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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Jul 26, 2008
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カテゴリ: Movie



1800年、大英帝国がアフガニスタンを保護国とした頃の話。インド駐留の英国軍を除隊したトラヴォット(ショーン・コネリー)とカナハン(マイケル・ケイン)は地元の英字新聞社の記者キップリング(クリストファー・プラマー)を訪ね、壮大な計画を打ち明ける。アフガニスタンより更に北、まだイギリスの支配が及んでいないカリフィスタン地域(現在のタジキスタンあたりか)で一旗上げ、王となって財宝をくすねてこようというのだ。呆れるキップリングにお構いなく、トラヴォットとカナハンは誓紙(王になるまで酒と女には手を出さない)を交わし、早速北へ向かった。


アフガニスタンの北、険しいヒンズークシ山脈を越えた二人は、ある集落が他の部族に襲撃されている場面に遭遇。襲撃者を撃退すると集落に招かれた。集落には流浪してきたグルカ兵(インド駐留英国軍の指揮下にあるネパール人)がおり、二人を集落の王ウータに紹介。ウータから早速他部族への復讐を依頼された二人は、集落の男達を訓練して軍隊を結成。瞬く間に他部族を制圧した。英雄となったトラヴォットはひょんなことから「神の子」として崇められ、集落は大きな国へと発展していく(ウータは部下に見放され殺される)。


やがてトラヴォットは宗教界の長老に呼ばれ、本当に「神の子」であるかを試される。当地には古代から「いつの世かアレクサンダー大王の子が現れる」という言い伝えがあったのだ。またまた偶然が起こり、トラヴォットは正式に神の子として認められたのだが・・・


題名は『王になろうとした男』だが、「王」を飛び越え「神」の領域に踏み込んでしまったことで、運命が狂ってくる。この辺り、二人の性格の違いが出発時の誓いと結びつき、なかなか面白い展開を見せる。カナハンは冷静沈着で計算高く、「神の子」の財宝を持ってサッサとインドに帰ろうとするのだが、愚直なトラヴォットは一連の偶然が必然であったように錯覚し、本当に王になろうとしてしまう。


対照的な二人だが、人間くさいトラヴォットの方が監督お気に入りのキャラクターであることは歴然。ヒューストン監督と親しいジョン・ミリアスの映画にも出てきそうな感じだ。ある意味、これも一種のカーツ大佐なのかもしれない。一度は別れようとしたカナハンも、最後は友情を示し男を見せる。そして最後まで忠義を尽くすグルカ兵もなかなか泣ける。


『ロイ・ビーン』 など、この頃のヒューストン作品はどれも好きなのだが、本作は特にスケールが大きい。舞台となった中央アジアの大自然の迫力は大したもので、かつての歴史大作にも引けをとらない(実際には大部分をモロッコで撮影し、雪山の場面はアルプス山脈でのロケであった)。冒頭とラストに登場する、クリストファー・プラマー扮する新聞記者の存在が効果的で、こんな冒険物語があっても不思議ではない時代のひとコマといった感じがよく出ている。そしてラストの落ちは『ロイ・ビーン』や監督は違うが 『レッド・サン』 なんかも思い出す。歴史物がお好きな方にお勧めできる作品。


監督:ジョン・ヒューストン

脚本:ジョン・ヒューストン/グラディス・ヒル
撮影:オズワルド・モリス
音楽: モーリス・ジャール

1975年・アメリカ / 127分 / 評価:4.5点 / 子供:○






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Last updated  Jul 27, 2008 12:35:20 AM
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