りんのしっぽ!

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村上 春樹入門の部屋


非常に癖のある文を書く人。故になんじゃこら?と思う人も多いはず。
非現実的な小説が嫌いな人には受け入れられにくいでしょう。
でも、一度はまると、ホントにはまるんだよねー。
ただ無意味に非現実を書いてるわけじゃないんだな、これが。
村上春樹と言えば、ほとんどの人が「ノルウェイの森」を思い出すかな?
でも、これは、ちょっと好き嫌いの分かれる作品じゃないかなぁ?最初にこれから入るってのは、どうなんだろう?
かく言う私も初めは「ノルウェイの森」から入ったんだけど。
面白かった・・んだと思う、別の作品も読もうと思ったんだから。ただ、2度ほど読んで、あとは読み返してない。他の作品の方が好きになったからかな。
もし読み返して、評価が変わったら訂正しますが、村上春樹「入門」としては私はあまりオススメしません。ただ、他の村上作品に漂う不思議ワールドが苦手な方にはこれが良いかも。理不尽な不思議世界は出てきません。メンタルなお話ではあるけど。

村上春樹、有名だし、ちょっと読んでみよう・・という方。書店で「あ、この本薄いし試してみようかな」などと思って短編集の「納屋を焼く」や「パン屋再襲撃」「TVピープル」などを選んでは絶対にいけません!いきなり読むには村上ワールド全開すぎで、ついていけなくなること請け合いです。え?何?ナンじゃこりゃー!と思わず表紙と出版社を確かめ、首を傾げてしまうでしょう、腹立ってくるかも知れない。。。
ただ最近、的場浩二がダウンタウンの番組でよく言ってるじゃないですか「10センチくらいの、小さいおっさんが実在する!嘘じゃねぇ!」とかって。
出てくるんだよね小さいおっさん「TVピープル」に。
村上春樹も見たのかな?小さいおっさん、結構あちこちの短編でだしてるもんなー。
ま、おっさんの話はおいといて・・・

初めて村上春樹に挑戦!ならばコレ。上下に分かれた長編なので、ちょっと・・と思うかもしれませんが、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が私のオススメ。
一章ごとに全く違う世界で、全く違うお話が交互に進行していきます。お話に引き込まれて、おぉ!とか思ってるところで、章が変わって別の世界の話になって、えー、あの続きはどうなの?とか思ってる間にまた次の世界に引き込まれていく・・これのくり返し。で、だんだん全く関係なく思われてた二つの世界が、後半に進むに連れて・・・。
ヤミクロなんていう不思議な生き物(?)や、自分の影を切り離される世界が出てきて(しかも影は人格を持っていて、しゃべったりもする)、不思議要素と、自分とは何かとか、妙に考えさせられたりもしてる間に、話はどんどん展開します。読み終わると、しみじみ色んなこと考えるよ。

そこで、村上不思議ワールド、嫌いじゃないわ・・思った人は、「風の歌を聴け」や「1973年のピンボール」なんか、いいよね。「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」・・立ち止まるんじゃない、ただ上手くステップを踏めばいいのさ・・・クーッ!いいねぇ。

そして私個人的に一番の作品は「ねじまき鳥クロニクル」全3部。超長編。
あまりに強く引き込まれすぎて、読み終わってから、うまく日常生活に戻れなくって、暫く現実と非現実の間をフラフラしてた気がする。故に非常に体調と精神状態の良好な時じゃないと読まないようにしてる本。私だけ?かなぁ。本を読んでるうちに、だんだん目は字を追ってるんだけど、どんどん自分自身の中に潜り込んでいく気がした。井戸に潜るシーンが多いせいかな。

村上ワールドの主人公「僕」は実によく、掃除をする。
混乱したり、物事が上手く運ばなくなったら、一つ一つ丁寧に掃除をし、ひげをそり、旨いサンドウィッチを作り、ビールを飲む。
その過程が一々描写してあって、最初はなんじゃ?今そんなことしてる場合か?って気がしてたんだけど、だんだん引き込まれていって、自分の心に溜まった澱のようなものが、一緒にスッキリ綺麗になる気がしてくるから不思議。

その他、エッセイや翻訳本や旅行記なども多く出てます。

そして、「海辺のカフカ」
売れたらしいねー。私はまだ読んでない。
「ねじまき鳥」の時みたいに戻って来れなくなったら、どうしよう・・と思うから。今、結構日常が忙しいんだよねー。
あと、「アンダーグラウンド」
地下鉄サリン事件を徹底的に取材して書かれた本らしい。内容についてはかなり賛否両論あるやに聞くし、村上春樹が何をどう捕らえたか、非常に興味はあるものの、読む覚悟がまだ出来ない。
こうしてみると、私にとっては結構読むのに勇気が要る作家なんだなぁ、と今更ながら再発見だわ。

いかがでしょうか?読んでみたくなった?
この作品名が出てないのは何故?など御意見がありましたら、書き込んでくださると嬉しいです。honn


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