あまあまの館

あまあまの館




アルが大騒ぎしながら帰って来た。
落ちつかせて話しを聞くと、賢者の石の情報が手に入ったと言う。
今ならまだ列車の時間に間に合う!!
「よし!!アル行こうぜ!!急いで旅支度だー!!」
アルとドタバタと身支度をする。
ふと大佐の顔が思い浮かぶ。
オレの動きが止まったのを見てアルが心配そうに声をかける。
「兄さん?どうかしたの?」
「あっ・・・いや・・大佐に挨拶した方がいいかと思ってさ」
辺りを見ながら困っているオレを見てアルは、
「そうだね、行っておいでよ、ここはボクが片付けておくよ」
「サンキュー!!帰ってきたらちゃんと手伝うからー!」
オレはアルに感謝すると、猛ダッシュで大佐の元へむかった
大佐の部屋へつくと、「どうぞ」という言葉と同時に扉を開ける。
驚いた顔の大佐に賢者の石の情報が入ったことを伝えた。
そして、今日この町をでることも。
またしばらく会えなくなる、そう思うと寂しさがつのる。
「そうか」
大佐は短くこたえるとすこし寂しそうな顔をするが、いつもの表情に戻り出発時間を聞くのでそれを伝えた、。
「必ず駅に行く、さあ用意があるのだろう?」
時間ぎりぎりなのを知ってかオレを扉の前へとうながす。
たしかに、このままいるわけにもいかないしオレは宿へ戻ることにした。
「あぁ・・・アルも待ってるし・・じゃあ後でな」
大佐と別れ宿へと走る。
準備はすべてアルが終わらせてくれていた。
元気よくアルに「行こう!」と言った。
だが・・・本当はここを離れたくなかった。
出ればまたしばらく会えない。
ここは心地いい、傍に大佐がいてくれるから。
いつもやさしい笑顔でオレを包んでくれるから。
オレはいつも素直になれないけど、大佐の笑顔は・・・すごく安心できるんだ。
傍にいたい。
でもそれは伝えられない言葉。
望んではいけない思い。
アルの体を元に戻すまで、オレは決して立ち止まれない。
それがオレの今のすべてだから。
「・・・・さん!兄さん?!」
心配そうにアルが顔をのぞきこむ。
どうやら駅に着いたようだ。
「ああ・・・悪い、考え事してたんだ」
心配するアルを先に列車に乗せ大佐が来たか確認する。
あっいたいた・・・ってどこいくんだ。
「大佐ーー!!こっちこっち!」
大佐に向かって大声だす。
こっちに駆けてくる様子に自然と笑みがこぼれる。
「すまない・・遅れた」
これでまた、当分会えないのかという思いが頭によぎる。
「いや、オレも今来たんだ!!」
できるだけ笑顔でこたえる、でないと泣いてしまいそうだ。
「アルは先に座ってる・・・・時間あんまりないんだ。急な話しなのに
ありがとな・・・大佐」
「君のための時間を私はおしまないよ」
いつもと同じようにする会話。
でも・・大佐が寂しそうに感じるのはオレの思いこみだろうか。
時間が経つのはとても早い、もう出発の時間だ。
「じゃあ・・・そろそろ・・行くな・・・」
傍にいたいという気持ちをおさえる。
そんなことを言ったら、大佐はやさしいからきっとこたえようとしてくれる。
「ああ・・・・気をつけてな」
大佐が笑顔で笑った、オレも合わせて笑う。
心配はかけたくないから。
「行って来い、2人で無事帰って来てくれよ」
今はまだ・・・オレはこの気持ちを押し殺そう。
アルの体を元に戻すまでは・・・・・。
でも・・すべてが終わったら・・大佐・・必ず帰って来るよ。
その時は・・ずっと傍に・・・。
「・・・行ってきます!!」
見送る大佐に手を振ってオレは列車へと乗りこんだ。



あとがき
エドの方が長い(笑)実はこれタイトル的にもエドサイドの方がメインだったのですが・・・話し的にエドより大佐の方を先にしたほうがいいかな~と思いまして。
どっち先に読んでもたいしたかわらないとも思いますが。
ちょっと自分の小説読んで思ったのですが、誤字脱字多いなー(汗)やっぱ読み返しは必要ですねー。気づいた所は直したのですが、まだあるかも。
まちがってるじゃん!ぐらいで許してくださいねー(汗)


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