「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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あまあまの館
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情けない
久しぶりに彼らが東方司令部にやって来た。
鋼のとこうして2人で会うのも久しぶりで、本当だったら嬉しくてしかたがないはずなのだか・・・今回いは・・・。
中尉の入れてくれた紅茶をすすりながら、彼はソファーにくつろいでいた。
「ずいぶんと楽しそうに話していたね?」
私は内心の不機嫌をかくしにっこり笑って彼に話しかけた。
彼はきょとんとした顔をすると少し考えたように言った。
「ああ・・さっきのハボック少尉ことか?まあ久しぶりにあったしな」
ずいぶんと2人で長い間話していたみたいだだ?」
「あんたが仕事中だったからさ、仕事終わった少尉にちょっと待ってる間付き合ってもらってたんだよ・・けどそれがどうかしたのか?」
まったくなにもわかってない彼に対してイライラがつのる。
「あっそうそう!!聞いてくれよ!ハボック少尉ったらおもしろいんだぜ」
彼はなにか思い出したのか楽しそうに話し出す。
満面の笑顔で話す彼が、いつもなら愛らしく見えるその表情も今は怒りをあおるだけだった。
「そうか・・・楽しかったようだね」
私が低い声で笑顔で言うと、さすがの彼も私の目が笑っていないことに気がついたようだ。
「??・・・大佐なんか怒ってる?」
心配そうに私を見つめる。
なぜ私が怒っているのか分からず困ってるという顔だ。
いつまでも気がつかない彼にさらに怒りがつのる。
「私よりハボックと話しているほうが楽しいのかい?」
「・・はぁ?」
思わず言ってしまった一言に彼はまたキョトンとした。
「私に会うより先に会っていただろう?」
「だからそれは、あんたが仕事中だったからで・・・」
彼の言葉はさえぎるように私は話し出した。
「しかし、私と話すときよりずっと楽しそうに・・それになんだ君は!!
私と話すときはいつもムスッとしているのにあんなかわいい笑顔で・・」
「ちょっと待ってくれよ!!」
彼は怒ったように立ち上がった。
はぁーと大きくため息をつく。
「つまり・・・あれかあんたが怒ってる理由ってのはオレとハボック少尉が仲良く話してたってことか?」
「そうだ」
「オレはふつうに話してたんだけど・・」
疲れたように言う彼に私も立ち上がる。
「いいや!!あれは違う!ふつうじゃない」
「ああ!?ふつうじゃないってなんだよ!オレが少尉にでも気があるとでもいいたいのかよ!!」
「・・・気がある?」
彼の発言に私は真っ青になる。
「そうなのか・・・鋼の」
彼はあきれたと言った顔をすると
「あんたがそう思ってるのかって聞いてるんだよ!!」
「君は私というものがありながら・・・」
「人の話しを聞けって!!」
彼の腕を引き無理やり深いキスをする。
彼は驚いて大暴れするが離さない。
「はぁ・・!!いきなりなにしやがる!!だいたいこんのなのただのやきもちじゃねーか!!あんたバカじゃないのか!!」
涙目でむせえる彼の言葉に私も負けてはいない。
「やきもちをやいてなにが悪い!!君が好きなんだ当然のことだ!!」
真っ赤になった彼は口をパクパクさせる、そして
「大バカだ・・・」
とはきすてた。
「オレはハボック少尉のことはなんとも思ってない」
彼は私の目を見てキッパリと断言した。
そうなるとさすがの私も言葉をつまらせた。
「・・・・」
彼は黙ってプイッと顔をそむける。
「・・・つまりあんたはオレのことそういう目で見てたってことだろ・・」
「いや・・その・・鋼のこれはだな」
今度は違った意味で私は青くなる。
「オレのこと信じてないってことだろ!!この大バカ大佐!!」
彼はそういうといきおいよく扉をしめて出ていってしまった。
彼の名を呼んで呼びとめるひまもない。
バタン!!という大きな音と彼が走り去る音が聞こえる。
シーンとした部屋の中で、私はトスンと力なくイスに座った。
たしかに・・・大バカだ。
彼のことを信じていないわけではなかった。
ただ彼が楽しそうに話しているのを見るとカーとして・・・。
私は彼を独占したくてしかたがなくて・・・。彼に対しての独占欲はふつうじゃなくて・・・自分でもおさえきれない。
私は、はぁーと大きくため息をつく。
いやこんな所でもたもたしている場合じゃない、彼にあやまらなければ!!
私のバカなしっとで彼を傷つけたのだから・・・許してくれるまで・・・
もしかしたら当分許してくれないかもしれない、それどころか私に愛想つかして・・ぶんぶんと私は首を振った。
我ながら女々しいものだ・・今まで多くの女性と付合ったがこんなことはなかったのに・・・情けない。
・・・行こう・・手遅れになる前に・・。
私は立ち上がると走り出した。
彼がいるとしたら、ここの中庭か宿のほうだろう。
「あっ!マスタング大佐」
走っている途中彼の弟と会う。
「やあ、久しぶりだね」
私は足を止めてあいさつをかわす。
「お久しぶりです」
ペコリと彼は礼儀ただしくおじぎをした。
「鋼のを見なかったかね?その・・・言い忘れたことがあってね」
「兄さんですか?さっき向こうに走って・・中庭の方ですね」
走って・・・か
「ありがとう、行ってみるよ」
「兄さんなにかあったのですか?」
ドキリとした。
一目でわかるほど彼は傷ついていただろうか。
もしかして泣いていたのかもしれない。
どんどん青くなる私をよそにアルフォンス君は意外な言葉を続けた。
「なんだかすごく嬉しそうだったから」
・・・嬉しそう?鋼のが?・・・なぜだ??
まさか・・・私がやきもちをやいたことに!?
「ありがとう!!アルフォンス君」
「はぁ」
不思議そうな声をだす彼を置いて私は駆け出した。
先ほどとは違う軽い足取りで、彼のいる中庭へと・・・。
あとがき
すいません、久しぶりに書いてこれですよ。
うちの大佐はエドちゃんにメロメロです!!
そしてエドも大佐にメロメロです(笑)
だからバカップルなんですよねー。
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