スプートニクの恋人
村上春樹さん作品紹介第七弾！！
書籍名：スプートニクの恋人
著者名：村上春樹
出版社：講談社
地球の引力を唯ひとつの絆として天空を通過しつづけているスプートニクの
末裔たちのことを思った。彼らは孤独な金属の塊として、さえぎるものもない
宇宙の暗黒の中でふとめぐり会い、すれ違い、そして永遠に別れていくのだ。
かわす言葉もなく、結ぶ約束もなく。
～本文より
上文にこの小説のいわんとしていることを私は私なりに感じ取った。
そして、この孤独の中で、現実に繋がり、同じ現実を見つめる大切な人間を
決して離さずに生きていこうという希望でこの小説は終わっています。
村上春樹さん特有の、失いながら生きる事。こちら側とあちら側の現実。
そして彼が過ごしたギリシャの島を舞台に借りて書かれた
最新の長編小説です。
彼にしては珍しく、主人公は女性に設定されてます。
もちろん一人称ですけど。
小説中に出てくるドッペルゲンガーも読み応えがあります。
是非お試しあれ。
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