多病息災

多病息災

脳みそについて考えてみた


人間の脳って言うのは、大脳、小脳、中脳、間脳、から成っており、中でも大脳は、左右に分かれていて・・・・・・。
なんて、ここでつまらない講釈を始めたって面白くもなんとも無いので、つたない経験談から。

しばらく前(もう7,8年になるが)から「脊髄小脳変性症」という病気持ち?であることが判明している。
簡単に言うと、小脳細胞が異常に早く死滅していく病気。乱暴に言うと、死滅速度の早い遅いが、余命に関係してくるらしい。

小脳って言うのは、主に体の平衡感覚とか、運動機能、協調性を司る機能みたいで、つまりそんな機能が徐々に低下、って言うか、無くなっていっている。
今は、杖をついて、かろうじて2足歩行(3足歩行?)が可能な状態。
アルコールが入るとたちまち4足歩行(っていうか、ほふく前進)に切り替わる。

小脳の機能が低下してから思うことがある。
「俺って、今までこんなに無意識に体、動かせてたんだ。」
何から何まで、意識しないと体が動かない。最近は、意識しても思うようには動かない。かつ、意識した動きとは程遠い。

こうして見ると、小脳ってのは一連の動きを1つのパターンとして「オート」化しておく場所だったんだということが実感できる。
生まれてから今までの間に、パターン化して貯めてきた、多くの一連の動きを大脳からの指令で使いこなしていく、多分こんなことを繰り返して、「無意識の動作」って言うのが出来るんだろうな、なんて、改めて感心する。
感心してばっかりでも仕方ないんで、「オート」化してあったパターンが死滅してしまった小脳に頼らずに何とかならないもんかと、ひたすら、大脳で、ぎこちない「マニュアル」動作を試みつつ、それが少しでも小脳に「オート」化されないかと実験を繰り返す日々である。

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