ある夜の夢



窓もない、家具もない、ただ白い壁があるだけの「空間」。

生も死も、喜びも悲しみもない、白い空間。

白い闇に包まれながら、僕は独り泣いていた。

何かが来るのを待っていた。

本当の光が差し込むのを待っていた。

でも、部屋も、空気も、残酷なまでに変化を起こさなかった。

ダレカタスケテ

ココカラダシテ

喉が枯れるまで叫びながら、少しずつ、僕の体は真っ白になっていった。

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