オデュッセウスの犬

~ PUCCI'S DIARY へようこそ~ ここは牛乳大好き雑種犬PUCCI(プチ)の部屋です

トロイ 特別版 オデュッセウスの犬

先日トロイと言う映画を見た。トロイア戦争を描いた映画と聞いていたが、
実際にはブラッド・ピット演じるアキレスが主役のブラピ満載映画だった。
タイトルを「ブラッド・ピットのアキレス」とした方が正解かもしれない。

トロイ陥落には10年かかったはずが、映画の中では三週間程度(?)の
戦いであっと言う間終わってしまう。それもブラピ・アキレスの
大活躍によって。

アガメムノン王なんて威厳も何もない悪役として描かれているし、
絶世の美女のヘレナにも全く華が感じられない。
パリスの髪型なんてまるでニューロマンチック花盛りの80年代
ポップバンドのメンバーの一員のようで、せっかくの美形の
オーランド・ブルームが気の毒である。

ブラッド・ピットファンなら彼の鍛えた体やお尻を見て大満足するだろうが
そうでないと消化不良を起こしてしまうかもしれない。

脇役の1人として登場していた「木馬作戦」を考え出すショーン・ビーン
演じるオデュッセウスは、この戦争の後、国へ帰ろうとして不運にも
漂流してしまう。

この間の出来事がオデュッセイアーという物語となるのだが、確か無事に
帰国するまでに10年ぐらいの年月がかかっている。トロイ戦争と漂流を
合計すれば20年にもなるのだ。

この映画がオデュッセウスの物語まで入れて作られていたら、
トロイ戦争は一週間程度で、オデュッセウスの漂流帰還も二週間程度で
済んしまうかもしれない。

さて何故ここでオデュッセウスかと言うと、私はオデュッセウスの
犬の話しが忘れられないからだ。
オデュッセイアー自体は随分前に読んだので、細かい内容は忘れてしまった。

ただ覚えているのは、オデュッセウスの飼い犬が主人がやっとの事で
帰宅すると、すでに年老いて動くことさえ出来なかったのだが、
主人の姿を見るとやっとの事でシッポを動かし、そのまま死んでしまった
と言うくだり。

犬の寿命は14,5年と言うけれど、こんなに大昔でも結構長生きしてた事、
20年も不在の主人を死なずに待ちつづけていた事に感動し、この話しだけを
なぜかずっと覚えていたのだ。

今回の映画「トロイ」がトロイ陥落までで完結せず、オデュッセウスの
漂流期間の冒険物語も脚色されていたら、もちろんこのオデュッセウスの
年老いた犬の話しなんて出てこないのだろう。


☆トリマーM子ちゃんからのエピソード...

「うちのJujuの弟犬ジャッキーは、生後1年にして、肝炎にかかり、
病院で出された薬を、なかなか飲んでくれないので、病状は悪くなる一方。
困り果てた飼い主さんは、トリマーM子に、助けを求めてきた。

お薬を、飲ませるなんざ~お手の物さ!
でも、時、既に遅し…飲ませた所で、余命幾許も無い状態。
グッタリして、私に抱っこされて…
その時、急に目を見開いて、尾を振り、ワン!と力強く吠えたんだ。

暫くして、玄関から入ってきたのは、生まれた家の人。
つまり、お母さん犬の、飼い主さん。エンジン音を聞いただけで、
判ったらしい!貰われて行くまでの50日間しか、一緒に居なかったのに…

凄く可愛がられて、幸せなパピー時代だったんだね… 
それから15分もしない内に、ジャッキーは天国に行ってしまった。
大好きな人が来てくれるのを、待ってたんだね。」

(犬は大好きな人、お世話になった人の事は決して忘れないんだね )




ところで、利口な犬は自分の死期が近づくと、自分から姿を消すって
聞いたことがあります。でもおバカちゃんでいいから、
飼い主としては最後まで一緒にいたいものです。

プチ姉の家では現在のプチに至るまで3匹の犬を飼ってきました。
初代のマルチーズ、暴れん坊でかみつき犬のジョンは14歳で亡くなりました。

晩年心臓が弱くなり何度も発作で倒れて、最後にはとうとう時計の針が
止まるように、心臓が止まってしまいました。

ジョンが亡くなる半年前までプチ姉は海外にいました。ジョンはプチ姉が
帰国するまで天国に行くのを延期していたのかもしれません。でも一方で、
ジョンの死期を早めたのはプチという疑惑も .....

当時子犬だったプチは「くまのプーさん」に出てくる虎の子
ティガーみたいに、家中をびょんびょん跳ね回っていて、
ジョンに何度も体当たりしてました。

どうもこのプチの体当たりがジョンの心臓に、とっても負担だったとしか
思えないプチ姉です。悪い子だったね~プチ! 

☆2004.6.27に書いたプチ日記をこちらへ移しました

忠犬ハチ公についてのサイトがあったよ。ここにも紹介しておくワン!

「忠犬ハチ公のおはなし」
http://www.welcome-shibuya.co.jp/history/hachiko/

ところでプチ姉が昔、スコットランドのエディンバラを旅行した時にね、
小さい犬の銅像を見たんだって。それが忠犬ボピーだったそう。
ボビーも飼い主が早くに死んでしまって、その後自分が死ぬまで
十数年間も飼い主のお墓から離れずに過ごしたそうです。

えらいね~。たしかエディンバラの博物館にはボビーのはく製が展示されて
いるそうです。ハチと一緒だね!(でもプチ、はく製になりたくないです...)

ボビーのことはGrayfriar's Bobbyで検索すれば調べられるよ!

ちなみにボビーは1872年に亡くなるまで14年間も近所の人から
ご飯を分けてもらいながら、ご主人の墓を守り続けたそうです。
泣けますね~。(プチ姉より)


bobby

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