★Rick★のアメリカ生活

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そして出血!!



ランチに旦那が帰宅。そのときちょうど私はトイレに行こうとしていた。旦那と2,3言葉を交わし、トイレへ。

出血・・・これってもしかして・・・赤ちゃんやっぱりダメかも・・・

やっぱりというのは、なんとなく直感でもう心臓がうごいてないんじゃないか・・・とか思い始めていたの。月曜日の夜、なんとなく流産について知りたくなって妊娠の本やインターネットで調べまくっていた。体的にどういう兆候があるのか、症状があるのか・・・・など。金曜日に始まったと思ったつわりも、感じなくなっていたし、なんとなく左下腹部に痛みというか違和感を感じていたし。

でも、それはきっと病院へ行けないから、超音波で確認してないから、不安が募り、余計なそういう悪いことを考えてしまうんだ。つわりだって単に今回は軽いだけなのかもしれないし、左下腹部の痛みはKenを妊娠中にもあったしって、自分に悪いことを考えないよう言い聞かせていたりもしていたの。

トイレから出て、旦那にすぐに報告。そしてすぐに病院に電話してもらった。
Kenを妊娠中もそうだったけれど、アメリカでは少々出血しても、「あら、そんなの普通のことよ~」で終わってしまう。電話したところでどうなることでもない、とはわかっていたし、旦那もどうせまた何ともないよ、と思っていたみたい。でも、とりあえず私は数日前から感じていた不安をこれ以上抱えるのもいやだったので、電話してもらった。もしかしたら先日私が選んだ産婦人科の担当医に許可はまだおりてないけど早めに初診してもらえるよう頼めるかもしれないし・・・

電話での回答は、「少しの出血はまったく問題ない。流産の場合は、お腹に激しい痛みもあるし、大量に出血する。その場合はすぐにERへ」

午後は先月出産したお友達の家に出産祝いに行く予定になっていた。結局行って楽しく過ごさせてもらったけれど・・・
旦那とは、もし旦那が午後の仕事から帰宅したときも出血が続いているようなら、すぐにERに行こう、という話をして。

お友達の家から直接Kenを迎えに行って帰宅すると、すでに旦那は帰宅。風邪で相当つらいようでベッドに横になっていた。

私はトイレへ。まだ出血が・・・

旦那はそれでもお昼に言われたことを信じている。私は、たまっていた不安とイライラが爆発した。
私が出血を訴えているのに、どうして超音波で確認するぐらいのことがアメリカの病院ではできないのか?
ただ、確認するだけじゃない!それで赤ちゃんが元気な姿を確認できれば安心できるじゃない!
電話での答えは、ただガイドラインにそって言ってるだけ。そんな対応、はっきりいって看護婦じゃなくても誰でもできる!あなただって、ガイドブックさえあればできるわよ!何の信頼性もないじゃない!!などなど・・・・

旦那はとりあえずもう一度病院に電話し、まだ出血が続いているのでERに行く旨を伝えた。

日本にいるときもよくERを利用したけれど、ERと言えども全然ERではない。日本にいるときは受付から帰宅まで3時間は余裕でかかっていた。今日も待合室にいるときに、ここのERも同じなのねぇ~、なんて思いながら待っていた。

やっと私の番。まずは何やらパン、パンと・・・それは何のため?がんの検査の時と同じような・・・そして次は血液採取。痛かった~。何度も何度も針をさされ、挙句の果てには手の甲から採取。その後、待つこと1時間、やっと超音波検査。家を4時過ぎに出たんだけど、この時点ですでに7時半過ぎ・・・。

超音波。最初に、たぶんまだ早いからお腹の上からでは見えないかもしれないから中からも見るからね、と言われた。
お腹の上からはやっぱりちょっと不明みたい。そして次は中から・・・私は、赤ちゃんの元気な動きが確認できますように・・・祈りながら見ていた。

何やらぐりぐりぐりぐり色々角度を変えて何度も何度も見ていた。そして・・・

「赤ちゃんが見えないわ。もしかしたら・・・。でも、まだ早すぎて見えないということもあるから。とりあえずラボで検証してみないと今は答えは出ないからちょっと待ってて」と。

私は、早すぎて見えない、ということの方を信じたかった。きっとこの後、2週間後にまた来てください、とか言われる・・・といいな~、と思っていた。

それから待つこと約1時間。やっと誰か来た、と思ったら、

「この部屋を他の人の診察に使いたいから、移動してくれる~?」と女性が車椅子を持ってやってきただけだった。
そして車椅子に乗ろうと立った瞬間・・・・

大量出血!!

血がダラダラと流れ落ちた。それと同時にKenも私が座っていた受診台から落ちた。もうやだ~!!何やってるのよ、Ken~!!

この時点で、まだ早過ぎて赤ちゃんが見えないのかも、という希望はなくなった、流産確定だ、と思った。

とりあえず、女性がKenを抱き上げてくれて、旦那に渡してくれた。私はトイレに行き、流れ落ちている血を洗い流し、女性がくれたパッドをあてた。

車椅子に乗って、病室の外へ。廊下に出てしばらくしたら先生がやっと登場。先生も、どうしてこんなところにいるの?とびっくり。私を外へ連れ出した女性が事情を説明していたけれど・・・

そして、結果。

旦那は、たった今大量出血をしたことを先生に報告。先生はやっぱり、という感じだった。

「検査の結果、ホルモンの数値も低下しているし、超音波で赤ちゃんの確認ができなかった。もしかしたら、もう流れてしまっているかもしれない。もしかしたら、子宮外妊娠なのかもしれない。でも子宮外妊娠の場合は外に出血しないで中で血液が溜まってしまうのでその可能性は低いけれど、子宮外妊娠じゃない、ということを100%確証するために、2日以内に検査が必要。産婦人科のドクターにアポを取るように。」というようなことを言われた。

私は涙が溢れ出た。こんな結果になるなんて・・・妊娠はたぶん6週目だったと思う。赤ちゃんは心臓の動き云々の前に、もう体力が尽きてしまっていたのね。

私は担当の看護婦さんにトイレにつれていかれ、そこで着替え、帰宅した。もう10時半だった。

長い長い病院内。私も疲れたけれど、旦那もKenも疲れたはず。旦那は風邪だし、Kenも幼いのによく耐えてくれたと思う。超音波検査を待っているとき、もう家に帰ろうよ~、とぐずったけれど、そのとき旦那も私も同じ気持ち。待ちくたびれていたので本当に帰りたかった。

でも、夕方にERに行っていなくても、今夜は大量出血でERに結局行くことになっていただろうし、そしたらきっと朝まで病院ってことになっていてこれ以上に疲れ果てていたと思う。


12時ぐらいにはベッドに入ったけれど、相当眠かったけれど、なかなか寝付けなかった。そして、早朝、目が覚めていろいろ病院でのことを思い出していた。寝付けなさそうなので時計を確認したら5時。頭をすっきりさせようと日記を書き始めました。

先生に、しばらく安静が必要と言われて、旦那は明日は仕事を休んでKenを見てくれると言っている。今、木曜日の早朝6時半だけど、今日は旦那に甘えてゆっくりさせてもらおう。


早期の流産は、赤ちゃんに問題があるためと言われている。
残念な結果になってしまったけれど、月曜日にインターネットでいろいろなサイトを見ていたときに心に残ったコメントがある。どこのサイトか、どんな言葉(表現)だったかは覚えていないけれど、こういう内容だった。

「赤ちゃんは、何度でも元気になってお母さんのところに戻ってくる」

私は、今回いなくなっちゃった赤ちゃんも、いつか元気になって戻ってきてくれると信じたいと思います。そしてその日を待ちたいと思います。

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