冷凍庫物語。

冷凍庫物語。

03.紅



03.紅
辺りを見回してもこの赤い扉しか見当たらない。
この赤い扉を開ければ、またさっきみたいに落ちるか それとも死ぬか・・・
どっちにしても何かが起こるのは解っている。
例え、この扉を回避したとしても今の道を戻った所にあるのは深い池だ。
選ぶまでもなく僕は扉を開けた。

スゥっと風が吹いて気持ちよかった。
月明かりが眩しく少し目を細めた。
赤い扉の向こうは、まるで別世界で、某魔法の世界に出てくるような森だった。
見える限り、周りを見て見たが僕の知ってるような森ではないようだ。
森の遥か先から、まるでお城のような大きな建物が見えた。
月明かりをあび、まるで「眠れる森の美女」を連想させられる風景だ。
僕はそのお城に導かれるように森を突き進んだ。

どれ位歩いただろうか。僕はかなり歩いたつもりだ。つもりだと言うのは、今現在僕
は時間を測れるような物を一切持っていない。それどころかパジャマのままだ。
ふぅっとため息を吐いた僕の目の前に紅いものが目に入った。嫌な予感がした。
・・・僕はたった1本の赤い紐のせいで赤い物に脅えるようになってしまったらしい。
なんだか悔しい気がしてならない。
僕はしぶしぶその赤い物が何かをつきとめるべく、それに向かって歩いた。



プラウザのバックでお戻り下さい。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: