あまあまの館

あまあまの館





ペタン。
ピョコン。
ペタン。
ピョコン。
「...あのさ大佐..」
「なんだい鋼の?」
エドはじろりとロイをにらむ。
「さっきからいったいなにがしたいわけ?」
ロイは先ほどからエドの頭のアンテナ(髪)を手のひらで押さえたりはなしたりしている。
「いやいや、なぜ元の形に戻るのか不思議でね。」
ロイの言うとおりエドのアンテナは先ほどとかわらずピンッと立っている。
もう1度ロイが押さえようとするとさすがにエドも怒り出した。
「やめろよ!!平たくなったらどうするんだよ!!」
「・・・見た目的に縮んでしまうね」
ロイが哀れんだように言った。
ブチとエドの怒りが頂点に達する。
「ちっさい言うなーーーー!!」
しかし、ロイはまったく気にしていない。
暴れるエドの髪から突然ひょいっと髪ゴムをはずす。
ぱらりと金の美しい髪が肩にかかる。
「??なにするんだよ!!返せよ!」
エドはなんとか取り返そうとするが、ロイは腕を高く上げてそれを拒む。
返す気がまったくないとわかり、さすがのエドもあきらめる。
「君はいつも三つ網だね」
「べつにオレがどんな髪型だろうが、関係ないだろ」
「悪いと言ってるわけではないのだよ、ただいつも三つ網だと思っただけさ」
エドはみるからに不機嫌そうに言った。
「女じゃあるまいし、そう毎回髪型なんか変えるやついるかよ」
ロイはエドの三つ網でウエーブのかかった髪を手ぐしでとかす。
その行為がよほど嫌だったのか、エドはロイの腕を振り払う。
「やめろよ」
ロイは意味ありげに笑うとにこやかに言った。
「髪を下ろしていると、とてもかわいいよ。新鮮だしね」
「なっ何言ってるんだよ!!そういうセリフは女に言えよ!!」
エドは耳まで真っ赤にしてどなりちらす。
そんなエドがかわいくてロイはさらにからかう。
「君がかわいいと思ったんだ、正直な感想だろう?それに他の人に言ってもしかたないだろう」
意地悪く言うロイに対してエドはなにか言おうと口をパクパクするが、うまく言葉がでてこない。
「もちろん、いつもの君もかわいいがね」
「だーーーもういい!!もうしゃべるな!!」
真っ赤になってエドはぜいぜいいいながら反論した。
ようやっとエドが落ちつくとロイの手がそっとエドの頬にふれる。
エドはやめさせようとロイの腕をつかむ。
「エド・・・」
真剣な表情で普段呼びなれていない名で呼ばれエドはドキリとした。
その表情からエドはロイが冗談なのか本気なのかわからず、困った表情をするとそのままロイとの視線をさけうつむく。
「エド・・上を向いて」
もう1度名を呼ばれる。
声は真剣そのもの、エドはゆっくりと顔をあげる。
今度はロイが本気だと察し困った顔する。
そんなエドにロイはやさしく微笑みそっと頬に口付けする。
「愛してるよ」
やさしく耳元で囁く。
驚いてエドは後ろに後ずさりする。
「くくっ顔が赤いよ、エド」
「あたりまえだ!!」
いじわるいロイに対してさらに顔を赤くし反論するエド。
「近寄るなって!!」
近づくロイに対しエドは怯えるように後ずさる。
「君に触れることは許されないかい?」
「・・・・・」
さびしそうに言うロイにエドは足を止める。
そっとロイはエドを抱きしめる。
「そんな顔・・反則・・だろ」
ポツリとエドが呟く。
ロイは苦笑するとエドの頭をやさしく撫ぜる。
「君に触れたいからね」
「・・・ばか」
エドは顔赤くすると、照れくさそうに言った。
そっとエドの顎にふれ上を向かせる。
エドもゆっくりと目を閉じた。
ロイはそっとエドに唇をおとした。

おわり





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