ペガサスノート

ペガサスノート

小説・ノルウェイの森のビートルズソング


その時に感じた事は、
まず登場人物とボクのそれまでの友人たちを重ね合わせました。
そして、人間同士の付き合いや接点には、自分が考えるほど楽なものではなく、必ずや喪失を前提に考えておかなければならないと思いました。
確かに今41歳を過ぎたボクは、この本によって、これまでの16年間はなんなりと影響を受けていると感じます。
最近久しぶりに読み返して、特にそれを感じます。

上巻P46に書かれた「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」の部分は、久々に目に飛び込んできて、ソッとしました。
ボクのこの本に対する久々感は30代を通り越しております。
それは長い年月を踏み越えて、ここに辿り着いた達成感の確認意識もあるのでしょう。

この物語の時代背景は、1970年前後の事。
この本が書かれたバブルの時代に比べて、物質的な幸福感をまだまだ味わう事がなかった若者の時代をノベライズした部分があります。
その時代が青春時代ではなかったボクは、その人間社会に一種の憧れのようなものを感じました。


この物語には、ビートルズを始めとする、様々な音楽が登場します。
ボクが今でもビートルズを聴くと、時々締め付けられるような思いになるのは、心に満たされていないものがあるのか?或いはその逆なのかもはっきりしませんが、改めて、ビートルズの曲と、この小説の接点を考えて見たいと思うのです。

あとがきに、村上氏は「レノン&マッカートニーの a little helpを受けている」と語っています。

そして、物語に登場させたビートルズソングの選曲理由はなんなのかも知りたくなってきました。
数多い彼らの曲からなぜこの曲を選んでいるのか?も。
単に適当ではないはず。
それにアコスティックギター中心の曲ばかりではないはず。
物語の中では、レイコがギターで弾くシーンが多いのですが、ギター一本ではちょっと・・・
なんて曲もあります。

このような見方で、ノルウェイの森に登場するビートルズソングを捉えて見たいと思います。

とは言っても、ボクは訳詩が出来ないので、それぞれの曲のクレジットしか解説できません。

ボクの持ってる「ノルウェイの森」は1988年2月25日の第10刷ですが、一体今は、どれ位になってるんでしょうね。

2004年12月5日


下巻P250の記述・・・
「七曲」とレイコさんは言ってワインをすすり、煙草をふかした。「この人たちはたしかに人生の哀しみとか優しさとかいうものをよく知っているわね」
この人たちというのはもちろんジョン・レノンとポール・マッカートニー、それにジョージ・ハリソンのことだった。

小説「ノルウェイの森」にビートルズの曲が登場するのは、このレイコの言葉が、全てを表しているのでしょうか?

2005年1月3日


サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド
ノルウェイの森
ミッシェル
ノーホエア・マン
ジュリア
ヒア・カムズ・ザ・サン
イエスタディ
サムシング
フール・オン・ザ・ヒル
ペニーレイン
ブラックバード
六十四になったら
アンド・アイ・ラブ・ハー
ヘイジュード
エリナーリグビー


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