あまあまの館

あまあまの館




鳥の声が聞こえる。
朝か・・・。
オレはのそのそと置きあがると、腕を伸ばして大あくびした。
昨日は夜遅くまで書物を読んでいたせいか、まだ眠い。
影が自分に覆い被さる。
「おはよう・・アル」
オレはいつもどおり弟に朝の挨拶をする。
いつもと同じ朝のはずだった・・・。
「おはよう!!鋼の!」
・・・・はい?
そこには満面の笑みの大佐が立っていた。
寝ぼけた頭のせいか状況を理解できないオレは、辺りをキョロキョロと見るが、昨日と同じ読んだ本がちらかっているだけで、なにも変わりはない。
「どうした?鋼の」
その様子を不思議そうに見る大佐。
待てよ…待て待て・・・。
だんだん頭が活動しだす。
「どうした?鋼の?」
「あんた、なんでここにいるの?」
大佐はにっこりほほえむと。
「なかなか起きてこないから、起こしにきたのだよ」
まるで何事もないような大佐にオレは声をはりあげた。
「ここはセントラルだぞー!!その前になんでオレの泊まってる宿がわかったんだーーー!!」
「愛の力だよ」
などと決めポーズをとっている。
「アホかーーー!!」
オレがつっこみにつかれてぜいぜい言うと、
「大丈夫かね?」
などとあきれて言う、誰のせいだ!!
もう疲れるので相手にするのはやめようと心に決める。
どうせ権力でここを、つきとめたのだろう。
・・・鍵かけておけばよかったぜ。
オレは深く後悔した。
「さっさと出でけよ」
「つれないなー君がここにいると聞いて、忙しいなか来たと言うのに」
大佐をじろりとにらむ。
「どうせサボりに来たんだろ!!」
オレがあきれてため息をつく。
「・・・・そういえば君の寝顔はかわいいのだな」
にやりと大佐が笑う。
オレの顔が赤くなると、さらにおもしろそうに声をださずに笑い出した。
「あーもう出てってくれ!!」
「まあそう興奮せずに・・・落ちついて落ちついて・・」
オレを落ちつかせるように近づいてくる。
・・・って、ちょっと待て!!
「なんでオレ押し倒されてるんだよ!!バカ!どけ」
あわててベットから飛び起きた。
「チィッ!」
と大佐の舌打をオレは聞き逃さなかった。
「何考えてるんだよ!!あんた!」
「ほんの冗談じゃないか、鋼の」
笑って言うが、あれは冗談じゃないとオレは確信した。
「とにかく・・着替えたいし出てけよ」
「手伝おうか?」
大佐のさわやかな笑みに背筋がゾクリとした。
「けっこうだ!!出てけ!!」
なんとか大佐を外に追い出す事に成功する。
「ふー」
と一息、しかし
「鋼のー下でまってるぞー」
などと扉越しに聞こえてくる。
頭が痛い・・・このまま寝てしまいたい。
大佐がカーテンを開けたらしく、窓から強い日差しが入ってくる。
わざわざ仕事抜け出して、また中尉に怒られるってのに・・。
窓の外をしばらく、ぼーと眺める
本当に・・・バカだよなー。
知らないうちに笑みがこぼれている自分の頬をパンッと叩いて引き締める。
しかたがない、今日はあいつに付き合ってやるか。
オレは大佐の待つ食堂へとおりて行った。



あとがき

えーこのロイさんはまだセントラル勤務ではない頃です(笑)セントラルに用事で来て、エドが来ている情報を手に入れると徹夜で仕事をこなし(笑)エドのもとへ飛んできたわけなのです。なのでかなり眠さのせいで壊れています(あれ、いつもか?)エドもなんだかんだで喜んでるし。彼らは自他ともに認めるラブラブぶりですから(笑)
「違うって!!」エド談







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