず、今まで発見もされず、どうして漂流していたのか?

感想:冒頭のシーンから「ギャッ!」というシーンが結構あります。豪華客船という密室なので
途中から『犯人初登場』という事態が起こらない限り、「この少ない登場人物のなかに犯人
(もしくはそれに近い人物)がいるんだろうなー」くらいの予測はつく。色々判ってしまうのですが
それでも楽しめます。

完全犯罪クラブ(ビ)
接点のなさそうに見える高校の男子同級生2人。彼等は完全犯罪を達成するために岬の隠れ家で
犯罪を研究するべく書物を読み、あらゆる捜査を逆手に利用することを思いつく。
事件を担当する事になった女性捜査官は2人が怪しいと中りをつけるがなかなか尻尾を
掴ませない2人…。

感想:サンドラ・ブロックが主演・製作してます。最初から犯人判っているのであとは捜査でどう落とすか?というのが見どころなワケですが…。製作しているからと言って別にサンドラ本人が出ずとも良い気が
します。犯人は成績も良く、女の子にもモテて家も豪邸、金はあるぞーという感じ。もう一人は成績は
良さそうで思考は哲学的、けれど陰を感じるタイプ。ルックスが真面目くんは太りきったデカプ。

呪怨 劇場版(D)
ボランティアの学生が連絡のつかない家へ様子を見に行く事になった。足を踏み入れると部屋の中は散乱し、老女には表情がなく返答もない。片付けをしていると人の気配を感じる。2階へ上がると押入れに何故か男の子がいた…。

感想:オムニバス、なのかなー。登場人物ごとに物語が分かれています。そして時間の流れも順序立ててないので見始め~中盤までは「?」となってしまう。静かな感じが冒頭すごく怖いですが伽耶子さんが
出ずっぱりになってくると「あー、もう良いよ伽耶子さん」となってしまうので残念。それからなぜあの家の主人が凶行に走ったのか?なぜ母と息子は訪問者を呪うのか?まだ謎が判りません。2を見ると判るのかなー。補足→「呪怨は劇場版よりビデオが怖い」友人談。

9月
ピンポン (D)
窪塚洋介
「”さん”くれろー」ピンポンで勝ったら『さん付け』で呼ぶ事を賭けるペコ。ペコとは腐れ縁・幼馴染みのスマイル。常に勝ち続けることを義務付けられているようなドラゴン。中国からやって来たチャイナ。大会では誰が勝つのか?

感想:私は主人公よりもサブキャラに肩入れするタイプ。スマイル役のARATAさんにハマりました。
ピンポンが好き。でもピンポンを教えてくれた、自分を救ってくれたペコも言葉には出さないけれど好き。だから試合では自分のヒーローと『本気』で戦えず負けてしまう。対戦相手の境遇を考えてしまう。自分に負けた相手はどうなってしまうのか?何か良いんですよね~。それからドラゴン役の中村獅童さん。 私はお会いしたことなどないですが、知人があるツテから楽屋に入れてもらい話したことがあるそうで。「非常に礼儀正しく佇まい、所作の美しい男性」と絶賛していました。あのドラゴンのストイックな自己鍛錬からも垣間見られるような。にしてもドラゴンの試合はまるで歌舞伎のようです(笑い)

カンパニー・マン(D)
妻には強く出れずウダツの上がらない男。彼はある企業の試験に受かる。業務は他社の会議に出席し情報を盗むこと、産業スパイだ。しかしひょんなことからライバル社に目をつけられ、謎の女には「命が欲しければ協力しろ」と脅迫される。今度は相手の会社にスパイになるように言われやってみるがそこには恐ろしい光景が…。女の正体は?男は謎に巻き込まれる。

感想:CUBEの監督による作品。映像、好みです。冒頭「あー、ダメかも!このあと主人公が理不尽な展開に巻き込まれたら」と思っていたけど中盤以降はなかなかスピーディーな展開!うだつの上がらない、いかにもダメ夫的主人公も謎の女(ルーシー・リュー)と出会い、物語の確信に近づくにつれて変化してきます。リンチやキューブリックの好きな人なら楽しめるのでは?

バーバー(ビ)
ビリー・ボブ・ソートン
義弟と理容室で働く男、彼は平凡な生活にどこか嫌悪していた。ある日店にやって来た男がベンチャービジネス(ドライクリーニング)について語る。以前から妻が働くデパートの上司と不倫関係にあるのを知っていたことから上司に匿名で脅迫状を送った。脅迫で手に入れた金で契約を交わす。しかし妻の上司は男が脅迫していたのを知り逆上、さらに「お前が金を出したベンチャービジネスの男は詐欺だ」と言い放つ。2人は揉めあい男は妻の上司を殺してしまった。けれど警察に捕まったのは妻だった……。

感想:私には合いませんでした。以前からジャケットのあらすじで気になっていたし、ミステリーっぽい要素がありそうなので「いつか借りよう」と決めていましたが。妻が上司殺害犯として捕まるまで、眠っちゃいました。ひどく退屈。で妻が捕まっても「ざまーみろ!」なのか?弁護士に自分の罪を切々と訴えるワケでもなく、また犯行を隠そうとしているのか、「自分がやったんです」という部分も弁護士に『妻を庇っている』と見せかけるようなあざとさを感じる。結局取り返しのつかないことになります。でも上司の妻が語るUFOの事件、そして最後に主人公が見上げた空に浮かぶUFOに何の意味が?



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