ラピスのお部屋

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2011/6/1 中森師匠


中森 輝雄師匠が29日になくなられました。
正直まだ実感がわかないというか・・


訃報を聞いて信じられない信じたくない気持ちになった。
病院へお見舞いに行った時に痛いほどの力で手を握ってくれたのに・・・

病院では私の顔を見るなり泣き出す師匠に一緒に泣いた。
少ししてから安心したように眠る師匠
そっと手をはずそうとすると起きてきてまた手をギュッと握ってくれる
話す事ができない時も口でおおきにという言葉をつむぐ
また来ますというと力を弱めてまた涙
後ろ髪をひかれる思いで病室を後にして
病院を出たあとに大声だして泣いてしまいました。

私の祖父母は早くになくなったので師匠は私にとっておじいちゃんのような
そんな存在でもありました。
こんなこと書いたら何言うてんのって言われそうだけど。。


それからまた病院に行った時には少し言葉が出てた。
はっきりと聞き取れないけれど
「ありがとう。お~きに。」と。
嬉しかったなぁ
師匠このまま良くなってくれるんだとそう思った。

だってさ、倒れてからまだ何ヶ月もたってないのに言葉だせるんだよ?
驚異的な回復力に希望も大きくなるやん。
太鼓は聞けなくてもまた師匠の笑顔にあえるんだと信じてた。


師匠との出会いは、熊野鬼城太鼓さんの追っかけでの舞台が最初
打つ太鼓の音と響きが優しく心地良く心に届く
魅了されるという言葉にぴったりなそんな太鼓の音
ドーーン。。。・・・←この「・」の部分の響きが心地いいの。
そしてあの笑顔!
たまんない。

いっぺんで師匠のファンになったけど、
あまり打つ時がないので師匠が出る舞台は貴重で大切な時間になった。

自分の人見知りが激しいせいなのと、
いつも人やメンバーに囲まれてる師匠と話す事がなかなかできず・・・

でもいつからか顔を見ると微笑んでくれるようになって
いつのまにかお話できるようになったのは師匠の人柄だと本当に思います。

磯崎祭りの舞台で席が隣になり、師匠とたくさんお話できました。
この時とばかりに東京の2日間の舞台の事や、
石川県の事など話しました。
東京の舞台では師匠あがってたそうです。
林 英哲さんに紹介で【プロ】と言われるほどの師匠
え?あれ?プロじゃないのに?と思ったけど、
それだけ英哲さんが師匠を認めてるって事なんだなぁ。
さすがは師匠だ(*‐ω-)ぅんぅん


磯崎での師匠はメンバーをすごく褒めていて
一人ひとりの特徴や良さなどを嬉しそうな顔で語ってた。
本当にメンバーを好きなんやな~って思いながら聞いてて
私も嬉しくなったのを覚えてます。
慕い慕われるそんな師弟関係っていいなって感じました。
天文の話とかしながらさりげなく私の足に手を置くとかおちゃめな部分も(笑)

こういう言い方はどうかとは思うけど、可愛い人だな~って思った。
笑顔がほんとに素敵なのよね。

もっと。。もっと師匠を、そして師匠の舞台を拝見したかった・・・


31日お通夜

最後にひと目だけでも師匠に会いたくて昼前に師匠の家にお邪魔しました。
師匠は寝てるようにおだやかなお顔で、
声をかけたら起きてくるんじゃないかと思ったほど。。
でも起きてくるわけじゃなく・・・
グッとこみあげる気持ちで言葉が出ない。
師匠にあったらいっぱい話そうと思ったのに・・・
でも会えてよかった。

一時半の出棺時。
師匠の遺言で太鼓で送ってほしいということで
熊野鬼城太鼓さんの送り太鼓がありました。

師匠の息子さんも一緒に打ち、師匠を送ったんだけど
もうね・・・
似てるの・・・
師匠の太鼓に似ていて、もうあかん・・・
泣かないつもりだったけど涙が止まらない。。。
悲しみをこらえながら打ってる鬼城メンバーの気持ちも伝わってきました。

無事に出棺を終え、いったん車に戻ろうと考えてたら
メンバーの方に声をかけていただき、一緒に行くことに。

親族でもなんでもない自分が行ってもいいのかと正直少し悩みました。
いいのかな~って・・・
だけど、今行かないともう会えないんだからと思ってついていく事に。

地元とのやりかたの違いに戸惑いつつなんとか参加。
そして骨あげまでもさせていただきました。
師匠の喉仏に驚きが・・
実は私は仏事にはほとんど行ったことがなく
あっても後ろにいて見たことがなかったんです。
その時にも最初は呼んでくれる人に首をふって拒否してたんだけど、
何度かうながされて拝見する事に。

師匠の喉仏は坐禅を組んで座っている人そのものでした。
まるで師匠が座っているみたいに。
最後まですごい人だなぁ。

骨上げも終わり、食事に行き(お昼抜きだった・・)
まだ一時間半あったけれど斎場へ向かう事に。
お通夜がはじまって、ここでも地元との違いに驚きました。

地元は弔問客は焼香してすぐに帰るんだけど、
あちらでは席に座って、みんなで御詠歌を歌い、
33番ある10番まで席でいるんです。
めっちゃ長い(汗
両親からあちらでは丁寧だとは聞いていたけれどここまでとは・・・

焼香を終えて外に出て声をかけてくださったま◯るさんの奥様と少しお話しました。
祝賀会で撮った師匠との2ショット写真すごく喜んでくれて私もうれしかった。
嬉しそうに笑ってる師匠の笑顔が撮れてよかった
そういえば・・・自分は撮ってばかりで師匠と一緒の写真ってなかったなぁ・・・。
一枚だけでも撮っておきたかった。


告別式

お昼過ぎに到着。
師匠の東京でのDVDを見せていただきました。
二日とも見にいったな~とか、磯崎でお話ししたことなど
当時の思い出が蘇ってまた泣きそうに・・・
丁寧な告別式を終え、これまた自分が行っていいのかと思いながらも
お寺へも行かせていただきました。
そして、これまたまったく違うやりかたにとまどいつつ
なんとか無事に終わり帰宅。


なんだかね・・・
まだ師匠が亡くなったという実感がわかない。
ひょこっと顔を出すようなそんな気がする。
師匠のことだから舞台に顔を出すんじゃないかなって。。

師匠。空の上から見えてるでしょうか?
いつかおそばに行くまでどうか見守っていてくださいね。


師匠の太鼓はもう聴く事ができないけれど、
師匠の太鼓・心・音を受け継いだ熊野鬼城太鼓さんがいる。
まあ。。
師匠の域まで行くのはまだまだでしょうけども(笑)
それでも熊野鬼城太鼓さんの舞台に行けば師匠に会える気がする。
これからもできるかぎり、行ける範囲で追っかけたいです。

中森師匠のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ラピたん








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