2009年03月30日
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 「彩雲国物語」シリーズは、名門のお嬢様なのに貧乏の中で育った主人公の紅秀麗が国を良くするため官吏を目指し、官吏としての厳しい道を進むことになるというストーリーです。彩雲国は前王が王族や貴族たちを大量に粛清したため人材不足・貴族の反発が大問題で困った状況にあります。しかも若くして王になった紫劉輝は王の仕事を全くせず、同性愛者なのか世継ぎを作る気配もありません。そんな中、大金につられて王の教育係を引き受けた秀麗は陰謀に巻き込まれながらも仕事を果たし、いっそう官吏への夢に向かって努力することになるのです。そして、彩雲国初の女性官吏となった秀麗は女性というハンデをものともせず、運を引き寄せ仲間たちに支えられ頑張ることになります。出世や自分の利益を守るため互いの足の引っ張り合いが激しい陰謀渦巻く官吏の世界で秀麗は「政敵を叩き潰す」のではなく「人々を助け、助けた人々に支えられる」ことによって上を目指します。しかし、秀麗が応援している王・劉輝は貴族たちに追い詰められ、王の腹心で秀麗の教師だったこう攸は投獄されてしまうのです。
 秀麗はこう攸の更迭を阻止するため、直属の上司である官吏の不正をただす部署の長官・葵皇毅に「李こう攸殿留任のための捜査をさせてほしい」とこう攸の弁護を申し出ることになります。秀麗の必死の提案に心を動かされた皇毅はこう攸の弁護を許可することになるのですが、「紅秀麗、お前は政治家と官僚の違いが分かるか?その答えが分かれば、お前は必ず李こう攸の弁護から手を引く。ひと月捜査しても分からず留任をほざくようなら李こう攸と共に仲良くクビだ」と秀麗に大きな課題を突きつけることになっていきます。主人公の秀麗とともに「政治家とは何か?官僚とは何か?」ということを考えさせられるストーリーでした。現実の日本の政治にはない「政治に携わる者の重い責任や厳しさ」が感じられ、日本の政治は大丈夫なのか?と心配になってしまいました。それはともかく、李こう攸・紅黎深・百合姫たち家族の不器用すぎるけれど深い愛が感動的でとても面白かったです。
 ジャンルは、政治陰謀ファンタジー。陰謀ストーリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>



彩雲国物語シリーズ(一部紹介)


コミックもあります

















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最終更新日  2009年03月30日 15時08分41秒
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