赤の神紋シリーズ | クルマの中でドラマを聴こう♪

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赤の神紋　シリーズ

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　●赤の神紋～DIVINE　RED～　　　　　　　　　　原作者：桑原水菜
　　メーカー：ランティス

要キャスト：竹若琢磨・櫻井孝宏・小野坂昌也・田中敦子・菅原正志
　　　　　　　　千葉進歩・山岸功・鈴村健一・立木文彦・関俊彦他
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　桑原作品かぁ・・・っていうので、難儀な話だろうと手元には置いていたモノの
しばらく聴かずにいたドラマCDでした。
と、いうのも内容がどうやら演劇界をテーマにした戯曲家と彼に見いだされた天賦の
才ある青年役者の愛と憎悪と妄執と狂気のドロドロ劇っていうので
それだけでふみゅう。。。。。

この方の作品なら精神的にキツキツじゃない穏やかな休日に聴かないとイカンなあ
と思ってるうちに春夏秋とあっというまに季節が過ぎて、こりゃイカンと聴いてみました。聴いてすぐ思ったのは、む・・・難しすぎる・・・・(>_<)

なんか、小難しい画数の多い漢字語が冒頭からやたら多くて、そのムズカシイ漢字
セリフを声優さんがしゃべくり廻すので、意味を理解するのに国語辞典が必要じゃ
ないかと思いました。普段の自分が、いかに日本語不勉強・無理解であるかが
しっかり思い知らされました（笑）

それにしても音声で聴くドラマCDなのに、まるで小説の一小節一小節を読み上げる
ように進行するセリフ廻しはなんでじゃ？？って思ったら
脚本書いたのも桑原先生ご自身でございました。どうりで！と思わず納得！！

ですが、このドラマCD。なんと文庫本３冊分をCD１枚分に圧縮しちゃったという
内容らしいのですが、桑原さんご自身が脚本を書いたことにより、普通なら虫食い
ドラマになったり、最悪うすっぺら～な内容(T_T)になるところなのに、既に書か
れた小説をばっさり改稿されたカンジで、プロットから新たに練り直した事により
小説を全く知らずに聴いたわたしのようなドラマCD派でも、充分『赤の神紋』の
雰囲気がつかみ取れるという素晴らしい出来になっておりました(^-^)

ストーリーは主要キャラクター二人が、それぞれ別の知り合いに過去を語っていく
という回想形式で進むので、この回想シーンで取り上げられる内容が、各文庫本
での核心部分になるのだろうと思います。おいしいトコどりダイジェストドラマ
っぽいのですが、主人公の奥深い確執や妄執そして、彼を取り巻く一癖も二癖も
ある重要人物達が、またストーリーに重みを増してくれるので、ゼンゼン文庫本
３冊も圧縮したお気軽ドラマではありません！！すごい！！びっくり！！

声優さんにもびっくりだけど、脚本書かれた桑原さんの凄さに驚きました。

蓮城の声を充てた竹若さんって方。存じ上げないのですが、自分が創る筈だった
光の道を、すでに才能ある別の戯曲家が歩いていて、その先を越える事ができない
という苦しみと憎悪の表現の仕方が演劇じゃ～～！！ってカンジで演じてらして
気持ちが良く伝わりました。

蓮城に見いだされ演劇の道に進む青年螢（ケイ）の声を充てた櫻井さん。
なんか路上で歌を歌うわ、古典劇をやるわ、舞台初日に監禁されるわ、いやはや大変ご苦労樣でございました。

蓮城の才能をことごとく潰してしまう天才戯曲家榛原の声を充てた関さん。
わたしは原作を全く読んでないし、榛原のキャラクターを知らないにも関わらず
関さんの一言を聴いただけで、あ！榛原だ！と思ってしまいました。なんか
そのくらい関さんの演技の冷酷ぶりが、光ってましたｖｖ

蓮城の良き理解者奥田の声を充てた小野坂さん。
じっくりと大人声で演じてくれて、激しい気性を持つ蓮城のオブザーバー的存在であり、脇ながら重要位置である事を如実にアピールしてる低音がとっても良かったです。

その他にも立木さんとか田中敦子さんとか菅原さんといった、大人声の方がたく
さん出演していて聴き応え満点でしたっｖ

あ！そうそう。千葉進歩さんもオカマ？役でちょびっとだけでてたし、鈴村さんは
天才役者らしいので続編でいっぱい演じてるのだと思います。

聴く前はどんなんだろー・演劇界の愛憎劇・サロメ？？メディウサ？？うみゅうう
と尻込みしたのですが、聴いてるうちにグイグイ引き込まれてしまって、是非
２枚目も聴きたい！って思いました～～。聴き応え充分なドラマCDでしたｖ♪