「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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小笠・掛川マラソン
第12回 小笠掛川マラソン 1999年4月18日
1989年の初マラソンもこの大会、記録は4時間8分52秒だった。2度目の挑戦となる今回は、キロ5分で3時間30分を目標にした。駿府マラソンの勢いで、3月の走行距離は、400キロを越えた。もっと上を狙ってもいいのではないかという気持ちも大きかった。
前日は、家族で水野家に泊めて頂く。いつも通りの心温まるもてなしと、妹の手料理を満喫する。眼鏡のツルをが折れる。がっかりするが、かえって走りに集中できると思い直す。8時に床に就く。暫くして和己が入ってきたが、そのまま眠りに就く。
4時に床を離れ、天気を確認すべく外に出てストレッチをしていると、ポツリポツリと降ってきた。4時30分から、クリスプブレッド(ライ麦全粒粉+小麦フスマ等の平焼きパン)と、チーズ・お茶・甘夏ミカン・バナナを、噛みしめて食べる。
7時20分、吾子を残し、妻の運転で会場に向かう。35キロ地点付近からコースに入る。1キロ毎の標識に感激する。懐かしい橋を渡りながら、参加できることの幸せ、走ることへの期待感が湧き上がる。臨時バスの発着所で妻と別れ、一人早足で受付へ向かう。受け付けを済ませ、脱衣所でゼッケンを付けながら、気分を高める。
15分ほどゆっくり走る。登りでも、思いの外体が軽い。雨に濡れた緑が眩しい。スタート地点を確認した後、ランニングシューズを履き、ランシャツ・ランパンの上に合羽を着て帽子をかぶる。荷物と傘を預けて、5分前にスタート地点に向かう。3時間30分~4時間で走る予定の人たちの先頭にいたが、少しずつ前に移動する。
スタートの合図後、暫く歩き、ジョギングしていたが、業を煮やして人々の間を縫って走り出す。驚く程体が軽い。もっと前にいればよかった、時間を損したと思いながら急坂をかなりのスピードで下る。1キロはアッと言う間だった。時計を確認し、4分に驚く。更に驚いたことに、体が全く無理を感じていなかった。
そこから17キロまで、幸せを噛みしめながら走りを純粋に楽しむという初めての経験をした。面白いように追い抜くことが出来る。10キロで、次のマラソンでは、3時間を切れるのではないかと思った。今日だって、北村さんの記録(3時間4分)を破れるのではないか。それ程快調に走っていた。同じようなペースで走る人を見つけると、暫くペースメーカーになってもらい、抜かれると、その集団についた。応援には笑顔と、時には大声で「ありがとう!」と答えさえした。堀内孝雄みたいだなんて思いながらも、声援に応えることで力をもらっているつもりでいた。丘の登りも、まったく苦にならなかった。新緑のお茶畑を愛でつつ走った。
然しマラソンは、そんなに甘くはなかった。18キロ頃から、ペースが落ちる感じがした。それでも中間地点で、1時間32分の表示を見た時は、3時間5分なら走れるのではという期待を抱いた。しかしその時点でのペース(キロ5分くらいか)と、残りの距離を計算して、すぐに夢から覚めた。そして、待ち受けている時間の長さと重さに呆然とした。
25キロ付近で足の付け根に痛みを感じた。そして10年前の記憶が甦った。あの時は、痛みに耐えられず、35キロから1時間以上かかってゴールしたのだった。しかしこの時は、後10キロ我慢の走りをしようと心に決めることが出来た。我慢した暁には、新たな展開が待っているという希望があった。それを裏付ける練習を積んだ自信があった。
しかし、足の痛みは広がり、ペースは徐々に落ちた。寒さでかじかんだ手が、給水を取り損ねた時は、落胆した。(もう充分走った。後はジョギングで完走すればいいのではないか。)甘い囁きが聞こえた。(それでいいのか、もったいない。)「痛みは、気持ちで乗り越えることが出来る。」森下広一の言葉を思い出す。そうだ。キロ5分のペースは維持しよう。しかし、絶え間ない足の痛みと寒さによる体力の消耗は、気力を奪った。心は易きに流れ、体は心地よいペースを求めた。(キロ6分くらいか。)
「苦しいときほど立ち向かえ。」親子マラソンで、繰り返し吾子を叱咤した言葉が目を覚ましてくれた。諦めるたら、子育ての信念とアイデンティティーを放棄することになる。
体を倒し、体の重みで前に出る足の動きを推進力にして、徐々にスピードを上げる。35キロを過ぎてから、体が軽くなった。抜いても喜びを感じない。抜かれても全く気にならない。歩いている人、応援する人に声を掛けなくなった。みんな、自分のために、好きでやっているんだ。そして、残り少なくなったマラソンを、味わい尽くそうと思った。 残り3キロは、自分だけのビクトリーロードだった。自分に出来る最もいい走りを、心から楽しんだ。最後の登りも全くペースダウンせず、喜びを噛みしめてゴールした。
スタート~ 5km 21:23
5km~10km 21:14 記録 3:13:05
10km~15km 21:46 総合 310位(3430人
15km~20km 21:46 部門 70位( 590人)
20km~25km 22:38 総合 310位(3430人)
30km~35km 25:26 部門 70位( 590人)
35km~40km 24:44
40km~ゴール 10:22
2000年4月16日(日)
サブスリーへの道~第13回小笠・掛川マラソン完走記
夢うつつに4時の目覚ましを聞く。外は雨。そう言えば、昨夜は朧月だった。
妹の嫁ぎ先である浜岡町水野家で、温かいおもてなしを受け熟睡できた。台所を自由に使わせて頂き、4時30分から昨夜の温もりの残る掘り炬燵で朝食を食べる。
ご飯 梅干し たくあん みそ汁(白菜 溶き卵)
グラハムブレッド(干しぶどう くるみ) 甘夏みかん バナナ
ようやく雨が上がり、7時15分に出発する。途中で27キロ地点の標識を認め、そこから41キロ地点までコースを走った。
「初マラソンの時は、ここで水野家の人たちに応援して貰ったんだよ。」
あの時は、抱っこされた直美ちゃんの声援を力に、30キロから35キロを25分に持ち直した。しかしそこから足にきて、7キロに1時間近く要した。ゴールタイムは、4時間8分を超えていた。
それから10年を経て、マラソンを走るにふさわしい距離を踏んで臨んだ昨年は、3時間13分5秒だった。今年3月の小田原尊徳マラソン(ハーフ)では、1時間20分55秒で走った。目標をサブスリー、できたら55分を切ることに置いた。昨年同様、あと3キロを自分だけのVロードにすることができるだろうか。
つま恋の駐車場はすでに満車だったため、夏緒里と和己と車を降りる。南ゲートをくぐり、人並みを縫いながら、気分を高める。会場の多目的広場は美しく芝が生え揃い、雨をすっかり吸い込んでいた。入り口付近にシートを敷き、荷物を下ろす。自分と子等(1kmファンラン)の受け付けを済ませ、ストレッチングをしながら幸福感に浸る。
8時30分から3キロほどジョギング。相変わらず体が重い。しかし、スタートしなければ、本当の体調はわからない。9時を過ぎて、ようやく妻が到着する。ランシャツランパンランニングシューズに着替え、9時15分からスタート地点へ移動する。
謝りながら人の間を縫い、できる限りスタートラインに近づく。それでも、ピストルの音を聞いて、12秒後にようやくスタートラインを越えた。大勢の応援の中から必死で見つけた妻子めがけて、丸めておいた長袖シャツを投げる。ナイスキャッチ!を確認して安心してレースに専念する。
よかった、体が軽い。人々の間を縫って走りながら、前に並ばなかったことを後悔する。ゲートをくぐると人並みがとぎれたので、トップスピードで坂を下りた。地下道を抜け坂を上り一般道に出る。いよいよマラソンのスタートだ。3時間のドラマを味わい尽くそう。
1キロ地点でラップを確認する。3分48秒は速すぎると思ったが、後半のタイムロスを考えてよしとする。苦しさも感じない。今日は、自分の体と会話をしながら走ろう。
2キロ地点 3分52秒。3分台を維持すれば、2時間50分を切れる。これが慢心であることは、後で思い知らされた。茶畑の新緑を楽しみながら快調に下る。しかし、右折した辺りから、後続ランナーに抜かれ出す。
4キロ地点 7分59秒。少し登りがあったからイーブンペース。人を気にすることはない。今日は、時間との戦いだ。おかしい、右足に圧迫感がある。スタート待ちの時、急いでシューズのひもを結び、確認しなかったのが悪かった。きつ過ぎる。結び直すべきか否か。1~2分間だろうが、サブスリー達成を考えると、1分が命取りだ。決めかねて、足を止める機会を失い、結局足の圧迫感をこらえて走ることにする。
5キロ地点 3分56秒 給水所で紙コップをとり、殆ど捨てて口に含む。東京国際マラソンでの犬伏が頭にあったので、(紙コップから水を飲み、腹痛を起こして先頭争いから脱落したが、水と一緒に空気を入れてしまった可能性もあると言う指摘があった。)味わいながらゆっくりの喉に送ろうと思っていたが、下り坂であることも災いして、一気に飲み込んでしまう。空気と一緒に飲むという感覚がよくわかった。しかもスポーツ飲料でなく、塩素の強い水だった。これ以降お腹が張り、後半まで苦しめさせられた。
6キロ地点 3分58秒、7キロ地点 3分57秒、 8キロ地点 3分56秒と、ペースを守ることだけに集中する。ラップの確認が、唯一の励みだった。右折すると、たくさんの声援。そして登りに入って一息つく。それにしても、このペースでよくもこれだけのと思うほどの人が抜いていく。時間との勝負と心を定めたつもりでも、不安になる。
9キロ地点 4分08秒。登りを考えると、イーブンペースである。
10キロ地点 3分59秒 10キロ39分36秒は、まさしくオーバーペースだが、気にも留めなかった。下りきったところで、数人が立ち止まり、茂みに向かって放尿を始める。誘惑に駆られるが、タイムロスを考えて我慢する。しかし、放尿後軽やかに吾を抜き、何食わぬ顔で元の場所に戻って同じペースで走り始めたのを目にした時は、ショックを受け、後悔した。体を軽くしておけば好かった。
11キロ地点 3分57秒。苦しさを感じ始め、残りの道のりの長さを思い不安になる。12キロ地点 4分03秒。4分代に落ちたことにショックを受ける。13キロ地点 4分07秒。このまま諦めるものか。俺は、今の自分を変えたくてフルマラソンの記録に挑戦しているのだ。苦しんでこそ、今より上の自分になれるんだ。14キロ地点 4分04秒と、ペースを上げたのがたたり、15キロ地点 4分15秒と落ち込む。しかし、給水と声援で力をえて、16キロ地点 4分07秒、18キロ地点 4分12秒と、持ち直す。19キロ地点で4分18秒と落とすが、20キロ地点 4分03秒に上げる。通過時間1時間20分49秒は、10キロ40分代だが、そんな単純な計算ができないほど思考能力が落ちていた。
21キロ地点 4分04秒 通過タイム1時間25分17秒。ハーフマラソンにして1時間25分代はまあまあだが、それまでの消耗と以後の道のりを思うと、サブスリーに黄色信号が灯った。案の定、22キロ地点 4分10秒、23キロ地点 4分15秒、24キロ地点 4分14秒、25キロ地点 4分24秒と、急激にペースが落ちた。しかし、ここで朝自動車で通った道に出て、気持ちを持ち直す。26キロ地点 4分24秒、27キロ地点 4分24秒、28キロ地点 4分21秒、29キロ地点 4分18秒、30キロ地点 4分12秒と、上り下りがあるなかでペースも持ち直した。通過タイム 2時間03分39秒。
しかし、直線平坦な田園地帯になって、風が出てきた。遮るものがないのだ。31キロ地点 4分24秒、32キロ地点 4分31秒と、大幅にペースが落ちる。女性ランナーにも抜かれる。ここで諦めたら、これまでの苦労(レースまでとレースのここまで)が水の泡となる。1キロ4分10秒のイーブンペースで3時間を切れるのだから、前半の貯金を考えれば、ここから先4分20秒代で走り切れば、サブスリーを達成できるはずだ。33キロ地点 4分07秒と、息を吹き返す。
「この桜並木を、楽しみながら走れたらいいな。」
会場に向かう自動車の中で、妻に言った言葉が本当になるかと思えた。しかし、ここで右膝に痛みが走る。大幅なペースアップと風による体温低下それからきつく締めすぎたひものせいだ。ここでリタイア、そんなバカな、必死で打ち消す。足を上げないジョギングに切り替えて、回復を待つ。数十メートル走ってペースを上げると、痛みは消えていた。34キロ地点 4分50秒と、最小限のペースダウンで持ちこたえる。後ろから、3時間のペースメーカーとその集団の気配を感じる。追い着かれて抜かれたらおしまいだ。
35キロ地点 4分27秒。ペースを取り戻すが、息が苦しくなる。(俺は、これまで随分吾子を厳しく鍛えてきた。よし、これからの10キロを、和己と夏緒里に謝りながら苦しみ抜こう。)を取り戻す。36キロ地点 4分23秒と安定するが、橋を渡ったところで集団に飲み込まれる。何としても着いて行くぞ。37キロ地点 4分09秒。
「まだ、時間的に余裕があります。このペースで行きましょう。」
ペースメーカーが、大声で志気を高めてくれる。
「我慢して、着いていきましょう。」
3人のペースメーカーが、それぞれ離れそうになる人に声をかけ励ましてくださる。苦しいが、必死で後ろに食らいつく。苦しさから逃れたい。あと5キロ、20分我慢するんだ。
「38キロ!この1キロは4分18秒です。まだ余裕があります。このペースで行けば、 2時間58分です。」
苦しい。これ以上着いていけない。後1キロ、残り3キロまで着いていこう。そうすれば、1キロ5分で3時間を切れるはずだ。
「39キロ!この1キロ、4分25秒です。まだ、2時間58キロのペースです。」
195m走り、ストップウォッチを押す。ここでペースメーカーと別れを告げ、予定とは反対方向、つまり前方へ進む。不思議なことに何の不安もなかった。緩やかな上り坂を、前のランナーをめざして徐々にスピードを速める。坂を下り、トンネルを抜け、昨年同様急な登り坂を一気に駆け上り、妻子の待つゴールへ向かい、幸福感に包まれてゴールラインを駆け抜けた。 残り3キロ 13分40秒
走行距離 通過タイム スピリットタイム
5km 19:36 19:36
10km 39:36 20:00
15km 1:00:06 20:30
20km 1:20:49 20:43
25km 1:41:56 21:07
30km 2:03:39 21:43
35km 2:26:04 22:25
40km 2:47:39 21:35
42.195 2:57:53
総合順位 173位(4243人) 種目別順位 41位(704人)
第14回 小笠・掛川マラソン完走記 2001年4月15日
3年連続で、妹の嫁ぎ先である浜岡町水野家で小笠掛川マラソンの朝を迎える。いつも通り4時起床。おかげさまでぐっすり眠ることができた。地続きのミカン畑で甘夏を頂く。天気は良好、体調もいい。5時から食べすぎを注意して、朝食を頂く。
餡入りのきび餅と草餅を1つづつ 筍の味噌汁 梅干(母手製) 麦茶 甘夏 バナナ
ストレッチングをして、7時に出発する。途中からマラソンコースの25キロ地点辺りを走るのだが、その手前で右折してしまう。左折してもらい、ようやくコースに出ることができたが、その間の妻とのやり取りで、気分が沈む。
昨年足を痛めた32キロ付近の桜並木の散り桜を見ながら、今年は気持ちよく走りたいと思う。3時間のペースメーカーに追いつかれた35キロ手前の橋、そして自分だけのビクトリーロード(サブスリー)となったラスト3キロ。
会場の駐車場は満車のため、和己とリー(ハムスター)を連れて受付へ向かう。今年は10時スタート(昨年は9時30分)となり余裕があるため、ランナーズのブースでシューズを購入する。
目標を2時間50秒を切ることにしたものの、そのために、特別なトレーニングも調整もしなかった。距離を踏んでさえいれば、マラソン(フル・ハーフ)の記録は調整無しでも短縮できるという、経験に基づく思い込みがより所だった。
ここまで順調にハーフマラソンとフルマラソンの記録を伸ばしたためマラソンを軽んじてしまっていた。3月の『清水町~浜岡町チャレンジ110km』からまったく休養なくこの日を迎えた。9日10日11日と続いた夜の会合の寝不足にも休みを入れなかった。しかも、今年は大変な学級を担任したのだ。心も体も疲弊しきっていた。
スタートライン数メートル後ろでピストルの音を聞き、気持ちよく走り始める。急な下り坂をかなりスピードを落として走り、1km地点を3:48で通過する。最初を抑えて平均4分で走りきる予定だったので、更に落として2km地点でラップ4:07を確認。慌ててスピードを上げ、3km地点をラップ3:50で通過する。
前半、体に負担をかけないつもりが、下りでブレーキをかけ、それを挽回するために無理にペースを上げたためかなり消耗する。右にカーブすると、追い討ちをかける強い向かい風、更に上り坂と、気持ちも萎えかける。しかし、下りで挽回しようと気持ちを切り替え、5kmを20:02(ラップ3:57)で通過する。
10km地点を40:08で通過したものの、疲労は増し、20km地点を1:22:26で通過した直後、ミズノのペースメーカーにあっさり抜かれると、気持ちが切れた。後は、ゴール地点で待つ家族の元にたどり着くことだけを考えて足の痛みと苦しみに耐え続けた。それでも最後の急坂でスピードを上げ、昨年より17分後れの、3:14:19でゴールした。
受け付け 4712人 総合順位 221位
完走 3748人 種目別順位 37位
第15回 小笠掛川マラソン完走記 2002年4月21日
「おー!」
レース1分前のアナウンスを合図にしたような木々のざわめきと雨音に、数千人のどよめきがおこった。そして、高い木立と新緑のドームが防いでくれていた雨が、滴となって落ちてきた。再度カッパを身につける。
号砲の数秒後にスタートラインをこえて、ゆっくりと走り始める。2時間50秒を目指して下り坂をキロ3分45秒で走り、20km地点付近でつぶれた昨年のレースを教訓にした。加えて今年は横なぐりの雨。ペースメーカーと集団から力を借りることに決めていた。1昨年35km地点、昨年20km地点で追いつかれた3時間のペースメーカーと、今年は2km地点手前で顔を合わす。思いの外早く動揺したが、予定通り併走する。押さえて走っていたせいで、ついていくのがやっと。(これで40kmもつだろうか)
最初の上りを何とか乗りこえると、下りでペースが落ち、ひと心地つく。
「ここで自重するのが大切なんですね。」
「そうです。そして、このコースの特徴から、前半貯金を作っておきます。」
5km地点でスプリットタイムを確認する。 20分05秒
「女性で2番だよ。」
沿道の声援がその存在を教えてくれた女性ランナーに、場所を譲る。
「すごいですね。このまま一緒に行きましょう。」
ペースメーカーがエールを送る。2度目の坂を上りきったところで大型バイクに抜かれる。
「テレビカメラです。映りたい人は、右に寄って下さい。」
集団後方の右側を走っていたが、ポーズをとる余裕はなかった。大きくカーブを切って下ると、10km地点。 40分49秒(5kmラップ20分44秒)
「ここで給水します。前の人は、ペースを上げて1列になって下さい。」
やり過ごして再び前列に出る。過去2回味わい続けた走る喜びを1度も感じることなく、15km地点を迎えた。 1時間1分27秒(5kmラップ20分37秒)
紙コップをとり、握りつぶして慎重に水を一口含み、ゆっくり味わう。雨足が強くなる。左にカーブを切ると向かい風。たまらず集団に入る。市街に入り、沿道の声援に苦しさを乗り越える力をもらう。特に、エイドステイションに集まった小学生からの、活気にあふれた声援は、萎えそうな気力をよみがえらせてくれた。
20km地点 1時間22分12秒(5kmラップ20分45秒)
中間地点を過ぎ、横殴りの雨を受けながら橋を渡る。風雨の中、目印の風船を帽子につけてイーブンペースで先頭を引っ張り続けるペースメーカーの、見えなくなった背中に、尊敬と感謝のまなざしを向ける。
家並みがとぎれ、、風雨をまともに受ける。前を走るフォームの悪いランナーをうっとうしく思う。走りにくいったらありゃしないとさんざん罵倒した後、あのフォームでこのペースで走れることに敬意を表すべきだと自分を叱責する。 短い坂を上りきると、再び通りに出、25km地点を迎えた。 1時間43分21秒(5kmラップ21分09秒)
坂を下りきると水田地帯、吹きさらしである。
「バン!」
前方で、ペースメーカーの風船の割れる音がした。横風に飛ばされそうになりながら、縦長となり、残り少なくなった集団に必死で食らいつく。どうしようもないほどの苦しさ。それを乗り越えて肉体を運ぶのは、昨年果たせなかった、1時までに家族の元に返るという意志だった。苦しくなるほど、意志という目に見えない存在が大きく肉体を後押ししていることを強く感じた。
「これじゃあ、マラソンじゃなくて我慢大会だよ。」
横を走るランナーのぼやきに応じる余裕はなかった。足下を見つめて呼吸を数えた。
30km地点 2時間04秒38秒(5kmラップ21分16秒)
エイドステーションで紙コップをとり、水を口に含んでいるうちに集団からこぼれ落ちるる。向かい風をまともに受け、あっという間に差が広がった。両股の筋肉痛も、追い足を鈍らせた。あと10数キロ、2分以上差をつけられなければ、サブスリーが達成できる。ペースメーカーに聞いた、2時間58分の設定タイムを信じて、切れそうになった気持ちを手繰り寄せた。集団が見えているうちは大丈夫だ。
35km地点 2時間27分14秒(5kmラップ22分36秒)
キロ5分で30分、200mを1分か。全力で走れば何とかなる。苦しい。しかし、苦しみぬいて走りきれば、きっと陸上の神様が贈り物を下さる。そのことを、信じることができた。しかし、向かい風が行く手を阻んだ。
40km地点 2時間50分13秒(5kmラップ22分58秒)
キロ4分で走らなければならない。しかも、最後には急な登り坂が待っている。万事休すか。しかし、ここで信じられないことが起こった。あれほど強かった雨と風が止んだのである。気力がよみがえり、強い目的意識は肉体の痛みを忘れさせた。坂道を駅伝の走りで駆け上る。ランニングの恍惚感に満たされて、時間に対する焦りはまったく感じなかった。そして、妻子の声援を受け、2時間59分58秒の表示を見ながら、歓喜のゴールテープを切った。
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