全387件 (387件中 1-50件目)
現在読んでいる本です。もうすぐ読み終わります。ナンセンスな問い 友田とんエッセイ・小説集1 [ 友田とん ]衝撃を受けました。その衝撃とは、ここに書かれている内容は、私の目指す文章に近く、「私の目指すものを形にしている人がここにいらっしゃる!」という衝撃です。著者の友田さんは先日からご紹介しているあの方です。そしてこの本は友田さんの本の中でも、現在の日常生活に最も寄り添うものではないかと思います。遠出したエピソードや過去に起きた出来事の話より、生活圏内の話の比率が多いです。友田さんは文章にちょっとした可笑しさを求めたいと幾度も書かれています。私もそこをずっと追い求めているのです。「ナンセンスな問い」はそうした可笑しさ、日常に潜むちょっと変だなと思えることを自問自答したり、その、なんかおかしいなと思ったことから妄想が膨らんでいったり、なぜか話が横道にそれて、テーマがどこかに行ったり来たりする本です。思いがけない本に出会うと自分も何か行動を起こしたくなります。早速、何か書いてみたい、手を動かしたいと思いました。何度も読み返したい一冊になりそうです。
2024.06.20
コメント(0)
読み終えました。昨年出た、いろいろな人の小説、エッセイ、漫画等が載る、文芸雑誌の創刊号です。友田とんさんの出版社「代わりに読む人」からの出版です。代わりに読む人1 創刊号 特集:矛盾 [ 友田 とん ]私はエッセイが好きなので、普段はエッセイの単行本をよく買いますが、それ以外の作品も載る、こうした集合体のような本を買うのは久しぶりでした。小説を集めた本だとアンソロジーと言いますけれど、それだけじゃないので何と呼んだらいいのか。やっぱり文芸雑誌ですかね。たくさんの書き手がいるので、読んでて好みなものとそうでない作品があります。読みたくなければ読み飛ばせばいい話ですが、ただ、そんなに好きではない作品でも先が気になってしまい、読んでしまいました。今回の特集のテーマである「矛盾」を体現してるかのようです。複数の書き手がいることで、いいなと思えた人についてはその人単独の本が欲しくなったり、その人が普段営んでいるSNS等を見に行って知ったりします。この本を読んでいなかったら知り得なかった書き手の皆さんなので、今まで文芸雑誌はなじみがありませんでしたが、こういう形態の雑誌も必要なのだなと思いました。本当は創刊号の前に準備号もあったんですが、それはまだ持ってないので、おいおい入手して読んでみたいと思っています。最近時間があるので読書がはかどって嬉しいです。
2024.06.18
コメント(0)
今日一日で読破した本です。先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する;3 [ 友田 とん ]先日読んだ「ふたりのアフタースクール」の著者、友田とんさんのことが気になり、著書を買い求めました。友田さんは「代わりに読む人」というひとり出版社も営む作家さんで、哲学的な文章の中に笑いの要素が必ずあるのに惹かれました。「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」という、意味がよくわからないシリーズがあり、この本はそのver.3の位置づけのようですが、前2作を読んでなくても楽しめます。実際、まだ私は前作は読んでいませんしね。東京を歩くのになぜパリのガイドブックを読むのかは私はまだ理解不能ですが、それを実践しつつ横道にそれているというのが、今日読んだこの本の印象でした。その、パリの話は置いておいて、純粋にエッセイ本として楽しみました。友田さんの活動が気になるので、しばらく著作やプロデュース本(「代わりに読む人」で出版された友田さん著ではない本など)を読んでいこうと思っています。ちょうどいいことに7月にもまた本が出るので追おうと思っているところです。元々は別の本を読んでて友田さんの著作に会い、今度は友田さんの本からまた別の方の本を知ったりして、数珠つなぎのようにいろんな本を読みたくなります。読み終わり、なぜか不思議な出会いをした気分になりました。これだから読書はやめられませんね。
2024.06.14
コメント(0)
現在読んでいて、もうすぐ読み終わる本です。愛知県にあるTOUTEN BOOK STOREさんという本屋さんの店主さんが作られた本で、本屋さんができるまでとできてからを詳細に記してあります。もともと、クラウドファンディングの返礼品として作られたマガジンに、開店後のニュースレター等を追加で載せたのがこの増補版だそうです。読点MAGAZINE、増補版図面や事業提案書まで掲載されているのはビックリしました。それだけ、書店の経営を始め方を現実的に知ることができます。とても私の頭じゃ追い付かないと思わされることばかりです。もちろん、コラムのような部分はおもしろ楽しく読めます。いつも憧れで本屋やりたいとか言ってますけど、これを読んだら本屋やりたいとか気軽に言えなくなります。それだけ本屋のリアルと向き合わされます。みんなちゃんとしてるんだなあと私なんか恥ずかしくなります。読点MAGAZINE、は生みの親であるTOUTEN BOOK STOREさんはもちろん、リトルプレスを取り扱っている書店さんで売っていて、お店によってはオンライン販売もあります。なかなか、読み応えありますよ。気になった方はぜひサイトを確認してみてくださいね。
2024.06.12
コメント(0)
昨日、私の読者投稿が採用された本があるとここに書きました。それが本日紹介する「おてあげ 第3号」です。第2号のことも以前ここに書きましたが、あれがおもしろかったのと、ちょうど読者投稿をSNSで募集しているのが目に留まり、試しに投稿したところ採用されました。おてあげ公式より↓『おてあげ第3号』が届きました! いい感じです。#文学フリマ pic.twitter.com/6PH3iHZxJr— 困ってる人文編集者の会/文フリ岩手【D-01】に出店 (@komahen_kai) May 14, 2024本にまつわる困りごとをテーマにした本です。当然、私の投稿も本にまつわる困りごとを記しました。どんな内容か知りたい方はおてあげ第3号をぜひ手に取ってください(笑)。私の好きな本屋さんにはたいがいこの本も仕入れられてます。その上、個人書店だけでなく、かなり大きい書店さんでも取り扱われていて、ZINEの可能性って大きいんだなと思わされます。この本を読んで私も少しでも長く本の世界にいられたらなと思いました。じゃあ何をもって本の世界にいると言えるのかというと、本のことで困らなくなったら終わりです。悩んでいるうちは本の世界に私もいるということにしときます。私も本のことで困っている!という方がいらっしゃれば、この本を読んでみてください。同じ悩みの人がいっぱいいると知れることもありますし、「そんな悩み事もあるんだ」と思わされるケースもあります。本好きな方、本屋さんが好きな方、必読ですよ。
2024.06.07
コメント(0)
昨日一日で読破した本です。ふたりのアフタースクール ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む / 太田靖久 【本】この本を買った理由ですが、ちょっと説明が回りくどくなりますが、まだこのブログに紹介してはなかったんですけど、ある本の読者投稿コーナーに応募したら見事採用されて、私の質問への回答にこの本があがっていたのですよ。それについてはまた後日触れることがあると思いますが、とにかく、私のために紹介してもらった本、おもしろそうだし是非読みたいと思って買いました。自分は本を作ってはいますが、作りはしたもののどう流通させるかわからないのが悩みです。流通させ方だって人それぞれでしょうから、全部を真似はできないと思いますが、何も知らないよりはいろいろな方法を知ってた方がいいので、こうしてZINEの作り方、届け方の本は大変参考になります。世の中にはまだまだ私の知らない本がたくさんあります。この本だってそうです。読者投稿コーナーという、思わぬところから出会ったわけで(笑)。なので、きっと私の本も見知らぬ誰かの元へ届く可能性はあるし、できれば可能性は高い方が著者としては嬉しいです(笑)。そのために私自身は何ができるのか、これからも模索していくつもりです。この本の作者の方の他の本もすごく面白そうと思ったので今注文してます。枝葉が分かれていくように本への興味が湧いてきます。ちゃんと読み終えたいと心に誓いながら、今日もまた本のサイトを眺めます(笑)。
2024.06.06
コメント(0)
今読んでいる本です。もうすぐ読み終わります。超芸術トマソン (ちくま文庫) [ 赤瀬川原平 ]もう40年くらい前に始まった企画みたいですね。正確には、この本自体は第一刷1987年になってるんですが、中身は雑誌等の連載をまとめているもので、それがだいたい1984年頃からのものなので、やはり40年は経っていることになります。でもいまだに何刷にも重版され続けている、すごい本です。熊本の本屋さんがおすすめしていたので気になって買いました。なんとなく、それ以後に一世を風靡したVOWのようなものですが、VOWよりももっと壮大な、不動産系(すべてではないけれど)を取り扱っています。載っている写真からは時代を感じますが、取り扱われている謎の物体には、そういった時空を超えて興味をそそられるものがあります。現代では取り壊されているものがほとんどでしょうから(なにせ連載中にも既に壊されてるわけで)今私たちがこの目でそれを見ることはできないということを鑑みると、歴史書のような気さえしてきます。歴史書というには大げさすぎる内容なんですけど。重版され続けてるということは古書でも出回ってる可能性は高いはずですが、かといって古書でも、私が検索した限りはそんなに安くないのです。ということはやっぱりこの本はどちらかというと買った人が手放さないタイプの物だと推察します。そういう系の本が好きな人、ぜひ手に取って欲しいです。病院の待ち時間の暇つぶしとかに最適ですよ(実体験)。
2024.05.31
コメント(0)
関東では、平日の13:50から今、古畑任三郎の再放送をやってます。第一シーズンからFINALまで、ほぼ全部やるみたいです。(多分SMAPのはやらないでしょうから、「ほぼ」です)それで用事がない限りは見てるんですけど、ちょっと思ったのが、今回の再放送は得てして再放送用にカットされてるタイプなんですよね。これは昔からで、尺の問題なのか、再放送って本放送より短くなってることが多々あるんです。今までも古畑は何回も再放送されて、それがだいたいカット版なので、昔はそれ見てて奇妙に思っていました。「再放送だとカットされてるのが当然」ということを知ったのが大人になってからだったもので。なので、昔見てた古畑の再放送では、「あのシーンがない!私の記憶違いか?」とか「あるはずのくだりがなくていきなり中盤に来てる!?」みたいな混乱が自分の中でありました。今はそれはわかって見ているので、カットされてるシーンがあれば「ああ、あのくだりがない。カットされたな。残念だな」と諦めてます。しかも、昨年までDVDの古畑任三郎コレクションを集めて全話見たおかげで、そのDVDに収録の本編がフル尺かそれ以上(実は本編で使われなかった一瞬とか入ってたりした)のものでしたから、より今回のカット版が短くなってるのがわかるようになってしまいました。でも改めてカット版が残念だなと思ったのが、シーンをただカットするならまだしも、おそらくシーンの終わりとか、劇中のちょっとした数秒を、音楽付きでカットしてあるので、音楽が尻切れトンボになったり、飛んだりしてる箇所があることです。気持ちはわかるけども、やっぱり音楽があっての古畑じゃないんでしょうか。変に切られてたり、例えば「ジャーン♪」で終わって次のシーンになるところが、「ジャー…」でCMに入っちゃったりするのが、情緒なくて悲しくなります。昔のカット版もそうだったのかもしれませんが、昔はシーンがカットされていることそのものに関して不満を感じていました。でも今は私が古畑を見まくったせいで、そのことよりも音楽がブツ切れている方が気になるようになってしまってます。こうして人は嫌なマニアになってしまうのだなあ(笑)とも思います。文句は言いながらも結局見ますしね。できれば、こうした音楽とかもナチュラルに、カット版であることを気づかせないカット版に出会いたいものですね。
2024.05.30
コメント(0)
本日読み終えた本です。圏外編集者 [ 都築響一 ]著者の都築氏は、サブカル本などでお名前は見聞きしたことがあったのですが、著書をきちんと読むのは今回が初めてでした。しかもこの本はそれまでの都築氏の本(主に他者を取材したもの)とは違って、自叙伝のようなものなので、初めて触れる本として入り口があってたのかわかりませんが、読んだらむしろ都築氏の手掛けた他の本がにわかに読みたくなりました。都築氏は、実に、私が好みのジャンルの本を作っている方でした。編集者としての経歴も唯一無二という感じで、この方が作る本が一般の本と違う理由がよくわかりました。いくつかこれまでの本の内容も紹介があり、それでおもしろそうなのがいっぱいあることを知れたので、今後ぜひ探してみようと思ってます。まだまだ私の知らない世界がたくさんあるなと思い知らされました。
2024.05.20
コメント(0)
今読んでいる本で、もうすぐ読み終わるのでご紹介。おくれ毛で風を切れ [ 古賀及子 ]古賀さんの本は前作も読んでいて、これがまたおもしろかったのでぜひ今後も本を集めたいと思っております。この「おくれ毛~」は今年発売したばかりで、しかも同時期にもう一冊出ているので、そっちも欲しいのですが、いきなり2冊はきついのでまずは一冊と思ってこちらを買いました。日記形式の本です。私が日記本を書いたのも、この古賀さんのような日記を書きたいと思ったのがきっかけでした。古賀さんの本は安定のおもしろさで、私などが一生近付くことはできないでしょうけども、それでも目標としていつまでも追い続けたいなと思えます。タイトルの意味は何なんだろうと思ってましたが、前の本もそうでしたが、日記の中に出てくるフレーズでした。多分、常人ではそういう言葉は出てこない気がしますので、古賀さんの、ファミリー含めた個性がそこに表れているなと思います。なかなかご本人登壇のイベント等には参加が今のところ叶っていませんが、いつかお会いしてみたい方です。今週末の文学フリマに新作のZINEも出されるようなので、そちらも機会あれば手にできたらなと思いました。
2024.05.13
コメント(0)
私が旅好きなのでそういう内容をタイトルから想像した方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらはこの前買い求めた本のタイトルです。ZINEなので、通販やリトルプレスを置いている本屋さんで主に売っています。私の好きな作家さんが何名も寄稿されているので買いました。超個人的時間旅行エッセイですが、最近の話ではなく、各人の昔話、思い出話みたいなのが集まってる感じです。笑いあり、涙あり。少し切ないようなものもありました。自分でもあるのですが、ある季節の花の匂いがしたときや、特定の曲(私の場合90年代00年代JーPOPなど)で急にその当時のことを思い出すことありませんか?そういう感じで各人が「あれが流行っていたとき自分はこんなことをしていた」と思い出したり、急にその瞬間に戻るような感覚に陥ったりする出来事を、時間旅行と称してこのエッセイで語っています。確かに言われてみれば、タイムスリップしたような感じですよね。私がそういうのエッセイで書いたらきっとめちゃくちゃ個人的な内容になるんだろうなあ(笑)。この本は好きな作家さんたちが多かったので、そういう人たちの体験を読んでみたいと思って買いましたが、もし仮に自分がこういうのを書いたとして、見ず知らずの人が読みたいのだろうか?というのはちょっと思いました(笑)。きわめて内輪な人の中でしかうけないようなテーマでありながら、プロの書き手の人たちのそれはおもしろく読めてしまいます。実際この本おもしろかったです。上に貼ったリンクから、買えるお店(オンライン含む)がわかりますので、気になった方はサイトをチェックしてみてください。
2024.05.09
コメント(0)
こちらの本、熊本の本屋さんのSNSで紹介されていて、一目見て「欲しい!」と思ったので、GWまで取り置きしてもらって、帰省の時に無事購入して持って帰ってきました。世界で一番美しい切り絵人体図鑑 [ エレーヌ・ドゥルヴェール ]特に、血管、骨、神経、内臓等が重なってる切り絵のページは圧巻です。子どもと一緒に見ようと思ったら、実家の家族が「破りそうで怖いから子がいないときに見たら」と言ってました。まあ、うちの子は大丈夫でしたが、もっと小さい親戚の子とかがウロチョロしてたら確かに危ないです(笑)。切り絵が美しいというのはもう大前提で欲しいと思える要因でしたが、子が時々体の仕組み(内臓など)のことを聞くので、説明するのにいいなとも思って、これはお値段以上だぞと思って買いました。繊細かつ結構リアルに人体が描いてあるページもあるので、うちの旦那さんは「気持ち悪い」と言ってましたけど(笑)、私は気持ち悪くなかったです。それよりも美しいという気持ちの方が先にきましたね。字は大変読みやすいですが、漢字も多いので、小学生くらいのお子さんにプレゼントすると喜ばれそうな気がしました。久しぶりに「これは!」という出会いで買い物ができて嬉しかったです。
2024.05.07
コメント(0)
「仕事文脈」という雑誌のバックナンバーを一冊買っていたのですが、今日読み終わりました。仕事文脈 vol.18(2021SPRING) 特集shitなムダ 仕事文脈編集部/編集特集が「ムダ」に関することで、この号の発刊がまだコロナによるいろいろな制限があけていない頃のものだったので、それもあっていろんな無駄の話が読めました。無駄な作業の話から、コロナ禍になったことで、それまで無駄だと思っていたことが実は必要だったという逆の話まで。私としては前者では通勤とかそういうのを思い浮かべましたし、後者のことはやはりエンタメとかそういうのを「あのときそうだったよな」とか思い返しながら読みました。まだコロナの脅威というのは収束してはいないと思いますが(永遠に無理かも)、少なくともワクチンを打てたおかげで、コンサートなどが中止になることは少なくなったので、それが幸せであるということは忘れないでいたいと思います。2021年と2024年というたった3年でもその無駄は変化してきていますから、今を見つめるためにも、この本を読むことは有益だと思います。2021年の無駄と今の無駄は違うなとか思いました。他の号もそれぞれ特集が特徴的ですので、バックナンバーを見つけたらその特集が自分に合いそうなものを読むのもいいと思いました。最新刊はvol.23ですが、5月にvol.24が出そうです(年2回発行)。興味ありましたら公式サイト等確認してみてくださいね。
2024.04.19
コメント(0)
昨日読み終えた本です。久々にZINEじゃない本です。自己満足のデザイン 無名からSNS発デザイナーへ [ いま いません ]読むまで知らなかったのですが、著者の方はオリジナリティあふれるデザインでSNSでバズった方のようです。でもその人生は順風満帆ではなく、挫折の連続。ある時から「自己満足のデザイン」を目指し、それを他者に発信する事で成功を得たという方でした。私はデザインの才能がないので、挫折はおろか挑戦もしてないんですけど、この方の自伝と言うか、デザイナーとして動き出すまでを見ると、非常に共感できる部分はたくさんありました。多分、私も、誰かに合うようにという視点ではなく、自分が満足したいから書く、という意識で本を書いているので、自己満足のデザインとはそれに近い感覚だなと思いました。特に、過去(主に中高生)の自分が今の自分の仕事に目を光らせるとか、あり得るなと。この内容で昔の自分が満足するか?みたいな。あるなあ~その考え、と思いました。この本も書店で出会った一冊です。ネットで目当ての本を探すのも便利ですが、書店での未知の本との出会いっていいなと思います。こうして買った本・読んでいる本がまだあるので、しばらく読書録は続きます。
2024.04.14
コメント(0)
「おてあげ」は、先日紹介した本と同じく、帰省中に買い求めた本です。商業誌ではなく、リトルプレス(ZINE)です。本職の編集者の人たちが作ってる、本のまわりの困りごとを中心に書かれているものです。単独のホームページ等が見つからないので著者のXアカウントを載せときます。困ってる人文編集者の会私が買ったのは第2号になりますが、第1号も読みたかったです。結構検索しては見ましたが、第1号は売り切れ続出でまだ出会えていなくて。本にまつわる困りごとが大きなテーマなのが興味深く、それに加えて号によってもう少し細かい特集が組まれている感じです。でも大まかと言うか、ガチガチにテーマに即してなかったりするので、ゆるくていいです。第2号の特集は「がまん」でしたが、対談ではがまんの話にたどり着くまでだいぶページ割いてました(笑)。次の第3号はちょうど今制作されてるみたいで、5月の文学フリマで発行される模様。文フリには行く予定ないですが、こちらもその後何らかの方法で購入したいところ。おそらくはあの熊本の本屋さんでもまた入荷してくれるのではと思います。そしたらそのお店の通販で買うことができますしね。余談ですが、今までこういう本に出会う場がなかったので、その意味で熊本のあの本屋さんの存在ありがたいなあ~と思ってます。いいお店といい本に出会えて、いい春です。
2024.04.13
コメント(0)
そんなタイトルの本を買い求めて、昨日読み終わりました。みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに商業誌ではないので、普通の書店にはないのですが、ネットはもちろんのこと、各地の独立系書店さんなんかには置いてるみたいです。私はこの本は先週実家に帰省していたときに、ずっと行きたかった本屋さんで買いました。このブログにも書いた、あの水漏れで臨時休業してしまった店です。休業してるにも関わらず連絡を取り、お店に入れていただき(感謝)、そこで5冊も本を買ってしまったのですが、その中の1冊がこちらでした。前から読んでみたいと思っていたので、ちょうどこのお店にも入荷していてよかったです。このお店はこういったリトルプレスがまとまっておいてあるのも魅力で、今まで熊本でそういうお店を見たことがなかったので、素敵だなと思ってこれからも帰省の度に寄る決意をいたしました。先週買った時に3分の2くらいは自由時間に読んでしまえたのですが、以後こっちに戻ってきたからは読書をする時間が取れず、昨日まで全く読み進められませんでした。運よく昨日は子どもが疲れて昼寝をしていたので、その間に読むことができました。実はここだけの話、私の新刊としばらくの活動のテーマが日記なのです。なので今後への参考で日記本はこれからも読んでいこうと思っています。ちなみに新刊はもう刷り上がっていますが、まだ販路がないので、それが決まったらこちらにお知らせします。一応猫の本棚に置くのがメインになるかと思いますが、いつになるか決まっていませんのでね。あまり期待せずにお待ちくださいませ・・・。
2024.04.11
コメント(2)
ついこういう本も買ってしまいました。デザイン初心者のためのPhotoshop Illustrator 先輩に聞かずに9割解決できるグラフィックデザイン超基礎 [ Power Design ]というのも、私、ペイントソフトの知識がスーファミのマリオペイントで止まってますんで(大汗)、ペイントのソフト開いても、よくわからない記号とかシステムが多く、かといってそこまで専門的なことを指南されてもわからないし、簡単なやつないかな~と検索したところ、これがヒットしました。私が使ってるフリーソフトの記号もPhotoshopと同じなので、参考になると思いまして。パラパラ見てますが、知りたかったことがまさにのってました。例えばレイヤーについて。レイヤーを重ねるなどの概念はなんとなくわかってましたけど、二つのレイヤーを連結させるとか、そういうのがやり方知らなかったんで、そのための記号一つ教えてもらうだけで、「なんだ、こんなに簡単だったのか」という感じです。その他、知らなかった機能がたくさん紹介されています。自分は、なるだけ説明書なり教科書なりを読んで答えを探し、それでもどうしてもわからなかったら人に聞く、みたいなやり方が好きなので、この本はそうした人向けに書かれているというのもポイント高いです。前書きにそう書いてありました。わからない点を先輩に聞きたいけど忙しそうで聞けないという、新人さんのための本ということです。これを読んで、私も納得いく表紙デザインを今後の本では完成させたいと思います。今までがちょっと無理くりというか付け焼刃過ぎましたので(笑)。日々成長です。
2024.03.14
コメント(0)
現在読んでいる本です。印刷・紙もの、工場見学記 ブックデザイナー・名久井直子が行く [ 『デザインのひきだし』編集部 ]これまた「デザインのひきだし」関連本ですみません。「デザインのひきだし」で連載がある、印刷や紙ものの現場の取材記事を単行本化したものです。特にこの本は、紙が本になって、最終的に書店まで行く流れで工場等を紹介しています。最初の紙づくりは王子製紙の苫小牧工場からで、ここはいまだに丸太から紙が作られるので、まさに木の画像とかがあります(笑)。それから紙になるまでが第一章とすると、第二章では今度は別の会社が取り上げられて、そこでは顔料やインクが作られ、第三章では製版・印刷加工の現場になり・・・みたいな感じで本当に順を追って本が書店に配送されていくところまで繋がっていきます。頭ではなんとなくわかっていても、こうして順を追ってみて初めて知る行程もありますし、想像してるのと現場の規模や各種方法が全然違っていたりしたので、百聞は一見に如かずとはこのことだなと感心しながら読んでます。こういう工場見学行ったら楽しいだろうな~と、かつて工場見学にはまっていた頃の嗜好が自分の中で久しぶりに顔を出しました。大人になっても知りたいことたくさんあるなとしみじみ思います。しばらくこの分野を探求していこうと思いますので、すみませんがお付き合いよろしくお願いします。
2024.03.13
コメント(0)
買いました!特殊印刷のこと知りたくて。ポケット特殊印刷図鑑 [ デザインのひきだし編集部 ]特殊印刷は、箔押しとかそういうのです。一般的にイメージしやすいのは箔押しやエンボス加工だと思いますが、それらも一種類じゃなくていろいろなパターンがあるので、細分化して紹介していたりします。それに、私もまだ勉強始めたばかりで知らない印刷技法はたくさんあり、「こんなのがあるんだ!」というのが知れて、ページをめくっているだけで楽しくなります。前書きのところに、この本の内容は「デザインのひきだし」の30号と46号をベースに、内容を更新&加筆、項目追加して書籍化した物とあったので、これでデザインのひきだしの該当のバックナンバーは買わずに済むわけですね。46号、欲しいけどプレ値過ぎて手が出ないので、この本と内容が被っているなら買わなくて済みます(笑)。(それでも適正価格に戻れば欲しいけど)。最近この手の本につぎ込むお金がヤバいことになってるんで、取り急ぎこの辺にしとかないと。知りたい情報が一冊にまとまっているおかげでしばらくはこれを読んで時間稼げそうです。熟読して金欠を防ぎつつ(笑)勉強します…!
2024.03.10
コメント(0)
デザインの参考にと思って先日買った本です。デザインのミカタ 無限の「ひきだし」と「センス」を手に入れる [ デザイン研究所 ]解説がわりと大きな字で書いてあって、初心者に優しいデザインの本です。クイズ形式で画像を比較する(右ページと左ページで何が違う?みたいな)ところがあり、じゃあその違いをふまえて、なぜこっちの方がいいか、という解説がしてあります。一問目の問いからさらに似たようなケースを見て…というように順にステップアップしていく感じです。クイズ形式といえばそうなんですけど、それよりもっとゆるいというか。結構連呼されていたワードで、「葉を見て木を見て森を見る」というのがあり、それは読んでて常に意識したい点だなあと思いました。何かポスターでも書影でも、最初に何か着目して(例えば字の大きさでも色でも傾きでも)、どうしてそうなっているのかを自分で問い、答え、全体を見てさらに発展させていく。デザインには「これが正解」という明確な解答はありません。でも少しでも魅力的なデザインにしたいと考えるときには上記のような「葉・木・森」の視点は常に持っていた方がいいなと思いました。この本を読んだからといってすぐ技術が向上するわけではないですけど、読む前と後では違うはずですので、読んで損はないと思います。入門編にいい一冊です。
2024.03.07
コメント(0)
今読んでいる本です。古い話ですがおもしろいです。昔日の客 [ 関口良雄 ]古書店を営む著者が、様々な文豪との交流を含む毎日の日々をつづったもの。日記本と言ってもいいと思います。とても前に一度書籍化して絶版になっていたものを、2010年に夏葉社さんが復刊し、今でも重版され続けています。私が手に入れた本は2021年発行の第11刷でした。日記に出てくる文豪は、知ってる名前も知らない名前もあるんですけど、なぜか知らない人でもその挙動を読んでて笑ってしまったり、著名人に相対した著者の気持ちに共感したりみたいなところがあります。私はミーハーな性分なので、有名な人の話が出てくると、その人のことをろくに知らなくても、その文章を食い入るように見ちゃったりするんで、ミーハーな人はこの本を読んだらきっと面白いと思いますよ。読んでみるまで、なぜこの本が評判がいいのか、よくわかってませんでしたが、読んでみたら確かにおもしろく、これは手放すことがない本の部類だなと自分で思いました。比較的容易に今は手に入る本ですので、興味がありましたら探してみてください。
2024.03.06
コメント(0)
ついに、中古ではなく現役(?)の「デザインのひきだし」も買ってみました。今年2月に発売された最新号です。デザインのひきだし51 蔦屋家電 【売れ筋】中身としては、最新のいろいろな印刷技術を、小ロット中ロット大ロットで大きく分けて紹介してます。見てたらバックナンバーでも紹介されていた印刷会社さんがまた出ていたりもしますが、内容は当然アップデートされてるように見受けられました。紹介の技術は主にオフセット印刷が多かったので、自分はまだオンデマンドでしかできないので、この領域はもうステップアップの段階だな~と憧れを見るような感じでした。それと、必ずしも本にするための印刷じゃないので、ポスターとかハガキとか、1枚で印刷する感じの物だと、自分の本へはなかなか投影できない部分があったり。表紙だけ作ってもらって、製本は別会社というのがまだ私としてはハードル高いですから。でも毎回の豪華付録や、差し込みの紙見本・印刷見本などはいつまでも見ていたくなりますね。それがこの本のやっぱり魅力ですね。実物を触ることってすごくいいとあらためて思います。巻頭にお知らせがあり、この号から定価2500円(+税)になったとお詫びのような文面がありましたが、正直それまでの2200円も安すぎるし、2500円も妥当かそれ以上のお値打ちだと思いましたよ。これだけ紙にこだわってこの価格で押さえてるの、すごいですよ。すごい企業努力だと思いますので、頑張っている編集者さんたちを応援する意味でも、興味があられた方はぜひ本を手に取られてみてください。紙や印刷のことが好きな人は、どれか一冊手元にあるだけでも幸せな気持ちになります。ちなみにこの次の号は6月発売予定だそうです。ということは年に3回の発売になるのでしょうか。今からもうそれがどういう内容になるのか楽しみです。
2024.03.05
コメント(0)
今月になって、ある雑誌の存在を初めて知り、おもしろそうだと思って集めています。「デザインのひきだし」というシリーズ。デザインのひきだし51 蔦屋家電なにがすごいって、この本、紙や印刷の事にものすごく詳しくて、かつ付録で紙の見本などもついてくるので、本やグッズを作りたいと思う人が知りたい情報がたくさん載っているのです。バックナンバーの中にはプレ値がついてるものもあり、そういうのって表紙を見ただけでも「これは欲しい!」というインパクトがあります。定価がだいたい2000~3000円くらいですが、定価が安いと思えるほど中身充実してます。ずっと前からある雑誌みたいですが、私はつい最近、Xにこの雑誌の画像が流れてきて初めて知りました。もっと早くから知りたかった!と思いました。自分で本を作った時、悩むのが装丁です。初期の頃は画像でごまかしていましたが、今のところ最後のインタビュー本である「あなたの知らない2時間ドラマ制作の世界」を作った時は表紙の紙にとにかくこだわりました。そのときは、あくまで紙の素材そのものにベストを尽くした感じでしたが、この本には紙そのものの情報はもちろん、泊とかをはじめとする加工とか、そういうのを号ごとに特集していて、見ていて「これは自分の次の本に活かしたいな~」と思う情報がたくさんあります。号によっては、同じイラストをこの紙に印刷するとこう、あの紙だとこう、みたいな比較できる見本があり、言葉だけではなく実物で見て実感できるのが魅力的です。なので古本であっても付録完備の物を買うようにしてます。まだ少ししか集めておらず、読み進めるのもちょっと遅いんですけど、欲しい号が安く出てたら積極的に仕入れたいと今思っています。この本に出会ったことで、私は紙や印刷の事に関心があるということを改めて自分で知った感じです。同人誌を作っている方におすすめしたいシリーズです。興味ある方はぜひサイトをチェックしてみてください。
2024.02.28
コメント(0)
この前猫の本棚で買って、今週から読み始める本です。最近は古本ばっかり買ってたので、新刊で読むのは久しぶりかも。新書でももう1600円する時代・・・。沢田研二 (朝日新書939) [ 中川右介 ]以前、ナベプロの栄枯盛衰を記した本を読んですごくおもしろかったのですが、チラ見した限り、この本もそういう話がありそうなので楽しみです。そういえば小学生の時、羽田空港でジュリーを見たことがあります。空港の売店(ブルースカイだった気がする)でおもちゃを見ていたら、ひげとメガネのちょっと小太りのおじさんが私の近くでおもちゃを見始めました。別に私は気にしてなかったですけど、父か母かが同じ店内で田中裕子さんを見つけて「田中裕子がいるならジュリーが近くにいるはず」とか言い出したんです。そしたら私の近くにいたひげメガネのおじさんがジュリーだったんです。父が「ジュリーだ。間違いない」と言うので「ジュリーかあ」と思いつつ、私たちはそんなに騒がずジュリーを見ていたんですけれど、他にも気づいたお客さん(おばちゃん軍団)がいて、ざわざわし出しました。その際に私たちも店を去ったので、おばちゃんらに対してジュリー夫妻がどうしたのかはわかりません。でもそのときに私が思ったのは、あの人がジュリーだと言われたとき「え?これジュリー?」って感じで、ジュリーがもう全然オーラ放っていなくてただのおじさんだったんですよ。田中裕子さんもそう。地味~な感じで。あれに気づけるの、ちゃんとアンテナ張ってないと無理です。よくうちの親気づいたなと思います。私が自らジュリーに気づいたわけではありませんが、この出来事があったことから私にとってジュリーは、「有名人をめっちゃ近くで見た最初の人」という感じです。というわけで、個人的にジュリーにはこういう思い入れ(?)があるので、いろいろ干されたり批判されたりして大変なジュリーですけどなぜか憎めません。この本を読んでよりジュリーに詳しくなりたいと思います。
2024.02.20
コメント(0)
現在読んでいる本です。本の逆襲/内沼晋太郎【1000円以上送料無料】発売は少し前のものですが、本の魅力について真剣に考えておられる内容で、今読んでも全然通じます。著者の内沼さんという方はブックコーディネーターとして本に関係する仕事をされてる他、下北沢で「B&B」や「日記屋月日」という本屋さんも現在は経営されています。B&Bも、日記屋月日も、私が行ってみたい本屋さんです。日記屋月日に関しては日記に特化したお店ということでメルマガも今購読しています。まだ足は運べていませんが、いつか必ず訪れるつもりです。二年前に自分が猫の本棚に棚を持つようになってから、本のこと、本屋さんの事、出版業界の事、本の流通の事・・・そっち方面の本を読むようになりました。読めば読むほど、勉強にはなりますが、謎も深まります(笑)。自分にとって本って何なの?みたいな哲学的な話とか。でもそれでいて本を嫌いにはならないので、やっぱり私が本は好きみたいです。内沼さんもいろいろ本は書かれているので、今後また他の著作も読む機会あると思います。こうして読んでみたい本は永遠に増えていくのです(笑)。
2024.02.17
コメント(0)
現在読んでいる本です。文にあたる [ 牟田 都子 ]普段、書籍の校正をされている方の本です。私は同人誌を作る時、自分で書いて自分で校正するしかないんですけど、いくらやっても、印刷まで仕上がってから誤字を見つけてしまいます。プロの校正者はそういう誤字脱字はもちろん、ファクトチェックや正確な引用元を探すなど、私が想像しうる以上の作業をされていらっしゃるということがこの本からは伝わってきました。「よくそういう訂正を入れられるなあ」と驚くような確認があったり、ものすごく時間をかけて事実を調べ上げていたり、ビックリします。著者に聞けばいいじゃないというようなことを、著者自身が間違っていたりするので、それってもう何を信じたらいいの・・・となりそうで、もし自分が校正者だったらと思うと、胃がいくつあっても足りないんじゃ…と思います。読めば読むほど、リスペクトしかない…!他にもこの方が書いた本あれば読んでみたいと思いました。校正の仕事、奥深いわ~。また一ついい勉強ができます。
2024.02.15
コメント(0)
あなたは、なんらかの名人に弟子入りしたいと思ったことはありますか?私はあります。でもその多くが突発的で、本気の弟子入りというより一日体験したいくらいの気持ち。そういう、何かの名人に体験させてもらう取材を兼ねて写真も撮るという、「名人」という写真集を買いました。名人 日本各地の名人に会いに行く!名人体験・写真集 [ 梅佳代 ]著者の梅佳代さんの本はいくつか持っていますが、もう最後のを買ったのがだいぶ前で、この本ももう10年前に出たものだったので、御無沙汰でした。梅佳代さんは、おもしろい写真をたくさん撮ってる人という印象でしたが、文章もまじめなのかふざけてるのかわからないタッチで、やっぱりおもしろいです。この本は梅佳代さんがいろんな名人に弟子入りして、体験を書いたものですが、その体験が大半を名人がやってくれたり、補ったりしてくれてるので、もちろんご本人が力を込めてやった部分もあるのですが、全体的に何か生ぬるい感じがしてそれがいいです。私もそういう感じで、一日体験できたら楽しいだろうなと非常に甘く考えております(笑)。もともとこれら体験記は機内誌に連載していたものだそうで、それを加筆修正して単行本化したとのこと。なるほど、言われてみたらそれっぽい、全国津々浦々の旅の感じがしました。久しぶりに梅佳代さんの本を買って、梅佳代ワールドを思い出しました。家にある他の本も引っ張り出してまた読もうと思いました。
2024.02.14
コメント(0)
昨日から読み始めた本です。【バーゲン本】平成最後の一年NHK記者が見た天皇皇后両陛下 [ NHK社会部宮内庁クラブ ]手にしたきっかけは、BOOKOFFで自分が欲しいと思って手に取った本の近くにあったからです。普段ならスルーしそうなジャンルですが、何か引っかかるものがあり、パラパラ見たらおもしろそうだったので買いました。特にタイトルの、「平成最後の一年」というのにすごく惹かれました。生前退位という明治以降類を見ない方法で表舞台を去られた両陛下。考えてみたら、「やめるよ」と言われた方が周囲がいろいろ事前準備ができるので私は生前退位賛成なのですが、それが明治以降できなかったので、今振り返って見れば、最初からやめるのがわかってる「平成最後の一年」という時間は特別だったように思います。きわめて稀な事態に我々は生きていたのだと思うと、この間のことを知りたい気持ちが生まれました。書き手がNHK社会部宮内庁クラブというのも信頼感があります。いわば皇室取材の専門家でしょ。その方たちしか知り得ない場面ってたくさんあると思います。すべてがニュースに載るわけではないのですから。なので、主にそういう面に期待して、これを読もうと思った次第です。激安で買った本ですが、読みながら途中涙ぐむ場面もあったりして、勉強になります。私たちが知らないこと、たくさんまだあるでしょう。知ること(学ぶこと)は何歳から始めても遅くないとはいえ、平成最後がまだそう遠くない(最近の出来事のように感じられる)うちに、あのときはああだったのか、こうだったのかと知れた方が、より身近だったり、当時の自分の気持ちに寄せて見ることができる気がします。そう考えると、今この本を読み始めることができて良かったです。たまにはこういう出会いもいいですね。
2024.02.08
コメント(0)
先週買ったのに全然読めなくて、昨日からやっと読み始めました。鬱の本 [ 点滅社編集部 ]少人数の出版社である点滅社さんの本で、発売前から少し話題になっていて、第一刷の発売日がくるとあっという間に売り切れてしまい、しばし入荷待ち。ようやく第二刷を手にすることが出来ました。84人の書き手がこの本に記していますが、途中まで読んでみて、まあみんな一貫性がないというか、これぞたくさん書き手がいる本の醍醐味だなという感じでした。ある人は、自身が鬱っぽい時にどういう行動をしていたかを書き、ある人は鬱の本というタイトルだからか、鬱の時にこの本を読んだ、という内容で書き、ある人は何を言ってるのか全くわからない、という三者三様で。傾向としては結構、本を紹介している人は多めですね。それぞれの原稿は特に示し合わせらせず、全くバラバラで書かれているのに、別々の著者が紹介した本が同じだったりすると、鬱だと何か似たような傾向の本を読むようになるのかもと思ったりもしました。でも本当に鬱がひどいと、本はまず読めないので、鬱になりがちな人が鬱じゃないときに読むものが共通しているのかしら?と思うなど。私も鬱っぽくなるときがあるので、この本で書かれていることを参考に(?)、挙げられている本を読んだり、ダラダラした状態になったりしたいと思います。決して「人間みんな明るく生きよう!」と指南することはない本です。それがいいのです。
2024.02.07
コメント(0)
雑誌なんだから本だろうという話ですが、この前BOOKOFFに行ったら「本の雑誌」という名前の雑誌が売ってあったんですよ。誰かがまとめて手放したのかバックナンバーが何冊かあって。で、そのときは他に買いすぎて諦めたんですが、ちょっと気になって、またBOOKOFFに行こうとしています。まだこの前買った本読み終わってないのに…。調べたら、本の雑誌社というところが出しているみたいで、結構老舗でした。今の今まで知らなかったです。本の雑誌489号2024年3月号 [ 本の雑誌編集部 ]この雑誌のいいなと思えたのは、もちろん内容もですが、それぞれの号に変な名前がついてたんですよ。例えばリンク先の最新号だと「春宵かくれんぼ号」。その前の号は「綿入れ雪下ろし号」、その前は「鏡餅てんてこ舞号」。これだけですごい好感度ですよ。誰がつけてるんでしょう。こういう名前を付ける会社が殺伐としてるとは思えません(笑)。BOOKOFFの本は一期一会なので、次行ってまだ残っているかわかりませんが、何かしら一冊でも入手出来たらなと思っています。もうないかもしれないのでこわごわしつつ、行ってみるの楽しみです。
2024.02.04
コメント(0)
昨日古本屋さんで購入した本です。いそがなくたって、そこに本屋があるじゃないか 今も昔もこれからも、書店は街の情報発信基地なのだ [ 高津淳 ]実際に書店で働いている方が書いた本ということで、この前にも既に著作有りの方のようです。昨日から少し読み始めていますが、私は書店員ではないのに、この方が書店員として思ってらっしゃる様々な考えになぜか共感できる部分が多いです。それはやっぱり私にも書店に対するあこがれがあるからなのかなあと思ったりします。古本屋さんで見つけて手に取ったら、表紙を開いたすぐのところに著者サインと印がありました。なのに値段安かったんで、本当にこの値段なのかと思わず店主に確認しました(笑)。今日もバリバリこの後読んでいこうと思います。
2024.01.31
コメント(0)
気になっていた本が昨日届きました。はじめて話すけど…… 小森収インタビュー集 (創元推理文庫) [ 小森 収 ]何でこれを買ったの?と思われると思いますが、この中に三谷幸喜さんがラインアップされていますよね。ネットによると、この三谷さんのインタビューに、どうやら古畑任三郎のことが書いてあるらしいんです。それも、ディアゴスティーニの古畑任三郎コレクションについてる冊子より、もっとぶっちゃけている感じの内容らしいということ。古畑ファンとしてそれは読んでおかないと、と思って。もともとはだいぶ前の本ですが、北村薫氏のインタビューを追加して昨年12月に文庫として発売されました。三谷さん以外にも知ってる名前がたくさんあるので、興味津々です。今日から読み始めます。
2024.01.19
コメント(0)
昨日読み終えた本です。扉はひらく いくたびも 時代の証言者 (単行本) [ 竹宮 惠子 ]漫画家として、特に少女漫画界に革命を起こしたとされる竹宮惠子さんの自伝です。あいにく私は作品はまだ読んだことがなかったのですが、お名前は聞いたことがあったのと、近年は大学で教鞭をとっておられ、その体験も書かれているので、おもしろそうと思って買いました。すごく興味深い内容で文章もわかりやすく(聞き書き)、スラスラ読めました。漫画界が今より多様ではなかった頃、初めて漫画誌にBLを連載したと言える竹宮さん。その証言からはとてつもないエネルギーやバイタリティを感じました。自分がそのような立場だったら漫画界や世間と戦えるだろうかと思うと考えられないです。本のタイトルは、竹宮さんが好きな言葉だそうです。その言葉どおり、竹宮さんはこれまでにいくつもの扉を開いています。2021年には初めてデジタルで漫画を制作したそうで、その時既に70代に突入されています。普通、70代でデジタル機器で漫画描こうと思いますか?ベテランの方が。いつまでも挑戦者であることが竹宮さんのすごいところです。だからこのタイトルも納得ができます。漫画の歴史に興味ある方は引き込まれる内容かと思います。冬の読書にこの本いかがでしょうか。
2024.01.17
コメント(0)
衝撃的なタイトルですけども、昨日猫の本棚さんに行って、この本をゲットしてきました。あなたも人を殺すわよ (光文社文庫) [ 伴一彦 ]というのも、作者の伴一彦先生が、猫の本棚の棚主でもあり、昨日はご本人がいらっしゃって猫の本棚内でサイン会も開かれたのです。伴先生には以前、私の同人誌に協力してもらったことがあります。そのときはネット上のみでのやりとりで顔を合わせたことはなかったので、一度直接ご挨拶しなければという思いもあり、昨日初めてお会いすることが出来ました。猫の本棚についたら、もう本が結構少なくなっていて危なかったですけども、無事、この本の購入でき、サインもいただけました。伴先生ありがとうございました。今日から読み始めます。楽しみです。
2024.01.15
コメント(0)
先日、この本を読み終えました。【中古】 本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事/高瀬毅【著】ブックディレクターというのはどういう仕事かというと、大まかに言えば、本を売るのではなく、「本の選書をして本棚を作り上げる」という仕事です。本屋さんはもちろん、今はカフェやホテルのロビー、病院など、本が読めるコーナーを設けてありますが、そこに置く本をコーディネートする感じです。むやみやたら自分の趣味の本を置くのでなく、利用者の層などを想定しての場づくり。本に精通していてもなかなかそれは難しい作業です。幅さんという方はそれを見事こなすことで注目を集めた方のようです。最初、そういう仕事があると知って、それで経営として成り立つの?と思いましたが、読んでいたらちゃんと企業として社員もいらっしゃるし、成立するんだなあと知りました。一方、この本が書かれた頃に、幅さんが作り上げた各地の本のコーナーも、2024年現在は既になくなっていたりもしますから、それは本を取り巻く現状が常に移り変わっているということだろうと思い知らされます。個人的には、このブックディレクターという仕事がちゃんと成立する世の中であって欲しいとは思っています。勉強になりました。
2024.01.14
コメント(0)
現在読んでいます。ちょっと踊ったりすぐにかけだす [ 古賀 及子 ]web日記の第一人者と言われている(?)方の、日記を選りすぐって書籍化した本です。日常の印象的な出来事、クスッと笑えることなど、エッセイ的な内容を読んでいます。以前、この本を出している素粒社さんの別の本を買った時に、「こちらもおすすめ」みたいな感じで広告が出てきたので知りました。著者のことを調べたら今もwebで不定期に日記を更新されているのがわかり、それをまず見てみたら、おもしろかったので、この本も買ってみようとなりました。現在読んでいますが、日記とエッセイの両方の要素がある感じです。個々のエピソードはエッセイチックなんだけど、日記でしかないであろう要素がどこかしらあります。例えば、「子どもたちは学校へ、自分は仕事へ」みたいな文言があって、そういうのってエッセイなら省くじゃないですか。それが残っている以上、エッセイではなくやはりこれは日記なのだと思わされます。今日明日にも読み終えられると思います。読み進めるのが楽しみです。
2023.12.19
コメント(0)
実家から持って来た「古畑任三郎vsSMAP」を録画したVHSを、知人に頼んでDVDに移行してもらえたので、当時ぶりに見ることが出来ました。内容をいろいろ忘れていたけれど、思い出した感覚もあって、感慨深いです。久々に見て、そして古畑全シリーズをとっくに見終わってる今この作品を振り返ると、vsSMAPはエポックメイキングだったんだと気づかされました。まず、このvsSMAPは、時期こそ少しだけずれますが、古畑の第3シーズンの第1回にも位置付けられるスペシャル版で、時間数がかなり長いため、犯人側が犯行に至るまでの流れが丁寧に描かれています。そのため、アバンタイトルを除き、番組が始まって古畑が登場するまで、なんと1時間以上かかってました。ここまで犯人側の物語を見せたのはvsSMAPが最初で最後では?その他、音楽が追加されました。それは後々に第3シーズンにも多用される曲ですが、第1第2の音楽と少し違っていて、誰か一人の黙々とした犯罪ではなく、SMAPという集団(複数犯)の犯罪を描くために作られたのではと思いました。オープニング映像も独特です。vsSMAP版で用いられたオープニング映像はその後使われていません。一度きりのパターンです。これもまさにSMAPのために作られたと言っていいと思います。古畑のシリーズには最終回であったり初回であったり、通常の放送とは尺が異なるスペシャル版が数々制作されはしましたが、その中でも最も特別だったのが古畑vsSMAPであったのだと、再見してあらためて思いました。つくづくこの巻がディアゴスティーニに収録できなかったことが悔やまれます。でもジャニーズを取り巻く環境が変わってきた今、ひょっとしたらvsSMAPを追加発刊してくれるのではないかと心の奥では思っています。ぜひ発刊を。そしてSMAPも。私はこの物語を見て、SMAPとは何であったかを久しぶりに思い出しました。そしていったん思い出してしまえば、自然と彼らが5人でいるところが当たり前に思えるのです。SMAPってこんな感じだったと思い出し、今この5人がふと集まってもすぐこの感覚に戻れるであろうと見てる方としては思えました。つくづく不思議なグループだなとそういう意味では思います。どうか生きてる間に、SMAPの再結成を見たいものです。誰に言ったらいいかはわかりませんが、何卒よろしくお願いします…。
2023.11.01
コメント(2)
この前の古本マニア~の本がおもしろかったので、早速第2巻目を仕入れました。【中古】古本マニア雑学ノ-ト 2冊目 /ダイヤモンド社/唐沢俊一(単行本)2冊目は98年の刊行です。1巻目はふわっと、古本の世界はこんな感じというのを教えてくれるような本でしたが、2冊目となるとそれはもう踏まえている前提で、「こういうケースの場合はこうすべし」じゃないですけど、より具体的な部分が1巻目より多く出ているような気がします。例えば掘り出し物はめったに出ないけどそれで落ち込むなとか(笑)。古本屋に足を運び始めて間もない人は、掘り出し物につい期待してしまうけれど、お店もプロなのだからそうそういいものが安く出てはいないぞというような、現実を教えてくれます(笑)。もちろん可能性がないわけではないのですけれどね。この本昨日家に届きましたが、すぐに読み始めてもう半分以上まで読み終わりました。もうすぐ読了できそうです。古本を題材にした本、他にもありそうなのでこれからハマりそうなジャンルです。
2023.10.15
コメント(0)
今読んでいる本ですが、結構面白いです。著者はサブカルの世界では有名な唐沢俊一氏。氏が語る古本屋がらみのエピソードや、得た特異な古本の紹介などがあります。【中古】古本マニア雑学ノ-ト 人生に大切なことはすべて古本屋で学んだ /ダイヤモンド社/唐沢俊一(単行本)今でこそおしゃれな古本屋さんもありますけど、かつて古本屋と言えば、雑然とした、ほこりっぽい、下手したら本棚が見えない位本が積まれている…みたいな、なんとなく暗い世界だったような気がします。その時代が中心のお話で、私的にはそういう古本屋もわかるんで納得する話がいっぱいあります。BOOKOFFみたいなところで本を買う話とはまた違う感じで。ただのぼろい本なのか、価値がある本なのかは、時代によっても異なり、今まで何の評価もなかったのにふとしたきっかけで価値が跳ね上がったり、またその逆だったりというのが古本屋の世界なので、この本を読んでいて思ったのは、究極、本の価値というのは自分で決めるしかないということでした。本を自分がいいと思えば高値でも買いますし、いらないと思えば1円でも欲しくないわけで。また、本はかさばるので、置き場がないとダメな趣味で、やっぱり物理的にそういう制限がある以上、自分の中で本の価値を決めるしかないのです。無限に置き場があればたくさん本は買えますが、現実にはないから厳選して買うわけで、そこの買う買わないの線引きが、世間でいい本とされているかどうかより、自分の価値基準になるという。自分で決めるということ、それをすごく読んでて感じました。どうやらこの本、続巻もあるみたいなので、今のを読み終わったらまた続きも読みたいなと思いました。本の価値についてすごく考えさせられ、目から鱗でした。
2023.10.11
コメント(0)
読み終わりました。私にしては珍しく、小説です。古本食堂 [ 原田 ひ香 ]なんでこの本を買ったかと言うと、ストーリーは架空ですが、出てくる場所は実在する神保町のお店という設定だったからです。猫の本棚さんで買い求めました。神保町が舞台で、行ったことがある、あるいは前を通ったことがある、知っている、そういうお店がいくつか出てくるので現実とフィクションが織り交じっておもしろそうと思って買いました。やはり、一気読みしたくなる本でした。帯に優しい愛の話みたいな宣伝が書いてあったのですが、そのとおり、優しい愛の話で、過激なものはあまり出てこないのが私向きでした。基本的に古本屋さんの中で展開される物語です。古本屋さんや神保町がお好きと言う方はぜひに。
2023.10.07
コメント(0)
インセクツという雑誌の、「本をつくる」という特集がおもしろそうだったので、初めて購入してみました。IN/SECTS vol.16(16号) [ インセクツ ]そしたら、思いの外、本が小さい…!雑誌というからなんとなくA4くらいをイメージしてたら実際その半分以下のB6サイズでした…。これにはちょっと驚いた(笑)。中身云々じゃなくて。で、読み始めてますが、中身はおもしろかったので安堵。地方発の本屋さん、ひとり出版社など、本制作まつわる多様な生き方を知ることが出来ます。雑誌なので内容が永久的ではないという風には思います。でも、やっぱりここに出てくる人たちがずっとそのお店や会社をやっていってくれるのかも今後気になりますね。発行が今年3月なので現時点での最新版とは言えますけどもね。インセクツさんは以前ブログで紹介した、「いいお店の作り方」という本を出した会社です。雑誌の方がむしろインセクツさんから定期的に出しているものとなります。書籍はこの雑誌の連載を元に+αしたものだったので。わざとそうしたわけではないのですが、前に買った本のルーツを一つ手にすることができて、ご縁だなあと思いました。
2023.09.27
コメント(0)
昨日読み終えました。これからの本屋 [ 北田博充 ]まず本屋とは何かという問いから始まり、様々な本屋の在り方や著者なりの最終的な結論など、興味深く読みました。著者が得た気づきは、本屋というのはお店のことではなく、その人そのものを指すということ。つまり人が本屋さんということです。確かに、「この人は本屋だな」と思える人々がこの本には出てきて、中にはエア本屋さん(店舗を持っていない)なんかもいたりして、店も在庫もなくても本屋を名乗れるということに目から鱗でした。いいなと思える本を人に勧めたり、今まで本を買わなかった人にどうしたら本を買ってもらえるか考えて取り組んだりする、そういう人そのものを著者は「本屋さん」だと思うというところに、なるほどと思いました。となると、この私でさえも、一応はシェア型本屋さんに棚も持っている事だし、人に「この本よかったよ」とか言ったり、果ては同人誌を書いて売ったりしているわけだから、本屋さんと名乗ってもいいのではないかと思えるようになりました。本屋さんになりたいと思っていたけど、既に私は本屋さんだったのかもしれません。まあそれは哲学的にはそうであるという感じで、実際はやっぱり本屋さんっていうのはそういう商売があって、企業として起動している人が本屋さんなんで、現実には私は本屋さんは名乗りませんけれど、そういう考え方があるんだというのは言われて初めて気づいたわけです。本を読むと普段とは違った角度の知見が得られるというのを再認識した一冊でした。
2023.09.20
コメント(0)
昨日読み終わりました。あしたから出版社 (ちくま文庫 しー56-1) [ 島田 潤一郎 ]ひとり出版社の夏葉社さんとして成功されている方の本です。夏葉社さんは今でもちゃんと定期的に本を出されていて、単に数冊出して終わり、じゃなく、続いているところがすごいなあと思っています。元々出版や編集の仕事をしたことがないのに起業に踏み切られた度胸というのは真似できないです。それに、開業してまもなく、復刊したい本のために過去の関係者になんとか連絡を取ったり、ダメ元で有名なデザイナーに装丁をお願いして快諾を得たりなど、経験者じゃないと本来なしえないような本づくりをいきなりされていてビックリさせられます。そして読んでいると、そうまでして作られた本、読んでみたいな…と思わされてくるのです。夏葉社さんが出されている本も読みたくなったし、この著者自身が書かれている本もたくさんあるので(しかも夏葉社さんから出てるわけではない)ちょっとそういうのも読んでみたいなあと思いました。次から次へ本が欲しくなり、困ったものです。
2023.09.17
コメント(0)
なかなか手に入らなかったじゃむパンの日というエッセイ、この前猫の本棚さんに行った時に見つけて買うことが出来ました。じゃむパンの日 [ 赤染晶子 ]2017年に早逝された作家さんのエッセイで、連載されていたものを単行本化したものです。この本が出たときすごく人気で、ネットでも在庫なしばっかりで今まで手に出来てませんでした。ようやく縁あって読めました。吹き出してしまう笑いの部分と、それとはかけ離れた重たい部分があり、私は笑いの方が好きなので、思っていたより全体からすれば笑いの比重が少なかったので、期待していたのとちょっと違ったなと思いました。それでも軽妙な語り口のところはまねしたいなとも思いました。この本も、古本であってもなかなか値段が下がらないところを見るとやはり良本のようです。今なら定価を上回るような値付けはされてないですが、作家が既に故人であるということもあり、そのうちプレミア価格になりそうな本だと思いました。
2023.09.16
コメント(0)
前から本のタイトルを見て気になっていたのですが、なかなか書店でもネットでも見つからず、駿河屋でたまたま見つけたので買いました。ブックオフ大学ぶらぶら学部人はなぜブックオフを訪れるのか。そもそもブックオフとは一体何なのか…そんな哲学的なことにも思いを馳せる一冊です。複数の著者によって書かれた一冊ですが、どの著者にも共通していたのは、ブックオフはそれまでの古書店の常識を覆したということ。また、2011~13年頃にかけてブックオフ内に変化が起こったことなどでした。私自身もうすうす2011年頃の変化は感じていたので、「わかる~」とか、「そうか、それでああなっていたのか」とかを感じ、まず自分がどこまでブックオフのことを知っているかを知ることが出来ました。そして2011年頃のそうした変化を経た今、ブックオフはどうなっているのか、著者らはどう付き合っているかを読み、考えを深めました。ブックオフは業界にこれからも残るであろう一大産業だと思いますが、決して順風満帆ではない時代がしばらく続くんじゃないかと、私は読んでて思いました。定価では買えますが、人気なのかなかなか中古で値段が下がらない一冊のようです。(この本がブックオフオンラインに入っているのも、値段が高めなのも笑います)気になる方はぜひ。ちなみに私はこの本に選り抜き収録されてる漫画がおもしろかったので、その漫画だけまた別に買おうと思ってます(笑)。新古書ファイター真吾 [ 大石トロンボ ]
2023.09.15
コメント(0)
すごいタイトルと装丁の本ですが、昨日届いて早速読み始めました。金は払う、冒険は愉快だ [ 川井俊夫 ]素性はよくわからないのですが、著者は本当に古物店を営む人物のようで、本の中身は実話なのかそうでないのかわからない私小説です。私小説と書いてあるけど、実体験に基づく物なんじゃないかと思います。なぜこの本を買ったかと言うと、帯に私が好きな作家のこだまさんが文章を寄せていたのがまずきっかけで、その後レビューで、とにかくこの著者が口が悪いというのが書いてあって「口が悪いのに本がおもしろいってどういうことなんだろう」と思ったり、実際、著者本人のTwitterでもろくな文言が並んでいないのに、なぜかその文章に引き寄せられてしまうという不思議な感覚を得たりしたからです。読み始めてすぐ、口が悪いのはわかりました。でも悪意に満ちてるのではなく、どうやら根はいい人なんだろうというのが感じられました。しかし口が悪いので、実際本当にこの著者が目の前にいたら私はビビッて近寄れない気がします。そんな人物像なんです。口が悪いのに心に確固たるポリシーがあり、不正みたいなことは絶対しない人。私小説の中で著者自身と思しき主人公がこの後どういうエピソードに巻き込まれるか、時間を忘れて読み進めてしまいます。これはまた近年稀に見る奇妙な本を手にしました(笑)。おもしろいので今週どんどん読み進めようと思います。
2023.09.13
コメント(0)
「ナベプロ帝国の興亡」という本、92年刊の古い本なんですけど、現在読んでいます。古いので楽天にも商品情報ありませんでした(汗)。この本は、芸能界で一時期市場を独占していたともされるナベプロの成り立ちと、それが衰退していく様子を丹念に記している本です。まだ今は途中なので勢いを増してるところを読んでいます(笑)。ザ・ピーナッツが出てきてるくらいの箇所です。まさにノリにのってるところです。以前阿久悠さんの本を読んでいたときに、70年代の話で、テレビ番組はナベプロか、それに対抗するか(ナベプロのタレントが使えない)の2極化してて、阿久悠さんは対抗側に配置されて、それでスタ誕を生み出していったみたいなのを読んで、「ナベプロってそんな強かったんだ、どういう仕組みだったんだろう」と思いました。そしたらこの前猫の本棚さんに行った時に、新設された大森一樹文庫にこの「ナベプロ帝国の興亡」があり、パラパラ見たらナベプロの歴史が書いてあったので、読んでみたくなりました。もちろんナベプロも最初から強かったわけではないので、強くなる前はメディア界はどういう時代だったのか、どのようにナベプロが席巻していったのかを今勉強しているところです。芸能史を学んでいる感じでとてもおもしろいです。例えば、ナベプロからホリプロが派生していったところを読んだ時、ホリプロは以前自分で同人誌を作っているときに意識した大きな会社だったので、あのホリプロさえももとはナベプロがあったから存在し得たのかと知って驚きでした。Amazonのレビューを見たら、これの文庫版(95年刊)ではカットされている箇所があるらしく、もう今の時代だと載せられない内容もあるのかもと思えて、俄然本が貴重な気がしてきました。分厚いのでまだ読了まで数日はかかりそうですが、読み進めるのが楽しみです。
2023.09.07
コメント(0)
今年発売されて買おうと思ってたら書店になくて買えてなかった本です。ようやく買えたので今読んでいるところです。レンタルなんもしない人の“やっぱり”なんもしなかった話 [ レンタルなんもしない人 ]レンタルさんのTwitterでの活躍を文字に起こした本ですが、ツイートは見逃すこともありますし、見たやつも読めば復習感があり、書籍化のよさを感じました。「この依頼みたなー」とか「そういやあったな」以外にもその裏側や後日談などもちょいちょい出てくるのが楽しいです。いつかレンタルさんを利用してみたいと思いつつもとくに利用する場面がなく、未だ依頼する機会はありません。でもいつかあるんじゃないかなーというのと、純粋に投稿がおもしろいので活動は見ています。ちなみにこの本、発売記念のサイン会があったのですが、それが私が梅沢富美男さんの本のサイン会に行った場所と同じで、時期が梅沢さんのちょうど一週間後の開催だったため、告知が似たような時期にありました。なので私が梅沢さんの方の支払いでお店のレジに行った時にレジ奥に整理券用の箱が、梅沢さんのとレンタルさんので並んでいたのを目撃しました。さすがに2週連続都内に一人で出かける余裕なくてレンタルさんのは諦めましたが。そんな地味な思い出もある本です(その時点でまだ本は入手できていないのに…)。楽しみながら最後まで読もうと思います。
2023.09.04
コメント(0)
昨日サッと読みました。ちょっと飛ばしてるところもありますけど大体。ひとり出版入門 つくって売るということ [ 宮後 優子 ]最近流行っている、「ひとり出版社」に着目し、自身もひとり出版社を経営する著者が、本を出版する流れを解説してくれています。この本を手にした理由は以前より、出版の仕組みを知りたいと思っていたのと、もし出版をやってみたいという場合、どこに何を問い合わせたり、自分は何ができて何ができない(外注しないといけない)のかというのがわからなかったので、おおよそのイメージをつかみたいと思ったからです。例えば、私は文章は書けますがデザインはできません。なのでデザインは外注に頼むことになります。それはどの段階でどう発注するのか、そういうのがこの本に書いてありました。また、多くの出版社では企画書を用意して作りたい本を企画会議にかけるわけですが、ひとり出版だとそれは必ずしもなくてもいいけれども、あった方がいいということで企画書の雛形みたいなのが掲載されていて、これもありがたいなあと思いました。これまでの本を作る場合の指南書やネットの情報等には、「企画書を作る」は書いてあっても、どう書くのかのフォーマットまでは書かれてないので、、もし自分が企画書を書きたくても何をかけばいいかわからないじゃんと思っていました。この本のおかげで少なくとも具体的な形は知ることが出来ました。(企画書に込める思いの文章までは思いつかずとも)今まで同人誌を作ってきて、「とりあえず今はこれしかできないけど、もっと本を作りたいときはどうしたらいいんだろう」と思っていたので、少なくとも何もしないよりはこの本を読んだことで今まで知らなかった方法論だったり、いざ本を作った後の卸す流れとかを知ることができたのがよかったです。逆に、「こんなに大変なら自分はこれはやらなくてもいいな」と思える箇所もあるので、自分がどこまで本づくりに携わりたいかの確認にもなります。この本はひとり出版社をやってみたい人向けに書かれていますが、万人にそれを勧めているのではなく、メリットとデメリットをきちんと紹介して、「こういう覚悟をしておいたほうがいい」という教訓も提示している感じです。それを踏まえて実際起業をしてもいいし、踏み止まってもいいし、すでに出版社に勤めている人は今の出版社に留まるのもいいし、何もひとり出版でなくても誰かと一緒に出版社を立ち上げてもいいし、みたいな感じで、読む人のそれぞれの決断を尊重、後押しする印象を受けました。今は私も一読者ですが、いつか「この本が指針となった」と言える活動ができたらいいなと思いました。
2023.09.03
コメント(0)
昨日読み終わりました。新書なのでさらっと読めました。邦画の昭和史ースターで選ぶDVD100本ー(新潮新書)【電子書籍】[ 長部日出雄 ]内容は、タイトルのとおり、スターを中心に時代を語るものです。三船敏郎から始まり、最後は平成に食い込む感じで柴田恭兵で終わります。男優女優それぞれにスターの流れを見ていくのですが、たくさん人物をとりあげればおのずと1人あたりにさけるページが少なくなるので、そこまで深堀はしてないような印象でした。以前にも映画の歴史を学ぶ本を読んでいたので、それと重複する部分もあり、私としてはこの本だけで「それは新発見だ」「その視点はなかった!」と思えたわけではないのですが(笑)、これから映画史を勉強する人にとっては入門編のような感じでわかりやすいかもしれません。また、これまたタイトルのとおり、中におすすめのDVDが紹介されているので(誰々のこういう面を見たければこの作品、みたいな)気になる部分があったら、そのDVDを探すといいという、ガイド本のような役割も果たす本だと思います。映画を勉強する人は読んでおいてよい一冊だと思いました。
2023.09.01
コメント(0)
全387件 (387件中 1-50件目)