多病息災

多病息災

手術後 ~腹減った~


まだ麻酔からさめていないので、下半身の感覚はない。
しかし、朝から何も口にしていないので、腹減った。

「夜、12時頃には麻酔が覚めてきますから、痛くなりますよ。」
「明日の朝まで、水以外は口にしないで下さいね。」
そんな殺生な!腹減ったよぅ。
と思ったのも、麻酔が覚めるまでの、ほんの数時間のことだった。
麻酔が覚めてきたら、痛い!痛いぞ!ズキズキ痛むぞ!
たまらず、手元のボタンで看護士さんを呼ぶ。
痛み止めの座薬!を挿入!してもらって、しばらくすると痛み止めが効いてきた感じがする。少し痛みが和らぐが、やっぱり痛い。

痛いが、しょうがないのでふてくされて寝ることにする。
明け方までほとんど眠れず、うつらうつらし始めたのは明るくなってからだった。

朝飯の時間。
痛いが腹も減った。何か食いたい。食わしてくれ。
「朝の回診が終わるまで、食べられませんよ。」
そ、そんな馬鹿な!

結局、回診が来たのが、10時過ぎ。
足の傷を縫った場所を見てみる。かなり腫れている。
「痛いですか?」
痛いよ。
「しっかりボルトで止めてありますから、歩いても大丈夫ですよ。でも、痛くてまだ歩けないでしょうけど。」
痛いって言ってるだろうが。
「今日からリハビリですから。」
マジで?こんな痛いのにやるの、ほんとに?
「車椅子、使い方分かりますか?」
わかんねーよ、見たことあるけど・・・。

こうして、手術後1日目にして、過酷?な、リハビリ生活が始まったのだった。


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